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「レイラ、一人で狩ってきたのか」
「ああ。魔王様がこいつらばかり相手にして飽きていたからな。ついでに仕留めておいた」
コカトリスは殆ど人間の言うところの鶏。身は、鶏肉と蛇肉が同時に味わえる親切設計。
狩りに失敗すると石化させられる事以外は、非常にいい食料だ。
「そうだ、折角だからドナベしていくか?」
俺は勇者とオリヴィアの前に出ると、固まっている二人に問いかける。
「う……えっと……」
「それ、は……」
「貴様達が食べていくのかいかないのかはどちらでもいいが、ボクは血抜きするぞ。この辺で」
一応レイラなりの配慮だったのだろう。血抜きの一言を聞いた二人は、慌てて距離を取った。へたり込んだオリヴィアなど、そのままの状態でずるずるとお尻で移動し、ややあってから立ち上がったせいで、可愛い服が台無しになっていた。
お尻のあたりが、土で汚れ、擦り切れている。ここがピカピカの廊下とかだったら、綺麗なまま帰してやれたんだけどな。ごめんな。
「魔物といえども、血抜きとか捌いたりとかは、目の前では見たくないな」
「ドナベをするところは見てみたいけど、これは、ちょっと」
人間、繊細。お肉を食べる時は捌くのが当たり前なのに。
「それじゃあ、夕方にもう一回来いよ。夕食を食べさせてやるから。その時にドナベしよう」
それまでに血抜きして、捌いて、乾かしておけばいいなら、結構余裕がある。この二人がお肉になる様を見たくないのなら、それしかないし。
「そうして貰えると有難いな」
勇者が頷くと、隣でオリヴィアも全力で首を縦に振っている。
もげそうだけどもげない。縦に振っても頭はもげないもの。人間、結構頑丈。
「ただ、なんか土鍋するって単語がもう……」
「駄目か?」
「駄目じゃない! 全然駄目じゃない!」
ドナベって言ったのは勇者なのにな。変な奴。
勇者は慌てて咳払いをすると、「一回帰るから! ありがとう」とそそくさとこの場を後にした。勿論、オリヴィアを連れて。
「やっと邪魔者は帰ったな」
「邪魔者っていうのは酷いだろ、レイラ」
勇者達は、色々と知りたくて来ているのだろう。あの感じだと、人間界は随分と遅れている。
「いいや、ボクにとっては邪魔者だ」
レイラはぷくっと頬を膨らませた。
「あいつらはちょくちょくボクと魔王様の愛の巣に来やがる。邪魔だ」
「まぁまぁ、そんな事言わず」
ドラゴンだから、やっぱり家っていうと巣のイメージになるのだろうか。家の中に卵とか無いけどな。
「魔王様、手伝ってくれ」
「当たり前だろ。レイラ、いい獲物を捕まえてくれてありがとう」
礼を言うと、俺とレイラはナイフと鍋を持って近くの沢に場所を変え、血抜きを開始した。
既に絞めてくれてはいたようで、コカトリスから石化の魔法を受ける事も無い。手早く作業し、内臓とお肉とに分け、血を洗う。
コカトリスは、鶏と蛇の顔がついているにも関わらず、不思議な事に内臓が一つずつ――それも鶏のそれしかない。
俺が捌いている間に、レイラが木の枝と石を組み合わせ、火をつけたら上に鍋を置けるようにセッティングしてくれた。
「魔王様、火をつけてくれ」
「お、ありがとう」
俺が魔法で木の枝に火をつけると、直ぐに彼女は水を張った鍋をその上にかけた。
「このくらい、お安い御用だ」
「よっ、お値打ち価格!」
よくわからないが、胸を張ったので相槌を打っておこう。
こうしてちょっとはしゃぎならお湯が沸くのを待った後で、俺は尾(蛇)を落とし、内臓を取ったコカトリスをくぐらせた。
これで簡単に羽根を毟る事が出来る。
羽も食べようと思えば食べられない訳ではないが、消化するまでに結構な時間を要するので、申し訳ないが別の物に加工している。干した後に、掛布団にしたりとか。
これらを終えたら、後は部位ごとに切り分け、乾燥させ、夕方にドナベするのを待つだけだ。
内臓の取り分けは既に終わっている。我ながら綺麗に出来た。これもドナベする。
あとは蛇か……と思いながらレイラの方を見れば、先程まで俺とはしゃいでいたはずが、既に彼女が捌いていた。スパパーンと皮をはぎ、しっかりと血合いを除き、干す段階まで出来ていた。
綺麗な白身は、淡白な魚の切り身のようにも見える。魚にしては筋肉質ではあるが、中々に美味しそうだ。
「ありがとう。美味しそうな切り身になったな」
「出来れば勇者どもには食わせず、ボク達だけで食べてしまいたいほど、美味しそうな姿になっただろう?」
「美味しい物は分け合った方が美味しいと思うぞ」
レイラはちょっと面白く無いように唇を尖らせたが、やがて「魔王様がそう言うのなら」としぶしぶ頷いた。素直じゃないなー。
うーん、それにしても、このまま干すよりも下味をつけるか……。特に今回は、お腹を空かせている人に振る舞うんだし。
「レイラ、一回家に戻って下味をつけよう」
「何味にするんだ?」
ふっふっふ。これはもう考えてある。丁度食べ頃の調味料に覚えがあるのだ。
「俺、気が付いたんだ」
「ん?」
「そろそろ、豆の発酵液体調味料が出来ている頃なんじゃないか、って」
「おお、あれか! 確かにそろそろだな!」
ミソと作り方は似ているが、違うのは豆そのものではなく、そこから絞り出した液体を使う、という部分。あれがまた、ミソとは違った独特な風味を孕み、非常に奥深い味がする。
調味料系は、どれも作るのに時間がかかるのが難点だが。
「あの、黒くてしょっぱくてしゃばしゃばしている!」
「そう、その黒くてしょっぱくてしゃばしゃばのアレと、ドライアドの蜜を混ぜて下味にしたら……」
俺とレイラは想像し、同時に腹の虫を鳴かせた。
「絶対美味しいな。コカトリスとの相性は抜群だ」
「そうだろう。絶対美味しいよな」
てりってりの鶏のお肉が、ドナベする事によって、更に独特な艶が出る。美味しくない訳がない。
「そうと決まれば、早速絞ろう!」
「な! 早く戻ろう!」
俺達は一気に上がったテンションはそのままに、捌いたコカトリスと共に家へと戻った。
***
「ああ。魔王様がこいつらばかり相手にして飽きていたからな。ついでに仕留めておいた」
コカトリスは殆ど人間の言うところの鶏。身は、鶏肉と蛇肉が同時に味わえる親切設計。
狩りに失敗すると石化させられる事以外は、非常にいい食料だ。
「そうだ、折角だからドナベしていくか?」
俺は勇者とオリヴィアの前に出ると、固まっている二人に問いかける。
「う……えっと……」
「それ、は……」
「貴様達が食べていくのかいかないのかはどちらでもいいが、ボクは血抜きするぞ。この辺で」
一応レイラなりの配慮だったのだろう。血抜きの一言を聞いた二人は、慌てて距離を取った。へたり込んだオリヴィアなど、そのままの状態でずるずるとお尻で移動し、ややあってから立ち上がったせいで、可愛い服が台無しになっていた。
お尻のあたりが、土で汚れ、擦り切れている。ここがピカピカの廊下とかだったら、綺麗なまま帰してやれたんだけどな。ごめんな。
「魔物といえども、血抜きとか捌いたりとかは、目の前では見たくないな」
「ドナベをするところは見てみたいけど、これは、ちょっと」
人間、繊細。お肉を食べる時は捌くのが当たり前なのに。
「それじゃあ、夕方にもう一回来いよ。夕食を食べさせてやるから。その時にドナベしよう」
それまでに血抜きして、捌いて、乾かしておけばいいなら、結構余裕がある。この二人がお肉になる様を見たくないのなら、それしかないし。
「そうして貰えると有難いな」
勇者が頷くと、隣でオリヴィアも全力で首を縦に振っている。
もげそうだけどもげない。縦に振っても頭はもげないもの。人間、結構頑丈。
「ただ、なんか土鍋するって単語がもう……」
「駄目か?」
「駄目じゃない! 全然駄目じゃない!」
ドナベって言ったのは勇者なのにな。変な奴。
勇者は慌てて咳払いをすると、「一回帰るから! ありがとう」とそそくさとこの場を後にした。勿論、オリヴィアを連れて。
「やっと邪魔者は帰ったな」
「邪魔者っていうのは酷いだろ、レイラ」
勇者達は、色々と知りたくて来ているのだろう。あの感じだと、人間界は随分と遅れている。
「いいや、ボクにとっては邪魔者だ」
レイラはぷくっと頬を膨らませた。
「あいつらはちょくちょくボクと魔王様の愛の巣に来やがる。邪魔だ」
「まぁまぁ、そんな事言わず」
ドラゴンだから、やっぱり家っていうと巣のイメージになるのだろうか。家の中に卵とか無いけどな。
「魔王様、手伝ってくれ」
「当たり前だろ。レイラ、いい獲物を捕まえてくれてありがとう」
礼を言うと、俺とレイラはナイフと鍋を持って近くの沢に場所を変え、血抜きを開始した。
既に絞めてくれてはいたようで、コカトリスから石化の魔法を受ける事も無い。手早く作業し、内臓とお肉とに分け、血を洗う。
コカトリスは、鶏と蛇の顔がついているにも関わらず、不思議な事に内臓が一つずつ――それも鶏のそれしかない。
俺が捌いている間に、レイラが木の枝と石を組み合わせ、火をつけたら上に鍋を置けるようにセッティングしてくれた。
「魔王様、火をつけてくれ」
「お、ありがとう」
俺が魔法で木の枝に火をつけると、直ぐに彼女は水を張った鍋をその上にかけた。
「このくらい、お安い御用だ」
「よっ、お値打ち価格!」
よくわからないが、胸を張ったので相槌を打っておこう。
こうしてちょっとはしゃぎならお湯が沸くのを待った後で、俺は尾(蛇)を落とし、内臓を取ったコカトリスをくぐらせた。
これで簡単に羽根を毟る事が出来る。
羽も食べようと思えば食べられない訳ではないが、消化するまでに結構な時間を要するので、申し訳ないが別の物に加工している。干した後に、掛布団にしたりとか。
これらを終えたら、後は部位ごとに切り分け、乾燥させ、夕方にドナベするのを待つだけだ。
内臓の取り分けは既に終わっている。我ながら綺麗に出来た。これもドナベする。
あとは蛇か……と思いながらレイラの方を見れば、先程まで俺とはしゃいでいたはずが、既に彼女が捌いていた。スパパーンと皮をはぎ、しっかりと血合いを除き、干す段階まで出来ていた。
綺麗な白身は、淡白な魚の切り身のようにも見える。魚にしては筋肉質ではあるが、中々に美味しそうだ。
「ありがとう。美味しそうな切り身になったな」
「出来れば勇者どもには食わせず、ボク達だけで食べてしまいたいほど、美味しそうな姿になっただろう?」
「美味しい物は分け合った方が美味しいと思うぞ」
レイラはちょっと面白く無いように唇を尖らせたが、やがて「魔王様がそう言うのなら」としぶしぶ頷いた。素直じゃないなー。
うーん、それにしても、このまま干すよりも下味をつけるか……。特に今回は、お腹を空かせている人に振る舞うんだし。
「レイラ、一回家に戻って下味をつけよう」
「何味にするんだ?」
ふっふっふ。これはもう考えてある。丁度食べ頃の調味料に覚えがあるのだ。
「俺、気が付いたんだ」
「ん?」
「そろそろ、豆の発酵液体調味料が出来ている頃なんじゃないか、って」
「おお、あれか! 確かにそろそろだな!」
ミソと作り方は似ているが、違うのは豆そのものではなく、そこから絞り出した液体を使う、という部分。あれがまた、ミソとは違った独特な風味を孕み、非常に奥深い味がする。
調味料系は、どれも作るのに時間がかかるのが難点だが。
「あの、黒くてしょっぱくてしゃばしゃばしている!」
「そう、その黒くてしょっぱくてしゃばしゃばのアレと、ドライアドの蜜を混ぜて下味にしたら……」
俺とレイラは想像し、同時に腹の虫を鳴かせた。
「絶対美味しいな。コカトリスとの相性は抜群だ」
「そうだろう。絶対美味しいよな」
てりってりの鶏のお肉が、ドナベする事によって、更に独特な艶が出る。美味しくない訳がない。
「そうと決まれば、早速絞ろう!」
「な! 早く戻ろう!」
俺達は一気に上がったテンションはそのままに、捌いたコカトリスと共に家へと戻った。
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