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〚第二章〛〜名無し編〜
〚32話〛「幸せの梨」
しおりを挟むその夜、
あまりの寒さに夜起きた時。
不意に話している奴隷商人達の話の内容が耳に入った。
「おいおい聞いたかよ…この前売れたガキ…乱暴に性奴隷にされたとか…」
「おい…マジかよ」
「あの時の紳士そうなおっさん…あれな、実はあの奴隷を次々と使い潰して買い回してる有名な…」
「あ、あれか…、あの奴隷を拷問して楽しんでるっていう」
「ああ」
「ってことは、あのガキ…」
「そうだなぁ…今頃あのちいせぇ股穴に何か突っ込まれてるかもな」
「ははっ、だな」
「……」
「そうだ…ちょっと今の話で溜まちまったんで、ちょっくら犯しにいってくらぁ」
「はははっ、おれはこの酒飲んだら寝るよ、変態め」
「ハハッ、うっせ」
男が近付いてくる。
―――その頃―――
王都の貴族達の家が密集する住宅街。
その地下深く、誰にも声の届かぬ暗闇の部屋。
そこでは、例の少女――シイナが台の上に、大の字で縛り付けられていた。
「ぇ…?ご主人様…?な、何を…するの…ですか………?」
「ハハハッ、何ってそれはだな、…これだよ」
「そ…それは…?」
男…紳士そうな男だった者が手にしたのは『苦悩の梨』。
「これはな?苦悩の梨…いや、私たちを幸せにしてくれる『幸せの梨』…だよ、いやー、最近開発されたばっかの拷問道具の一種でね?本来は口に入れて使う物なんだけどね」
そう説明しながらぬるぬるした液体を『幸せの梨』に塗ってゆく。
「口に入れてからゆっくりと広げていくっていう道具なんだよ、それを見た私は思ったんだよ」
そう言いながら少女のアソコへとあてがう。
「ここに挿れて拡げてみたいなぁ~ってね」
ズブンッ
「ィヒッ!!」
少女の中に勢いよくソレが差し込まれる。
「あ、でね?この使い方なんだけど、」
ネジのようなものに男は手を置くと、クルクルと回し始めた。
「ここを回していくと中の『梨』が開いていくんだよ、っていうことは、中が拡がっていって~…」
ミチミチミチッ
「あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”!!!!痛い!痛い‼痛い!!!止めてっ!!! 止めてくださいッ!!止めて止めて止めて止めてッ!!!」
「いい声だ… さぁ、私達の夜はまだまだこれからだよ」
夜がふけて行く。
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