479 / 830
476、無意識に新薬作っちゃった
しおりを挟む
「おい、兄ちゃん。そっちの酒もくれ」
「はいよ。こっちはそっちより辛いぜ。甘いのがいいなら向こうにあるやつだな」
「お、俺甘いの飲んでみてえ」
戻ってみると、酒盛りが始まっていた。
さっきまでは警戒心バリバリだったジャル・ガーさんと赤片喰さんが膝を並べて飲んでいる。
あの後、ヴィルさんはまたしても用意していた酒を大量に送ってきたらしい。どれだけの量を一気に送れるか、みたいな実験と称して。
ポカーンと皆を見下ろしていると、ケインさんに手をとられて、あれよあれよという間に隣に座らされた。
「マックも成人だろ? ほら、飲めよ。ほんと美味いなあ。こんな酒があるなら、俺もマック達の世界に行ってみてえ。座標教えてくれねえ?」
コップを握らされて、酒を注がれて、ケインさんにチン、と乾杯される。
座標って跳べるわけないと思うんだけど。もしほんとに跳んじゃったら大変なことになりそうだから、座標知らなくてよかった。
すっかり出来上がってるケインさんに手をとられて、コップを呷らされる。
流し込まれたのは、辛口日本酒。
え、待った、これ酒初心者にはきっつい!
果実酒なんかとは全く違う味と香りに、その一口でうっとなる。
それをケインさんが陽気に、でも強引に飲ませてくるものだから、結局コップ一杯分俺の腹に入って行った。
「……くらくらする」
「なんだマック、コップ一杯でもうだめか。弱いなあ」
「日本酒、だめ、絶対……」
気持ち悪くなって、さらに注ごうとするケインさんを手で止める。
何この日本酒。強い。っていうか美味しいとかわからない。
それよりもこのくらくらと気持ち悪さを何とかしたい。
俺は一気に回った酔いを消し去ろうと、インベントリを開いた。
バッドステータスには『酩酊』としっかりハッキリ表れている。うん。知ってた。
「……ドランクポーション、ない。作る素材も、持ってない……」
俺はすくっと立ち上がると、魔法陣を描いた。
どうにもリバース発射準備オッケーなこの気分が我慢できそうもない。
魔法陣を描き終わった瞬間、俺は工房に跳んだ。
でもその跳んだのが悪かったのか、気持ち悪さがピークに。
洗面台に駆け込んで、涙目でリバースしようとしたけど、口からは何も出てこなかった。
もしかして、これも排泄関係にくくられてたりする……?
出せないせいで気持ち悪さがピークの状態で、俺はフラフラと工房に向かった。
「ど、どらんくポーション……」
倉庫のインベントリから必死で探しても、ない。
どこに置いたんだっけ。作り置きなかったんだっけ……。
えずきながら涙目で調薬キットを取り出して、くらくらする頭で素材を用意していく。
「素材、なんだっけ」
レシピを開いてみても、くらくらする頭には文字が入ってこず、必死で記憶を呼び起こす。
倉庫のインベントリから色々出してきて、気持ち悪さピークと戦いながら、俺は調薬を始めた。
最初の二個は黒くなり、用意した一つの素材がなくなったので、また倉庫から取り出す。
グツグツしていると、いい感じでオレンジ色に変化した。
あれ、これ、こんなオレンジ色だったっけ。
「ここで、さらにグツグツさせると、綺麗な水色に……水色?」
どう見ても、目の前で変化したのは、赤に近い色だった。
「俺、間違えた……? う……っ、気持ち悪……」
もうなんでもいい、と出来上がった物を瓶に移す。
濃いオレンジ色というか赤に近い色の液体は、瓶三本分に収まり、俺は口を押えながら瓶を手に取った。
「か……鑑定が……う」
鑑定眼を使うと、『倦怠感解除薬ウィジーポーション』と表された。
「ち、違う。新しいの嬉しいけど、俺の欲しいのと違う……!」
出来上がってしまったものをインベントリにしまって、俺は吐き気と戦いながら、もう一度調薬したのだった。
吐けたら楽なのに……! スッキリできないのって、辛い……ううう。
「日本酒は飲まない」
俺は学校で雄太にそう宣言した。
目の前でご飯を食べている雄太と増田が何だ何だという顔をしている。
だからと言って日本酒をあっちに送ったとは言えなくて、ただ「飲まされた」とだけ答えた俺に、雄太と増田は真顔で「身長止まってから飲め」と忠告してくれた。
この身体では飲んでないから! でも成長期終わるまではお酒は飲むのやめとこう、と少しだけ心に誓った俺だった。
その日ログインした俺は、とりあえず『泥酔解除薬ドランクポーション』をわんさか作って、インベントリに常備していることにした。すぐに飲めてこその薬だよね。
そして、昨日何の偶然か、新しく作れてしまったアイテムを取り出す。
グルグルする頭で素材を取り出したから、残り一つしかなかった素材を使っちゃったのは痛い。
っていうか倦怠感とか感じる時があるのかな。赤い液体をタプンと揺らしながら、俺は新薬をしげしげと見つめた。
レシピを開いてみると、獣人の村でクエストしたときに偶然手に入った素材が使われていて、どこから採ったかなんて覚えてなかった。
「師匠なら知ってるかな」
思い立ったが吉日、とばかりに、俺は早速洞窟に跳んだ。
ジャル・ガーさんの所に入ると、そこにはプレイヤーが数人遊びに来ていた。
「あ、おにいちゃん!」
ユイルもいる。
ユイルは女性剣士の腕の中にいたけれど、俺を見た瞬間飛び跳ねてこっちに来た。
「あのね、みんなで僕の村にいこうっていってたの! おとうしゃんがね、案内するんだって!」
嬉しそうなユイルは、すっかり人族にも慣れたみたいだった。
俺の腕の中で、おにいちゃんもいくよね、とワクワクした顔をするユイルに「もちろん」と答えると、ケインさんが近付いてきて、「よ」と手を差しだしてきた。
「ほら、ユイル。もうお家帰るから、父ちゃんの所に来な」
「ぼくおにいちゃんの所がいいな。おにいちゃんがなでてくれるととっても気持ちいいの。おとうしゃんもなでてもらってみる? すっごくきもちいいんだよ」
おにいちゃん、おとうしゃんもなでて、という可愛いお願いを断ることは出来なくて、俺は手を伸ばして、上の方にあるケインさんの頭を撫でた。もし屈辱だったらごめんなさい。
ユイルにするみたいに、ふわふわの毛を撫でて、耳の付け根辺りをぐりぐりして、毛並みを堪能していると、ケインさんが「マック、もう勘弁してくれ……」と弱り切った声を上げた。
「気持ち良くなかったですか? ごめんなさい」
「いやいや、違う。なんかダメにされちまう手つきだったから」
俺がしょぼんとすると、ケインさんは慌ててそう言って否定してくれた。
「ごめんなさい、あんまりにも可愛いから、スクショ撮っちゃったわ」
さっきまでユイルを抱いていた女性剣士さんが声をかけて来たので、送ってくださいと頼む。ユイルとツーショット嬉しい。
すぐに送ってもらったスクショにはケインさんの頭を撫でる俺が映っていた。撫でてもらってる時のケインさんがまんまユイルと同じような顔をしていて可愛かったので、俺はありがとうとお礼を言った。
「いいなあ、仲良くて。私もそれくらい仲良くなれるかな」
「ユイルを抱っこできるなら大丈夫ですよ」
「ね。ぼくおねえしゃんだいしゅき」
にこっと笑うユイルに蕩けた女性剣士は、でもダメ、とユイルに真顔で忠告した。
「ユイルちゃんが好きって言っていいのは、この狼の石像さんだけよ」
女性剣士の言葉に、ユイルとケインさんが動きを止める。
「え、何で、あんた、何言ってくれてんだよ。そんなこと言ったらもうユイルが『お父さん大好き』って言ってくれなくなるじゃねえか!」
「ぼ、ぼく、だいしゅきなもの、だいしゅきっていっちゃダメなの……?」
二人に同時攻撃されて、女性騎士は慌てて「え、違う違う、お父さんはいいのよ。でもやっぱりユイルちゃんにはこの狼さんと幸せになって欲しいから!」と弁明していた。
この人の気持ちは痛いほどわかるんだけどね。
「ぼく、いっぱいだいしゅきだといっぱいしあわせなんだよ。きっとえいゆうもおんなじきもちだよ。えいゆうもきっといっぱいしゅきなものがあるんだよ。ぼくね、それがうれしいの。だからね、おねえちゃん。しゅきって、いっぱいいいたいの。いっぱいしゅきになりたいの。だめ?」
「……だめじゃないわ。お姉ちゃんが間違ってた……ごめんね」
結局最後はユイルが女性剣士さんを説得して終わっていた。
さすがユイル。
その女性剣士も無事獣人の村に連れて行って貰うことが出来て、俺も便乗してケインさんにくっついた。
村に着いた俺はユイルにお菓子をそっと渡すと、ヒイロさんの所に向かった。
「はいよ。こっちはそっちより辛いぜ。甘いのがいいなら向こうにあるやつだな」
「お、俺甘いの飲んでみてえ」
戻ってみると、酒盛りが始まっていた。
さっきまでは警戒心バリバリだったジャル・ガーさんと赤片喰さんが膝を並べて飲んでいる。
あの後、ヴィルさんはまたしても用意していた酒を大量に送ってきたらしい。どれだけの量を一気に送れるか、みたいな実験と称して。
ポカーンと皆を見下ろしていると、ケインさんに手をとられて、あれよあれよという間に隣に座らされた。
「マックも成人だろ? ほら、飲めよ。ほんと美味いなあ。こんな酒があるなら、俺もマック達の世界に行ってみてえ。座標教えてくれねえ?」
コップを握らされて、酒を注がれて、ケインさんにチン、と乾杯される。
座標って跳べるわけないと思うんだけど。もしほんとに跳んじゃったら大変なことになりそうだから、座標知らなくてよかった。
すっかり出来上がってるケインさんに手をとられて、コップを呷らされる。
流し込まれたのは、辛口日本酒。
え、待った、これ酒初心者にはきっつい!
果実酒なんかとは全く違う味と香りに、その一口でうっとなる。
それをケインさんが陽気に、でも強引に飲ませてくるものだから、結局コップ一杯分俺の腹に入って行った。
「……くらくらする」
「なんだマック、コップ一杯でもうだめか。弱いなあ」
「日本酒、だめ、絶対……」
気持ち悪くなって、さらに注ごうとするケインさんを手で止める。
何この日本酒。強い。っていうか美味しいとかわからない。
それよりもこのくらくらと気持ち悪さを何とかしたい。
俺は一気に回った酔いを消し去ろうと、インベントリを開いた。
バッドステータスには『酩酊』としっかりハッキリ表れている。うん。知ってた。
「……ドランクポーション、ない。作る素材も、持ってない……」
俺はすくっと立ち上がると、魔法陣を描いた。
どうにもリバース発射準備オッケーなこの気分が我慢できそうもない。
魔法陣を描き終わった瞬間、俺は工房に跳んだ。
でもその跳んだのが悪かったのか、気持ち悪さがピークに。
洗面台に駆け込んで、涙目でリバースしようとしたけど、口からは何も出てこなかった。
もしかして、これも排泄関係にくくられてたりする……?
出せないせいで気持ち悪さがピークの状態で、俺はフラフラと工房に向かった。
「ど、どらんくポーション……」
倉庫のインベントリから必死で探しても、ない。
どこに置いたんだっけ。作り置きなかったんだっけ……。
えずきながら涙目で調薬キットを取り出して、くらくらする頭で素材を用意していく。
「素材、なんだっけ」
レシピを開いてみても、くらくらする頭には文字が入ってこず、必死で記憶を呼び起こす。
倉庫のインベントリから色々出してきて、気持ち悪さピークと戦いながら、俺は調薬を始めた。
最初の二個は黒くなり、用意した一つの素材がなくなったので、また倉庫から取り出す。
グツグツしていると、いい感じでオレンジ色に変化した。
あれ、これ、こんなオレンジ色だったっけ。
「ここで、さらにグツグツさせると、綺麗な水色に……水色?」
どう見ても、目の前で変化したのは、赤に近い色だった。
「俺、間違えた……? う……っ、気持ち悪……」
もうなんでもいい、と出来上がった物を瓶に移す。
濃いオレンジ色というか赤に近い色の液体は、瓶三本分に収まり、俺は口を押えながら瓶を手に取った。
「か……鑑定が……う」
鑑定眼を使うと、『倦怠感解除薬ウィジーポーション』と表された。
「ち、違う。新しいの嬉しいけど、俺の欲しいのと違う……!」
出来上がってしまったものをインベントリにしまって、俺は吐き気と戦いながら、もう一度調薬したのだった。
吐けたら楽なのに……! スッキリできないのって、辛い……ううう。
「日本酒は飲まない」
俺は学校で雄太にそう宣言した。
目の前でご飯を食べている雄太と増田が何だ何だという顔をしている。
だからと言って日本酒をあっちに送ったとは言えなくて、ただ「飲まされた」とだけ答えた俺に、雄太と増田は真顔で「身長止まってから飲め」と忠告してくれた。
この身体では飲んでないから! でも成長期終わるまではお酒は飲むのやめとこう、と少しだけ心に誓った俺だった。
その日ログインした俺は、とりあえず『泥酔解除薬ドランクポーション』をわんさか作って、インベントリに常備していることにした。すぐに飲めてこその薬だよね。
そして、昨日何の偶然か、新しく作れてしまったアイテムを取り出す。
グルグルする頭で素材を取り出したから、残り一つしかなかった素材を使っちゃったのは痛い。
っていうか倦怠感とか感じる時があるのかな。赤い液体をタプンと揺らしながら、俺は新薬をしげしげと見つめた。
レシピを開いてみると、獣人の村でクエストしたときに偶然手に入った素材が使われていて、どこから採ったかなんて覚えてなかった。
「師匠なら知ってるかな」
思い立ったが吉日、とばかりに、俺は早速洞窟に跳んだ。
ジャル・ガーさんの所に入ると、そこにはプレイヤーが数人遊びに来ていた。
「あ、おにいちゃん!」
ユイルもいる。
ユイルは女性剣士の腕の中にいたけれど、俺を見た瞬間飛び跳ねてこっちに来た。
「あのね、みんなで僕の村にいこうっていってたの! おとうしゃんがね、案内するんだって!」
嬉しそうなユイルは、すっかり人族にも慣れたみたいだった。
俺の腕の中で、おにいちゃんもいくよね、とワクワクした顔をするユイルに「もちろん」と答えると、ケインさんが近付いてきて、「よ」と手を差しだしてきた。
「ほら、ユイル。もうお家帰るから、父ちゃんの所に来な」
「ぼくおにいちゃんの所がいいな。おにいちゃんがなでてくれるととっても気持ちいいの。おとうしゃんもなでてもらってみる? すっごくきもちいいんだよ」
おにいちゃん、おとうしゃんもなでて、という可愛いお願いを断ることは出来なくて、俺は手を伸ばして、上の方にあるケインさんの頭を撫でた。もし屈辱だったらごめんなさい。
ユイルにするみたいに、ふわふわの毛を撫でて、耳の付け根辺りをぐりぐりして、毛並みを堪能していると、ケインさんが「マック、もう勘弁してくれ……」と弱り切った声を上げた。
「気持ち良くなかったですか? ごめんなさい」
「いやいや、違う。なんかダメにされちまう手つきだったから」
俺がしょぼんとすると、ケインさんは慌ててそう言って否定してくれた。
「ごめんなさい、あんまりにも可愛いから、スクショ撮っちゃったわ」
さっきまでユイルを抱いていた女性剣士さんが声をかけて来たので、送ってくださいと頼む。ユイルとツーショット嬉しい。
すぐに送ってもらったスクショにはケインさんの頭を撫でる俺が映っていた。撫でてもらってる時のケインさんがまんまユイルと同じような顔をしていて可愛かったので、俺はありがとうとお礼を言った。
「いいなあ、仲良くて。私もそれくらい仲良くなれるかな」
「ユイルを抱っこできるなら大丈夫ですよ」
「ね。ぼくおねえしゃんだいしゅき」
にこっと笑うユイルに蕩けた女性剣士は、でもダメ、とユイルに真顔で忠告した。
「ユイルちゃんが好きって言っていいのは、この狼の石像さんだけよ」
女性剣士の言葉に、ユイルとケインさんが動きを止める。
「え、何で、あんた、何言ってくれてんだよ。そんなこと言ったらもうユイルが『お父さん大好き』って言ってくれなくなるじゃねえか!」
「ぼ、ぼく、だいしゅきなもの、だいしゅきっていっちゃダメなの……?」
二人に同時攻撃されて、女性騎士は慌てて「え、違う違う、お父さんはいいのよ。でもやっぱりユイルちゃんにはこの狼さんと幸せになって欲しいから!」と弁明していた。
この人の気持ちは痛いほどわかるんだけどね。
「ぼく、いっぱいだいしゅきだといっぱいしあわせなんだよ。きっとえいゆうもおんなじきもちだよ。えいゆうもきっといっぱいしゅきなものがあるんだよ。ぼくね、それがうれしいの。だからね、おねえちゃん。しゅきって、いっぱいいいたいの。いっぱいしゅきになりたいの。だめ?」
「……だめじゃないわ。お姉ちゃんが間違ってた……ごめんね」
結局最後はユイルが女性剣士さんを説得して終わっていた。
さすがユイル。
その女性剣士も無事獣人の村に連れて行って貰うことが出来て、俺も便乗してケインさんにくっついた。
村に着いた俺はユイルにお菓子をそっと渡すと、ヒイロさんの所に向かった。
782
お気に入りに追加
8,993
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる