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第三部 王都の社交

78.養父母との交流

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「ええと、やっぱり紋様は雪かしら」

 冬の女神ケイモーヌの象徴だもの。

「そうなると使う糸の色は……」
「季節のお色でしょうか?」

 マルテの言葉にそうねえと思案していたら、お茶の用意を運んできたテレーズが冬と春どちらに合わせますかと尋ねてきた。

「紋様を雪にされるなら冬のお色ですかしら。女神の象徴である雪の白と、仕える精霊の地の色で黒が服飾商や宝石商などの間では、昔から伝承色として扱われておりますけれど」
「旦那様には少し地味なような……」

 そうよねえと頬に手を当てて、テレーズとマルテがお茶の支度をサロンのテーブルに並べてくれるのを眺めながら、もう午前のお茶の時間かと思った。
 ルイはロタール領へ出ていて不在だ。
 朝早く、王都の邸宅とロタール領の屋敷を繋げてそのまま、夏の祝いの儀式を執り行っている。今頃はきっとあの荘厳な祝福の光が屋敷の庭に降り注いでいる頃だろう。
 領主として昼餐の振る舞いまで行って、戻ってくるはずだった。
 季節の祝いは王都では三日間あるので、春生まれのマルテは昨日すでに王都の大聖堂で祝福を受けている。トゥルーズより規模の大きな聖堂に目をきらきらさせて帰ってきて、送り迎えのシモンに揶揄からかわれていた。

 ルイがいないため、南庭に面した一階のサロンで堂々と、彼に提案した春の祝いのお返しに贈る飾り紐の検討にかかっている。
 午後のお茶の時間には、二日前に王都に到着したトゥール家のわたしの養父母がやってくる予定なので支度のことも考えたらあまり時間がない。
 本当は養女のわたしが出向くべきとそのつもりでいたのだけれど、伯爵家に公爵を向かわせるわけにはいかないといった旨の知らせが届いてそうなった。
 貴族面倒くさいだけれど、養母様おかあさまが王都の一等地の一画を陣取って長年使われている気配もないフォート家の邸宅に興味津々で訪問したくてたまらないらしく、そういったことならと了承した。
 
「奥様のあのドレスの布は、春に仕える水の精霊の青でしたよね」
「そうね」
「冬から春へと二つの季節を掛け合わせるのもありますよ。雪を白で、余白の部分は春の色にしても。春の女神の色なら象徴である花の芽吹きの緑ですから、奥様の瞳の色にもなりますし」

 うーん。
 雪の白なら何色と合わせてもいいだろうし、青ならルイの服や襟元にあしらう宝石でも見る色だけれど。
 なんだかちょっと、違う気がする。

「衣装を選ばず、馴染むように作りたくて」
「馴染む、ですか?」

 テレーズが繰り返したのに、ええと頷いてカップを口に運ぶ。
 すっきりした柑橘類の香りのするお茶は、昨日、屋敷から届けられた茶葉だ。
 今日もよく晴れているし、午後もこちらを出しましょうとテレーズに伝える。

「結構、無茶するからお守りのようなものにしたくて」
 
 魔術師にお守りなんてあまり意味がない気もするけれど。
 魔術師……か。
 だとしたらやっぱり地の精霊かな。
 冬の女神に仕え、叡智を司どる精霊として魔術師にとっては特別視されている。
 
「そういえば、冬って一対のものが多いのよね」

 生命と死とか、寛容と忍耐とか。
 地の精霊は、両性具有だし。
 応接間の天井画に描かれている地の精霊は、男性と女性に分かれて描かれているけれど。
「金と銀でもいいかも……」
「たしかに貴族の方は雪の白を銀で表すこともありますし、地の精霊に因む意匠には金も使いますね地中にあるものとして」
「それだけだとぼやけそうだから、図案や紐の縁を引き締めるのに白と黒を少しだけ効かせて」
「ああ、でしたら色で季節もそれほど気にせずにすみそうですよね。生まれた季節の象徴は年中使うものですから、それほど気にはされませんし」
「そうね。テレーズ、糸の手配をフェリシアンにお願いしてもらえますか」
「糸なら王都で私が」
「いいえ、領内の糸にしたいの」

 王様との契約魔術は、王の臣下として仕えることを含んでいる。
 いつか、状況次第で、王命によって王都や他の地に長く駆り出される可能性もなくはない。
 そうなった時に彼が無事にまた彼の地に戻ってこられるように。

「畏まりました。奥様のお気持ちはわかります」

 無事に戻って来て欲しいものですもの、と呟いたテレーズの夫は商人で、彼女と結婚して二年目に別の町に商売に出た帰り、魔獣に襲われて亡くなっている。
 お願いね、とわたしは彼女に言った。

 さて、思いつきさえすれば決めることはすんなり決まったのですっきりした。
 
「二人ともありがとう。手紙など届いているものはある?」
「今日も沢山届いておりますよ。王立劇場へお出かけになってからというもの、毎日うんざりしてしまいますね」

 そうなのだ。
 ルイが休憩室で人目につくようなことをするから。
 あの場でわたし達を見かけた人や、その話を聞いた人から招待状があれこれと届く。
 
 どうも『銀灰公爵の奥方』の着想が、あの王様の誕生祭のルイの求婚事件にあるのじゃないかと思われてるようで。
 人嫌いの孤高の公爵といった、主人公の銀灰公爵閣下とルイが若干被る部分もあってだろうけど。

 それに滅多に社交に現れない彼が、わたしのお披露目もかねて今年だけ特別に王都に出て来たと考える人もいて、とにかく珍獣の見せ物でも呼ぼうとするが如く、なんとか主催する場に招きたいといった。
 フォート公爵夫妻を参加させる手腕を競い合っているとでもいいますか……。
 本当に、貴族面倒くさい――。
 
「ルイが人付き合いを避けるの、性格や政治的な理由がなくてもわかる気がする」

 ほぼ欠席だけれど、封だけ開けてもらった手紙の類を持ってきてもらって、一人お茶を飲みながら中身を確認していく。
 テレーズは昼食や午後の準備を、マルテは午後の支度の準備をそれぞれお願いして、仕事に戻ってもらう。
 フォート家は人手不足だ、仕事が他にもあるのにじっと控えさせておく必要はない。
  
「ん?」

 一際、上質な紙を使用した品のいい招待状とそこに押された印章に目が留まって取り上げる。

「これって、セギュール家の印章だわ」

 あの内気で気弱な、行儀見習いに来ていた侯爵令嬢の……そう、アンリエット様の家だ。
 たしか一時困窮しかけていたけれど、王家から臣籍に下った公爵のご子息とアンリエット様のご婚約と、王家の救済措置もあって建て直ったのよね。

「今年の秋に彼女が成人するのを待って結婚だったはず。引き合わせたのルイらしいし、これは保留にしておくのがいいかしら」

 他はすべてお断りで片付け、週刊発行の新聞に目を通し、一息吐いたところで大聖堂の午の鐘が聞こえた。

「まだ社交開始前なのに、毎日なにかしら用事が入るのよねえ」

 昼食を取った後、軽く湯浴みして午後の着替えなどをしていたら時間はすぐに過ぎていく。
 支度を終えて、私室のある三階からマルテと共に一階のサロンに降りれば、ルイが午前中にわたしが座っていた長椅子ソファに寛いでいた。シモンが部屋の壁側に控えている。
 朝に見た領主様な格好ではなく、紺色の宮廷用ローブ姿。
 王都で彼を公爵と呼ぶ人と魔術師と呼ぶ人では、魔術師の側が若干多く、例の“銀灰公爵”と重ねられているのを払拭するべく、装う必要のある外出でない限りはほぼこれで済ませている。

 冬場と夏場で使っている絹地が多少違うらしく、特に夏場はあれこれ身に着ける他の衣装と違い圧倒的に楽で快適でもあるらしい。うらやましい。

「お帰りなさい……?」
「何故、疑問形なんです」
「屋敷が本来の住まいですもの」
「貴女がいらっしゃるところに帰りますよ」

 またそういうことを言う……と、思いながらルイに促されて彼の隣に座る。
 最近ではもうシモンもマルテもこの程度のルイの言葉では反応もしないため、わたし一人が動揺していることになる。

「午前中はなにを?」
「こちらでのんびりしていました」
「のんびり……手紙の類がすべて処理してありましたが」
「目を通すだけだもの」
「セギュール家は応じましょうか。お互いアンリエット嬢と妙な縁がある」
「では、返事を出しますね」
 
 頷いてルイはシモンとマルテに玄関ホールへ向かうよう指示した。
 オドレイは戻って小休憩後、トゥール家に迎えに出したそうだ。
 こちらが行くつもりでいたので、来るならそれぐらいさせてほしいとそう知らせてある。
 テレーズは応接間でお茶の支度をしているので、サロンに正真正銘二人きり、こめかみに唇で触れてきたルイはわたしの膝の上に頭を乗せてきた。

「貴女の養父母がいらっしゃるまでの間です」
「……夏の祝いは?」
恙無つつがなく」

 そう、と一言で済ませる。
 ふと表情を和らげたルイに、なにと尋ねれば苦笑を漏らした彼に本当になんだと思う。

「なに……?」
「いえ、不覚にも幸福だなどと思ってしまいまして」
「不覚って……」
「不覚です」

 いらしたようですねとルイが身を起こしてすぐ、シモンが養父母が到着した旨を知らせてきた。
 どうしてわかったのかしらと思ったけれど、庭に面してもいるし本当なら馬車が到着すれば、少なくとも廊下に出てすぐの玄関ホールの物音でもわかるはずだ。
 つまりそれだけわたしが、ルイの言葉にぼんやりとしてしまっていただけだった。  


*****


「まあまあ、さすがは公爵家の邸宅ね。素敵だこと」
「お元気そうでなによりです。養母様おかあさま。そして養父様おとうさまも」

 ああ……王妃様との血の繋がりを感じるわ、養母様おかあさま

 おっとりにこやかな立ち居振る舞いと微笑みにそんなことを思いつつ、大仰じゃない挨拶もして歓待する側の儀礼として先にカップを口に運ぶ。

 わたしを受け入れてくださったトゥール家一族の伯爵家の養父母は又従兄妹の間柄で結婚しているため共に王妃様の縁者だ。
 養父様おとうさまは、エドモン・ド・トゥール。
 養母様おかあさまは、ドロテ・ド・カステラーヌ。
 王妃様から見て養父様おとうさまは叔父にあたり、養母様おかあさまはええと、なにになるのかしら?
 
「其方も息災そうでなによりだ、マリーベル」
「そうね。それに婚姻の儀を行った時より綺麗になったこと」

 公爵家でよい扱いを受けているようで一安心といった感想だろうか。
 そうよね。もちろん親切心が大半だと思うけれど、平民の娘を養女として受け入れた先としても気になるわよね。

 大丈夫。ご安心ください。
 人生でこれまでないくらい贅沢に行き届いた暮らしを送り、かつ過保護なまでに大事にされております。
 ええそれはもう、若干過剰で抵抗しなければならないくらい。

 にこにこと、わたしのなかの無邪気な娘部分を総動員した笑みで応えて、ルイを見れば若干呆れたような表情を見せた。

「王妃からも、見違えたとほめられていましたしね……」
「ええ」

 トゥール家の養父母は優しくかなり人が良い。
 
 息子が五人もいるけれど、娘に恵まれなかったそうで最初のご挨拶の時からわたしを気に入ってくださり、婚儀の前の三日間、トゥール家で過ごしたのだけれど最終日は嫁にやるには早過ぎると養父様おとうさまが言い出してちょっと、いやかなり、大変だった。

 嫁に出すのは早いもなにも、そもそも結婚のため、身分差解消のための形式上の養子縁組であるし、おまけにわたしはこの冬で二十を迎えた行き遅れ寸前崖っぷち娘なのだけれど……と思ったけれど、結構うれしくもあった。
 だってこれから先、対外的に両親といえばユニ家の父様と母様でなく、トゥール家の養父母になるのは確実であったから。
 一瞬だけ、養父の反対を婚約解消の理由にと考えないこともなかったのだけれど。

 さて、だからこそ。
 今後の軋轢を生みかねない懸念は解消しておかなければ。

「春のお祝いの品もありがとうございます。リンシャールのレースをあんなに使った傘」
「おお、それか。新しく作らせた。其方が気に入って評判も上々なら広げようかと」
「良いお考えだと思います、それは来年のお話ですよね?」

 養父様おとうさまの言葉に、やっぱりと思う。
 最初は、単純に素晴らしいお祝いの品として喜んだのだけれど――。

 これはもしやルイがわたしにトゥルーズでさせたことを、王都の社交の場で繰り返そうとしているのではないかしらと思い至って、実はまだ使っていない。

 リンシャールの高級レースは、蜘蛛の糸を絡めたと表現されるほど細い糸を使って編まれた繊細なレース地だった。
 トゥルーズの絹地と合わせた春夏向けの高級ドレスの素材として組み合わせたものを雪解けの頃にトゥルーズから発信している。
 もちろんどなたでも手が出せるものではないため、同じ意匠でリンシャール産ではない繊細さは劣るけれど多少安価に仕立てられる素材との組み合わせも用意した上で。
 ナタンさんから聞いたところによると、それでもやはり上級貴族の方々はリンシャール産レースを望むらしく、すでに春の祝いの頃には受注を締め切っている。
 
「もうすでに服地で手一杯と聞きましたから」

 わたくしがトゥール家の産業のお役に少しでも立てたならうれしいですっといった無邪気さなまま両手を合わせて、養父様おとうさまににっこりして見せる。

『マリーベル様、貴族令嬢はある意味女優です! これはちょっと厳しいと思う時こそ、いかににこやかに乗り切るかといった手腕を問われるのです!』

 顔の筋肉が鍛えられそうよ……ヴェルレーヌ。
 しかも二十を迎えた年で、この対養父様おとうさま用の無邪気な娘総動員作戦はなかなか辛いものがある。

「そこだ……リンシャール産レースはトゥール家一族の扱い。侯爵領が生産し、伯爵領で加工するが生産が追いつかない」

 その生産と加工を一族で一手は利権としては悪くないのだろうけど、利権を握る領主家の勝手で職人に無理させれば一気に質と価値が崩れる可能性もある。 
 王妃様のご一族の領地は農耕地が大半だから、結構商魂たくましいのには驚いたのだけど。
 ただやっぱり主力ではないからか、ちょっとお貴族様的なのよね……。
 
「では、やっぱり来年の夏向けなんですね。生地から生産だと、手元に届くのは冬も間近になってしまいますもの」

 それは同じ素材だもの、ドレスと一緒に合わせられれば素敵だ。
 けれど傘全面となると結構な生地が必要になるし、繊細なだけに編むのに手間も時間もかかる。いくらお金を積んでも限界というものがある。
 おまけにまさにいま使う季節にもなっている。
 仕掛けるにはもう遅いのだ。

「それにしても養父様おとうさま……広げると仰るということは、伯爵領には素晴らしい腕の職人がそんなにたくさんいらっしゃるのですね。あの繊細なレースを傷つけずに全面に張って上級貴族の方々が満足できるものに仕上げられるなんて」

 生地も含めて量産はきっと、絶対に、難しい。
 
 再びにっこりとわたしが養父様おとうさまに微笑むと、色々と思い当たってくれたらしく、ううむと唸った。

 よし。
 あとは言質を取って、念のため釘も刺しておかなければ。

「実は今日の今日までなにかとばたばたしていて、なかなか使えずにいたのですけど……うっかり侯爵領や伯爵領にご迷惑をかけるところでした。どなたかに尋ねられたら養父様おとうさま今年は・・・わたくしの節目お祝いをかねて特別に作ってくださったとお伝えしますね」

 いいもの作れるって宣伝もちゃんとしておきますからっ!

「来年もリンシャール産レースのドレスが流行っているかしら、ドレスも傘もとても気に入っているのに今年だけなんてつまらないもの」

 そう、来年も流行っているとは限らない。
 変化を加えて残っている可能性ももちろんあるけれど。

「う、うむ……そうだな」

 はー、これでなんとか折角の綺麗な傘を無駄にせず、わたしが余計な混乱をもたらすことをしたとなるような事態もひとまず回避できるだろう。
 
 ひと仕事終えた気分で、お茶を飲めば隣でルイが苦笑の声を漏らす。

「……ルイ」
「いえ、お二人からの祝いの品が届いてからそわそわされていた貴女を思い出しまして。卿の傘を相当気に入っているようで」
 
 それは本当だ。
 喜んだ後にはたと気がついて、このままでは使いたくても使えなくなってしまうわと、ひと騒ぎしてしまったので。
 今日この日のために、王妃様へのお手紙にも傘のことを書いておいたのだ。

 きちんと養父母にご挨拶をして、かつ傘の件も満足のいく形に処理できたのでほっとした。


*****


 すっかり忘れかけていた。
 ルイが、この人の笑いどころに嵌ってしまうとしばらく治らないことを。
 養父母が帰ってからというもの、笑い出しては静かになってまた笑い出すを繰り返している。

「もうっ、笑い過ぎっ!」
「ふふ……だって貴女が、あんな可愛らしい十三、十四のお嬢さんのようなっ」
「わかってます、わかってますってば。わたしが一番わかっているのですから……っ」

 もう、いい加減触れるのは止めてほしい。

「ヴェルレーヌが、“貴族令嬢はある意味女優”って、養父様おとうさまのような方には勢いで押し切るのが勝ちだと……わたしとしても養父様おとうさまをしょんぼりさせたくはありませんでしたし」
「そうですね。無駄にならずになによりです」

 他領事だと思って……。
 
「ま、よろしかったのではないですか。無邪気な養女の言葉で、レース地の供給に混乱が起きかねないことに気がついていただけて」
「とにかく一緒に対策を考えてくれたヴェルレーヌの功労ですから、なにかお礼を……」
「ふむ」

 フェリシアンを通じてヴェルレーヌの要望を聞いたら、思いがけないことにお休みの日に王立劇場の観劇へ屋敷と繋げた扉を使ってお忍びで行きたいとのことで。
 さすがに死亡した扱いになっている人を王都には、と思案したものの、彼女だとわからないように装って行動することを条件に、ルイの許可が下りた。

 この時、まさか彼女が複数回行くつもりとは考えもしておらず、回数制限を設けなかったためにルイとその後一悶着あったのだけれど……それはまた別の話。
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