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樒は自分の指に噛みつくと退色血《スミゾメ》を零した。更にその零れた退色血《スミゾメ》を硬化させると、剣のように持つ。
「ざくざくっ!」
樒の明るい声と共に感じたのは、小さな衝撃だった。黒い退色血《スミゾメ》の剣が、俺の腹に突き刺さったのだ。
樒は「しゅぱー」などと自分で効果音を口にしながら、退色血《スミゾメ》の剣を俺の腹から引っこ抜く。ぼたぼたと真っ黒な血がこぼれて、もう《床》が見えない。
「蓮夜、僕に負けちゃったね。でも僕としては、お仕置きは満足かな」
倒れた俺に、樒は笑顔を向ける。
「ねぇ、茜音。蓮夜へのお仕置きはこのくらいでいいかな?」
「え、あ……」
あぁ、そう言えば、一応センに言われたからっていう体だったんだっけ。センは戸惑った声を出していたが、やがて「もう充分よ」と答えた。きっと本人は、もっと前に「止めて」と言っておけばよかったと思った事だろう。
「よかったよかった。これで僕も君も大満足。素敵な結末ですねぇ?」
「……そんなんじゃ……」
俺を甚振ることに満足したからか、今度はセンに揺さぶりをかけている。そんな樒の表情は、心の底から楽しんでいるようだ。
本人も何度も言っているように、遊んでいる感覚なのだろう。
「ま、いっか。茜音が楽しくても楽しくなくても。僕は楽しいし、楽しくなさそうな顔の茜音を見るのも楽しいし」
「……楽しい、使いすぎ」
「使いすぎてもいいじゃん。事実楽しいんだから」
樒はニヤニヤからにこにこへと表情を変えた。にこにこしている方が、狂気じみていて怖い。
「で、さ。蓮夜のお仕置きが終わったって事は……次にやる事は分かるよね?」
「――モモ! 逃げろ!」
確かこいつは言った。「ますます百合が欲しくなっちゃった」と。
つまりそれは……成り代わりを表しているのではないか。そんなこと、絶対にさせられない。
「蓮夜、ちょっと大人しくしててよ」
樒は俺に退色血《スミゾメ》の剣を突き刺して、ぐりっと抉った。俺に痛覚があったのなら、正気ではいられなかっただろう。痛みが無くとも、苦しいと感じたのだから。
「茜音にとっても悪い話じゃないはずだよ。どうせ、百合であることに変わりはないんだから」
「な、何、言ってるの……?」
樒はゆっくりとモモに近づき、センに微笑みを浮かべたようだ。
俺は押し込まれた剣を掴み、押し返す。樒は意外にも、押し返されるとあっさりと引き抜いた。
「同一人物なら、成り代わる必要はないと思うけど?」
「……本当、今回の百合は可愛くないなぁ」
樒の声は、どこか憎々しげにも聞こえた。
「あとわたし、樒の事嫌いだから」
「同一人物だし、同族嫌悪ってやつ?」
「何でも良いけど、嫌い」
「それ、良くないじゃん」
モモは非常にはっきりしている。
「ちょ、ちょっと! 百合に何するつもりなの!?」
「だぁい丈夫! 茜音には悪い事は無いから」
充分悪い事だろう。何しろ彼のやろうとしている事は、おそらく、今の百合は居なくなる行為なのだから。
「茜音、下がってて」
「でも――」
「茜音は後ろに居て」
「そうそう。茜音は後ろに居てくれなきゃ。ね?」
小さな子に言い聞かせるかのように、センに話しかけている。
一刻も早く俺は樒をどうにか止めなければいけないのに、俺の身体は中々動いてはくれない。
結構な量の退色血《スミゾメ》を流してしまっているのも、動きの鈍い理由の一つだろうが、構っている時間はないのだ。
俺は退色血《スミゾメ》の止まらない身体を無理やり起こした。ふら付いて上手く歩けない。
また退色血《スミゾメ》が流れたが、それでも行かなければ。モモに何かあるのは嫌だ。
「じゃあ、百合。さようなら。そして頂きます」
もう時間が無い。俺は自分の肉体を叱咤し、よろめきながらも樒の方へと向かう。
彼は手にしていた退色血《スミゾメ》の剣を、モモに向けた。
「止めろ!」
「止めて!」
俺の声と、センの声が重なった。
樒の退色血《スミゾメ》の剣は、どろりとした液体になってモモに降り注ぐ。
俺はと言えば、刀を樒の背中に突き立てていた。もう一瞬早ければ、モモに退色血《スミゾメ》をかけさせることをさせずに済んだのだろう。それでも、俺の身体は……その一瞬早く動く事は出来なかった。
「ゆ、百合!」
「ん。大丈夫」
「大丈夫じゃないでしょ!」
樒が、背中に刀を刺したままこちらを見た。にたぁっと笑って。
「蓮夜ぁ……こんな時に、邪魔する?」
「モモを完全に侵食する前に、お前を消す」
一瞬早く動く事が出来なかったのなら、モモが乗っ取られる前に、勝負をつけなければなるまい。
「出来るの? 蓮夜に」
「やる」
「んー、でも僕、もういいんだよ」
樒は身体を俺の方へと向けた。その時、彼の奥に居たモモの状態が見えた。
真っ黒な退色血《スミゾメ》を、頭から被って黒くなっているが、それでもまだ、モモの場所が残っている。
「早く百合になりたいんだ。蓮夜と遊ぶのは、その後でも良いじゃん」
樒はニタニタと笑ったまま言う。が、唐突に表情を硬くした。
「あぁ、一応掃除屋《シュウセイシャ》は仕事してたんだっけ」
冷たい声に反応して、俺は樒の視線の先を見た。能漸と藤が、もう少しで退色血《スミゾメ》の壁に穴をあけることに成功しそうである。
必死に黒い場所を白くしていたのだろう。
樒は、壁を一旦退色血《スミゾメ》化させて、再度壁を作った。今度は掃除屋《シュウセイシャ》を閉じ込める形で。しかも閉じ込める相手が二人だけになった分、彼の零している退色血《スミゾメ》に余裕が出来たのだろう。掃除屋《シュウセイシャ》を覆う壁は、先程よりも厚みがありそうに見える。
更に樒は、余った退色血《スミゾメ》を使って、もう一度剣を作り出した。形状は、先程言葉で作り出した時と同じく、レイピアである。
相手が余裕綽々にしている隙に、と、俺は樒に刺した刀を引き抜き、構えた。大分衰えてしまった俺の今の構えは、きっと不恰好で、弱そうで、事実雑魚同然だろうが。
「もう、今は構ってあげないって言ってるじゃん」
樒は短く息を吐く。まるで俺に「困った子だな」とでも言っているように。
「あんまり鬱陶しい事ばっかりしてると、とりあえず足をもいじゃうぞ♪」
前言撤回。困った子だからと足をもぐ奴が居てたまるか。
「……余裕ぶってるけど、わたし、このくらいで消えるとでも思ってるの?」
「はぁ……?」
「わたしとあなたは同一人物だと言ったのは、そっちじゃない」
俺の方を見ていた樒は、モモの方を見る。モモ、余計な事を。こんなの、樒の矛先がモモに向いてしまうだけじゃないか。
「絶対に成り代われるって、どうして思うの?」
「あぁ、そう。そういう事」
樒は冷めた声で相槌を打つ。
「じゃ、とっとと試しちゃおうよ。で、僕が君になって証明してみせる。その頃には君は見る事が出来ないのが残念だけど」
「止めなさいよ!」
「えー? 茜音がいくら可愛くても、やめられないとまらないなぁ」
樒は、茜音には柔らかく、ふざけた調子で答えた。
「……もう少し、遊んでくれよ。今すぐに、さ」
俺はと言えば、茜音の言葉に便乗して、フラフラの状態で声を掛けた。
「あー……んー……」
彼は少し迷ったようだったが、やがて俺の方を見て微笑む。
「仕方ないなぁ。少しだけだよ。蓮夜のおねだりじゃあ、応えない訳にはいかないじゃん」
そう言って俺に向き直ると、片手の――指のある方に剣を持った。
「でも、ちょっとだけだからね」
ウインク一つ。――次の瞬間、樒は俺に剣を振るっていた。
「ざくざくっ!」
樒の明るい声と共に感じたのは、小さな衝撃だった。黒い退色血《スミゾメ》の剣が、俺の腹に突き刺さったのだ。
樒は「しゅぱー」などと自分で効果音を口にしながら、退色血《スミゾメ》の剣を俺の腹から引っこ抜く。ぼたぼたと真っ黒な血がこぼれて、もう《床》が見えない。
「蓮夜、僕に負けちゃったね。でも僕としては、お仕置きは満足かな」
倒れた俺に、樒は笑顔を向ける。
「ねぇ、茜音。蓮夜へのお仕置きはこのくらいでいいかな?」
「え、あ……」
あぁ、そう言えば、一応センに言われたからっていう体だったんだっけ。センは戸惑った声を出していたが、やがて「もう充分よ」と答えた。きっと本人は、もっと前に「止めて」と言っておけばよかったと思った事だろう。
「よかったよかった。これで僕も君も大満足。素敵な結末ですねぇ?」
「……そんなんじゃ……」
俺を甚振ることに満足したからか、今度はセンに揺さぶりをかけている。そんな樒の表情は、心の底から楽しんでいるようだ。
本人も何度も言っているように、遊んでいる感覚なのだろう。
「ま、いっか。茜音が楽しくても楽しくなくても。僕は楽しいし、楽しくなさそうな顔の茜音を見るのも楽しいし」
「……楽しい、使いすぎ」
「使いすぎてもいいじゃん。事実楽しいんだから」
樒はニヤニヤからにこにこへと表情を変えた。にこにこしている方が、狂気じみていて怖い。
「で、さ。蓮夜のお仕置きが終わったって事は……次にやる事は分かるよね?」
「――モモ! 逃げろ!」
確かこいつは言った。「ますます百合が欲しくなっちゃった」と。
つまりそれは……成り代わりを表しているのではないか。そんなこと、絶対にさせられない。
「蓮夜、ちょっと大人しくしててよ」
樒は俺に退色血《スミゾメ》の剣を突き刺して、ぐりっと抉った。俺に痛覚があったのなら、正気ではいられなかっただろう。痛みが無くとも、苦しいと感じたのだから。
「茜音にとっても悪い話じゃないはずだよ。どうせ、百合であることに変わりはないんだから」
「な、何、言ってるの……?」
樒はゆっくりとモモに近づき、センに微笑みを浮かべたようだ。
俺は押し込まれた剣を掴み、押し返す。樒は意外にも、押し返されるとあっさりと引き抜いた。
「同一人物なら、成り代わる必要はないと思うけど?」
「……本当、今回の百合は可愛くないなぁ」
樒の声は、どこか憎々しげにも聞こえた。
「あとわたし、樒の事嫌いだから」
「同一人物だし、同族嫌悪ってやつ?」
「何でも良いけど、嫌い」
「それ、良くないじゃん」
モモは非常にはっきりしている。
「ちょ、ちょっと! 百合に何するつもりなの!?」
「だぁい丈夫! 茜音には悪い事は無いから」
充分悪い事だろう。何しろ彼のやろうとしている事は、おそらく、今の百合は居なくなる行為なのだから。
「茜音、下がってて」
「でも――」
「茜音は後ろに居て」
「そうそう。茜音は後ろに居てくれなきゃ。ね?」
小さな子に言い聞かせるかのように、センに話しかけている。
一刻も早く俺は樒をどうにか止めなければいけないのに、俺の身体は中々動いてはくれない。
結構な量の退色血《スミゾメ》を流してしまっているのも、動きの鈍い理由の一つだろうが、構っている時間はないのだ。
俺は退色血《スミゾメ》の止まらない身体を無理やり起こした。ふら付いて上手く歩けない。
また退色血《スミゾメ》が流れたが、それでも行かなければ。モモに何かあるのは嫌だ。
「じゃあ、百合。さようなら。そして頂きます」
もう時間が無い。俺は自分の肉体を叱咤し、よろめきながらも樒の方へと向かう。
彼は手にしていた退色血《スミゾメ》の剣を、モモに向けた。
「止めろ!」
「止めて!」
俺の声と、センの声が重なった。
樒の退色血《スミゾメ》の剣は、どろりとした液体になってモモに降り注ぐ。
俺はと言えば、刀を樒の背中に突き立てていた。もう一瞬早ければ、モモに退色血《スミゾメ》をかけさせることをさせずに済んだのだろう。それでも、俺の身体は……その一瞬早く動く事は出来なかった。
「ゆ、百合!」
「ん。大丈夫」
「大丈夫じゃないでしょ!」
樒が、背中に刀を刺したままこちらを見た。にたぁっと笑って。
「蓮夜ぁ……こんな時に、邪魔する?」
「モモを完全に侵食する前に、お前を消す」
一瞬早く動く事が出来なかったのなら、モモが乗っ取られる前に、勝負をつけなければなるまい。
「出来るの? 蓮夜に」
「やる」
「んー、でも僕、もういいんだよ」
樒は身体を俺の方へと向けた。その時、彼の奥に居たモモの状態が見えた。
真っ黒な退色血《スミゾメ》を、頭から被って黒くなっているが、それでもまだ、モモの場所が残っている。
「早く百合になりたいんだ。蓮夜と遊ぶのは、その後でも良いじゃん」
樒はニタニタと笑ったまま言う。が、唐突に表情を硬くした。
「あぁ、一応掃除屋《シュウセイシャ》は仕事してたんだっけ」
冷たい声に反応して、俺は樒の視線の先を見た。能漸と藤が、もう少しで退色血《スミゾメ》の壁に穴をあけることに成功しそうである。
必死に黒い場所を白くしていたのだろう。
樒は、壁を一旦退色血《スミゾメ》化させて、再度壁を作った。今度は掃除屋《シュウセイシャ》を閉じ込める形で。しかも閉じ込める相手が二人だけになった分、彼の零している退色血《スミゾメ》に余裕が出来たのだろう。掃除屋《シュウセイシャ》を覆う壁は、先程よりも厚みがありそうに見える。
更に樒は、余った退色血《スミゾメ》を使って、もう一度剣を作り出した。形状は、先程言葉で作り出した時と同じく、レイピアである。
相手が余裕綽々にしている隙に、と、俺は樒に刺した刀を引き抜き、構えた。大分衰えてしまった俺の今の構えは、きっと不恰好で、弱そうで、事実雑魚同然だろうが。
「もう、今は構ってあげないって言ってるじゃん」
樒は短く息を吐く。まるで俺に「困った子だな」とでも言っているように。
「あんまり鬱陶しい事ばっかりしてると、とりあえず足をもいじゃうぞ♪」
前言撤回。困った子だからと足をもぐ奴が居てたまるか。
「……余裕ぶってるけど、わたし、このくらいで消えるとでも思ってるの?」
「はぁ……?」
「わたしとあなたは同一人物だと言ったのは、そっちじゃない」
俺の方を見ていた樒は、モモの方を見る。モモ、余計な事を。こんなの、樒の矛先がモモに向いてしまうだけじゃないか。
「絶対に成り代われるって、どうして思うの?」
「あぁ、そう。そういう事」
樒は冷めた声で相槌を打つ。
「じゃ、とっとと試しちゃおうよ。で、僕が君になって証明してみせる。その頃には君は見る事が出来ないのが残念だけど」
「止めなさいよ!」
「えー? 茜音がいくら可愛くても、やめられないとまらないなぁ」
樒は、茜音には柔らかく、ふざけた調子で答えた。
「……もう少し、遊んでくれよ。今すぐに、さ」
俺はと言えば、茜音の言葉に便乗して、フラフラの状態で声を掛けた。
「あー……んー……」
彼は少し迷ったようだったが、やがて俺の方を見て微笑む。
「仕方ないなぁ。少しだけだよ。蓮夜のおねだりじゃあ、応えない訳にはいかないじゃん」
そう言って俺に向き直ると、片手の――指のある方に剣を持った。
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