143 / 216
第9章 惑わぬ佯狂者の殉教
拝謁
しおりを挟む
神殿へ帰宅したノーラ。
彼女は疲労の濃い体で部屋に戻った。
「お帰りなさいませ」
「……あ、式神さん。どうも」
部屋の隅で正座する黒髪の式神。
ずっとここで待機していたのだろうか。
「ペートルスという金髪の人間から、ノーラ様に言伝を預かっております」
「ペートルス様から?」
式神は無表情にペートルスから受け取った言葉を反芻し始めた。
「『やあノーラ、元旦からおつかれさま。僕は少し用事があって明日の夜まで出かけてくる。何か困ったことがあったら、先輩たちやレディ・エルメンヒルデを頼るんだよ。それと……あけましておめでとう。今年が君にとって幸福な一年になりますように』……伝言は以上になります」
そういえば今日は元旦である。
あまりに多くの事態が起こりすぎていて、ほとんど忘れかけていたが。
先輩方に新年のあいさつをしなければ。
とはいえ時刻は夜。
もう寝ている人もいるだろうから、明日にでもあいさつしに行こう。
「ふう……今日はいろんなことがあって大変だったな……」
謎のブックカフェ、社での惨劇、母の過去。
ただ奉納の儀について行っただけなのに、ひとところに多くのことが起こりすぎた。
「式神さん。わたし、エルンの正体を知っちゃったんです!」
「ほう。わが主の実像を」
「エルンって……魔法人形だったんですね!」
「…………」
式神はなんとも言えぬ表情を浮かべた。
どうやらノーラは微妙に勘違いをしているらしい。
人間の少女エルメンヒルデを模した絡繰に、式神あしらが憑依したのが今の彼女だ。
魔法人形とは微妙に異なるが……まあ大体合っているので肯定しておこう。
「左様でございます。どうか他言はなされぬよう」
「もちろんです。別にエルンが何者だとしても、大事な友人ですからね」
「フッ……わが主はよき友を持ったようです」
◇◇◇◇
翌朝、けたたましい高音がノーラの眠りを破壊した。
「おっはよおおおお! ノーラちゃんおはようー!」
「……うっさ」
部屋に入り込み、強引に毛布を引きはがしたエルメンヒルデ。
昨日のことなどけろりと忘れたかのように、彼女は楽しげにノーラの体を揺さぶった。
「二日連続の早起きはきついって。勘弁してよマジで」
「でもさ、教皇聖下が待ってるんだよねぇ。ほら、昨日話したでしょ?」
「え、なに? もしかして、もうお会いする場を設けたの?」
「うん。あのお爺さん、けっこう気のいい人だからさ。二つ返事でノーラちゃんに会いたいって言ってくれたよ」
宗教派の最高権力者、フットワークが軽すぎる。
それともノーラの母がそれほど偉大な人物だったのだろうか。
どちらにせよ、重鎮をあまり長いこと待たせるわけにもいかないので。
「待ってて、急いで身支度するから」
「はーい。あんまり焦らなくてもいいよ」
まずは急いで髪を梳かし、顔を洗い。
眼帯をつけてドレスを着る。
可及的速やかに身支度を終えたノーラは、エルメンヒルデと共に神殿の階上へ向かった。
「聖下。エレオノーラ・アイラリティル様をお連れしました」
先程とは打って変わって。
エルメンヒルデは静かに起伏のない声で言った。
一人の老人が振り向く。
シュログリ教皇、エウスタシオ7世。
彼はノーラを見ると、目元に皺を寄せて笑った。
「おお……深海のように青い髪。エウフェミアの子に違いありませんね」
教皇は立ち上がり、感動に天を仰ぐ。
たしかにエウフェミアの面影をノーラに見た。
「お、お初にお目にかかります。イアリズ伯爵令嬢、エレオノーラ・アイラリティルと申します」
「私はエウスタシオ7世。あなたの母、エウフェミアのことはよく存じています。よく来てくださいました」
促され、ノーラは教皇の向かいに座る。
公爵派の長であるルートラ公爵は威厳があって怖いのに、宗教派の長の教皇は安心感を与えてくれる。
これがシュログリ教をまとめるトップの包容力。
エルメンヒルデがいつしか淹れていた紅茶をテーブルに置く。
まるで友人と茶会でもするかのような、弛緩した雰囲気だ。
教皇は軽くエルメンヒルデに会釈してノーラに向き直る。
「お話は巫女長から聞いていると思います。先々代の巫女長、エウフェミアについて……知りたいことがあれば、なんでも。それ以外のお話でも構いませんよ」
「ええと、それでは……お母様はわたしが小さいころに病死してしまいまして。ほとんど何も知らないんです。その、例えば……なんですけど。お母様とお父様の馴れ初め、とか……」
「ほほっ。エウフェミアとイアリズ伯爵の出逢いですか」
「い、いえっ。興味本位で聞いただけなので、ご存知なければ……」
「駆け落ちですよ」
教皇は笑顔のまま答えた。
率直すぎる答えに、ノーラは硬直する。
「先々代巫女長エウフェミアは、偶然教皇領を訪れていたイアリズ伯と恋に落ちたのです。彼女は私に巫女長を辞めたいと相談を持ちかけてきて……そのとき私は反対してしまいました。……が、彼女は強い人で。すべてのしがらみを投げ打ってイアリズ伯に嫁いで行ったのですよ」
昔を懐かしむように教皇は語った。
まさかの駆け落ちで、自己都合退職である。
いきなり巫女長という重役が欠けたら、もちろん混乱に陥ったのだろう。
ノーラは娘として少し申し訳ない気持ちになった。
「た、大変でしたよね? なんか母はシュログリ教にすごく貢献していた、みたいな話をエルンから聞いたので……」
「ええ。エウフェミアが消えたことにより、シュログリ教の権威は大きく失墜することになりました。なんせ彼女は神を作っていたのですからね」
「神を、作る……?」
言葉の意味がわからず、ノーラは小首を傾げた。
教皇は片目を閉じてそばに控えているエルメンヒルデをちらと見る。
「巫女長。まさか話していないのですか?」
「無論です。シュログリ教の最高神秘ゆえ、お話しするかどうかは聖下に委ねるのが妥当かと存じます」
「やれやれ……責任を押しつけられてしまいましたね。その信心深さと凝り深さとがあればこそ、巫女長の座にいるのでしょうが」
教皇は小さく息を吐いて、ノーラに真実を告げた。
「――シュログリ教の主、焔神。彼は四百年以上前に死んでいるのです」
彼女は疲労の濃い体で部屋に戻った。
「お帰りなさいませ」
「……あ、式神さん。どうも」
部屋の隅で正座する黒髪の式神。
ずっとここで待機していたのだろうか。
「ペートルスという金髪の人間から、ノーラ様に言伝を預かっております」
「ペートルス様から?」
式神は無表情にペートルスから受け取った言葉を反芻し始めた。
「『やあノーラ、元旦からおつかれさま。僕は少し用事があって明日の夜まで出かけてくる。何か困ったことがあったら、先輩たちやレディ・エルメンヒルデを頼るんだよ。それと……あけましておめでとう。今年が君にとって幸福な一年になりますように』……伝言は以上になります」
そういえば今日は元旦である。
あまりに多くの事態が起こりすぎていて、ほとんど忘れかけていたが。
先輩方に新年のあいさつをしなければ。
とはいえ時刻は夜。
もう寝ている人もいるだろうから、明日にでもあいさつしに行こう。
「ふう……今日はいろんなことがあって大変だったな……」
謎のブックカフェ、社での惨劇、母の過去。
ただ奉納の儀について行っただけなのに、ひとところに多くのことが起こりすぎた。
「式神さん。わたし、エルンの正体を知っちゃったんです!」
「ほう。わが主の実像を」
「エルンって……魔法人形だったんですね!」
「…………」
式神はなんとも言えぬ表情を浮かべた。
どうやらノーラは微妙に勘違いをしているらしい。
人間の少女エルメンヒルデを模した絡繰に、式神あしらが憑依したのが今の彼女だ。
魔法人形とは微妙に異なるが……まあ大体合っているので肯定しておこう。
「左様でございます。どうか他言はなされぬよう」
「もちろんです。別にエルンが何者だとしても、大事な友人ですからね」
「フッ……わが主はよき友を持ったようです」
◇◇◇◇
翌朝、けたたましい高音がノーラの眠りを破壊した。
「おっはよおおおお! ノーラちゃんおはようー!」
「……うっさ」
部屋に入り込み、強引に毛布を引きはがしたエルメンヒルデ。
昨日のことなどけろりと忘れたかのように、彼女は楽しげにノーラの体を揺さぶった。
「二日連続の早起きはきついって。勘弁してよマジで」
「でもさ、教皇聖下が待ってるんだよねぇ。ほら、昨日話したでしょ?」
「え、なに? もしかして、もうお会いする場を設けたの?」
「うん。あのお爺さん、けっこう気のいい人だからさ。二つ返事でノーラちゃんに会いたいって言ってくれたよ」
宗教派の最高権力者、フットワークが軽すぎる。
それともノーラの母がそれほど偉大な人物だったのだろうか。
どちらにせよ、重鎮をあまり長いこと待たせるわけにもいかないので。
「待ってて、急いで身支度するから」
「はーい。あんまり焦らなくてもいいよ」
まずは急いで髪を梳かし、顔を洗い。
眼帯をつけてドレスを着る。
可及的速やかに身支度を終えたノーラは、エルメンヒルデと共に神殿の階上へ向かった。
「聖下。エレオノーラ・アイラリティル様をお連れしました」
先程とは打って変わって。
エルメンヒルデは静かに起伏のない声で言った。
一人の老人が振り向く。
シュログリ教皇、エウスタシオ7世。
彼はノーラを見ると、目元に皺を寄せて笑った。
「おお……深海のように青い髪。エウフェミアの子に違いありませんね」
教皇は立ち上がり、感動に天を仰ぐ。
たしかにエウフェミアの面影をノーラに見た。
「お、お初にお目にかかります。イアリズ伯爵令嬢、エレオノーラ・アイラリティルと申します」
「私はエウスタシオ7世。あなたの母、エウフェミアのことはよく存じています。よく来てくださいました」
促され、ノーラは教皇の向かいに座る。
公爵派の長であるルートラ公爵は威厳があって怖いのに、宗教派の長の教皇は安心感を与えてくれる。
これがシュログリ教をまとめるトップの包容力。
エルメンヒルデがいつしか淹れていた紅茶をテーブルに置く。
まるで友人と茶会でもするかのような、弛緩した雰囲気だ。
教皇は軽くエルメンヒルデに会釈してノーラに向き直る。
「お話は巫女長から聞いていると思います。先々代の巫女長、エウフェミアについて……知りたいことがあれば、なんでも。それ以外のお話でも構いませんよ」
「ええと、それでは……お母様はわたしが小さいころに病死してしまいまして。ほとんど何も知らないんです。その、例えば……なんですけど。お母様とお父様の馴れ初め、とか……」
「ほほっ。エウフェミアとイアリズ伯爵の出逢いですか」
「い、いえっ。興味本位で聞いただけなので、ご存知なければ……」
「駆け落ちですよ」
教皇は笑顔のまま答えた。
率直すぎる答えに、ノーラは硬直する。
「先々代巫女長エウフェミアは、偶然教皇領を訪れていたイアリズ伯と恋に落ちたのです。彼女は私に巫女長を辞めたいと相談を持ちかけてきて……そのとき私は反対してしまいました。……が、彼女は強い人で。すべてのしがらみを投げ打ってイアリズ伯に嫁いで行ったのですよ」
昔を懐かしむように教皇は語った。
まさかの駆け落ちで、自己都合退職である。
いきなり巫女長という重役が欠けたら、もちろん混乱に陥ったのだろう。
ノーラは娘として少し申し訳ない気持ちになった。
「た、大変でしたよね? なんか母はシュログリ教にすごく貢献していた、みたいな話をエルンから聞いたので……」
「ええ。エウフェミアが消えたことにより、シュログリ教の権威は大きく失墜することになりました。なんせ彼女は神を作っていたのですからね」
「神を、作る……?」
言葉の意味がわからず、ノーラは小首を傾げた。
教皇は片目を閉じてそばに控えているエルメンヒルデをちらと見る。
「巫女長。まさか話していないのですか?」
「無論です。シュログリ教の最高神秘ゆえ、お話しするかどうかは聖下に委ねるのが妥当かと存じます」
「やれやれ……責任を押しつけられてしまいましたね。その信心深さと凝り深さとがあればこそ、巫女長の座にいるのでしょうが」
教皇は小さく息を吐いて、ノーラに真実を告げた。
「――シュログリ教の主、焔神。彼は四百年以上前に死んでいるのです」
13
お気に入りに追加
115
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
罠にはめられた公爵令嬢~今度は私が報復する番です
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
ファンタジー
【私と私の家族の命を奪ったのは一体誰?】
私には婚約中の王子がいた。
ある夜のこと、内密で王子から城に呼び出されると、彼は見知らぬ女性と共に私を待ち受けていた。
そして突然告げられた一方的な婚約破棄。しかし二人の婚約は政略的なものであり、とてもでは無いが受け入れられるものではなかった。そこで婚約破棄の件は持ち帰らせてもらうことにしたその帰り道。突然馬車が襲われ、逃げる途中で私は滝に落下してしまう。
次に目覚めた場所は粗末な小屋の中で、私を助けたという青年が側にいた。そして彼の話で私は驚愕の事実を知ることになる。
目覚めた世界は10年後であり、家族は反逆罪で全員処刑されていた。更に驚くべきことに蘇った身体は全く別人の女性であった。
名前も素性も分からないこの身体で、自分と家族の命を奪った相手に必ず報復することに私は決めた――。
※他サイトでも投稿中
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる