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573、魔力値
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「では、クラッシュさんの魔力を測りましょうか」
席を移動して、さっきまでいた応接室に戻ってくると、アリッサさんは早速インベントリから魔力測定の魔道具を取り出した。
それは10センチ四方の四角い箱状の物で、上部にくぼみがある。
側部には目盛りが付いていて、上に手を乗せて魔力を中に込めると、その目盛りが反応するんだそう。
中にはよくわからない精密な部品が組み込まれていて、それが入ってくる魔力と反応してその人全体の魔力を読み取る媒体になるんだとかどうとか説明を受けたけれど、俺にはさっぱりわからなかった。勇者の顔を見ると、普段通りの真顔。理解したのかどうかもわからない。クラッシュは難しい顔をして箱をガン見していた。
「これ……どんな作り方をしてるんだろ……通信の魔道具だってもっと単純な造りをしているのに」
「あら、わかりますか? あちらは純粋に魔力を消費して声を届けるだけのものだけど、こっちはその魔力を消費することなく測らないといけないものだから、構造が全く違うんですよ」
「これを、あなたが作ったんですか……?」
「ええ。これでも宮廷魔道具技師ですからね」
魔道具技師凄い……と感嘆の声を上げながら、クラッシュは指定された場所に手を置いた。そして少し魔力を流し入れると、測定器が薄っすら光り出した。
目盛りが記されている場所が光り出し、その光が線になって伸びていく。
端まで光の線が届くと、ようやく箱から出ていた光が消え、線を描いていた光もスッと消えた。
「終了です」
「どうですか」
「凄い値……この魔力値だったら、魔大陸に渡っても一瞬で狂うことはないです。でも、勇者やエミリさんの様に、ずっと活動していても無事なわけではない、そんな感じの値です」
クラッシュはその言葉に、目を輝かせた。
「ってことは、マックから離れなければ全然大丈夫ってことじゃん! ね、マック!」
「まあ、そう、だけどさ」
「マックくんと? どういうこと?」
アリッサさんが疑問を口にすると、クラッシュは笑みをこぼしながら「だってマックは胸に溜まった魔素を消すことが出来るから」と朗らかに答えた。
もしかして、一緒に行ってちょっと苦しくなったら俺に魔法をかけて貰うってこと? それは全然いいんだけど。
ギリギリの数値でもやっぱり行く気満々だっていうのが、なんか複雑。
ヴィデロさんと二人でアリッサさんが魔道具技師だってこと黙ってたのに、最後はやっぱりこうなるんだ。これは、セイジさんも頷かざるを得ない。
「ヴィル、もしかしてあなたも行くの?」
アリッサさんはちらりと視線をヴィルさんに向けた。
ヴィルさんは苦笑して首を横に振る。
「俺はまだ力不足だよ。あの大陸で活動できる気がしない。行ってみたいのはやまやまだし、こんどユイ君を伴って魔大陸に立ってみようとは思っているけどね」
「あの魔法陣に乗ってみるの?」
「ああ。ただし、転移が出来る人を伴ってだから、時間を合わせないといけない」
ヴィルさんが肩を竦めると、今度は勇者が「ヴィルフレッド」とヴィルさんを呼んだ。
「魔大陸に行ってみる、っていうのは、どうやって行くんだ。伝手があるのか?」
「あります。そこにいるマックがそれを偶然手に入れたので」
ヴィルさんの言葉と共に、勇者がこっちを見る。その目はまたかと言ってるような錯覚に陥った。
俺はただ、布を洗濯しただけなんだけどね。
活用法を見出してくれるのはヴィルさんだから。
「それはどんなものだ? マック」
勇者に聞かれ、答えていい物かちらりとヴィルさんを見ると、ヴィルさんがしっかりと頷いたので、口を開く。
「魔大陸の地図なんですけど、その地図を持って特定の場所に行くと、魔大陸に行くかどうか聞かれるようになるんです。持ってないとそのまま外に転移するだけなんですけど」
「その場所は」
「獣人の墓地があるダンジョンです」
「あそこか。あそこにそんなものがあったのか。確かに、あそこは最後の転移陣は外に出るだけだったな」
勇者も入ったことあるんだ、あの墓地ダンジョン。
物理攻撃ほぼ無効だったのにどうやって進んだんだろう。
雄太がほぼ足手まといだったあのダンジョンをまさか単独制覇したんじゃないよな。エミリさんとかと一緒に行ったのかな。エミリさんとセイジさんなら魔法強いから。
なんて思っていたら、クラッシュが「じゃあ」と手を叩いた。
「俺とヴィルが行って、俺が転移して帰ってくればいいんじゃない? 俺も行けるってお墨付き貰ったんだし」
「おいクラッシュ」
いい案だとばかりに顔を輝かせるクラッシュに、勇者が苦い物を食べたような顔で呼びかけた。
今にも盛大に溜め息を吐きそうなその顔は、さっき勇者が自分で言ったように、無鉄砲に飛び出していこうとする息子を諫める父親のそれっぽかった。
「壁向こうの魔物と魔大陸の魔物では、レベルが違うんだってことを知っておけ。辺境に出る魔物は魔大陸の魔物に比べたら子供もいいところだ。もし、転移してすぐ魔物が襲ってきたら、対処できるか。本当に魔素に耐えうるか、そこら辺を踏まえてから、慎重に意見しとけ」
「でもそれ、この国に資料があるとは限らないですよアルさん。まずは自分の足で自分の目で、俺はこれが基本だと思ってます」
クラッシュ、それ、商人が商品を見極める時の基本じゃないかな。
ふとそう思ったけれど口には出さない。
「マック、王宮の隠し蔵書の中にある、大陸の魔物の生態が書かれている本は中を見たことがあるか? 俺はあれ、背表紙しか見たことがなくてな」
「ええと、チラッとなら。でも、確か……うーん、どうだったかな。そんなに意識するようなこと、書いてあったかな……俺、その時調べてたことしかほぼ頭に残らない残念脳なんですよね……」
ヴィルさんの質問に、腕を組んで頭を回転させる。
どうだったかな、魔物の書物。っていうかそんなのあったっけ。でもヴィルさん、あそこの蔵書の置いてある場所までしっかりと把握してたはずだから、ヴィルさんがあるって言った場合はあるってことだよな。
あ、でもレガロさんのなんかの魔法で、かき集めた書物は全てあるべき人の手に飛んでったんだった。もうあの書庫にはないんだ。
がっくりしながら俺は首を振った。
「思い出せません……」
「ということは、その程度のことしか書かれていなかったということだ」
「その本、誰かの手に渡っちゃったので、これから王宮に行ってももうないですし」
項垂れると、勇者が「あの時か……」と呟いた。そう。あの時だよ。あの蔵書はどこにとんでったんだろう。俺の所には二冊しか来なかったから、他の探し出した本は全て違うところに飛んでったってことだよな。
探すにしても、どうやって探したらいいのかさっぱり。
「だったらやっぱり自分の足で行ってみないと。もし魔物と遭遇して、敵わないと思ったらその時点で転移で戻ってくればいいわけだし」
「もし魔物の足に踏まれている状態だったら、その魔物もこちらに連れてくることになるってことはわかってるか?」
「あ、そうか。ってことはその場合は転移は辺境がいいですね。アルさんもいるし高橋たちもいるし」
あくまで前向きなクラッシュに、勇者は根負けしたらしい。
今度こそ盛大な溜め息を吐いて、「連れて来い。俺が叩き切ってやる」と口角を上げた。
かくして、ほぼ強引に、ヴィルさんとクラッシュが墓地の転移魔法陣を使って魔大陸に行ってみることが決まった。
決行日が俺の学校の日だったので、俺は終わり次第ログイン、辺境に跳んで、クラッシュの魔素を飛ばすことになったんだけど。
ヴィデロさん、この話を聞いたらどう思うのかな、と俺は視線を落とした。
席を移動して、さっきまでいた応接室に戻ってくると、アリッサさんは早速インベントリから魔力測定の魔道具を取り出した。
それは10センチ四方の四角い箱状の物で、上部にくぼみがある。
側部には目盛りが付いていて、上に手を乗せて魔力を中に込めると、その目盛りが反応するんだそう。
中にはよくわからない精密な部品が組み込まれていて、それが入ってくる魔力と反応してその人全体の魔力を読み取る媒体になるんだとかどうとか説明を受けたけれど、俺にはさっぱりわからなかった。勇者の顔を見ると、普段通りの真顔。理解したのかどうかもわからない。クラッシュは難しい顔をして箱をガン見していた。
「これ……どんな作り方をしてるんだろ……通信の魔道具だってもっと単純な造りをしているのに」
「あら、わかりますか? あちらは純粋に魔力を消費して声を届けるだけのものだけど、こっちはその魔力を消費することなく測らないといけないものだから、構造が全く違うんですよ」
「これを、あなたが作ったんですか……?」
「ええ。これでも宮廷魔道具技師ですからね」
魔道具技師凄い……と感嘆の声を上げながら、クラッシュは指定された場所に手を置いた。そして少し魔力を流し入れると、測定器が薄っすら光り出した。
目盛りが記されている場所が光り出し、その光が線になって伸びていく。
端まで光の線が届くと、ようやく箱から出ていた光が消え、線を描いていた光もスッと消えた。
「終了です」
「どうですか」
「凄い値……この魔力値だったら、魔大陸に渡っても一瞬で狂うことはないです。でも、勇者やエミリさんの様に、ずっと活動していても無事なわけではない、そんな感じの値です」
クラッシュはその言葉に、目を輝かせた。
「ってことは、マックから離れなければ全然大丈夫ってことじゃん! ね、マック!」
「まあ、そう、だけどさ」
「マックくんと? どういうこと?」
アリッサさんが疑問を口にすると、クラッシュは笑みをこぼしながら「だってマックは胸に溜まった魔素を消すことが出来るから」と朗らかに答えた。
もしかして、一緒に行ってちょっと苦しくなったら俺に魔法をかけて貰うってこと? それは全然いいんだけど。
ギリギリの数値でもやっぱり行く気満々だっていうのが、なんか複雑。
ヴィデロさんと二人でアリッサさんが魔道具技師だってこと黙ってたのに、最後はやっぱりこうなるんだ。これは、セイジさんも頷かざるを得ない。
「ヴィル、もしかしてあなたも行くの?」
アリッサさんはちらりと視線をヴィルさんに向けた。
ヴィルさんは苦笑して首を横に振る。
「俺はまだ力不足だよ。あの大陸で活動できる気がしない。行ってみたいのはやまやまだし、こんどユイ君を伴って魔大陸に立ってみようとは思っているけどね」
「あの魔法陣に乗ってみるの?」
「ああ。ただし、転移が出来る人を伴ってだから、時間を合わせないといけない」
ヴィルさんが肩を竦めると、今度は勇者が「ヴィルフレッド」とヴィルさんを呼んだ。
「魔大陸に行ってみる、っていうのは、どうやって行くんだ。伝手があるのか?」
「あります。そこにいるマックがそれを偶然手に入れたので」
ヴィルさんの言葉と共に、勇者がこっちを見る。その目はまたかと言ってるような錯覚に陥った。
俺はただ、布を洗濯しただけなんだけどね。
活用法を見出してくれるのはヴィルさんだから。
「それはどんなものだ? マック」
勇者に聞かれ、答えていい物かちらりとヴィルさんを見ると、ヴィルさんがしっかりと頷いたので、口を開く。
「魔大陸の地図なんですけど、その地図を持って特定の場所に行くと、魔大陸に行くかどうか聞かれるようになるんです。持ってないとそのまま外に転移するだけなんですけど」
「その場所は」
「獣人の墓地があるダンジョンです」
「あそこか。あそこにそんなものがあったのか。確かに、あそこは最後の転移陣は外に出るだけだったな」
勇者も入ったことあるんだ、あの墓地ダンジョン。
物理攻撃ほぼ無効だったのにどうやって進んだんだろう。
雄太がほぼ足手まといだったあのダンジョンをまさか単独制覇したんじゃないよな。エミリさんとかと一緒に行ったのかな。エミリさんとセイジさんなら魔法強いから。
なんて思っていたら、クラッシュが「じゃあ」と手を叩いた。
「俺とヴィルが行って、俺が転移して帰ってくればいいんじゃない? 俺も行けるってお墨付き貰ったんだし」
「おいクラッシュ」
いい案だとばかりに顔を輝かせるクラッシュに、勇者が苦い物を食べたような顔で呼びかけた。
今にも盛大に溜め息を吐きそうなその顔は、さっき勇者が自分で言ったように、無鉄砲に飛び出していこうとする息子を諫める父親のそれっぽかった。
「壁向こうの魔物と魔大陸の魔物では、レベルが違うんだってことを知っておけ。辺境に出る魔物は魔大陸の魔物に比べたら子供もいいところだ。もし、転移してすぐ魔物が襲ってきたら、対処できるか。本当に魔素に耐えうるか、そこら辺を踏まえてから、慎重に意見しとけ」
「でもそれ、この国に資料があるとは限らないですよアルさん。まずは自分の足で自分の目で、俺はこれが基本だと思ってます」
クラッシュ、それ、商人が商品を見極める時の基本じゃないかな。
ふとそう思ったけれど口には出さない。
「マック、王宮の隠し蔵書の中にある、大陸の魔物の生態が書かれている本は中を見たことがあるか? 俺はあれ、背表紙しか見たことがなくてな」
「ええと、チラッとなら。でも、確か……うーん、どうだったかな。そんなに意識するようなこと、書いてあったかな……俺、その時調べてたことしかほぼ頭に残らない残念脳なんですよね……」
ヴィルさんの質問に、腕を組んで頭を回転させる。
どうだったかな、魔物の書物。っていうかそんなのあったっけ。でもヴィルさん、あそこの蔵書の置いてある場所までしっかりと把握してたはずだから、ヴィルさんがあるって言った場合はあるってことだよな。
あ、でもレガロさんのなんかの魔法で、かき集めた書物は全てあるべき人の手に飛んでったんだった。もうあの書庫にはないんだ。
がっくりしながら俺は首を振った。
「思い出せません……」
「ということは、その程度のことしか書かれていなかったということだ」
「その本、誰かの手に渡っちゃったので、これから王宮に行ってももうないですし」
項垂れると、勇者が「あの時か……」と呟いた。そう。あの時だよ。あの蔵書はどこにとんでったんだろう。俺の所には二冊しか来なかったから、他の探し出した本は全て違うところに飛んでったってことだよな。
探すにしても、どうやって探したらいいのかさっぱり。
「だったらやっぱり自分の足で行ってみないと。もし魔物と遭遇して、敵わないと思ったらその時点で転移で戻ってくればいいわけだし」
「もし魔物の足に踏まれている状態だったら、その魔物もこちらに連れてくることになるってことはわかってるか?」
「あ、そうか。ってことはその場合は転移は辺境がいいですね。アルさんもいるし高橋たちもいるし」
あくまで前向きなクラッシュに、勇者は根負けしたらしい。
今度こそ盛大な溜め息を吐いて、「連れて来い。俺が叩き切ってやる」と口角を上げた。
かくして、ほぼ強引に、ヴィルさんとクラッシュが墓地の転移魔法陣を使って魔大陸に行ってみることが決まった。
決行日が俺の学校の日だったので、俺は終わり次第ログイン、辺境に跳んで、クラッシュの魔素を飛ばすことになったんだけど。
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