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第1章 幼少期
アルト、誕生!
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夜の様なくらーい、大地も空もわかんない所、そこに浮いている感覚はある。
幾千、幾万のキラキラした光と、おっきい色んな複雑な色をしたまあるい
巨大な石の塊。
そう、宇宙に浮いていた。
急速に何かに引っ張られるように1つの星に急降下して行く。大気圏を抜け、
冷たそうな星空を抜け、雲を抜け、大地の見える空を物凄い速さで飛んでいく。
高い山をぶつかる寸前で軌道を変え、大きな森を抜け、崖と、滝と、
大きな湖のある街の上空にくる。
そしてその一角にさらに引き込まれる。
途端真っ暗になる。
苦しい、苦しい。
息ができない。
すごい圧迫感が頭と体に襲ってくる。
痛い、痛い。
身体中に激痛が走り、呼吸もできず声を上げることもできない。
途端視界が明るくなり肺に大量の空気の塊が入ってくる。
それは声という音になり鳴き声に変わる。
まだおぼろげだが、自分を見るにこやかな笑顔が2人。
次いで何人かの小さい顔が自分を覗いている。
どうやら自分は産まれたらしい。
そう、なぜか自覚していた。
◇◇◇
一番はじめに目に映った笑顔の2人はたまにしか見ない。
代わりに豊満な乳房を持った猫のような耳を頭に持ち、それ以外は
人と変わらない美人な女性が、胸を出し、自分の口に乳房をあてがってくる。
彼女から自分は授乳されているらしい。
味覚はまだないが、体の原動力になる事は本能的に判る。
「どう?キヨ、アルトはちゃんと飲んでいる??」
綺麗な、澄んだ声が聞こえてくる。
「はい、奥様、凄く良く飲んでくれています。まだ幼いのに手も添えて、力強いですよ」
キヨと呼ばれた猫耳は少し顔を赤らめて自分を見ながらいう。
奥様と言われた人もアルトを見る。
あ、はじめに覗いてきた人だ。
奥様と言うし、自分の母親らしい。
金髪の、キレイとかわいらしいを合わせたような金髪の女性。
青い瞳が印象的だ。
「上の子達がまだ乳離もしない子もいて、アルトにまで与える事が出来なくて、
キヨがいて助かったわ」
「奥様のお役に立てたなら光栄です」
自分もこんな美人猫耳さんに授乳されて光栄です。
口をアグアグさせてキヨのおっぱいを貰う。
「アルト様、、覚えが・・・早い子かもしれません」
授乳するキヨは顔を紅潮させ、時々体をビクつかせながら言う。
「まぁ、それは良かったわ!元気にすくすく育ってくれれば、
イートフット家も安泰です♪」
アルト・イートフット・ヴァイスヴルスト。
これが僕の名前らしい。
たまにしか見ないが父親らしき人と奥様という人がキヨに言っていたのを聴き、
珠にキヨもあなたの名前ですよと、フルネームで言ってくれたりしていた。
サードネームまである、立派な貴族の子である。
キヨが自分を見て言う、自分はかなりの魔力を持っていると言うので、
たまに顔を見に来る父親や、兄姉達がいう、魔法を使う練習とやらに興味を
持ってしまった。
良くは知らないが、キヨはある魔法?の使い手でもあるらしく、
自分の上の兄姉達が教わりに来る。
ここの奥方の専属メイドで、自分の母親の小さい時からの教育係でもあったらしい。
武術の心得もあり、自分を寝かせて兄と体術や組手などしているのも
観たことがある。
自分に授乳してくれながら、魔力操作となる瞑想や、魔力量を増やす
やり方などを、子供にわかりやすく言っている。
乳飲児である自分でもわかるくらいだ。
兄姉がわからないはずはない、あれ?飽きてどこかに行ってしまった。
あちこち動ける分じっとして集中するとか我慢できないのだろうなと
自分は思った。
逆に自分は1人じゃ動けないし、とりあえずキヨの言ってた魔力操作とか
瞑想でもして魔力量を増やす練習でもしてみるかな。
げっぷを出してもらって小さいベッドに寝かせられる。
確か、目を瞑って呼吸を整えて、身体の中にあるなんかのかたまりWo
『魔力です』そうそう、
まりょくって、ええ?誰?この声『解説魔法が発動しました』
うん、なんか言ってることばはわかるけど、何それ?
『解説魔法とは発動する魔法や集中した対象の詳細などを説明する魔法です。
上位の魔法を習得すれば解析魔法や鑑定、鑑識魔法など多分野において
習熟可能です』
なんか色々教えてくれる魔法なのかな?
『教えると言うことに関してはそうです。対象は必要ですが』
成る程、対象の詳細や解説をしてくれる魔法ということかな?
『今は・・・その通りです』
じゃあさっきやろうとしてた瞑想をしてみるから、何か感やコツみたいのが
あったら教えてくれるかい?
『はい。アルト様は、まず1つはお腹の下のあたりに魔力の塊がありますので
そこを意識して動かせるようになりましょう』
先ずはって、何個かあるの?
『聞き流さず、しっかりした方ですね。
本当に乳飲児ですか?はい、わかる範囲だとあと2つはあります』
そうなんだ。
じゃあそのへその下のあたりを動かすとこからしてみるね。
意識をへその下に。
何か硬いものがお腹の中にある感触。
『そう、それであってます』
そこを動かすように。あ、少し動いた。
『素晴らしいですアルト様、微々たる一歩ですが、成功しましたよ』
そしてその日、意識がなくなるまでおなかの魔力の塊を振り回していた。
幾千、幾万のキラキラした光と、おっきい色んな複雑な色をしたまあるい
巨大な石の塊。
そう、宇宙に浮いていた。
急速に何かに引っ張られるように1つの星に急降下して行く。大気圏を抜け、
冷たそうな星空を抜け、雲を抜け、大地の見える空を物凄い速さで飛んでいく。
高い山をぶつかる寸前で軌道を変え、大きな森を抜け、崖と、滝と、
大きな湖のある街の上空にくる。
そしてその一角にさらに引き込まれる。
途端真っ暗になる。
苦しい、苦しい。
息ができない。
すごい圧迫感が頭と体に襲ってくる。
痛い、痛い。
身体中に激痛が走り、呼吸もできず声を上げることもできない。
途端視界が明るくなり肺に大量の空気の塊が入ってくる。
それは声という音になり鳴き声に変わる。
まだおぼろげだが、自分を見るにこやかな笑顔が2人。
次いで何人かの小さい顔が自分を覗いている。
どうやら自分は産まれたらしい。
そう、なぜか自覚していた。
◇◇◇
一番はじめに目に映った笑顔の2人はたまにしか見ない。
代わりに豊満な乳房を持った猫のような耳を頭に持ち、それ以外は
人と変わらない美人な女性が、胸を出し、自分の口に乳房をあてがってくる。
彼女から自分は授乳されているらしい。
味覚はまだないが、体の原動力になる事は本能的に判る。
「どう?キヨ、アルトはちゃんと飲んでいる??」
綺麗な、澄んだ声が聞こえてくる。
「はい、奥様、凄く良く飲んでくれています。まだ幼いのに手も添えて、力強いですよ」
キヨと呼ばれた猫耳は少し顔を赤らめて自分を見ながらいう。
奥様と言われた人もアルトを見る。
あ、はじめに覗いてきた人だ。
奥様と言うし、自分の母親らしい。
金髪の、キレイとかわいらしいを合わせたような金髪の女性。
青い瞳が印象的だ。
「上の子達がまだ乳離もしない子もいて、アルトにまで与える事が出来なくて、
キヨがいて助かったわ」
「奥様のお役に立てたなら光栄です」
自分もこんな美人猫耳さんに授乳されて光栄です。
口をアグアグさせてキヨのおっぱいを貰う。
「アルト様、、覚えが・・・早い子かもしれません」
授乳するキヨは顔を紅潮させ、時々体をビクつかせながら言う。
「まぁ、それは良かったわ!元気にすくすく育ってくれれば、
イートフット家も安泰です♪」
アルト・イートフット・ヴァイスヴルスト。
これが僕の名前らしい。
たまにしか見ないが父親らしき人と奥様という人がキヨに言っていたのを聴き、
珠にキヨもあなたの名前ですよと、フルネームで言ってくれたりしていた。
サードネームまである、立派な貴族の子である。
キヨが自分を見て言う、自分はかなりの魔力を持っていると言うので、
たまに顔を見に来る父親や、兄姉達がいう、魔法を使う練習とやらに興味を
持ってしまった。
良くは知らないが、キヨはある魔法?の使い手でもあるらしく、
自分の上の兄姉達が教わりに来る。
ここの奥方の専属メイドで、自分の母親の小さい時からの教育係でもあったらしい。
武術の心得もあり、自分を寝かせて兄と体術や組手などしているのも
観たことがある。
自分に授乳してくれながら、魔力操作となる瞑想や、魔力量を増やす
やり方などを、子供にわかりやすく言っている。
乳飲児である自分でもわかるくらいだ。
兄姉がわからないはずはない、あれ?飽きてどこかに行ってしまった。
あちこち動ける分じっとして集中するとか我慢できないのだろうなと
自分は思った。
逆に自分は1人じゃ動けないし、とりあえずキヨの言ってた魔力操作とか
瞑想でもして魔力量を増やす練習でもしてみるかな。
げっぷを出してもらって小さいベッドに寝かせられる。
確か、目を瞑って呼吸を整えて、身体の中にあるなんかのかたまりWo
『魔力です』そうそう、
まりょくって、ええ?誰?この声『解説魔法が発動しました』
うん、なんか言ってることばはわかるけど、何それ?
『解説魔法とは発動する魔法や集中した対象の詳細などを説明する魔法です。
上位の魔法を習得すれば解析魔法や鑑定、鑑識魔法など多分野において
習熟可能です』
なんか色々教えてくれる魔法なのかな?
『教えると言うことに関してはそうです。対象は必要ですが』
成る程、対象の詳細や解説をしてくれる魔法ということかな?
『今は・・・その通りです』
じゃあさっきやろうとしてた瞑想をしてみるから、何か感やコツみたいのが
あったら教えてくれるかい?
『はい。アルト様は、まず1つはお腹の下のあたりに魔力の塊がありますので
そこを意識して動かせるようになりましょう』
先ずはって、何個かあるの?
『聞き流さず、しっかりした方ですね。
本当に乳飲児ですか?はい、わかる範囲だとあと2つはあります』
そうなんだ。
じゃあそのへその下のあたりを動かすとこからしてみるね。
意識をへその下に。
何か硬いものがお腹の中にある感触。
『そう、それであってます』
そこを動かすように。あ、少し動いた。
『素晴らしいですアルト様、微々たる一歩ですが、成功しましたよ』
そしてその日、意識がなくなるまでおなかの魔力の塊を振り回していた。
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