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アルバの高等学園編
慣れってすごいね
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「こ、こんな馬車で登園するなんて……」
制服を着て目の前に座ったフレッド君がカチンコチンになってうちの馬車に乗っている。
学園からここまで少し距離があるから、歩いて行くとなると結構遠いので一緒に行くことになったんだけど。
一晩経ってもルフト君は発作を起こす気配もなく、今朝も沢山ご飯を食べたらしい。
二人は研究所の方に部屋を割り当てられ、そっちに住むことになった。ブルーノ君の時と同じような感じだ。
ルフト君は第二の治験者として、そして『刻属性』として、うちで魔法の勉強をすることになった。ブルーノ君預かりなのは、ブルーノ君が一番俺の状態を理解して対処できるから、それの応用でルフト君にも同じような対処をするため。
本当はご両親も一緒に住むのが一番なんだけど、ご両親は王都の端で薬屋をやっているらしく、顧客を放置はできないんだといって、後ろ髪を引かれながら帰っていった。義父はちゃんと子供達に会えるように取り計らってくれたらしい。そしてルフト君は常に研究所の人に囲まれて、部屋に帰ればフレッド君がいるから、今のところ寂しくないらしい。ご両親の方が寂しそうだった。
今日は学園に色々と説明をしないといけないからと兄様が一緒に馬車に乗っているので、俺は朝からウキウキだ。
馬車の中では兄様がフレッド君に色んな説明をして、フレッド君がそれを聞いている間に学園に着いた。
三人で降りると、兄様は入り口でハグをして別れを惜しんでくれてから、フレッド君と共に教員棟に向かっていった。
教室に向かうと、セドリック君が心配そうに教室で待っていてくれた。
昨日、ジュール君と共にうちに鞄を持ってきてくれたとき、殆ど何も説明できなかったんだ。とはいえ、今も説明は難しいんだけれど。
「アルバ、昨日はフレッドの弟は発作を起こさなかったのか?」
「はい。大丈夫でした。最近ではちょっと心が揺れただけで発作をおこしていたらしいので、本当にギリギリだったみたいです。でも大泣きしても発作を起こさなかったから、もう大丈夫だと思います」
俺の説明に、セドリック君はホッとした顔になった。
「今は兄様と共に教員棟で色々と説明や手続きをしていると思います」
「そっか。じゃあフレッドはこれからアルバのところか」
「はい。優秀な人材がまた増えました」
ブルーノ君が一通り温室内を案内したところ、フレッド君が投げる質問がとても面白かったらしく、ブルーノ君が喜んでいたから。学園が終わったら研究所や温室で勉強漬けになると思う。
フレッド君は食堂を使うため、ランチボックスは持ってこない。
皆で食べるんだそうだ。
なので俺たちはいつものサロンに移動した。
ランチボックスを開いて、ホッとする。
「こんな風にランチを食べるのがとても久しぶりな気がします。一昨日はこうして食べていたはずなのに」
「僕も同じ事を考えてた」
「僕もです」
セドリック君もジュール君も和らいだ表情で頷いた。
昨日は兄様達と一緒に昼を食べたあと、怒濤のような時間が過ぎたしね。
「フレッド君は三時間目に無事教室に来ました。昨日の午後の授業内容はいつでもお教えしますので、必要であれば聞いて下さいね」
にこやかにジュール君に言われて、うんうん頷く。ありがたい。本当にありがたい。
「高等学園の授業内容はかなり難しくて、今度こそ試験結果が笑えなくなるかと思ってたので、めちゃくちゃ嬉しいです」
「そんなこと言って、また僕がアルバに負けたら悔しすぎるんだけど」
「もう予習復習やらないと授業に全然ついて行けないですもん。難しいですよね。お二人とも学園の勉強だけじゃなくて領地運営やその他の勉強も並行してるんですよね。すごいなあ」
セドリック君はセネット家を継ぐとなると、家を継いだら元老院にも名を連ねるだろうから、そっちの勉強も大変だよね。ジュール君も宰相補佐の勉強を始めてるみたいだし。
「確かに勉強の時間はいくらあっても足りないけどさ。当たり前のことだからすごくはないよな。息抜き代わりに早くメノウの森の実習に行きたいくらいだよ」
はぁ、と溜息を吐くセドリック君の言葉に、おお、と目を瞬く。
そういえばもう少ししたらメノウの森で実践を始めるって話があった気がする。
班行動らしいけれど、俺は足手まといにならないで森に入れるのかが一番の問題だ。
兄様は、まだミラ王妃殿下の本性がわからなかったときに同じ班になって、ブルーノ君と共にミラ王妃殿下を見直していたけれど。ミラ王妃殿下は攻撃特化だったから。
「実習かぁ……」
はぁ、とつい溜息を吐いてしまうと、セドリック君が俺の肩をポンと叩いた。
「アルバはもう僕の班って決まってるから安心しろよ。すでに学園長の許可を取ってある。ごり押ししたとも言う。僕は強いからね。アルバ一人くらい守れるって学園長の前で豪語して来た」
「自分で豪語したって言いますか……」
僕本当に強いからね? とドヤ顔をするセドリック君に、俺の不安は一気に解消した。
まあ足を引っ張るのは確定なんだけど。気心が知れてる友人と組めるっていうのはとてもいいなと思った。兄様もブルーノ君と組んでこんな気持ちを味わったのかな、なんて思える余裕も出てきた。
「なんだか実践が楽しみになってきました」
口元を緩めると、セドリック君も楽しそうに笑みを浮かべた。
「すっごい、ルーナ様字が読めるんだ」
「お勉強をしているから読めるわよ。ルフトもすぐ読めるようになるわ」
「うん! がんばります!」
フレッド君と学園から帰ってきて温室に顔を出すと、ルーナとルフト君が向かい合って勉強をしていた。
ブルーノ君は奥の方で何かをしていて、二人の近くには研究所の人が一人ついてくれていた。
「あ、アルバ兄様お帰りなさい!」
「ただいまルーナ。お勉強偉いなあ」
椅子から飛び降りてこっちに駆け寄ってきたので、抱き上げてぎゅっとハグする。
今日もうちの天使は可愛い。
そのまま腕に抱き上げてテーブルに近付くと、ルフト君も椅子から降りてフレッド君の方に駆けてきた。
「あ、バカ! 走ると……っ」
フレッド君はいつもの癖で注意しようと口を開いたところで、足にポフンとぶつかったルフト君がニパッと顔を上げた。
「僕走っても苦しくならないの! これから少しずつ体力つけようって、ブルーノ先生が言ってた! 僕走れるの!」
嬉しそうに頬を上気させて、ルフト君が一生懸命フレッド君に報告する。
フレッド君はそっとルフト君を抱き上げ、またしても目に涙を溜めていた。
「そっか。走れるのか。ルフト走りたかったもんな。よかった」
「兄ちゃん、今度かけっこしようよ!」
「うん。しよう、かけっこ。しよう」
ぎゅっとする二人をみていたルーナが、もう一度俺にぎゅっとする。
「きっとね、レガーレは幸せを運ぶお薬なのよ。アルバ兄様とオルシス兄様とブルーノ兄様とツヴァイト兄様が作った幸せのお薬。ルーナがアルバ兄様とずっと一緒にいたいって思ったお願いを叶えてくれたの」
「そうだね。僕もルーナが大きくなるのを見ていたかったよ。僕がルーナを抱き上げて運べる幸せを、ブルーノ君がくれたんだよ」
体力も少しずつついて来たから、ルーナを抱き上げたままくるくるも出来る。くるりと回るとルーナがきゃあと楽しそうに声を上げ、その声を聞いたブルーノ君が俺たちに気付いて近付いて来た。
「アルバ、あんまり無理するなよ。一緒にこけたら大惨事だ」
俺の腕からルーナをひょいと抜き去り、自分の腕に抱き上げると、ブル-ノ君は俺たちに「おかえり」と改めて言ってくれた。
「フレッド、着替えたらちょっと向こう手伝ってくれ。光じゃなくて闇属性の魔法を当てるとレガーレがどうなるのか実験をしようってことになってな。いやあ、今までここに闇属性がいなかったからフレッドが来てくれて研究の範囲が広がる」
「ブルーノ君こき使う気満々だ……」
怖いこと言ってる、とドン引きした顔を向けると、おでこを指でピンと弾かれた。結構痛い。
いてて、とおでこをさすってると、ふと何やら変な感じがしたかと思った瞬間、いきなりルーナが身に着けていたポシェットからブルーノ君飴を取り出して包みを外し、それを受け取ったブルーノ君がいきなりフレッド君の腕の中にいたルフト君の口にそれを突っ込んだ。
「今、何が」
フレッド君が一連の流れについて行けずに呆然と口の中で飴をコロコロしているルフト君を見下ろす。
「今、魔法が暴走しかけたぞ。もしルフトの様子がおかしいときは、躊躇わずに飴を口に突っ込め。飴がないときはそこら辺になってるレガーレをたたき割って実を食べさせろ。食えなそうな時は果汁でもいい。初動が遅れると魔力が根こそぎもってかれるからな」
「倒れちゃうよ」
二人に教えられて、フレッド君はかなり混乱しているみたいだった。
「どうしてお二人は魔法が暴走したとわかったんですか……?」
「「慣れ」」
口調が揃って、思わず噴き出す。ごめんね。俺のせいで二人とも慣れちゃったんだ。
制服を着て目の前に座ったフレッド君がカチンコチンになってうちの馬車に乗っている。
学園からここまで少し距離があるから、歩いて行くとなると結構遠いので一緒に行くことになったんだけど。
一晩経ってもルフト君は発作を起こす気配もなく、今朝も沢山ご飯を食べたらしい。
二人は研究所の方に部屋を割り当てられ、そっちに住むことになった。ブルーノ君の時と同じような感じだ。
ルフト君は第二の治験者として、そして『刻属性』として、うちで魔法の勉強をすることになった。ブルーノ君預かりなのは、ブルーノ君が一番俺の状態を理解して対処できるから、それの応用でルフト君にも同じような対処をするため。
本当はご両親も一緒に住むのが一番なんだけど、ご両親は王都の端で薬屋をやっているらしく、顧客を放置はできないんだといって、後ろ髪を引かれながら帰っていった。義父はちゃんと子供達に会えるように取り計らってくれたらしい。そしてルフト君は常に研究所の人に囲まれて、部屋に帰ればフレッド君がいるから、今のところ寂しくないらしい。ご両親の方が寂しそうだった。
今日は学園に色々と説明をしないといけないからと兄様が一緒に馬車に乗っているので、俺は朝からウキウキだ。
馬車の中では兄様がフレッド君に色んな説明をして、フレッド君がそれを聞いている間に学園に着いた。
三人で降りると、兄様は入り口でハグをして別れを惜しんでくれてから、フレッド君と共に教員棟に向かっていった。
教室に向かうと、セドリック君が心配そうに教室で待っていてくれた。
昨日、ジュール君と共にうちに鞄を持ってきてくれたとき、殆ど何も説明できなかったんだ。とはいえ、今も説明は難しいんだけれど。
「アルバ、昨日はフレッドの弟は発作を起こさなかったのか?」
「はい。大丈夫でした。最近ではちょっと心が揺れただけで発作をおこしていたらしいので、本当にギリギリだったみたいです。でも大泣きしても発作を起こさなかったから、もう大丈夫だと思います」
俺の説明に、セドリック君はホッとした顔になった。
「今は兄様と共に教員棟で色々と説明や手続きをしていると思います」
「そっか。じゃあフレッドはこれからアルバのところか」
「はい。優秀な人材がまた増えました」
ブルーノ君が一通り温室内を案内したところ、フレッド君が投げる質問がとても面白かったらしく、ブルーノ君が喜んでいたから。学園が終わったら研究所や温室で勉強漬けになると思う。
フレッド君は食堂を使うため、ランチボックスは持ってこない。
皆で食べるんだそうだ。
なので俺たちはいつものサロンに移動した。
ランチボックスを開いて、ホッとする。
「こんな風にランチを食べるのがとても久しぶりな気がします。一昨日はこうして食べていたはずなのに」
「僕も同じ事を考えてた」
「僕もです」
セドリック君もジュール君も和らいだ表情で頷いた。
昨日は兄様達と一緒に昼を食べたあと、怒濤のような時間が過ぎたしね。
「フレッド君は三時間目に無事教室に来ました。昨日の午後の授業内容はいつでもお教えしますので、必要であれば聞いて下さいね」
にこやかにジュール君に言われて、うんうん頷く。ありがたい。本当にありがたい。
「高等学園の授業内容はかなり難しくて、今度こそ試験結果が笑えなくなるかと思ってたので、めちゃくちゃ嬉しいです」
「そんなこと言って、また僕がアルバに負けたら悔しすぎるんだけど」
「もう予習復習やらないと授業に全然ついて行けないですもん。難しいですよね。お二人とも学園の勉強だけじゃなくて領地運営やその他の勉強も並行してるんですよね。すごいなあ」
セドリック君はセネット家を継ぐとなると、家を継いだら元老院にも名を連ねるだろうから、そっちの勉強も大変だよね。ジュール君も宰相補佐の勉強を始めてるみたいだし。
「確かに勉強の時間はいくらあっても足りないけどさ。当たり前のことだからすごくはないよな。息抜き代わりに早くメノウの森の実習に行きたいくらいだよ」
はぁ、と溜息を吐くセドリック君の言葉に、おお、と目を瞬く。
そういえばもう少ししたらメノウの森で実践を始めるって話があった気がする。
班行動らしいけれど、俺は足手まといにならないで森に入れるのかが一番の問題だ。
兄様は、まだミラ王妃殿下の本性がわからなかったときに同じ班になって、ブルーノ君と共にミラ王妃殿下を見直していたけれど。ミラ王妃殿下は攻撃特化だったから。
「実習かぁ……」
はぁ、とつい溜息を吐いてしまうと、セドリック君が俺の肩をポンと叩いた。
「アルバはもう僕の班って決まってるから安心しろよ。すでに学園長の許可を取ってある。ごり押ししたとも言う。僕は強いからね。アルバ一人くらい守れるって学園長の前で豪語して来た」
「自分で豪語したって言いますか……」
僕本当に強いからね? とドヤ顔をするセドリック君に、俺の不安は一気に解消した。
まあ足を引っ張るのは確定なんだけど。気心が知れてる友人と組めるっていうのはとてもいいなと思った。兄様もブルーノ君と組んでこんな気持ちを味わったのかな、なんて思える余裕も出てきた。
「なんだか実践が楽しみになってきました」
口元を緩めると、セドリック君も楽しそうに笑みを浮かべた。
「すっごい、ルーナ様字が読めるんだ」
「お勉強をしているから読めるわよ。ルフトもすぐ読めるようになるわ」
「うん! がんばります!」
フレッド君と学園から帰ってきて温室に顔を出すと、ルーナとルフト君が向かい合って勉強をしていた。
ブルーノ君は奥の方で何かをしていて、二人の近くには研究所の人が一人ついてくれていた。
「あ、アルバ兄様お帰りなさい!」
「ただいまルーナ。お勉強偉いなあ」
椅子から飛び降りてこっちに駆け寄ってきたので、抱き上げてぎゅっとハグする。
今日もうちの天使は可愛い。
そのまま腕に抱き上げてテーブルに近付くと、ルフト君も椅子から降りてフレッド君の方に駆けてきた。
「あ、バカ! 走ると……っ」
フレッド君はいつもの癖で注意しようと口を開いたところで、足にポフンとぶつかったルフト君がニパッと顔を上げた。
「僕走っても苦しくならないの! これから少しずつ体力つけようって、ブルーノ先生が言ってた! 僕走れるの!」
嬉しそうに頬を上気させて、ルフト君が一生懸命フレッド君に報告する。
フレッド君はそっとルフト君を抱き上げ、またしても目に涙を溜めていた。
「そっか。走れるのか。ルフト走りたかったもんな。よかった」
「兄ちゃん、今度かけっこしようよ!」
「うん。しよう、かけっこ。しよう」
ぎゅっとする二人をみていたルーナが、もう一度俺にぎゅっとする。
「きっとね、レガーレは幸せを運ぶお薬なのよ。アルバ兄様とオルシス兄様とブルーノ兄様とツヴァイト兄様が作った幸せのお薬。ルーナがアルバ兄様とずっと一緒にいたいって思ったお願いを叶えてくれたの」
「そうだね。僕もルーナが大きくなるのを見ていたかったよ。僕がルーナを抱き上げて運べる幸せを、ブルーノ君がくれたんだよ」
体力も少しずつついて来たから、ルーナを抱き上げたままくるくるも出来る。くるりと回るとルーナがきゃあと楽しそうに声を上げ、その声を聞いたブルーノ君が俺たちに気付いて近付いて来た。
「アルバ、あんまり無理するなよ。一緒にこけたら大惨事だ」
俺の腕からルーナをひょいと抜き去り、自分の腕に抱き上げると、ブル-ノ君は俺たちに「おかえり」と改めて言ってくれた。
「フレッド、着替えたらちょっと向こう手伝ってくれ。光じゃなくて闇属性の魔法を当てるとレガーレがどうなるのか実験をしようってことになってな。いやあ、今までここに闇属性がいなかったからフレッドが来てくれて研究の範囲が広がる」
「ブルーノ君こき使う気満々だ……」
怖いこと言ってる、とドン引きした顔を向けると、おでこを指でピンと弾かれた。結構痛い。
いてて、とおでこをさすってると、ふと何やら変な感じがしたかと思った瞬間、いきなりルーナが身に着けていたポシェットからブルーノ君飴を取り出して包みを外し、それを受け取ったブルーノ君がいきなりフレッド君の腕の中にいたルフト君の口にそれを突っ込んだ。
「今、何が」
フレッド君が一連の流れについて行けずに呆然と口の中で飴をコロコロしているルフト君を見下ろす。
「今、魔法が暴走しかけたぞ。もしルフトの様子がおかしいときは、躊躇わずに飴を口に突っ込め。飴がないときはそこら辺になってるレガーレをたたき割って実を食べさせろ。食えなそうな時は果汁でもいい。初動が遅れると魔力が根こそぎもってかれるからな」
「倒れちゃうよ」
二人に教えられて、フレッド君はかなり混乱しているみたいだった。
「どうしてお二人は魔法が暴走したとわかったんですか……?」
「「慣れ」」
口調が揃って、思わず噴き出す。ごめんね。俺のせいで二人とも慣れちゃったんだ。
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