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第四部 魔術院と精霊博士

151.寛げないお茶会

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 楽にせよといったお声がかかって、わたしは屈めていた姿勢を直した。
 約三年近く王宮にいたけれど、初めて入った部屋だった。
 バルコニー付きの明るい部屋は、王家の方々の談話室といった趣だ。
 お茶の用意が美しく整えられたテーブルの席に着く、久しぶりに顔を合わせた王様と王妃様達とわたしの間にはこれまでになかったぎこちなさなの気配があった。
 わたしにも、王様達にも。

「こちらの席にいらっしゃい、マリーベル」

 王妃様がお声をかけてくれたのに、はいと返事をして同じテーブルの席についた。
 控えていた侍従が、わたしのお茶を入れてくれる。
 
「王宮の部屋には慣れたか」
「はい。もう半月もすれば月に何日もいないことになりそうなのに、お心遣いありがとうございます」
「其方は、我が妃の義従妹であるからな」

 わたしの言葉に苦笑を滲ませて、王様がお茶を口にして、王妃様とわたしもカップを口元へと運ぶ。
 今日は、細かいことは気にするなと身内の場だと王様が仰り、そうねと王妃様も頷いた。
 身内というのは王家の、というわけではなくて、わたしが第一侍女だった頃の話だ。
 王様と王妃様の間でお互いの気持ちがすれ違い、拗れかけていたころの王妃様の寝所からわたしが王様を追い出した頃の三人である。なんだかもうとても遠くに感じる。

「その……先ほどのは、皮肉ではございません」
「わかっておる。事実そのままを言ったのだろう。だが其方の忌憚のなさはなかなか効くのだ。仕える妃に似て」
「あら、それではわたくしがマリーベルに悪影響を与えたようではありませんか」

 ふふっ、とわたしは笑って、すぐその後にため息を吐きそうになって堪えた。
 この場にいたら、「そうではないのですか?」とさらりと言う人の声を頭の中で思い浮かべてしまったからだ。
 そしてお二人もきっと同じ気がした。

「あれだな、まぜっ返す奴がいないといないで味気ない」
「そうね」

 お二人の言葉に、きゅっとカップを持つ手を握ってしまった。
 空いている手の薬指には金色の指輪が嵌っている。
 謁見の際は大勢の貴族の目もあるため手袋で隠したけれど、この場で隠す気はなかった。
 それにこれには命運の女神の祝福がかかっている。わたしとルイの意思で自由に外れるのだけれど、他の人の手では外すことができないのなら外せないということにしたかった。
 いまやこの指輪だけが、わたしとルイを繋ぐものなのだから。

「マリーベル」

 王様が少しあらたまった調子でわたしを呼んだのに、はいと答える。

「其方には、すまないことをした」
「陛下……」

 王妃様も予想外だったのだろう。驚いたように呟き、わたしももちろんまさか王様がそんなことを口にするとは思わず呆然と言葉も出なかった。簡単に謝罪などしてはならない人なのだ。
 それはたとえ、ごく内々の場であっても同様である。
 彼は、“恩寵”与えられた王なのだ。
 それは神と精霊の力と同義で、国の統治を司る。
 我慢しなくてはいけないのに、だからこそ胸を突いた。
 ロタール領にいる間もほとんど吐き出すことができなかった。それよりも大事にしたい時間があったから。

「ふっ……ぅ……」
「マリーベル」

 ふぁさりと優しい衣擦れの音がして、隣の席に座っていた王妃様が項垂れてしまったわたしの肩を抱いて好きにさせてくれた。
 結婚が白紙になったことが辛いのじゃない。
 わたしとルイが過ごした時間すべてが、関係自体が、なかったことにされてしまったのがただただ寂しかった。
 誰もが知っているはずなのに、知らないこととして扱われてしまうのが、それでいて新たに近づくことには警戒されることが、本当にただただ寂しくて悔しい。
 こんなことは、ルイにも言えない。

 *****

 王様と王妃様を前に、吐き出せずにいたものを吐き出したら、少しすっきりした。
 このお二人にと考えると、震えがくるほど恐れ多いことではあるのだけれど……侍女の頃に首を刎ねられてもおかしくないことを何度もやらかしてもいる。
 今更だと開き直ってご厚意に甘えることにした。
 それにきっとその方が、お二人気持ちもいくらか軽くなるだろう。
 彼等はわたしよりもずっと古くからのルイの友人だ。
 お互いに表向きは牽制し合わなければならい間柄であることを承知の上で、互いの立場に配慮しあってきた友人だった。けれど同時にこの国を統治する者として、個人として築いてきた関係と信頼に背く選択をしなければならないこともある。
 まだ、いまのところそれはぎりぎりの線で互いに妥協し、取り返す余地を残しているけれど、どうなるかはわからない。わたしもいつまでもめそめそしているわけにはいかない。
 落ち着いて、一呼吸おいてからわたしは王様の顔を見た。 

「わたしは、なにをすればいいでしょうか」
「やはりこういったのは、女の方が肚が据わっておるな……ルイがなどいまだに拗ねておるのに」
「それは王様がルイにとって甘えられるお方だからです。彼が手放しで甘える人なんて本当に少ないのですよ。まず外聞などどうともできる強さがないと無理ですもの。王様の他は、わたくしの父くらいじゃないかしら?」

 わたしが頬に人差し指を当てて首を傾げてば、王様はそんなわたしに呆れたように顔を顰めた。

「切り替えたと思ったら、其方は侍女だろうが公爵夫人だろうが、準王族だろうが変わらんな……」
「あら、だからこそ。わたくし達はこういった席にいるのでしょう?」
「まあそうなのだが……エレオノール。しかし、其方の父親な、あれは本当によく西部の田舎領主で隠れていたものだ。グレゴリーとの繋がりがなければ儂の側についてくれたかどうか」
「法務大臣様の繋がりがなくてもついたと思いますよ。ルイのこと結構気に入っていますから」
「あまり信用してくれるな。ルイをよく知る者や確執ある者達だからこそ、あやつを封じることもできると思って固めたところもある」

 たしかにそれもある。
 いまや宰相家となったセギュール侯爵家のカトリーヌ様の後ろ盾でリモンヌ家、つまりヴェルレーヌも王家の側についている。
 彼女が構想している王国の流通網事業を通じて、モンフォール家にも首輪がつけられることになるだろう。
 まあ、モンフォール家は散々穀物供給を盾に、王家に対して圧力をかけていたから自業自得の部分もあるけれど。
 ただこの家には、ルイが渡した通信用の“箱”がある。
 フォート家との間は切られているだろうけれど、ユニ家とは繋がっている。
 設置したのはルイではなくムルトだ。
 ムルトはルイの友人で右腕でもあるけれど、末端王族の庶子で軍部長官のフィリップ様とも繋がりがある。
 そして隠れ魔術師、それも高度な魔術が使える腕の。

「対外的に完全なルイの味方となる者はいませんものね」

 フォート家との専属顧問契約を解消し、“偉大なる署名者”称号持ち法科院の一員である父様は、旧ロシュアンヌ領を取り込んだ西部と北部にかかる中領地となったユニ領の領主だ。
 旧ロシュアンヌ領は前の領主の悪政で荒廃しているけれど、王都のある北部と西部の境でユニ領と統合したことで街道と西部の水路の中継点となった。
 ユニ領が小領地であった頃から領地運営を黒字で維持していた父様と、見るものすべてを黄金に変えると言われているリモンヌ家が手を結ぶのだ。発展しないわけがない。 
 南部は王妃様のご実家で、わたしの養父様も一員であるトゥール家があり、ロタール領との服飾産業での提携はわたしがいなくても継続される。
 領地自体が近く、南部と東部を結ぶ運河の権利を互いに持っているからだ。
 この運河も街道と連携させる予定であるから、いま、フォート家は経済と領地の繋がりで王家に絡め取られている状態にある。
 単独で妙な動きをすれば、その情報は王国流通網事業の関係者を通じ即王家に届けられ対処される。

「リモンヌ家は……代が変わってもやはりリモンヌ家だな」

 最も大きな功労者は元フォート家の夜番小間使いであったヴェルレーヌというのが……なんとも言えない気持ちになるのだけれど。
 この状況で、精霊博士としてわたしを王家に押さえられて、王家と対等であった東部筆頭のフォート家領主のルイは王様の魔術顧問として頭を下げているのだ。
 
「貴族社会としては、フォート家は完全に王家に押さえられたと見るでしょうね」
「そうだ。だから其方についても王家の都合で保証は出来ない。ルイと取り交わしたことはできる限り守りたいが」
「そのお言葉で十分です」

 わたしはお茶を飲んで一息吐いた。
 部屋全体に“密談”の魔術以上の盗聴防止の仕掛けが、きっと事前に魔術顧問の任についたルイか、その補佐のムルトによってかけているだろう。
 でなければいくら王族のみが使う部屋で身内の場としても、直に王様がわたしに謝ることはしない。
 それでも……“魔術”である以上、安心できない。

「どうしたの? マリーベル」
「すみません。しばらくお待ちいただけますか? まだあまり慣れていないのです……」
「なんだ?」
「こちらのお菓子、わたくしがいただいてしまってもいいですよね?」

 人外の領域がそこかしこに残り、古い時代の尾を引いることもあって人懐っこい者達が多いロタール領と王都では全然違う。
 ただ、王宮近くには古の礎や祠を持つ大聖堂や魔術院を囲む森など、少しばかり彼等の領域に接する場所が残っている。それもジャンお爺さん……“地の精霊グノーン”に縁のあるものが多い。
 だから。
 意識を傾け、耳を澄ませれば、彼等が近づいてくれる。
 くすくすと楽しげに遊んでいる、彼等曰く、いつだってヒトの子達のよき隣人。
 
『あら、姫様』
『なにかご用?』
『いやだ、どうしてこんな箱の中に入っているの?』

 さすが王宮というべきなのかしら。
 小精霊もなんだか古参な雰囲気である。
 お祈りは、“地の精霊グノーン”を呼んでしまいかねない。
 ジャンお爺さんを相手にするとものすごく疲れるし、それに母様の記憶であまり頼るのはよくない気がするのだ。
 
『ねえ、このテーブルの三人以外の人。特に魔術師には絶対に聞かせたくない内緒話って出来る?』
『あら、姫様。あたし達をなんだとお思い?』
『名前や正体を当てる気はないわ。通りすがりのお友達ではいけない?』
『ご用だけのお付き合い』
『そうじゃなくて、ジャンお爺さんの眷属で縛りたくないの』
『いやだ、姫様。あたし達は縛ってくれてもいいのよ。だってこれからも姫様と遊べるもの』

 精霊達の気安い言葉は要注意だ。なんの縛りで遊びかわからない。
 王国最高齢の精霊博士だった、いまは亡きソフィ様の曽祖母のオルタンス様は理解の上ではあったけれど、雫の精霊と懇意になって縛ったことで、雫の精霊の我儘で長い寿命に苦しむことにもなった。
 かといってただ都合で動かすのもだめなのだ、よき隣人は一方的なお願いを互いにしないものだから。
 
『ねえ、それって、お皿に乗せた綺麗で甘くて香りのいいものを、いま一緒に楽しむより楽しい?』
『『『……』』』

 ちらりちらり、ふわりふわり、こそりこそりと小さな光の粒が興味津々にテーブルに集まってくる。
 精霊達、特に小精霊達のような存在は、“いま現在”しかない。
 この先だとかこれからだとかが、明日かそれとも何十年、何百年先になるかはわからない。
 人と彼等は根本的に違うのである。

『わたし達が内緒話をする間だけ、人の子の王とお妃様がこちらをどうぞって』
『あら、“恩寵”の人の子なの?』
『“恩寵”の人の子のご用なら、まあ聞いてあげてもいいわ』
『いやだ、きらきらの甘くて香りのいいものじゃないの。姫様、なるべく長く内緒話するのよ』
『その白いお皿に乗せてある分、全部くらいでね』
『あら、それなら時計の長針が一周半ね』
『あたし達は人のご用の時間がわかるもの』
『いやだ、姫様。さっさとお話したら?』

 はあっと、わたしは息を吐いた。
 王宮の精霊達……気難しい。
 怪訝そうな顔をしている王様と王妃様に、わたしは大丈夫ですと伝えた。
 
「これから時計の長針が一周半する間、テーブルを囲む三人の会話は他の人、特に魔術師には絶対に聞こえません。ただし、このお皿の上のお菓子には絶対に手をつけないでください。対価ですから」

 わたしの言葉にお二人がはっと驚いた表情を見せる。
 随分と静かにやるものなのだなと、王様が顎を撫でながら呟いたのにお待たせして申し訳ありませんとわたしは再度謝った。

「穏便にやろうとすると魔術と違って色々とやり取りがあって。でも王様がいらして助かりました」
「んぬ?」
「どうやら“恩寵”の王は人以外にも敬意を集めているようですよ」
「まあ、それってよろこばしいことなのかしら」
「ええ、きっと。おかげで王様が本当に懸念されていることについて、お話が出来ます」
 
 そう、フォート家はあくまで王家の威信の話なのだ。
 もう一つの王家となり得るフォート家を担ぎ出しそうな者達を牽制し、貴族社会を内部分裂させないための。
 同時になにかと敵が多いルイとロタール領に手を出させないための茶番でもある。
 ロタール領に含まれるバラン地区は共和国の防衛線。
 そしてもし共和国に魔術が流出していたら、対抗できるのはルイだけだ。
 流出させた者はおそらく王国のもう一つの魔術の家系の後継者で、禁術に手を出したジョフロワ・ド・ルーテルである可能性が最も高い。
 死亡されたとされている彼は、いまの魔術院の幹部の大半を主従契約の魔術で縛っている。

「王様の懸念はフォート家ではなく、共和国と魔術の流出ですよね?」
「流石に、そこまで其方にさせる気はないぞ……ルイがますます拗ねる」

 わたしの考えを察して、王様は呻くように言った。
 どうせ魔術院の内部に行くことになるのなら、ついでに内偵すればいい。
 
「でもわたくしは魔術院の監督下に置かれるのですよ。それにどうせルイとの確執で冷遇されるのも目に見えてます」
「それは王家や軍部で防ぐ」
「体面上は守られるでしょうけど、それ以外はわかりません。わたくしだって一つくらい鬱憤をぶつけるものがほしいです。王妃様はどう思われますか?」
「そうねえ。でも本当にそれは危険よ」
「定期的に王家の社交を理由に、強制的にわたくしを王宮に戻すことも取り決めてください。それなら体面が崩れるほどわたしに手を出すことはしにくくなるはずです」

 わたしの言葉に王様は額を押さえて唸ると、王妃様を見た。
 王妃様はわたしと王様を三度見比べて、そして王様に向かって静かに首を振る。

「マリーベルとルイを引き離すくらいの面倒を背負わせているのですもの。わたくし達も中途半端なことはしない覚悟が必要ですわ」
「マリーベルの申し出は正直ありがたいのだがな、なにもなくてもルイが厄介で、万一なにかあったら手がつけられなくなる。少なくとも儂は身を言葉通り引き裂かれるぞ」
「ですから覚悟が必要でしょう。陛下は厄介に思うことを前にすると、すぐ及び腰になるのですから」

 王妃様が夫婦仲がこじれた時期のことを引き合いに出したのに、あーわかったと王様は声を上げた。
 お皿の周りにいた小精霊達がびくんと跳ねたのに、やっぱり“恩寵”を持つ王様の声は彼等にもよく響くのかしらと、少しばかりそちらに興味を向けてしまった。
 母様は色々教えてくれたけれど、精霊のことはいまひとつよく掴めない。
 近いうちに大聖堂の司祭長様を訪ねてもいいかもしれない。
 
「魔術顧問としてのルイと、それとなく接点も持てるよう取り計らう。魔術そのものについては儂も難しい」
「それは、いいのですか?」
「……儂の命じた仕事で、たまたま“精霊博士”と遭遇することもあろう」

 どうかルイとも相談くださいと念押しして。
 魔術院との取り決めや、わたしの“精霊博士”としての要請についての事項を、時計の長針が一周半する間話し合い、あまり寛げないまま王様と王妃様とのお茶会は終わった。
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