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17、強制撤去してみた
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「ちょっと相変わらずたわごとしか言わないんすねその口は」
耳を小指でほじりながら呆れた目を向けても、第一王子は笑顔を崩すことはなかった。第二王子はこういう態度をとると少しだけ顔を歪めるので、そこらへんはこっちの方が上手だと思う。でもどっちも人の話を全く聞かないのは一緒だから、どっちもどっち。
「俺が、いつどこで、殿下に会いたいなどと言ったっていうんです。出来れば二度とその顔を見たくなかったんですけどね」
『ソーダソーダ! アルジハヘンタイオウジがダイキライナンダ』
『ヘンターイヘンターイ!』
『カエレカエレ』
俺の言葉の後を継いだ子フェンたちの声に、さすがの第一王子も一瞬顔色を変えた。けれどまたいつもの爽やか笑顔に戻って、俺に手を差し出して来た。いやだからその手何。
「そんな人前だからと照れることないのに。私に会えて嬉しいんだろう? まさか叔父上に強引に北の地に連れて来られているとは思わなかったけど、迎えに来たから王都に帰ろう。ちゃんと王宮の文官の席は空けているよ」
「強引に連れて来られたわけじゃないし自分の意思で来たんで、王都には行きませんし王宮には務めません。何より会えて嬉しくもなんともない。一昨日きやがれ、です」
『キラーイキラーイ』
煽りたてるオニキスを片手で抱き上げながら、はっきりと断りの言葉を口にする。
ここまではっきり言っても全て照れてるんだろうで押し通されたらきっと物理で王子を追い出す。それくらい腹に据えかねていると、やっぱりというかなんというか、王子は一歩俺に近付いた。
「ほら、そんなに照れなくていいのに。私はマーレに会えて嬉しいよ」
はい無理。
「親方!」
近付かれた分だけ後ろに下がって、俺は親方たちを召喚した。
足元に親方を筆頭に十人のノームが現れて、目の前で動きを止めていた王子に一斉に近付いて行った。
そして、王子を皆で担いでしまう。
王子は担ぎ上げられながら、そのまま館の外まで運ばれていった。
ついて行って様子を見ていると、王子はワーワー文句を言いながら、ノームたちに王子の馬車に詰め込まれて、鍵を掛けられていた。一瞬にしてドアにカギを付けた親方の仕事は素晴らしいので、あとでたんまり酒を買って渡そうと心に誓う。
ガチャガチャと音がするけれど、親方の鍵はそんな簡単に壊れることもなく、驚いている御者をさっさと御者台に座らせて、馬の尻をペンと叩いてやると、馬車は館から出発していった。慌てた護衛達も騎乗して後を追いかけていく。
親方と並んでにこやかに「二度と来るなよー」と手を振っていると、俺と一緒に見送っていた館の皆が一斉に噴き出した。
「とてもお見事でございました」
子フェン二匹を拾い上げてきたサウスさんも、笑いをこらえている。
「こんなにも胸のすく思いをしたのは久方ぶりでございます」
「だって仕事の邪魔じゃないですか。ああいう方はおかえりいただくのが一番かと思って」
帰って欲しかったのは本当。でもそれ以上に四六時中あんな反吐が出そうなことをこの館で豪語されるのは本気で嫌だったんだ。誰か一人でも俺が王子のことを好きだったんだとかとち狂ったことを信じたらなんて思っただけで、頭に血が上りそうになって。
アラン様に誤解とかされたくないし、こんな穏やかに過ごせる場所が汚されるのが本気で嫌で。
抱き上げていたオニキスに頬ずりをすると、オニキスが小さな舌で俺の頬をぺろりと舐めた。
次の日、全速力と言ってもいいスピードで、アラン様が帰って来た。
途中王子とはすれ違わなかったんだろうか。
アラン様は馬車から降りると御者さんと馬に声を掛けると、入り口で待機していた俺に近付いてきた。
「マーレ、あれに何か不埒なことをされなかったか?」
「即座に追い返したので大丈夫です」
「追い返した……?」
親方を使ってこう、馬車にポイっと、と説明すると、アラン様は最初驚いたような顔をしたあと、こらえきれないように笑い声を零した。
「昨日のことだったんで、途中ですれ違うかと思ったんですが……」
「途中の街を素通りして、野営場を活用して少し荒れた近道を使ったから、そこですれ違ったんだろう。そうか、良かった……」
はぁ、と安堵の息を吐いて、アラン様は俺を抱き締めた。
王宮であれに連れ込まれそうになったところを実際見ているから、王子がこっちに向かったっていうのを聞いて慌てたらしい。
ここではアラン様不在の場合、あれを止められる人は誰もいないからと。
そのことを聞いて、胸が熱くなった。
こんな風に心配してもらえて、駆けつけて貰えることがこんなに嬉しいなんて。
ふへへ、と情けない笑いを零した俺は、アラン様の背中に腕を回した。
王宮での手続きは、滞りなく終わったらしい。
いつもの嘆願をすることがなかったので、本当であればもう少し早く帰って来れたらしい。けれど珍しく陛下から新年祝賀パーティーの参加命令があったので帰るわけにもいかず、その間に第一王子が北に向かったというのを聞きつけて、アラン様は急用がだのなんだのと理由を付けて、祝賀パーティーをサボり、慌ててここに帰って来たんだって。
通常十日、うちの馬車でも一週間かかる道のりを、アラン様は五日で走破し、俺の無事を確認した後は疲れから、そのまま部屋へ辞していった。
そして今日、まだ疲れが残っているはずなのに既に執務室の自分の椅子に座っている。
「アラン様、これから領都の視察に行きますよ」
書類とにらめっこしているアラン様を休ませるため、俺はアラン様の横に立って視察のお誘いをした。
視察という名のデート。行先は、既に予約を取っている人気のレストランと、ノームたちが持ち込む鉱石類を取り扱うために立ち上げた商会。ここは俺の伯父が後ろ盾になっているので、王都からの横やりは入らない。
鉱石を扱うだけじゃなくて、ちゃんと他領からの輸入品なども取り扱っているので、なかなかに見どころがあるのだ。勿論、元からあった商会と被る商品は取り扱っていないので、住みわけもできている。というか協力体制を取れている。そこらへんは伯父さんが上手いこと調整してくれているのがありがたい。
「視察か……領都はだいぶ雪が融けたようだしな……」
ふうむ、と考えるそぶりを見せたアラン様に、サウスさんが「それでは旦那様」と声を掛けた。
「マーレ様の式典用衣服を一着作りたいのですが、旦那様からの贈り物でしたらマーレ様も断れないと思いますので、お二人で視察ついでにテーラーに向かっていただけないでしょうか。毎回断られてしまうのですよ」
いやいや、それ本人がいる前で言うこと?
式典用衣服って、ここではほぼ使わないし、一着は持っているんだからいらないと思う!
俺の反論空しく、アラン様の「わかった」という頷きによって俺の式典服が作られることが決まってしまった。
「え、そういう意味で領都に行こうって言ったわけじゃないのに……」
早速馬車の用意を、と子フェンたちを連れて去ってしまったサウスさんを呆然と見送っていると、アラン様がクックッと笑った。
「長く離れていた分、視察はしないといけないとは思っていたが、思わぬ楽しみが出来たな。帰りは飛ばしていたので、ほぼ領都内を見ることなく駆け抜けてしまったから」
「……ですね。でも楽しみって。兄や弟なら見目が麗しいし、アラン様ほどの美形ならわかるんですが……俺を着飾ってもつまらないでしょ」
「そんなことはない。私はマーレの顔、かなり好いている」
マジすか。ぽつり呟けば、周りにいた人たちが生暖かい視線を俺に向けていた。
耳を小指でほじりながら呆れた目を向けても、第一王子は笑顔を崩すことはなかった。第二王子はこういう態度をとると少しだけ顔を歪めるので、そこらへんはこっちの方が上手だと思う。でもどっちも人の話を全く聞かないのは一緒だから、どっちもどっち。
「俺が、いつどこで、殿下に会いたいなどと言ったっていうんです。出来れば二度とその顔を見たくなかったんですけどね」
『ソーダソーダ! アルジハヘンタイオウジがダイキライナンダ』
『ヘンターイヘンターイ!』
『カエレカエレ』
俺の言葉の後を継いだ子フェンたちの声に、さすがの第一王子も一瞬顔色を変えた。けれどまたいつもの爽やか笑顔に戻って、俺に手を差し出して来た。いやだからその手何。
「そんな人前だからと照れることないのに。私に会えて嬉しいんだろう? まさか叔父上に強引に北の地に連れて来られているとは思わなかったけど、迎えに来たから王都に帰ろう。ちゃんと王宮の文官の席は空けているよ」
「強引に連れて来られたわけじゃないし自分の意思で来たんで、王都には行きませんし王宮には務めません。何より会えて嬉しくもなんともない。一昨日きやがれ、です」
『キラーイキラーイ』
煽りたてるオニキスを片手で抱き上げながら、はっきりと断りの言葉を口にする。
ここまではっきり言っても全て照れてるんだろうで押し通されたらきっと物理で王子を追い出す。それくらい腹に据えかねていると、やっぱりというかなんというか、王子は一歩俺に近付いた。
「ほら、そんなに照れなくていいのに。私はマーレに会えて嬉しいよ」
はい無理。
「親方!」
近付かれた分だけ後ろに下がって、俺は親方たちを召喚した。
足元に親方を筆頭に十人のノームが現れて、目の前で動きを止めていた王子に一斉に近付いて行った。
そして、王子を皆で担いでしまう。
王子は担ぎ上げられながら、そのまま館の外まで運ばれていった。
ついて行って様子を見ていると、王子はワーワー文句を言いながら、ノームたちに王子の馬車に詰め込まれて、鍵を掛けられていた。一瞬にしてドアにカギを付けた親方の仕事は素晴らしいので、あとでたんまり酒を買って渡そうと心に誓う。
ガチャガチャと音がするけれど、親方の鍵はそんな簡単に壊れることもなく、驚いている御者をさっさと御者台に座らせて、馬の尻をペンと叩いてやると、馬車は館から出発していった。慌てた護衛達も騎乗して後を追いかけていく。
親方と並んでにこやかに「二度と来るなよー」と手を振っていると、俺と一緒に見送っていた館の皆が一斉に噴き出した。
「とてもお見事でございました」
子フェン二匹を拾い上げてきたサウスさんも、笑いをこらえている。
「こんなにも胸のすく思いをしたのは久方ぶりでございます」
「だって仕事の邪魔じゃないですか。ああいう方はおかえりいただくのが一番かと思って」
帰って欲しかったのは本当。でもそれ以上に四六時中あんな反吐が出そうなことをこの館で豪語されるのは本気で嫌だったんだ。誰か一人でも俺が王子のことを好きだったんだとかとち狂ったことを信じたらなんて思っただけで、頭に血が上りそうになって。
アラン様に誤解とかされたくないし、こんな穏やかに過ごせる場所が汚されるのが本気で嫌で。
抱き上げていたオニキスに頬ずりをすると、オニキスが小さな舌で俺の頬をぺろりと舐めた。
次の日、全速力と言ってもいいスピードで、アラン様が帰って来た。
途中王子とはすれ違わなかったんだろうか。
アラン様は馬車から降りると御者さんと馬に声を掛けると、入り口で待機していた俺に近付いてきた。
「マーレ、あれに何か不埒なことをされなかったか?」
「即座に追い返したので大丈夫です」
「追い返した……?」
親方を使ってこう、馬車にポイっと、と説明すると、アラン様は最初驚いたような顔をしたあと、こらえきれないように笑い声を零した。
「昨日のことだったんで、途中ですれ違うかと思ったんですが……」
「途中の街を素通りして、野営場を活用して少し荒れた近道を使ったから、そこですれ違ったんだろう。そうか、良かった……」
はぁ、と安堵の息を吐いて、アラン様は俺を抱き締めた。
王宮であれに連れ込まれそうになったところを実際見ているから、王子がこっちに向かったっていうのを聞いて慌てたらしい。
ここではアラン様不在の場合、あれを止められる人は誰もいないからと。
そのことを聞いて、胸が熱くなった。
こんな風に心配してもらえて、駆けつけて貰えることがこんなに嬉しいなんて。
ふへへ、と情けない笑いを零した俺は、アラン様の背中に腕を回した。
王宮での手続きは、滞りなく終わったらしい。
いつもの嘆願をすることがなかったので、本当であればもう少し早く帰って来れたらしい。けれど珍しく陛下から新年祝賀パーティーの参加命令があったので帰るわけにもいかず、その間に第一王子が北に向かったというのを聞きつけて、アラン様は急用がだのなんだのと理由を付けて、祝賀パーティーをサボり、慌ててここに帰って来たんだって。
通常十日、うちの馬車でも一週間かかる道のりを、アラン様は五日で走破し、俺の無事を確認した後は疲れから、そのまま部屋へ辞していった。
そして今日、まだ疲れが残っているはずなのに既に執務室の自分の椅子に座っている。
「アラン様、これから領都の視察に行きますよ」
書類とにらめっこしているアラン様を休ませるため、俺はアラン様の横に立って視察のお誘いをした。
視察という名のデート。行先は、既に予約を取っている人気のレストランと、ノームたちが持ち込む鉱石類を取り扱うために立ち上げた商会。ここは俺の伯父が後ろ盾になっているので、王都からの横やりは入らない。
鉱石を扱うだけじゃなくて、ちゃんと他領からの輸入品なども取り扱っているので、なかなかに見どころがあるのだ。勿論、元からあった商会と被る商品は取り扱っていないので、住みわけもできている。というか協力体制を取れている。そこらへんは伯父さんが上手いこと調整してくれているのがありがたい。
「視察か……領都はだいぶ雪が融けたようだしな……」
ふうむ、と考えるそぶりを見せたアラン様に、サウスさんが「それでは旦那様」と声を掛けた。
「マーレ様の式典用衣服を一着作りたいのですが、旦那様からの贈り物でしたらマーレ様も断れないと思いますので、お二人で視察ついでにテーラーに向かっていただけないでしょうか。毎回断られてしまうのですよ」
いやいや、それ本人がいる前で言うこと?
式典用衣服って、ここではほぼ使わないし、一着は持っているんだからいらないと思う!
俺の反論空しく、アラン様の「わかった」という頷きによって俺の式典服が作られることが決まってしまった。
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「……ですね。でも楽しみって。兄や弟なら見目が麗しいし、アラン様ほどの美形ならわかるんですが……俺を着飾ってもつまらないでしょ」
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