死にたがり(愛されたがり)の悪役令息

たまも。

文字の大きさ
上 下
39 / 79
別荘編

39-僕の雌※

しおりを挟む
ーアーノルドsideー



「っぁん…!あーのるどっ…うっあ、はぁ…ッあ♡」


グチョグチョグチョ


ベッドに寝そべる僕に跨り、全裸のルークが自分の穴に中指と人差し指を入れながらもう片方の手で自分の乳首を触っている。

顔は紅潮し、開けっ放しの口は僕の名前を呼ぶか、涎を垂らすか、意味の無い声を出すかしか出来ていない。目は涙に濡れ青い瞳がうるうると濡れて海を見ているかのようだ。

自分で弄んで気持ちいいのか腰がカクカクと揺れて、僕が締め付けたリボンによって赤く腫れているルークから先走りが僕の身体の上にポタポタと落ちる。

本当に僕の婚約者は淫乱でどうしようもない。


まあ、僕がすべて指示したことなんだけどね。


「あーのるどっ…あーのるどぉ…ぼくだしたいっ…!も、いたぃ、ぁッ…イかせて…!」


「いいよ、さっきはしっかり我慢できたもんね。1回だけ、ご褒美ね」


ルークにつけたリボンをしゅるりと解いてやる。

少し折れかけていたルークがまたみるみるうちに元気になってくる。


ルークが待ってましたと言わんばかりに乳首を弄っていた手で自分のものを握り、上下に擦り始める。
穴を弄る手はそのままにしているあたり、お尻を弄られるのが好きなのだろうか。

どこまであの鬱陶しい『弟』とやらに開発されたのか。頭の隅でまたイライラし始める。


グチョンッ!グチョクチュクチュクチュッ!


「ぁっはぁッ…!イくっ!でちゃぁッ!イっちゃぅイくイくイ゛ッッぁ゛あ゛ァァァッ!」


びゅるっ

ルークが僕の上で絶頂する。

断末魔みたいな苦しげな悲鳴をあげ、ルークが射精する。我慢をさせ過ぎたのか、勢いなくトロトロと精液を僕の身体に垂れ流している。


「ずっ…とぉ……イってぅ…」


舌っ足らずで未だ続く絶頂に耐えきれないのか、涙を流し身体を震わせながら僕の上で呆然としている。


「イけて気持ちよかった?」


僕がそう問いかければとろりとした視線と目が合う。


「ん…きもちぃ…」


そう言って妖美に微笑む。


堪らずルークの涙で濡れた頬を撫でると、嬉しそうにスリスリと手にこすり寄ってくる。

ルークは僕に撫でられるのが好きらしい。
その証拠に出したばかりでトロトロと精液を流しているルークがまた少し勃ちあがっていた。


…本当にずっとこれくらい従順だったら可愛いのに。…僕の前だけでね。

他の奴にルークのこんな姿見せたくもない。僕だけが知ってる婚約者の素顔。


僕はまたルークにリボンを結び直す。


「これ以上出されちゃうと続かないだろうから。また我慢ねルーク。今度は出さずにイってみようか?君は僕の子どもを産むメスなんだよね?」


「めす…?ぼくおとこ…」


「…へぇ、自分でお尻の穴弄ってイっちゃうような奴が男なんだ?」


ツプププ…


「ッッあ゛…!だめぇ…!そこ、きもちぃからァ…ッ!」


赤く少し縁が腫れている。また指が欲しいのか、薬で緩くなっているのか、クパクパとしているルークの穴に人差し指と中指を突っ込んでやる。

ルークの中は燃えるように熱く、そしておそらくラルクに仕込まれたであろう何かでグチョグチョだった。


こんないやらしい穴で『雄』なわけないだろ。

クチョグチョと二本指で掻き回してやると面白いくらい身体がビクビクとする。

そしてルークが好きであろうしこりに触れる。

しこりを二本指でコリコリと挟んで刺激してやるとルークが半狂乱に陥って喘ぎながら泣き叫ぶ。

快楽で身体を崩さないように必死なのか、両手とも自分の後ろにつき、ガクガクとする自分の身体を僕の太ももの上で抑えているのに必死だ。

何も抵抗もできず、また痛々しいくらいに僕が縛り付けたリボンがルークにくい込んでいる。


「ゆびっ!とめてぇ…ッ♡だめぇ…!しょこやめてぇ…ッ♡」


「ッ…えろ…これで『雄』だなんて笑わせないでよ。お尻の穴でこんなになるなんて、もうここ『まんこ』でいいんじゃない?」


「ちがぁッ♡まんこじゃない…!あぅッ…♡まんこじゃないッ!」


「それに以前の君が言ったんだろ。自分は孕むだけのメスだって。自分の言ったことの責任くらい取りなよ、ね?」


「ぅッ…う゛ぅ…」


薬が周り過ぎたのか、訳が分からなくなってしまったのか、ルークが泣きべそをかく。ポロポロと青い瞳から涙が零れる。


「さっきまで自分で弄ってアンアン言ってたのに、婚約者の僕はいじったらダメなの?」


「やぅ…ぅッ…」


「どうして嫌がるの?教えてくれたらごほうびあげる。ルーク、僕に褒められるの好きでしょ」


ルークの目が大きく開く。


「ほ…と?…いったら、ほめてくれる…?
あーのるど、うれし…?ぼく、えらい?」


…あぁ、ほんと、こいつは罪深い。
縋るように、僕の機嫌を見るように必死に僕の感情を読み取ろうとする目。

今この瞬間ルークは僕しか見ていない。


思わず舌なめずりしてしまう。


「うん、うれしい。何も怒らないから言ってごらん?」


優しく微笑んでやるとホッとしたようにルークの緊張が解かれ、ポツポツと話し始める。


「…こわい。きもちくて、あたましろくなって、ぼくじゃなくなるみたいで、こわい…」


「どうして僕が弄っちゃいけないの?」


「ッ…じぶ…でさわるよりきもちくて…おかしくなりそぅ…だから…」


耳まで真っ赤にしたルークが恥ずかしそうに僕から視線を外す。


ばっかだなぁ…何を今更…。

こんな媚薬漬けにされて、僕の上でこんなぐちゃぐちゃになって尚、まだ恥ずかしいなんて気持ち残ってるなんて。

またあのラルクとかいう男の名前がその口から出ようものなら、このまま監禁して帰さないようにしようと思ってたのに。


ルークは僕の雌だ。絶対他の雄になど渡さない。


僕は上半身を起こし、そのまま僕の上にいたルークを押し倒し、頭を撫でながら耳元で囁いてやる。


従順な雌にはご褒美をあげないとね。



「よく言えたね。えらいよルーク」


たったそれだけの言葉でルークは頬を赤らめ、ハクハクと唇を震わし、嬉しそうにキュッと細めた目から涙を落とす。

身体もビクビクと震え、まるで全身で喜んでるみたい。


可愛いくて、たったこれだけで喜んでしまうくらい可哀想で、可愛い。


僕だけの雌。僕だけの婚約者。




絶対に逃がさない。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた

マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。 主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。 しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。 平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。 タイトルを変えました。 前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。 急に変えてしまい、すみません。  

変なαとΩに両脇を包囲されたβが、色々奪われながら頑張る話

ベポ田
BL
ヒトの性別が、雄と雌、さらにα、β、Ωの三種類のバース性に分類される世界。総人口の僅か5%しか存在しないαとΩは、フェロモンの分泌器官・受容体の発達度合いで、さらにI型、II型、Ⅲ型に分類される。 βである主人公・九条博人の通う私立帝高校高校は、αやΩ、さらにI型、II型が多く所属する伝統ある名門校だった。 そんな魔境のなかで、変なI型αとII型Ωに理不尽に執着されては、色々な物を奪われ、手に入れながら頑張る不憫なβの話。 イベントにて頒布予定の合同誌サンプルです。 3部構成のうち、1部まで公開予定です。 イラストは、漫画・イラスト担当のいぽいぽさんが描いたものです。 最新はTwitterに掲載しています。

転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい

翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。 それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん? 「え、俺何か、犬になってない?」 豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。 ※どんどん年齢は上がっていきます。 ※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

弟勇者と保護した魔王に狙われているので家出します。

あじ/Jio
BL
父親に殴られた時、俺は前世を思い出した。 だが、前世を思い出したところで、俺が腹違いの弟を嫌うことに変わりはない。 よくある漫画や小説のように、断罪されるのを回避するために、弟と仲良くする気は毛頭なかった。 弟は600年の眠りから醒めた魔王を退治する英雄だ。 そして俺は、そんな弟に嫉妬して何かと邪魔をしようとするモブ悪役。 どうせ互いに相容れない存在だと、大嫌いな弟から離れて辺境の地で過ごしていた幼少期。 俺は眠りから醒めたばかりの魔王を見つけた。 そして時が過ぎた今、なぜか弟と魔王に執着されてケツ穴を狙われている。 ◎1話完結型になります

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

処理中です...