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スピンオフー第三王女と王国宰相

最良の縁談・後編

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 思いがけない他者の申し出を介してではあるものの、彼女においてもわたしにおいてもこれが最良な形なはずだ。
 一線を越えれば、通俗的な物語よりもちた情熱の営みの手順をただ踏むだけ、輝くような時間があったとしてもそれは永遠には続かない。やがて石のように固く互いに欲望を失った二体の肉体と成り果て、美しい慈しみが維持されたとしてもそこには消えない愛憎の影が差す。
 少なくともわたしにとって恋愛とはそういったもので、利害もなく、情欲を満たすためでも、気晴らしにでもなく手を出すものではない。
 
「大切ならなおさら、わたしのような人でなしの感情に巻き込むわけにはいかない……」

 ローブやその下の文官装束を脱いで、ごく私的な外出向けに用意してある服に袖を通しながらひとりごちる。
 王宮の抜け道途中には使われていない部屋が多く並んでいて、ほこりをかぶった小さな一室を随分以前から無断拝借していた。
 市井の商人より幾分か豪奢で多少細部にった、富裕の趣味人のような服に着替え、散髪を後回しにしたまま肩より下に伸びてしまった髪を一束にまとめ、用心で銀髪が目立たぬよう布を頭に巻きその余りで顔の片側も隠し、抜け道から外に出る。
 あまり気の進む外出ではないが、公国への処置にあたって黙らせておきたい政敵の情報が入った知らせが、二日前にわたしの元に運ばれてくる付け届けの中に混ざっていた。
 飾り紐を結んだ、返り咲きの白い薔薇が一輪。
 オルランドはまたその気もない罪作りなことを……などとぼやいていたがそうではない。
 薔薇通りと呼ばれる、歓楽街からの知らせであった。

「あら、“閣下”じゃありませんか。お見限り」

 夜にしても光も漏らさないほどに窓を閉ざした建物の、厳重に閉じた鎧戸を開いて狭くところどころ布や衝立ついたてで仕切られている廊下を十数歩進んだところで、見知った顔の美女と出くわした。

「出迎えが真珠妃しんじゅひとは、ここもいよいよ傾きはじめたようだ」
「丁度、お茶の相手した客が帰ったところっ」

 この国の王が三人の妃を娶っていることにあやかって、この高級娼館みせで三妃と称される娼婦の一人だった。
 いまでこそ貴族や高官職や富裕の客相手に高慢に取り澄まし、茶や食事の相手もろくにしない勿体もったいのつけかたで手玉にとっているが、そうではなかった頃から知っている。
 真珠妃・珊瑚妃さんごひ翠玉妃すいぎょくひ――どの女も貴族の愛妾として囲われておかしくない美貌と教養、そして魅惑の術の持ち主。
 
「相変わらず勿体つけて、金を巻き上げていたか」
「言い方……」
「事実だろ」
「……なんならお相手差し上げましょうか、“閣下”」

 ひくっと優美な口元を軽くひきつらせての言葉に、教えた娼婦に相手をさせてなにが楽しいと店の奥へと進む。
 ちなみに“閣下”はここでのわたしのあだ名だ。
 宰相になるよりもこの店との付き合いは早く、尚書府にいた頃に遡る。
 たまに顔を見せる両替商、まるで大臣や貴族のように金払いのいい“閣下”。
 この店でわたしの素性を知る者は一人しかいない。

館主おかみは?」
「部屋にいます。また悪どくお商売の手を広げるのね」
「交渉するだけだ」
「その交渉材料はどこでつかむのやら」

 今日は少々、気が立っている。
 暇らしく、絡んでくる女にいささかうんざりして足を止めて振り返り、細く白い顎先を掴んだ。

「対価は払っている」

 血色のよい膨らんだ唇を掴んだ指先でなぞりながら、耳元に顔を寄せて囁けば細い肩をわずかに震わせて黙った女に、やはり相手にならないなとすがめた目で気の強そうな顔を見た。
 
「貴族様みたいな顔して……」
「成り上がったところで、育ちが悪いのは変わらん」
「“閣下”のおかげで、どんな男でも平気でいられるのが業腹よ」

 廊下の布や衝立は、客同士顔を合わせることなく案内するため待たせる場所を区切っている。空いてる場所へ誘導されるに任せ、布の奥に姿を隠し、赤みの濃い艶のある木で作られた長椅子に腰を降ろして、指でなぞった場所を舌でなぞる。
 従順に舌を招き入れた女の口の中を、互いの唾液と舌を絡めて軽く探り、首筋から薄い絹に滑らかな毛織物の服を重ねている背を、手の指の甲で軽く触れて撫でおろし解放した。

 届けられた薔薇は符牒ふちょうだ。
 単なる知らせでなく二日後に訪ねる取り決めがしてある。
 時間帯は花の茎に結んだ飾り紐の巻きつけの回数。
 出迎えた女が知りたいことを知っている。

「前触れなくきた男に随分と大盤振る舞いしてくれるな」
「っ――!?」

 なにか文句を言いかけた唇に指を縦にあてて閉じさせ、空いている手を長椅子についているしなやかな白い手に重ね、白い指の間に自分の指を差し入れる。
 肌の色が白く、目が青紫がかったわたしより濃い灰色で、緩やかに結い上げて垂らしている髪は淡い黄色。
 真珠の持つ色で出来ているような美女だから真珠妃。

「相手はいらんが暇なら部屋を手配してくれ。仕事できたが帰るのが億劫なほど疲れている。ここは一人では泊めさせてくれない宿屋だからな」

 秘密厳守が建前の高級娼館だったが、私的な会話までは知らない。
 それに、そもそも娼館ではなくここは宿屋だ。

 私的に貴族や高官職や富裕の者に取り入りたい野心ある娘を集めて、引き合わせの機会を提供し斡旋する。高級娼婦になろうとする娘の教育はあくまで館主の好意で行なっている。
 王宮に戻れば、飲食も提供する宿屋の許可を取っている記録も確認できる。
 保証人となっているのがなかなか見事なお歴々で……なるほど流石は王都、ただ商才に長けるだけとは異なるやり手がいるものだと奇妙な感心をしてしまった。 
 大した欺瞞ぎまんではあるが、そうしなければ悲惨な境遇でしか生きられぬ娘がいることもまた事実で、心情的には不本意ながら、完全に解消したくても難しい現実があるうちは必要悪の一つではあった。

「他の客差し置いて……割り込み手数料」
「適正価格で上乗せすればいい、好きにしろ」

 半年分くらいの俸給が消えるかもしれんが、なにしろ時間がない。
 公国への対処を行うにあたって、しばらく大人しくさせておきたい政敵の情報がいる。
 いつもみたいに地道に探りを入れる手も、ましてやフェーベ王女を頼ることも出来ない。
 
*****

「ひどい顔をなさって……閣下・・
「疲れている」

 館主おかみの部屋に立ち寄って、真珠妃がわたしの前触れなしの割り込みを彼女に申告し、館主に指示されて部屋を出て行ってからの言葉だった。
 彼女の座る席の、テーブルを挟んで向かい側を勧められて腰掛ける。
 テーブルに用意してあった茶器を館主は手に取り、杯に茶を注いでわたしの前に置いた。

「情勢が情勢ですものね、王宮は随分ざわついているようで」
「国境だけでない争いになるやもだ、割れるのは仕方ない」
「相変わらず閣下の噂は絶えませんよ」
「ろくな噂ではなさそうだ」

 話しながら、杯に口をつける。
 ここは貴族と高官職御用達の店だ。
 わたしの話が出るなら十中八九、誹謗中傷だろう。
 用心で髪と顔を隠して来たのもそのためだった。
 もっとも堅物だの男色だのと言い、歴代もっとも地味な姿の吝嗇けちな宰相などとも言う者達が、いまのわたしの姿を王宮での姿に結び付けられるとも思えないが。

「出世の仕方が仕方ですもの、そのご活躍も」
「さしずめ、地方出の平民が王族やターラント家のような大貴族に取り入って……だろう」
「否定はできないでしょう?」
「おもねってはいないが、結果的に作用しているのは事実だ。あとは上にいて邪魔な存在はことごとく陥れ失脚させてきた冷血漢」
「それも」
「否定はできない。結果的にだが」

 館主との付き合いは疎遠ではあるが、結構長い。
 尚書府にいた頃、長官の不正追及のために彼が足繁く通うこの店に目をつけ、客として入り込もうとして館主になにが目的だと声をかけられた。
 貴族の放蕩息子を装ったつもりであったが、育ちの違いはいかんともしがたかったらしい。
 いまいるこの部屋へ招かれた。

『見た目も立ち居振る舞いも完璧ですけど、失礼ながら雰囲気が……ろくでなしのお坊ちゃんとは違います。お役人様?』

 こういった相手は誤魔化しても後手に回るだけだ。
 頷いて、王宮勤めの文官であり、尚書府の主事だと身分と名を明かせば、あらまあと館主は声を上げた。

『あなたご自分が思っている以上に有名ですよ。王女を手懐けた野心家な地方出の平民官吏』
『ろくな噂ではなさそうだ』
『うちは色々な方から支援を受けています。あなたよりずっと偉い方の』
『摘発目的ではない。不本意ではあるが必要悪で、ここが悪質ではないことは心得ている』

 自分の上に立つ者の情報を掴みたいと打ち明ければ、おかしそうに館主は笑った。
 その様子が故郷の女傑に似ていた。
 南方に領地を持つ貴族の愛妾だった元高級娼婦。
 領主に死なれて南都に移り、慎ましやかな未亡人の顔をして街中の家に住み、遺された財産で町外れの歓楽街の公認娼館の主となり、他にも人を使って色々手広くやっていた。

『主事様では彼を失脚させたところで、その後釜にはつけませんよ』
『そんなことはどうでもいい。あの男は王の印を預かる身でありながら、してはならぬことに手を染めている』
『お若い方にありがちですが、行き過ぎた正義感は身を滅ぼします』
『滅びぬようにすればよいのでは?』
『なんだか……王宮勤めのお役人様にしてはふてぶてしいお方ですね』
『他の予科組である者も含めた同僚達と違い、育ちが悪いので』

 故郷の女傑の、わたしはその情夫だった。
 化粧油を卸す先として出入りしていた商店の隣に家を構えていた、美しい歳上の女。
 振り返れば、あの商店も彼女の息がかかった店だ。
 最初から仕組まれていて、卸した商品は彼女の娼館に渡っていた。
 家にも他にも知られたら大事おおごとになる、南都では娼館と関わるのは不名誉であった。
 家のためには女を満たすしかない、その美貌と教養と魅惑の術で多くの男を手玉にとった女を――皮肉なことだが、故郷の学術院の講師や教授と交友を持て、予科試験へと導かれたその元手となった知識は女から教わったものだ。
 そして教えられたのは教養の類だけではない。
 王都に出る頃には、わたしへの興味を失って思っていたよりずっと簡単に縁が切れた、餞別せんべつまで貰ったほどだ。断っていらぬいさかいになっても厄介だから受け取って、路銀の足しにした。
 正直、自分がこの手のご婦人にとって、所謂いわゆるそそられる若者であることは自覚している。
 だから、ここでもそういった展開になるかと少しばかり危惧していた。
 これは仕事だ、持てる金も武器も少ないなら使えるものを使うのはやぶさかではない。
 が、少々異なる展開になった。

『あなた……うちの店にやってくる娘達みたいな表情かおして』
『は?』
『うちは高級娼婦を斡旋する、高級宿・・・ですから』
『娼館では?』
『人がどう呼ぶかなんて知りません。一度お泊まりになられてますね。若いのに大枚払って付いた娘を邪険にしたら不審ですからね。そのお顔と物腰で……すっかり参ってますよ男を手玉に取るはずの野心ある娘が』

 育ちが悪い……ずいぶんと女の扱いを心得ていらっしゃるようじゃないですか。
 うちとしても、不正を掴まれ追い落とされるのが確定しているような客は取り除きたいですから協力して差し上げても、館主は狡猾な微笑みを見せた。

『高くつきますけれど。主事様の場合、体で払うって手もあります』
『情夫になれと?』
『下っ端の官吏を情夫にしたって一文の得になりはしません。ですがその若さで嘘が上手な善き通人なんて、そういらっしゃいませんから』

 娼婦は最初が肝心なんです、と館主は言った。

『快楽と色恋の手綱の御し方をご教授いただけるのなら』
『講師料が対価と』
『主事様だって流石に枯れてはいないでしょう美女相手に役得では?』
『……仕事はともかく、私的な相手はわたしにも選ぶ権利がある』

 以来、二、三年に一度位の頻度の付き合い。
 金では済まない相手であり、金で済ませようとしても一介の官吏のうちは難しい相手であるから、あまり使いたくない情報源だった。
 真珠妃もわたしが手綱の御し方を教えた一人だった。

「おかげで多少ふっかけられても払える立場にはなった」
「真珠妃は口の堅い娘です」
「普通に聞く」
「今夜はずいぶんと暗い目をしておいでですが? たまにはだらしなく他人に甘えるのもいいと思いますけど」

 婉然と微笑む目の前の女はもう五十半ばを過ぎているはずであるのに、出会った頃とあまり変わらない。豊満で鳶色の髪がつやつやとした、人の良さそうなご婦人といった容姿だった。
 南都の女とはまた種類の異なる女傑だ。

「真珠妃はあれで優しい娘だから、一夜くらい閣下を大事にできますよ」
「教えた娼婦に優しくされても仕方ない」
「閣下が妻帯者なら勧めませんけど。そういえば誹謗中傷も多少弱まるでしょうに一向にどなたも娶らないのは何故です?」
「適当な相手がいないだけだ、結婚向けでもないしな」
「表面綺麗に取りつくろえそうな気もしますけど」
「そういったことは、仕事で十分だ」
「善良な人でなしなんて始末におえませんよ。結構長い付き合いですが、閣下の幸福そうな表情なんて見たことがない」

 館主の言葉に呆れて、思わず冷ややかな自嘲の笑みが漏れた。

「裏の仕事で幸福もなにもないだろ」

 言って、こみ上げてくる笑みが止まらなくなった。
 男としても官吏としてもわたしは出発点から普通とは違う。
 文官はわたしの天職だが、その立場を得るまでの間で、いまの立場となる間で歪んだものも多い。
 穏やかな自分を保っていられるのは王女たちの前だけかもしれなかった。
  
「そりゃそうですけど……今夜はとりわけひどい顔をなさっています」
「疲れてる」
「……ゆっくりお休みになられてください。ここは宿屋ですから」

 一番上の部屋です、と告げられ一度入ったことのある部屋だなと記憶を引っ張り出しながら館主の部屋を出た。
 浴室付の王宮の客間のような部屋だ。
 昼下がりにあのようなフェーベ王女の泣き声を聞いたその晩に、娼館の一室で王女とはまた種類の異なるわたしへの多少の執着心を残す女性といる。
 望まれたらおそらく望まれるままに触れるだろう、なだめて押しやるのも億劫な気分であるし、聞きたい話も聞き出しやすいことはわかっている。

「しかし、そもそもそうまでしなけばならない相手だったか?」

 抑えておくだけなら、やりようはいくらでもあるはず。
 この店に連絡をつけたのは東都から王都に戻って間も無くだった。
 フェーベ王女と夜更けに書類の選別を行っていた小部屋で話した翌日の午後。
 しばしの間で構わない……彼女のことを頭から追いやってしまいたかった。
 微かに途中の部屋から嬌声が漏れ聞こえて、本当に何故こんな場所にいるのだかと腹の底からおかしく思えてくる。
 
「仕事にかこつけてなにをやっているのだか……わたしは」

 やはりあの縁談はいい機会だ。
 そして互いにとって最良の縁談であるだろう。
 オルシーニ卿は良い相手だ、調べないはずがない。オルランドやフェーベ王女自身が言う通りにフェーベ王女を大切にするだろう。
 そしてわたしも離れられる。
 このまま側にいても彼女の感情を乱すことしか出来ないであろうし、なにより自分を抑えていられる自信がない。
 手を伸ばせる立場であることはわかっている。
 王や王妃が納得し対外的にも理由づけを整える自信もあったが、自分の妻になれば間違いなくフェーベ王女は王宮の力関係に巻き込まれるだろうし、そんな彼女になんの慰めも与えることも出来ない自分を知っている。
 
 失う痛みは一時だ。
 最初から、いずれ手が届かない存在になると思っていたのだから、なに一つ変わりはない。
 
「それにあの方に触れていいような手でもない……」

 薄く笑んで、辿り着いた部屋の扉にわたしは手をかけた。
 夜はまだ長い――。 
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