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513、三日ぶりにログイン
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二日間寝たきりだった俺は、三日目にしてようやく熱が下がった。
それと同時に頭も働くようになってきて、思い出す。
母さんに泣きついたこと。
母さんは俺が言ったことを聞いて、どう思ったんだろ。その後何も言わないから、そればっかりが気になる。
一度シャワーも浴びたいしと下に降りていくと、両親が2人そろってキッチンで俺を出迎えた。
「健吾、もう大丈夫なの? 熱下がった?」
「健吾、もうご飯食えるのか? 食えるんだったらしっかり食わないと、前より一回りくらい小さくなってるぞ」
母さんの言葉に返事をしようとして、父さんの言葉に撃沈する。
小さくなってないって。細くなったかもしれないけど、背は関係ないから!
って母さん笑わないでください。追い打ちかけられてる気分だよ。
「……食べる。もっとデカくなってやる」
「でもな健吾、人間はだいたい10代後半で身長が止まるんだぞ……」
そんなことを言いながら心配そうな顔しないでよ父さん。まだ伸びてるよ、ちょっとずつ。
とりあえず何かを食べる前にさっぱりしたくて風呂場に向かった俺は、服を脱いで、脱衣所にある鏡に映った自分の身体が確かに一回り細くなってる気がすることに再度撃沈したのだった。
今日は母さんも仕事に行くらしいので、俺は部屋でゴロゴロすることにした。
熱は平熱。でもまだ外出禁止だからなかなかに暇だ。
雄太に朝一で『休み→冬休み』と送ると、『さっさと菌を撲滅しろ』と返ってきた。
熱が引いたってことは、ログインは出来るってことかな。出来るなら、せめてヴィデロさんの顔を拝みたい。
一瞬でもいいから。
そう思ってギアに手を伸ばす。
あのメッセージが出てこないかドキドキしながらログインボタンを押すと、今度こそ普通にログインすることが出来た。
パチッと目を開けて、起き上がろうとして、身体が動かなくてドキッとする。
え、アバターも不調!? と一瞬焦った俺は、ふと横から呼吸音が聞こえることに気付いて、顔を横向けた。
そこには美形のドアップが。
「ヴィデロさん……?」
ヴィデロさんが俺の横で寝ていた。
俺の呟きに、ヴィデロさんがスッと目を開ける。俺と目が合った瞬間跳び起きるように上半身を起こして、ヴィデロさんは俺の顔を手の平で撫でた。
「マック……! 病は、病はどうなったんだ……? もう大丈夫なのか……?」
心配そうに歪んだ顔は、今にも泣きだしそうな雰囲気だった。
「もう大丈夫。もしかしてヴィルさんに聞いた……?」
「ああ。マックは今病気で寝ていると聞いて、気が気じゃなかった。本当に元気になったのか? もう、病は問題ないのか? マック達の住む世界では病に対する医学がとても進んでいるとは聞いていたが、でも、ポーションも何もないんだろ。もしかしたらだんだん弱っていって、起き上がれなくなったらどうしようかと」
もしかして、お父さんの病気の姿と俺を重ねちゃった?
俺、ヴィデロさんに嫌なことを思い出させちゃった?
俺は手を伸ばして、覆いかぶさるように俺を覗き込んでくるヴィデロさんの首に抱き着いた。
「もう大丈夫。熱も下がったしご飯も食べたから、あとは元気になるだけだよ。心配掛けてごめんねヴィデロさん」
「元気になったなら、それでいいんだ」
小さく笑ったヴィデロさんは、俺にキスをすると、改めて俺をギュッと抱きしめてくれた。
慌ただしくベッドから起き上がったヴィデロさんは、もう一度身を屈ませて俺にキスをすると、バッと服を脱いで、近くに置いてあった服に着替えた。
「元気そうな顔を見れて安心した。無理はするなよ。俺は仕事に行ってくるから」
「うん。ヴィデロさんの顔が見れて嬉しい」
「俺もだ」
にこ、と笑うと、ヴィデロさんは寝室を出ていった。
っていうか朝ご飯はどうするんだろう。
慌てて俺もキッチンの方に行くと、テーブルの上に無造作に置かれていた装備品を身に付けているヴィデロさんに、キッチンのインベントリから取り出した作り置きのサンドイッチを数個渡した。
「朝ご飯食べていく時間は?」
「もうぎりぎりだな。寝坊した」
肩を竦めたヴィデロさんは、俺からサンドイッチを受け取ると、嬉しそうに破顔した。
鎧の横に立てかけられていた剣を手に取り腰につけたヴィデロさんに「行ってらっしゃい」と声を掛けると、ヴィデロさんは一度俺の方に戻ってきて、またしてもチュッとキスをして「行ってくる」と囁いた。
ドアが閉まるのを見送りながら、改めてヴィデロさんが何でここで寝ていたのかを考えた。
すると、トントン、とヴィルさんちとの連絡通路のドアがノックされた。
返事をすると、ヴィルさんが顔を出した。
「健吾。もう体調はいいのか? インフルエンザだったんだろう」
「あ、はい。迷惑かけてすいません」
「いや、健吾がよくなることが先決だから心配するな。弟は門に行ったのか?」
「はい。今出て行きました」
そうか、とヴィルさんはドアの方に視線を向けた。
そして、キッチンの椅子に座ったので、とりあえずヴィデロさんに渡した物と同じサンドイッチをヴィルさんの前に出してみる。
「ありがとう。ログインしているということは、熱は下がったんだな」
「はい。俺、熱があるとギア使えないって初めて知りました」
「今まで熱を出したことがなかったってことか?」
「そうですね。ギアを買ってから初めてです」
俺の答えに、ヴィルさんはくすっと笑った。
「健吾のお母さんから連絡を受けたよ。もう少しの間は家から出ないことだな。ログインしている分にはいいと思うけど、ほどほどにな。熱を出した後は体力が減っているから」
「それ、ギアにも影響あるんですか?」
「もちろん。実際の体力がいつもより低下していると、スタミナの減りも早くなる。そう感じた時は素直にログアウトして休めよ。身体は横たえているだけでも、脳は動いているし、疲れもするから」
そうなんだ。実際の体力も関係してくるんだ、と感心していると、ヴィルさんに「今の健吾のことだぞ」と注意された。気を付けます。
「ヴィデロさんの顔を見に来ただけなんですけどね」
「それは正直ありがたい。弟はちょっと病に対して臆病になっているようだったから。伝えるんじゃなかったと後悔したくらい、とても辛そうな顔をした」
「お父さんが病気で亡くなっているからですよね」
「ああ。健吾も弱って起き上がれなくなってそのまま……なんて考えてしまったらしくてな。交代時間が終わるとまっすぐここに来て、健吾のアバターを見下ろしていた」
はぁ、と溜め息を吐くヴィルさんの顔も、なかなかに辛そうな顔だった。
なんか、俺のせいで皆に辛い顔をさせちゃったんだ。
ごめんなさい。
「でもまあ、今日は健吾が動いているところを見たわけだし、あいつも元気になるだろ。俺もログアウトして仕事に掛かるけど、健吾は無理するなよ。今日一日くらいはベッドで寝てろよ」
「わかりました」
「ちゃんと、弟がここに帰ってきたことに気付いたらメールを送るから。その時は少しでもログインしてくれ」
「ありがとうございます」
ヴィデロさんのことを気遣っているヴィルさんに、ついほっこりする。
こうやってヴィデロさんを甘やかしてくれるから、ヴィデロさんもヴィルさんに甘えられるのかな。
なんか、そういうのってすごく……。
「ヴィルさんは俺が見たことない様なヴィデロさんの顔とか見れるんだろうなあ、羨ましい……」
拗ねた顔のヴィデロさんとか、わがままいうヴィデロさんとか、あああ羨ましい。俺には絶対にかっこいいヴィデロさんしか見せてくれないのに。
俺にも拗ねて欲しいし、わがまま言って欲しいのに。そうしたらデレるヴィデロさんとのギャップを楽しむのに。
ずるい、と呟くと、ヴィルさんが声を出して笑った。
「それはまあ、兄として認めてもらったということで誉め言葉として受け取るよ。でもそれはきっと、健吾のおかげだ。母の話では、弟はあそこまで表情豊かじゃなかった。それどころか、顔に感情を表さない子供だったらしい。わがままもあまり言わなかったそうだ。そのことを母から聞いていて、俺も結構心配はしていたんだ。心理学を専攻している友人にも色々と話を聞いてみたりしてな。でも、ちゃんと笑えて、泣けて、叫べて、喜べる。母の話はどうした、と思うくらいに、弟を回復させてくれたのは、他でもない健吾だ。感謝してる」
そっとテーブル越しに頭を撫でられて、思わずお兄ちゃん、と心で呼ぶ。
ヴィルさんは俺にとってもお兄ちゃんみたいな存在かもしれない。
でも俺、そんな大それたことをしたんじゃなくて、ヴィデロさんを好きになっただけなんだけどな。
「サンドイッチ美味かった。早く治して、向こうでも美味い飯を作ってくれな。佐久間が発狂する前に」
「発狂するんですか。あはは、わかりました」
ヴィデロさんと同じような仕草で慌ただしく席を立って隣の建物に戻っていったヴィルさんを見送って、俺はヴィルさんの忠告通り今日はもうログアウトするために寝室に向かった。
ヴィデロさんの顔を見れて、ギュッとして、キスしたから満足満足。
それと同時に頭も働くようになってきて、思い出す。
母さんに泣きついたこと。
母さんは俺が言ったことを聞いて、どう思ったんだろ。その後何も言わないから、そればっかりが気になる。
一度シャワーも浴びたいしと下に降りていくと、両親が2人そろってキッチンで俺を出迎えた。
「健吾、もう大丈夫なの? 熱下がった?」
「健吾、もうご飯食えるのか? 食えるんだったらしっかり食わないと、前より一回りくらい小さくなってるぞ」
母さんの言葉に返事をしようとして、父さんの言葉に撃沈する。
小さくなってないって。細くなったかもしれないけど、背は関係ないから!
って母さん笑わないでください。追い打ちかけられてる気分だよ。
「……食べる。もっとデカくなってやる」
「でもな健吾、人間はだいたい10代後半で身長が止まるんだぞ……」
そんなことを言いながら心配そうな顔しないでよ父さん。まだ伸びてるよ、ちょっとずつ。
とりあえず何かを食べる前にさっぱりしたくて風呂場に向かった俺は、服を脱いで、脱衣所にある鏡に映った自分の身体が確かに一回り細くなってる気がすることに再度撃沈したのだった。
今日は母さんも仕事に行くらしいので、俺は部屋でゴロゴロすることにした。
熱は平熱。でもまだ外出禁止だからなかなかに暇だ。
雄太に朝一で『休み→冬休み』と送ると、『さっさと菌を撲滅しろ』と返ってきた。
熱が引いたってことは、ログインは出来るってことかな。出来るなら、せめてヴィデロさんの顔を拝みたい。
一瞬でもいいから。
そう思ってギアに手を伸ばす。
あのメッセージが出てこないかドキドキしながらログインボタンを押すと、今度こそ普通にログインすることが出来た。
パチッと目を開けて、起き上がろうとして、身体が動かなくてドキッとする。
え、アバターも不調!? と一瞬焦った俺は、ふと横から呼吸音が聞こえることに気付いて、顔を横向けた。
そこには美形のドアップが。
「ヴィデロさん……?」
ヴィデロさんが俺の横で寝ていた。
俺の呟きに、ヴィデロさんがスッと目を開ける。俺と目が合った瞬間跳び起きるように上半身を起こして、ヴィデロさんは俺の顔を手の平で撫でた。
「マック……! 病は、病はどうなったんだ……? もう大丈夫なのか……?」
心配そうに歪んだ顔は、今にも泣きだしそうな雰囲気だった。
「もう大丈夫。もしかしてヴィルさんに聞いた……?」
「ああ。マックは今病気で寝ていると聞いて、気が気じゃなかった。本当に元気になったのか? もう、病は問題ないのか? マック達の住む世界では病に対する医学がとても進んでいるとは聞いていたが、でも、ポーションも何もないんだろ。もしかしたらだんだん弱っていって、起き上がれなくなったらどうしようかと」
もしかして、お父さんの病気の姿と俺を重ねちゃった?
俺、ヴィデロさんに嫌なことを思い出させちゃった?
俺は手を伸ばして、覆いかぶさるように俺を覗き込んでくるヴィデロさんの首に抱き着いた。
「もう大丈夫。熱も下がったしご飯も食べたから、あとは元気になるだけだよ。心配掛けてごめんねヴィデロさん」
「元気になったなら、それでいいんだ」
小さく笑ったヴィデロさんは、俺にキスをすると、改めて俺をギュッと抱きしめてくれた。
慌ただしくベッドから起き上がったヴィデロさんは、もう一度身を屈ませて俺にキスをすると、バッと服を脱いで、近くに置いてあった服に着替えた。
「元気そうな顔を見れて安心した。無理はするなよ。俺は仕事に行ってくるから」
「うん。ヴィデロさんの顔が見れて嬉しい」
「俺もだ」
にこ、と笑うと、ヴィデロさんは寝室を出ていった。
っていうか朝ご飯はどうするんだろう。
慌てて俺もキッチンの方に行くと、テーブルの上に無造作に置かれていた装備品を身に付けているヴィデロさんに、キッチンのインベントリから取り出した作り置きのサンドイッチを数個渡した。
「朝ご飯食べていく時間は?」
「もうぎりぎりだな。寝坊した」
肩を竦めたヴィデロさんは、俺からサンドイッチを受け取ると、嬉しそうに破顔した。
鎧の横に立てかけられていた剣を手に取り腰につけたヴィデロさんに「行ってらっしゃい」と声を掛けると、ヴィデロさんは一度俺の方に戻ってきて、またしてもチュッとキスをして「行ってくる」と囁いた。
ドアが閉まるのを見送りながら、改めてヴィデロさんが何でここで寝ていたのかを考えた。
すると、トントン、とヴィルさんちとの連絡通路のドアがノックされた。
返事をすると、ヴィルさんが顔を出した。
「健吾。もう体調はいいのか? インフルエンザだったんだろう」
「あ、はい。迷惑かけてすいません」
「いや、健吾がよくなることが先決だから心配するな。弟は門に行ったのか?」
「はい。今出て行きました」
そうか、とヴィルさんはドアの方に視線を向けた。
そして、キッチンの椅子に座ったので、とりあえずヴィデロさんに渡した物と同じサンドイッチをヴィルさんの前に出してみる。
「ありがとう。ログインしているということは、熱は下がったんだな」
「はい。俺、熱があるとギア使えないって初めて知りました」
「今まで熱を出したことがなかったってことか?」
「そうですね。ギアを買ってから初めてです」
俺の答えに、ヴィルさんはくすっと笑った。
「健吾のお母さんから連絡を受けたよ。もう少しの間は家から出ないことだな。ログインしている分にはいいと思うけど、ほどほどにな。熱を出した後は体力が減っているから」
「それ、ギアにも影響あるんですか?」
「もちろん。実際の体力がいつもより低下していると、スタミナの減りも早くなる。そう感じた時は素直にログアウトして休めよ。身体は横たえているだけでも、脳は動いているし、疲れもするから」
そうなんだ。実際の体力も関係してくるんだ、と感心していると、ヴィルさんに「今の健吾のことだぞ」と注意された。気を付けます。
「ヴィデロさんの顔を見に来ただけなんですけどね」
「それは正直ありがたい。弟はちょっと病に対して臆病になっているようだったから。伝えるんじゃなかったと後悔したくらい、とても辛そうな顔をした」
「お父さんが病気で亡くなっているからですよね」
「ああ。健吾も弱って起き上がれなくなってそのまま……なんて考えてしまったらしくてな。交代時間が終わるとまっすぐここに来て、健吾のアバターを見下ろしていた」
はぁ、と溜め息を吐くヴィルさんの顔も、なかなかに辛そうな顔だった。
なんか、俺のせいで皆に辛い顔をさせちゃったんだ。
ごめんなさい。
「でもまあ、今日は健吾が動いているところを見たわけだし、あいつも元気になるだろ。俺もログアウトして仕事に掛かるけど、健吾は無理するなよ。今日一日くらいはベッドで寝てろよ」
「わかりました」
「ちゃんと、弟がここに帰ってきたことに気付いたらメールを送るから。その時は少しでもログインしてくれ」
「ありがとうございます」
ヴィデロさんのことを気遣っているヴィルさんに、ついほっこりする。
こうやってヴィデロさんを甘やかしてくれるから、ヴィデロさんもヴィルさんに甘えられるのかな。
なんか、そういうのってすごく……。
「ヴィルさんは俺が見たことない様なヴィデロさんの顔とか見れるんだろうなあ、羨ましい……」
拗ねた顔のヴィデロさんとか、わがままいうヴィデロさんとか、あああ羨ましい。俺には絶対にかっこいいヴィデロさんしか見せてくれないのに。
俺にも拗ねて欲しいし、わがまま言って欲しいのに。そうしたらデレるヴィデロさんとのギャップを楽しむのに。
ずるい、と呟くと、ヴィルさんが声を出して笑った。
「それはまあ、兄として認めてもらったということで誉め言葉として受け取るよ。でもそれはきっと、健吾のおかげだ。母の話では、弟はあそこまで表情豊かじゃなかった。それどころか、顔に感情を表さない子供だったらしい。わがままもあまり言わなかったそうだ。そのことを母から聞いていて、俺も結構心配はしていたんだ。心理学を専攻している友人にも色々と話を聞いてみたりしてな。でも、ちゃんと笑えて、泣けて、叫べて、喜べる。母の話はどうした、と思うくらいに、弟を回復させてくれたのは、他でもない健吾だ。感謝してる」
そっとテーブル越しに頭を撫でられて、思わずお兄ちゃん、と心で呼ぶ。
ヴィルさんは俺にとってもお兄ちゃんみたいな存在かもしれない。
でも俺、そんな大それたことをしたんじゃなくて、ヴィデロさんを好きになっただけなんだけどな。
「サンドイッチ美味かった。早く治して、向こうでも美味い飯を作ってくれな。佐久間が発狂する前に」
「発狂するんですか。あはは、わかりました」
ヴィデロさんと同じような仕草で慌ただしく席を立って隣の建物に戻っていったヴィルさんを見送って、俺はヴィルさんの忠告通り今日はもうログアウトするために寝室に向かった。
ヴィデロさんの顔を見れて、ギュッとして、キスしたから満足満足。
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