467 / 744
連載
550、ダンジョンの姿
しおりを挟む
魔物が消え去ると、先には少しだけ広い部屋が現れた。
「お、宝箱!」
「でもなんかトラップが付いてる。どうする?」
ブレイブがすかさずトラップを見抜いて訊いてくる。
「お願いしていい?」
ブレイブはいい笑顔とサムズアップで応えた。すごい、出来るんだ。
「結構複雑な罠だけど、これくらいなら何とか出来ると思うから、ちょっと離れてて」
ブレイブは一人、気軽な足取りで宝箱に近付いていくと、「リリース率60%。マック、成功するよう祈っててくれ」とこっちを振り返った。
俺が祈ったところでどうなることでもないとは思うんだけど、とりあえず手を組む。ついでに祝詞を唱えてみる。ほんとは「成功しますように」でいいとは思うんだけどサービス。
俺の祝詞を聞きながら、ブレイブは宝箱に手を伸ばして「解除リリース」と声を上げた。
カチン、と音がして、宝箱の箱が自動で開く。
「よし、成功。マック、サンキュ」
「俺祈っただけだよ」
気休めにしかならないよ。と首を傾げると、皆が「気分の問題だよ」と俺の背中を叩いてブレイブに近付いていった。
宝箱の中には、5本の瓶が入っていた。
「なんだこれ。ハイパーポーション?」
「待って、見てみる」
一本を手に取って、鑑定眼で見てみた俺は、その鑑定内容に目を見開いた。
「『ミクスチャハイポーション:服用することでHPMP共に400回復する回復薬』って……新アイテム……? え、俺、現物だけじゃなくてレシピも欲しい……」
「はぁ? 何だそのアイテム。両方回復とかマジありえねえ」
雄太も驚愕の表情で、手に持ったミクスチャハイポーションを見下ろした。
こんなものが宝箱に入ってるなんて。このダンジョンにレシピとかは置いてないのかな。ヒイロさんはこれの作り方知ってるかな。
俄然ヤル気が出てきた俺は、ガランとした部屋の中を見回した。こういう部屋の壁に鑑定眼を掛けたら、秘密の隠し場所とか見つからないかな。
ワクワクしながら周りを鑑定眼で見てみる。
そして、俺のその努力とMPは無駄に終わった。何もなかった。
ちょっとだけテンション下がった。
でも宝箱はしっかりと雄太が確保していた。
部屋の奥に道があったので更に進むことにする。宝箱の部屋だけは魔物が出なかったから、もしかして安全地帯だったのかな、なんて思わなくもないけど、とどまってても意味はない。
またしても俺と雄太先頭で進んでいく。
普通に出てくる雑魚魔物がHP黄色とか緑ってふざけてるよね。まあ聖魔法何発かで消えていくんだけど。確かに、これは聖魔法がなかったから全然進めないよ。
「うわあ、ドキドキする」
「ここまで進んだことなかったからね」
「ボスまでもうすぐかな」
「どうかしら」
女の子たちの会話を聞きながら、魔物を倒していく。
ユイは会話しながらの詠唱に慣れているのか、さっさと詠唱して魔法を飛ばしては続きの会話を楽しんでいる。器用だな。俺は覚えた詠唱の言を反芻するのがいっぱいいっぱいなのに。まるで息をするかのように魔法を打ってる。これが熟練度ってやつなのかあ。
ユイと二人で魔物を蹴散らしながら進むと、三回目の墓地が出てきた。今度は周りを小さな墓地が埋め尽くしていて、中央に丘の様に地面が盛り上がった場所があり、そこに立派な墓石が置いてあった。でも全ての墓に枯れた蔦が絡まり、供えられていただろう花は枯れて黒くなっていた。
「今回は木がないんだ」
「蔦があるだろ」
雄太の言葉に、緑に生い茂った蔦が墓を包み込む図を頭に思い描く。それ、ダメなやつじゃない? 墓掃除しないといけないやつだろどう考えても。
皆で中央のデカい墓の前に立つ。その朽ちた墓標にはやっぱり文字が書かれていたけれど、全然読めなかった。これもまた、浄化したら読めるようになるのかな。
そう思って短剣を抜くと、ブレイブがストップをかけた。
「ここ、前よりも広いから、ここで浄化魔法唱えても端が全部残ってかえって手間がかかる。中央でやるより確実にすべてを塗り潰すつもりで移動しながら4回くらい浄化したほうがいい」
「そうだね」
四隅が残っちゃったらめんどくさいしね、と俺は早速ブレイブの指示に従って移動した。
そこで『サークルレクイエム』を唱える。
墓地の一角は、とても清々しく……はならなかった。
雄太の言う通り、枯れていた蔦がみずみずしい緑色に変化して、墓石をひたすら覆っていたから。大きな葉がまるで墓を隠すように表面を覆い、綺麗な黄色い花を咲かせている。
これ、そのままでいいのかな。
蔦はまるで、墓地に大きな投網をしたかのような状態になっている。端から引いたら墓石が大漁だよこれ。
こういう仕様なのかな。
みずみずしい蔦の網は放置して、俺は次の場所に移動した。
同じことを三度繰り返し、全体を浄化することに成功した。
「前二つよりかなり広いね……」
「これで追いかけられてたら瞬殺ものよね」
「でもマック君が全部成仏させちゃったし」
「成仏って……」
確かに成仏と言えば成仏かもしれないけど、と俺はなだらかな丘を登って行った。
墓石のない丘の地面にも蔦は這っていて、全体を見るとまるでメロンの表面みたいに見える。
足を進めて、一番大きな墓の前に立った。
そこには、結構長めの文字が書かれていた。
「うわ、俺これ読めねえ」
「古代魔道語の……古語みたいなやつか?」
「そうだね。古い言葉だ。待って、読むから」
俺にとってはそうそう難しい言葉じゃなかったけど、雄太たちにとっては難解な古代魔道語だったらしい。そんな日もあったよね、と懐かしく思いながら、俺はその石に書かれた文字を読んだ。
「『迫害されし王者の最愛の者、ここに永遠に眠る。永遠なる安息を同胞に。例え親しき者と袂を分かとうとも、心穏やかに、健やかに日々を過ごすことをここに刻む。願わくば、誰かが最愛の者のために祈りを。黒く、染まらぬよう』」
「誰も祈らなくなって、黒く染まっちゃったのね……」
俺の言葉に、海里がグスッと鼻を鳴らす。
ユイはやっぱりインベントリから花を取り出して、手向けていた。
雄太はじっと墓を見て、険しい顔をしていて、ブレイブが手を合わせている。
俺は、祈りの形に手を組み、祝詞を唱えた。
この文章を読んでようやくわかった。
人族に迫害された獣人とかエルフとかが、ここの墓地に眠ってたんだ。
「この、迫害されし王者の最愛の者って」
雄太のポツリと零した言葉に、俺は頷く。
多分、だけど。ここ、オランさんの番さんのお墓だよ。
「お、宝箱!」
「でもなんかトラップが付いてる。どうする?」
ブレイブがすかさずトラップを見抜いて訊いてくる。
「お願いしていい?」
ブレイブはいい笑顔とサムズアップで応えた。すごい、出来るんだ。
「結構複雑な罠だけど、これくらいなら何とか出来ると思うから、ちょっと離れてて」
ブレイブは一人、気軽な足取りで宝箱に近付いていくと、「リリース率60%。マック、成功するよう祈っててくれ」とこっちを振り返った。
俺が祈ったところでどうなることでもないとは思うんだけど、とりあえず手を組む。ついでに祝詞を唱えてみる。ほんとは「成功しますように」でいいとは思うんだけどサービス。
俺の祝詞を聞きながら、ブレイブは宝箱に手を伸ばして「解除リリース」と声を上げた。
カチン、と音がして、宝箱の箱が自動で開く。
「よし、成功。マック、サンキュ」
「俺祈っただけだよ」
気休めにしかならないよ。と首を傾げると、皆が「気分の問題だよ」と俺の背中を叩いてブレイブに近付いていった。
宝箱の中には、5本の瓶が入っていた。
「なんだこれ。ハイパーポーション?」
「待って、見てみる」
一本を手に取って、鑑定眼で見てみた俺は、その鑑定内容に目を見開いた。
「『ミクスチャハイポーション:服用することでHPMP共に400回復する回復薬』って……新アイテム……? え、俺、現物だけじゃなくてレシピも欲しい……」
「はぁ? 何だそのアイテム。両方回復とかマジありえねえ」
雄太も驚愕の表情で、手に持ったミクスチャハイポーションを見下ろした。
こんなものが宝箱に入ってるなんて。このダンジョンにレシピとかは置いてないのかな。ヒイロさんはこれの作り方知ってるかな。
俄然ヤル気が出てきた俺は、ガランとした部屋の中を見回した。こういう部屋の壁に鑑定眼を掛けたら、秘密の隠し場所とか見つからないかな。
ワクワクしながら周りを鑑定眼で見てみる。
そして、俺のその努力とMPは無駄に終わった。何もなかった。
ちょっとだけテンション下がった。
でも宝箱はしっかりと雄太が確保していた。
部屋の奥に道があったので更に進むことにする。宝箱の部屋だけは魔物が出なかったから、もしかして安全地帯だったのかな、なんて思わなくもないけど、とどまってても意味はない。
またしても俺と雄太先頭で進んでいく。
普通に出てくる雑魚魔物がHP黄色とか緑ってふざけてるよね。まあ聖魔法何発かで消えていくんだけど。確かに、これは聖魔法がなかったから全然進めないよ。
「うわあ、ドキドキする」
「ここまで進んだことなかったからね」
「ボスまでもうすぐかな」
「どうかしら」
女の子たちの会話を聞きながら、魔物を倒していく。
ユイは会話しながらの詠唱に慣れているのか、さっさと詠唱して魔法を飛ばしては続きの会話を楽しんでいる。器用だな。俺は覚えた詠唱の言を反芻するのがいっぱいいっぱいなのに。まるで息をするかのように魔法を打ってる。これが熟練度ってやつなのかあ。
ユイと二人で魔物を蹴散らしながら進むと、三回目の墓地が出てきた。今度は周りを小さな墓地が埋め尽くしていて、中央に丘の様に地面が盛り上がった場所があり、そこに立派な墓石が置いてあった。でも全ての墓に枯れた蔦が絡まり、供えられていただろう花は枯れて黒くなっていた。
「今回は木がないんだ」
「蔦があるだろ」
雄太の言葉に、緑に生い茂った蔦が墓を包み込む図を頭に思い描く。それ、ダメなやつじゃない? 墓掃除しないといけないやつだろどう考えても。
皆で中央のデカい墓の前に立つ。その朽ちた墓標にはやっぱり文字が書かれていたけれど、全然読めなかった。これもまた、浄化したら読めるようになるのかな。
そう思って短剣を抜くと、ブレイブがストップをかけた。
「ここ、前よりも広いから、ここで浄化魔法唱えても端が全部残ってかえって手間がかかる。中央でやるより確実にすべてを塗り潰すつもりで移動しながら4回くらい浄化したほうがいい」
「そうだね」
四隅が残っちゃったらめんどくさいしね、と俺は早速ブレイブの指示に従って移動した。
そこで『サークルレクイエム』を唱える。
墓地の一角は、とても清々しく……はならなかった。
雄太の言う通り、枯れていた蔦がみずみずしい緑色に変化して、墓石をひたすら覆っていたから。大きな葉がまるで墓を隠すように表面を覆い、綺麗な黄色い花を咲かせている。
これ、そのままでいいのかな。
蔦はまるで、墓地に大きな投網をしたかのような状態になっている。端から引いたら墓石が大漁だよこれ。
こういう仕様なのかな。
みずみずしい蔦の網は放置して、俺は次の場所に移動した。
同じことを三度繰り返し、全体を浄化することに成功した。
「前二つよりかなり広いね……」
「これで追いかけられてたら瞬殺ものよね」
「でもマック君が全部成仏させちゃったし」
「成仏って……」
確かに成仏と言えば成仏かもしれないけど、と俺はなだらかな丘を登って行った。
墓石のない丘の地面にも蔦は這っていて、全体を見るとまるでメロンの表面みたいに見える。
足を進めて、一番大きな墓の前に立った。
そこには、結構長めの文字が書かれていた。
「うわ、俺これ読めねえ」
「古代魔道語の……古語みたいなやつか?」
「そうだね。古い言葉だ。待って、読むから」
俺にとってはそうそう難しい言葉じゃなかったけど、雄太たちにとっては難解な古代魔道語だったらしい。そんな日もあったよね、と懐かしく思いながら、俺はその石に書かれた文字を読んだ。
「『迫害されし王者の最愛の者、ここに永遠に眠る。永遠なる安息を同胞に。例え親しき者と袂を分かとうとも、心穏やかに、健やかに日々を過ごすことをここに刻む。願わくば、誰かが最愛の者のために祈りを。黒く、染まらぬよう』」
「誰も祈らなくなって、黒く染まっちゃったのね……」
俺の言葉に、海里がグスッと鼻を鳴らす。
ユイはやっぱりインベントリから花を取り出して、手向けていた。
雄太はじっと墓を見て、険しい顔をしていて、ブレイブが手を合わせている。
俺は、祈りの形に手を組み、祝詞を唱えた。
この文章を読んでようやくわかった。
人族に迫害された獣人とかエルフとかが、ここの墓地に眠ってたんだ。
「この、迫害されし王者の最愛の者って」
雄太のポツリと零した言葉に、俺は頷く。
多分、だけど。ここ、オランさんの番さんのお墓だよ。
2,739
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。