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第二章

59 村に行くことになったが、俺はダメ

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「おいリザ。本気で行く気か?」

 ライドがリザに待ったをかける。

「あの村で戦っているのは、多分私の仲間だ」

「本当か? どうしてそう言い切れる? 双眼鏡で遠くから見ただけだろう?」

「確かな証拠はない。直接行ってみないと分からないが、あれは、ルドミリア教会の反乱軍だと思う。私が国を出る時に、世話をしてくれた連中だ」

 リザは確かな証拠もなしに、言い切る。

 どういう理由があるか分からないが、リザは確信をもっているようだ。

「なら、もう少し様子を見るぞ。ここからでは正確な情報はつかめない」

 ライドに言われて、牛車を移動させる。

 村に少し近づいてから、再び双眼鏡で確かめてみた。800メートルくらい離れた丘の上から、双眼鏡で確認してみる。

「うーむ。絶対とは言い切れないが、リザの言うとおりかもしれん」

 確かに、鎧を着た教会の騎士と、盗賊のような奴らが戦っている。村人は盗賊に捕まえられているように見えるが、よくよく見ると、おんぶして助け出しているように見えた。燃える村から、村人を助けているように見える。

 村を荒らす騎士たちに抵抗する、傭兵団。なんとなくそんな構図に見える。

 直接行って確かめないと分からないが、襲っているのは、教会の騎士たちのようだ。

「俺とリザで見に行こう」

「「「「ダメだ(です)」」」」

 リザ、クー、ライド、プルウィア。全員に否定された。

 いつの間にか話を聞いていたクーとプルウィアにまで、がっつりと否定された。

「アオ様がもし敵に殺されたら、私たちは終わりです」

「そうだ。アオがいなければ、この旅は何の意味もない」

 プルウィアとクーが、マジで怒ってる。

「いや、俺が行かないとさ、話もおさまらないんじゃないかと思って……」

「却下だ。リザと俺で行ってくる」

 ライドはそう言ってショットガンを肩に担いだ。にべもない。

「お前たちはそこで待っていろ」

 そう言って、リザとライドは村に歩いて行った。

 特にドラマチックなイベントも無く、俺はおとなしくお留守番であった。



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