38 / 42
第十六章 娘と刀剣
第十六章 娘と刀剣(4)
しおりを挟む
ある時、醍醐天皇が重病を患った。
仏教諸派の高僧達が病気平癒の加持祈祷を修したものの、いずれも効験なく、容態はますます悪化した。
万策尽き掛けたとき、ある朝臣(あそん)が、
―大和信貴山に数々の奇蹟を行う法師がおります。その者なら…。
と進言し、朝廷はすぐさま信貴山に勅使を下向させた。
勅使はまもなく信貴山の毘沙門堂に参籠する命蓮という法師を探し出した。勅使を迎えた命蓮は病気平癒の修法について謹んで勅命を拝受したものの、至急の上洛を要請する勅使に対して、
「信貴山にて祈祷します。」
と申し出た。勅使はこれを訝しみ、
「帝のご病気が平癒あそばしたみぎり、貴僧の法力によるものか、定かならず。」
と、上洛を強く勧めた。しかし、命蓮は、
「数日後、御所の天空に光芒が現れ、童子とともに下りて参ります。それが拙僧の修法が成就した証でございます。」
と、上洛を固辞して、信貴山で祈祷を始めた。諦めて京に戻った勅使は、病床で苦しむ醍醐天皇に、命蓮の言葉を伝えた。
数日が経過した。
高熱の続く醍醐天皇は朦朧とする意識の中で、茜色に染まり始めた夕空に宵の明星に似た小さな光点を発見した。光点は御所に接近しながら、次第に大きな光球へと変化した。
異変を感じた醍醐天皇が病床から上体を起こし、手を伸ばして、その光に触れようとした瞬間、光は童形に変化し、直後、一筋の光茫となって天空に消滅した。
この出来事のあと、醍醐天皇の容態は快方に向かい、間もなく完治した。
醍醐天皇は周囲に、
―病気平癒は命蓮の功力。
と語り、再び勅使を信貴山に走らせて、命蓮に、
「僧都、僧正の位を与え、寺領を寄進したい。」
との叡慮を示した。しかし、
「位階などは無用でございます。」
と、命蓮はこれも固辞した。醍醐天皇は勅使を通じて命蓮に幾度も働き掛けたが、命蓮はここでも譲らず、結局、醍醐天皇は命蓮への位階下賜を断念して、信貴山に朝廟安穏・守護国土・子孫長久の意味を込めて朝護孫子寺の勅号を授けた。
命蓮は、醍醐天皇の病気平癒以外にも、托鉢に用いる鉢を吝嗇の長者のもとに飛ばして欲深を戒め、また、堆く米俵が積まれた米蔵を遠方から信貴山まで飛翔させて貧者に分け与えるなど、数々の奇蹟譚を残したと言う。
「興味深い伝承です。乙護法は命蓮上人の秘術を身に付けているということでしょうか。」
清太が長老に重ねて問う。
「それは分りかねます。」
老人は自分の想像を語らず、皺に覆われた顔に微笑を浮かべて、清太に判断を委ねる。老人の意図を察した清太は隣に座る弥蔵に視線を転じる。
「仮に、天王寺砦の妖僧が乙護法だとしても、未だ命蓮上人の術にはまず及びますまい。」
弥蔵が清太の想像を補完する。清太が老人に向き直り、再度、その知恵に縋る。
「信貴山朝護孫子寺は毘沙門天との所縁が深いようですが、ご老人は毘沙門天の力を宿すと伝承される剣についてご存じないでしょうか。」
老人は微笑を湛えながら答える。
「正倉院に納められていたという霊剣のことですかな。」
清太が、
―我が意を得たり。
という表情で、力強く頷く。
「そのような剣が存在していたという昔話は聞いたことがございます。しかし、ある時、何者かに持ち去られ、そのまま行方知れずになったと聞きます。」
清太が背中の曲がった長老の俯き加減の表情を覗き込みながら、
「七星剣。」
と呟く。老人が顔を上げ、
「それですな。」
と答える。
半兵衛の話と平仄が合う。
「伊織殿、御老人、よい話を聞かせていただきました。我が峡の御劔と久秀、信貴山、そして、朝護孫子寺が繋がったような気がします。」
清太が頭を下げたあと、
「今、信貴山城は数万の織田勢に囲まれ、落城も間近と噂されております。我々は急ぎ信貴山に向かいます。」
と言って、早々に席を立とうとする。
「腹が減っては戦もできぬ。信貴山まで夜駆けする前に、腹拵えしていきなされ。」
伊織が清太を引き留めると、先刻の娘が清太と弥蔵の前に湯漬けと漬物を運ぶ。
「先ほどは失礼いたしました。」
清太は改めて娘に謝罪したあと、
「あなたが三条河原で男を捻り飛ばしたのですか。」
と、遠目から感じた以上に細身で華奢な娘に、念を押すように尋ねた。
「お恥ずかしいことです。わたくしども一族は旅の道中で身を守るために、男女問わず、一通りの体術を修得いたします。女のわたくしでも素人男を一捻りにできなければ、一人前として認めては貰えませぬ。」
清太は、話している娘の肌から、突如、滲み出るような芳香を感じ、自分よりも年下の娘を見つめ返す。娘の首筋から襟足にかけて年齢と健康的な容姿に不釣り合いな濃厚で妖艶な色気が漂い、清太は肌が粟立つほどに強烈な異性を感じる。清太は、よしのにも感じたことのない感覚に全身を熱くして、狼狽しながら娘を避けるように腰をずらす。
「存外、初(うぶ)でいらっしゃいますね。」
その言葉と同時に、娘から妖しい艶が瞬時に消滅して、年相応の明るい娘に戻る。
「神託を司る我々一族の女衆に伝承される術でございます。」
「千世、御客人に失礼をするものではない。清太殿、妹が失礼をいたしました。」
伊織が娘を嗜める。
「悪戯ではございませぬ。わたしには、清太さまの心の中にある高いお志と固い信念が、見えます。もし、清太さまが千世の想いを受け入れて下さるなら、千世は喜んでご一緒し、そのお志をお助けしとう存じます。」
千世が口許に微笑を浮かべて冗談交じりに答える。しかし、口調とは裏腹に千世の目は笑っていない。清太は千世の真っ直ぐな視線を受け止める。
「千世殿は伊織殿のご一族に不可欠な方とお見受けしました。わたしも小さいとはいえ阿波国峡の一族を率いる血筋の嫡流です。千世殿のお気持ちは嬉しいが、その願いは叶いますまい。」
清太の生真面目な回答に千世が吹き出すような仕草をする。案外、からりとした性格らしい。
清太と弥蔵は湯漬けと漬物をかき込んだあと、伊織一族に深く感謝して、信貴山へと駆け出していった。
仏教諸派の高僧達が病気平癒の加持祈祷を修したものの、いずれも効験なく、容態はますます悪化した。
万策尽き掛けたとき、ある朝臣(あそん)が、
―大和信貴山に数々の奇蹟を行う法師がおります。その者なら…。
と進言し、朝廷はすぐさま信貴山に勅使を下向させた。
勅使はまもなく信貴山の毘沙門堂に参籠する命蓮という法師を探し出した。勅使を迎えた命蓮は病気平癒の修法について謹んで勅命を拝受したものの、至急の上洛を要請する勅使に対して、
「信貴山にて祈祷します。」
と申し出た。勅使はこれを訝しみ、
「帝のご病気が平癒あそばしたみぎり、貴僧の法力によるものか、定かならず。」
と、上洛を強く勧めた。しかし、命蓮は、
「数日後、御所の天空に光芒が現れ、童子とともに下りて参ります。それが拙僧の修法が成就した証でございます。」
と、上洛を固辞して、信貴山で祈祷を始めた。諦めて京に戻った勅使は、病床で苦しむ醍醐天皇に、命蓮の言葉を伝えた。
数日が経過した。
高熱の続く醍醐天皇は朦朧とする意識の中で、茜色に染まり始めた夕空に宵の明星に似た小さな光点を発見した。光点は御所に接近しながら、次第に大きな光球へと変化した。
異変を感じた醍醐天皇が病床から上体を起こし、手を伸ばして、その光に触れようとした瞬間、光は童形に変化し、直後、一筋の光茫となって天空に消滅した。
この出来事のあと、醍醐天皇の容態は快方に向かい、間もなく完治した。
醍醐天皇は周囲に、
―病気平癒は命蓮の功力。
と語り、再び勅使を信貴山に走らせて、命蓮に、
「僧都、僧正の位を与え、寺領を寄進したい。」
との叡慮を示した。しかし、
「位階などは無用でございます。」
と、命蓮はこれも固辞した。醍醐天皇は勅使を通じて命蓮に幾度も働き掛けたが、命蓮はここでも譲らず、結局、醍醐天皇は命蓮への位階下賜を断念して、信貴山に朝廟安穏・守護国土・子孫長久の意味を込めて朝護孫子寺の勅号を授けた。
命蓮は、醍醐天皇の病気平癒以外にも、托鉢に用いる鉢を吝嗇の長者のもとに飛ばして欲深を戒め、また、堆く米俵が積まれた米蔵を遠方から信貴山まで飛翔させて貧者に分け与えるなど、数々の奇蹟譚を残したと言う。
「興味深い伝承です。乙護法は命蓮上人の秘術を身に付けているということでしょうか。」
清太が長老に重ねて問う。
「それは分りかねます。」
老人は自分の想像を語らず、皺に覆われた顔に微笑を浮かべて、清太に判断を委ねる。老人の意図を察した清太は隣に座る弥蔵に視線を転じる。
「仮に、天王寺砦の妖僧が乙護法だとしても、未だ命蓮上人の術にはまず及びますまい。」
弥蔵が清太の想像を補完する。清太が老人に向き直り、再度、その知恵に縋る。
「信貴山朝護孫子寺は毘沙門天との所縁が深いようですが、ご老人は毘沙門天の力を宿すと伝承される剣についてご存じないでしょうか。」
老人は微笑を湛えながら答える。
「正倉院に納められていたという霊剣のことですかな。」
清太が、
―我が意を得たり。
という表情で、力強く頷く。
「そのような剣が存在していたという昔話は聞いたことがございます。しかし、ある時、何者かに持ち去られ、そのまま行方知れずになったと聞きます。」
清太が背中の曲がった長老の俯き加減の表情を覗き込みながら、
「七星剣。」
と呟く。老人が顔を上げ、
「それですな。」
と答える。
半兵衛の話と平仄が合う。
「伊織殿、御老人、よい話を聞かせていただきました。我が峡の御劔と久秀、信貴山、そして、朝護孫子寺が繋がったような気がします。」
清太が頭を下げたあと、
「今、信貴山城は数万の織田勢に囲まれ、落城も間近と噂されております。我々は急ぎ信貴山に向かいます。」
と言って、早々に席を立とうとする。
「腹が減っては戦もできぬ。信貴山まで夜駆けする前に、腹拵えしていきなされ。」
伊織が清太を引き留めると、先刻の娘が清太と弥蔵の前に湯漬けと漬物を運ぶ。
「先ほどは失礼いたしました。」
清太は改めて娘に謝罪したあと、
「あなたが三条河原で男を捻り飛ばしたのですか。」
と、遠目から感じた以上に細身で華奢な娘に、念を押すように尋ねた。
「お恥ずかしいことです。わたくしども一族は旅の道中で身を守るために、男女問わず、一通りの体術を修得いたします。女のわたくしでも素人男を一捻りにできなければ、一人前として認めては貰えませぬ。」
清太は、話している娘の肌から、突如、滲み出るような芳香を感じ、自分よりも年下の娘を見つめ返す。娘の首筋から襟足にかけて年齢と健康的な容姿に不釣り合いな濃厚で妖艶な色気が漂い、清太は肌が粟立つほどに強烈な異性を感じる。清太は、よしのにも感じたことのない感覚に全身を熱くして、狼狽しながら娘を避けるように腰をずらす。
「存外、初(うぶ)でいらっしゃいますね。」
その言葉と同時に、娘から妖しい艶が瞬時に消滅して、年相応の明るい娘に戻る。
「神託を司る我々一族の女衆に伝承される術でございます。」
「千世、御客人に失礼をするものではない。清太殿、妹が失礼をいたしました。」
伊織が娘を嗜める。
「悪戯ではございませぬ。わたしには、清太さまの心の中にある高いお志と固い信念が、見えます。もし、清太さまが千世の想いを受け入れて下さるなら、千世は喜んでご一緒し、そのお志をお助けしとう存じます。」
千世が口許に微笑を浮かべて冗談交じりに答える。しかし、口調とは裏腹に千世の目は笑っていない。清太は千世の真っ直ぐな視線を受け止める。
「千世殿は伊織殿のご一族に不可欠な方とお見受けしました。わたしも小さいとはいえ阿波国峡の一族を率いる血筋の嫡流です。千世殿のお気持ちは嬉しいが、その願いは叶いますまい。」
清太の生真面目な回答に千世が吹き出すような仕草をする。案外、からりとした性格らしい。
清太と弥蔵は湯漬けと漬物をかき込んだあと、伊織一族に深く感謝して、信貴山へと駆け出していった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
腑抜けは要らない ~異国の美女と恋に落ち、腑抜けた皇子との縁を断ち切ることに成功した媛は、別の皇子と幸せを掴む~
夏笆(なつは)
歴史・時代
|今皇《いますめらぎ》の皇子である若竹と婚姻の約束をしていた|白朝《しろあさ》は、難破船に乗っていた異国の美女、|美鈴《みれい》に心奪われた挙句、白朝の父が白朝の為に建てた|花館《はなやかた》を勝手に美鈴に授けた若竹に見切りを付けるべく、父への直談判に臨む。
思いがけず、父だけでなく国の主要人物が揃う場で訴えることになり、青くなるも、白朝は無事、若竹との破談を勝ち取った。
しかしそこで言い渡されたのは、もうひとりの皇子である|石工《いしく》との婚姻。
石工に余り好かれていない自覚のある白朝は、その嫌がる顔を想像して慄くも、意外や意外、石工は白朝との縁談をすんなりと受け入れる。
その後も順調に石工との仲を育む白朝だが、若竹や美鈴に絡まれ、窃盗されと迷惑を被りながらも幸せになって行く。
蒼海の碧血録
三笠 陣
歴史・時代
一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。
そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。
熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。
戦艦大和。
日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。
だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。
ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。
(本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。)
※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。
蒼天の城
飛島 明
歴史・時代
土雲衆の奇襲により諏和賀城は堕ちた。城を護る忍ぶの首領、太郎一は自らの子を身代わりに諏名姫を逃し、父・時苧に主家の命運を握る姫君を託した。
時が立ち。隠された里、瘤瀬で祖父・時苧の元、菜をはすくすくと育った。ツンデレ気味の兄の草太と祖父と、仲間達と何時までも穏やかな暮らしが続くと思っていた。しかし、土雲衆に潜まされた間者により、菜をの素性が諏名姫と露見する。裏切りと懊悩。そして諏和賀家の真の世継ぎと土雲衆を統率する人物とは。菜をと草太の運命の輪が回り出す。
時ノ糸~絆~
汐野悠翔
歴史・時代
「俺はお前に見合う男になって必ず帰ってくる。それまで待っていてくれ」
身分という壁に阻まれながらも自らその壁を越えようと抗う。
たとえ一緒にいられる“時間”を犠牲にしたとしても――
「いつまでも傍で、従者として貴方を見守っていく事を約束します」
ただ傍にいられる事を願う。たとえそれが“気持ち”を犠牲にする事になるとしても――
時は今から1000年前の平安時代。
ある貴族の姫に恋をした二人の義兄弟がいた。
姫を思う気持ちは同じ。
ただ、愛し方が違うだけ。
ただ、それだけだったのに……
「どうして……どうしてお主達が争わねばならぬのだ?」
最初はただ純粋に、守りたいものの為、己が信じ選んだ道を真っ直ぐに進んでいた3人だったが、彼等に定められた運命の糸は複雑に絡み合い、いつしか抗えない歴史の渦へと飲み込まれて行く事に。
互いの信じた道の先に待ち受けるのは――?
これは後に「平将門の乱」と呼ばれる歴史的事件を題材に、その裏に隠された男女3人の恋と友情、そして絆を描く物語。
日ノ本の歴史 始まりの話
Ittoh
歴史・時代
日ノ本の歴史である。
石器から縄文にかけて、日ノ本は、世界有数の文明を有した地域であった。
しかしながら、日ノ本の歴史は、古代と現代の狭間に、語ること難しく、お爺ぃは学ぶことを断念したことがある。お爺ぃでは、小説として描くも難しい。
ということで、行間の多い、個人名や出来事を具体的にはあまり記述しない、かなぁぁり変わった歴史を描いてみました。
参考資料
CGS動画 「目からウロコの日本の歴史」 小名木善行&神谷宗幣
文献資料:明治大学、黒曜石研究センター関連資料
誉田亜紀子著「ときめく縄文図鑑」
植田文雄 著「縄文人の淡海学」
瀬川拓郎 著「縄文の思想」
松木武彦 著「縄文とケルト」
西田正規 著「人類のなかの定住革命」
安田喜憲 著「森と文明の物語」
鬼頭宏 著「人口から読む日本の歴史」
滋賀県立安土城考古博物館「人・自然・祈り」共生の原点を探る
滋賀県立安土城考古博物館「水中考古学の世界-琵琶湖湖底の遺跡を掘る-」
サンライズ出版「滋賀県の歴史」
山形県教育委員会「押出遺跡発掘調査報告書」
山川登著 「倭国大乱は二王朝の激突だった」
寺本克之 著「倭国大乱 軍事学的に見た日本古代史」
倉本一宏 著「内戦の日本古代史」
今野真二 著「日本語の歴史」
兼好法師 著「徒然草」
清水克之 著「喧嘩両成敗の誕生」
関 幸彦 著「武士の誕生」
網野善彦 著「日本の歴史をよみなおす」
本郷和人 著「承久の乱」「軍事の日本史」
作者不詳 「伊勢物語」
原田信男 著「義経伝説と為朝伝説」
出雲隆 編「鎌倉武家辞典」
講談社 編「難波大阪 全三巻」
桃崎有一郎 著「武士の起源を解きあかす」
山内 譲 著「海賊の日本史」
呉座勇一 著「応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱」
桃井治郎 著「海賊の世界史」
曲亭馬琴 著「椿説弓張月」
本居宣長 著「日本人のこころの言葉」
太安万侶、鈴木三重吉、武田祐吉「古事記」
紀貫之 著「土佐日記」
菊池寛 著「応仁の乱」
日下雅義 著「地形からみた歴史」
関裕二 著「地形で読み解く」
鴨長明 著「方丈記」
黒嶋敏 著「海の武士団」
最近、電子書籍が多くなり、Amaz〇nさんに至っては、同人誌も個人出版という形で発売されるという状況となっています。なかなかに面白い時代となりました。
幕末短編集 ~生にあがく人たち~
四谷軒
歴史・時代
【あらすじ】
(第一章 真新しい靴がステップ ~竜馬、寺田屋にて遭難す~)
慶応2年1月23日(1866年3月9日)深夜2時、坂本竜馬とその護衛の三吉慎蔵は、寺田屋に投宿していたが、そこを伏見奉行の捕り方に襲撃される。
辛くも寺田屋の外へと逃れる竜馬と慎蔵だったが、竜馬が負傷により動けなくなり、慎蔵は決死の覚悟で伏見薩摩藩邸へと走る。
慎蔵は薩摩藩邸の手前まで来たところで、捕り方に追いつかれてしまう。
その時、藩邸から、ひとりの男が歩み出て来た。
中村半次郎という男が。
(第二章 王政復古の大号令、その陰に――)
慶応3年11月15日。中岡慎太郎は近江屋にいた坂本竜馬を訪ね、そこで刺客に襲われた。世にいう近江屋事件である。竜馬は死んでしまったが、慎太郎は2日間、生き延びることができた。それは刺客の過ち(ミステイク)だったかもしれない。なぜなら、慎太郎はその死の前に言葉を遺すことができたから――岩倉具視という、不世出の謀略家に。
(第三章 見上げれば降るかもしれない)
幕末、そして戊辰戦争──東北・北越の諸藩は、維新という荒波に抗うべく、奥羽越列藩同盟を結成。
その同盟の中に、八戸藩という小藩があった。藩主の名は南部信順(なんぶのぶゆき)。薩摩藩主・島津重豪(しまづしげひで)の息子である。
八戸藩南部家は後継ぎに恵まれず、そのため、信順は婿養子として南部家に入った。それゆえに──八戸藩は同盟から敵視されていた。
四方八方が八戸藩を敵視して来るこの難局。信順はどう乗り切るのか。
【表紙画像】
「きまぐれアフター」様より
本能のままに
揚羽
歴史・時代
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった
もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください!
※更新は不定期になると思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる