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453、見張り役から見極め役へ
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プレイヤーがまだまだ獣人の村を堪能している中、俺はヴィデロさんと必要な素材採取をした。最初の目的はこれだったんだよな。
魔物はそこら辺を歩いているプレイヤーたちが殲滅していってるみたいで、全然出てこない。楽チン。
インベントリを一杯にしてホクホクしながら村に帰ってきて、オランさんのもとに向かう。
数人の獣人さんが詰めている部屋を通って寝室のドアをノックすると、中から「どうぞ」という声が聞こえてきたのでドアを開ける。
オランさんはまたしてもベッドに突っ込まれていて、その周りにはジャル・ガーさん、モロウさん、セイレンさん、ワインズさんが立って談笑していた。もしかして邪魔しちゃったかな。
「手の状態を、見に来たんですけど、邪魔しちゃいましたね」
そっとドアを閉じようすると、中からドアが押さえられて、また開けられてしまった。
モロウさんだった。
人の好さそうな笑顔を浮かべて、「入れよ」と俺たちを促したので、お邪魔します、と足を踏み入れる。
「ヒイロさんも見てるだろうからあんまり俺が見ても意味ないとは思うんですけど」
「いや、今日はヒイロは大忙しだったから、見に来てねえぞ。疲れたんじゃねえか。一番動いてたのがヒイロだからな」
「ああ。薬は隣の部屋の奴らが一生懸命飲ませてたしな。オランの手、見てってくれよ」
ジャル・ガーさんとモロウさんの言葉に、そうかも、と納得しながら失礼します、とでっかい獣人たちの間を抜けて行く。
俺の身長、全員の胸にも届かないんだけど。通り抜けざまちょっとだけ落ち込むと、ジャル・ガーさんの手が俺の頭に伸びてきた。そしてわしわしとされる。も、もしかして落ち込んだの気付かれた?
ベッドの横に立って、オランさんの手を取る。
そして鑑定眼を使うと、『獣人の長の仮腕:失った腕を霊薬で補っている状態 本来の腕生成率93% スタミナ減少中』と出ていた。よかった、昨日よりさらに出来てる。そして、腕が出来上がるスピードも上がってる。これなら明日の夜には完治するんじゃないかな。
「明日の夜までは絶対安静で。あと、スタミナポーションを飲んでおいてください。さっき外にいたせいかスタミナが減ってるみたいです」
手を離して伝えると、すぐさまワインズさんがスタミナポーションをオランさんに渡した。連携がすごい。そしてワインズさんとオランさんがかなりそっくりだから、迫力がある。
お邪魔しました、と部屋を出ようとすると、「マック」とオランさんに呼び止められた。
振り返ると、全員が俺たちを注目していた。
「これからは俺たちは、獣人の村に人族が入らないよう見張る役割じゃなく、獣人の村に入ってくる人族を見極める役割になる」
「ゆくゆくは固定の魔法陣を置くことも検討してるんだ。って言ってもアルフォードなんかがこっちに来たら皆警戒して出てこなくなっちまいそうだけどな」
「我々の役目も、そろそろおしまいだ」
「貴殿の働きに、感謝する。大祖父様の身体をもとに戻してくれたことを含め」
迫力のある四人に一斉に視線を向けられて、口々に言われた言葉に、俺の口元が緩む。
すぐ近くにいたヴィデロさんの服の裾をギュッと握りながら、「じゃあ」と俺は口を開いた。
「ジャル・ガーさんは今度こそユイルと幸せにならないとですね。もう、ユイルが、いえ、フォリスさんが悲しんでいるようなお話を読むのはこりごりです」
「肝に銘じよう」
苦笑しながらジャル・ガーさんが頷く。予想よりも大分はやくお迎えに行けそうだね。でもケインさんは遅ければ遅いほど喜ぶけど……。
そっと寝室のドアを閉めると、そこに待機している獣人さんがいるのも気にせず、俺はヴィデロさんにくっついた。
すごく、なんていうのか、すごく肩の荷が下りた気分だったんだ。
ヴィデロさんも突き放すことなく俺の背中に腕を回してくれたので、遠慮なく肩口に頬を摺り寄せる。鎖骨部分の盛り上がりがすごく心地よかった。
「マック。お疲れ様」
「ヴィデロさんも。いっつも変なことに巻き込んでごめんね。命懸けのデートになっちゃうね」
「マックが一人で命を懸けているよりは、隣に立って一緒に命を懸けているほうが何十倍もマシだ」
「俺はヴィデロさんが大事だから巻き込みたくないよ。でも、隣で戦ってくれるの、ほんとはすごく嬉しい」
顔を上げて、間近にある綺麗な頬に自分の頬を摺り寄せようと背伸びすると、後ろから声がかかった。
「発情してるなら隣の部屋を貸そうか?」
いやいやいや、発情してないから。そして、ここはオランさんの家だから。勝手に人の家の一部屋を借りてエッチなことするとか、考えただけで無理。と後ろを振り向こうと視線を動かすと、「借りるか、帰るか……」という呟きと共に本気で悩んでいるヴィデロさんの顔が視界に入った。あ、発情はヴィデロさんでしたか。あ、はい。お腹付近の凶器、今気づきました。つられ発情しそう。
「か、帰る」
俺が一言そう呟くと、周りの獣人さんたちは温かい目でこっちを見た。
は、恥ずかしくなるからそんな顔してこっちを見ないで。
頑張れよ、なんて声を掛けられて、俺は慌ただしくオランさんの家を出た。
「マックも発情してたのか?」
顔を赤くしながらヴィデロさんの手を引いてぐいぐい森を進んでいく俺に、ヴィデロさんが半分笑いながらそう訊いてくる。
「ヴィデロさんにつられちゃったの!」
「それは僥倖」
返した言葉に本格的に笑い始めたヴィデロさんの手を引いて、俺はジャル・ガーさんの洞窟へ森にある魔法陣で跳んだ。
誰もいない洞窟は静かで、いつもよりも静謐な空気が漂っている気がした。
少しだけ冷静に戻った俺は、マップに目を向けて、部屋の前に誰もいないか確認しつつドアを開けた。
ドアの外に出ると、俺は指を動かした。その一瞬後にはとても見慣れた空間に俺たちは立っていた。
工房の柱にぶら下がっている薬草が目に入って、ホッと安心していると、後ろから身体を抱きしめられた。
後頭部にキスをされながら、心地よい声を聞く。
「今日は頑張ったな、マック。疲れてないか?」
「大丈夫。ヴィデロさんこそ疲れてない? 毒とか受けてたし匂いでヤバかったでしょ。身体は大丈夫?」
「今、状態異常にかかってるな」
思わぬ言葉が聞こえて、俺は「え!?」と素っ頓狂な声を上げてしまった。
状態異常って、大丈夫!? と振り返ると、笑いをこらえたヴィデロさんが、そっと状態異常が何なのか教えてくれた。
「発情中だ。マックにまだ愛し合う元気があるなら、ベッドに行かないか?」
「行きますとも」
冗談めかしてベッドに誘われて、俺は即座に答えていた。だって俺も発情中だから。
潤滑香油を使われて、解すこともそこそこに音を上げた俺は、あられもない姿でヴィデロさんのヴィデロさんを懇願した。
ヴィデロさんの指だけじゃ足りない。もっと熱くて硬いので奥の奥まで愛して欲しい。
「まだ十分にここは蕩けてないから、もう少し」
くちゅ、と音を立てながらさらに指で俺の中を掻きまわすヴィデロさんに、「大丈夫、もうだいじょうぶだから……」と自ら足を立ててお尻の山を手で左右に開く。
「煽るなよ……俺も我慢してるんだから」
「我慢しなくていいから……っ」
「痛かったら言えよ」
「大丈夫、その時はポーション塗ればすぐ治るから……!」
叫んだ言葉に、ヴィデロさんが苦笑する。
指が中から抜かれて、熱を押し当てられると、それだけでもう昇天しそうな気分だった。
ぐ、とヴィデロさんのヴィデロさんが挿ってくる。
熱い。
きつい。
でも、もっと。
きつさを緩和するため、俺はさらにお尻の双丘を広げた。
ログアウト時間のアラームが鳴るまで、俺たちは濃密に愛し合った。
ヴィデロさん曰く、俺が煽りまくったらしい。俺が自分で孔を広げる姿がヤバかったらしく、その後ヴィデロさんは激しかった。
途中、潤滑香油を塗り足しながら、ヴィデロさんのヴィデロさんがギチギチに詰められている周りを指でなぞられたときはもうだめと声をあげるくらい気持ちよくて、俺も何度高みに昇ったかわからない。腹の奥にはヴィデロさんの放った熱が今も入っている気がして、顔が緩む。
ヴィデロさんのヴィデロさんが挿入されたまま指が入ってきた時にはもう、喘ぐことしかできなかった。って言うか指まで挿ったことに驚いた。人体の神秘。
シャツをバサッと羽織るヴィデロさんは、今もまだ発情しているかのように扇情的で、時間がないことがすごく惜しいと思う。まだまだ抱き合っていたかった。
明日はヴィデロさんも仕事だし、俺も学校があるからお泊りなしなのがつまらない。
しっかりと衣類を身に付けたヴィデロさんに、俺は抱き着いてキスをした。大好き。
「名残惜しいな」
「うん」
「また、デートして、愛し合おうな」
「うん」
玄関口でもキスをしてヴィデロさんを送りだした俺は、ドアが閉まるのを溜め息を吐いて見送ると、倉庫の方に足を向けた。
ヒイロさんから渡されたリルの種を、倉庫のインベントリにしまうためだ。
どうか、もう二度とあの蔦が生えませんように。
そっとお願いしてから、俺はベッドに戻り、ログアウトした。
魔物はそこら辺を歩いているプレイヤーたちが殲滅していってるみたいで、全然出てこない。楽チン。
インベントリを一杯にしてホクホクしながら村に帰ってきて、オランさんのもとに向かう。
数人の獣人さんが詰めている部屋を通って寝室のドアをノックすると、中から「どうぞ」という声が聞こえてきたのでドアを開ける。
オランさんはまたしてもベッドに突っ込まれていて、その周りにはジャル・ガーさん、モロウさん、セイレンさん、ワインズさんが立って談笑していた。もしかして邪魔しちゃったかな。
「手の状態を、見に来たんですけど、邪魔しちゃいましたね」
そっとドアを閉じようすると、中からドアが押さえられて、また開けられてしまった。
モロウさんだった。
人の好さそうな笑顔を浮かべて、「入れよ」と俺たちを促したので、お邪魔します、と足を踏み入れる。
「ヒイロさんも見てるだろうからあんまり俺が見ても意味ないとは思うんですけど」
「いや、今日はヒイロは大忙しだったから、見に来てねえぞ。疲れたんじゃねえか。一番動いてたのがヒイロだからな」
「ああ。薬は隣の部屋の奴らが一生懸命飲ませてたしな。オランの手、見てってくれよ」
ジャル・ガーさんとモロウさんの言葉に、そうかも、と納得しながら失礼します、とでっかい獣人たちの間を抜けて行く。
俺の身長、全員の胸にも届かないんだけど。通り抜けざまちょっとだけ落ち込むと、ジャル・ガーさんの手が俺の頭に伸びてきた。そしてわしわしとされる。も、もしかして落ち込んだの気付かれた?
ベッドの横に立って、オランさんの手を取る。
そして鑑定眼を使うと、『獣人の長の仮腕:失った腕を霊薬で補っている状態 本来の腕生成率93% スタミナ減少中』と出ていた。よかった、昨日よりさらに出来てる。そして、腕が出来上がるスピードも上がってる。これなら明日の夜には完治するんじゃないかな。
「明日の夜までは絶対安静で。あと、スタミナポーションを飲んでおいてください。さっき外にいたせいかスタミナが減ってるみたいです」
手を離して伝えると、すぐさまワインズさんがスタミナポーションをオランさんに渡した。連携がすごい。そしてワインズさんとオランさんがかなりそっくりだから、迫力がある。
お邪魔しました、と部屋を出ようとすると、「マック」とオランさんに呼び止められた。
振り返ると、全員が俺たちを注目していた。
「これからは俺たちは、獣人の村に人族が入らないよう見張る役割じゃなく、獣人の村に入ってくる人族を見極める役割になる」
「ゆくゆくは固定の魔法陣を置くことも検討してるんだ。って言ってもアルフォードなんかがこっちに来たら皆警戒して出てこなくなっちまいそうだけどな」
「我々の役目も、そろそろおしまいだ」
「貴殿の働きに、感謝する。大祖父様の身体をもとに戻してくれたことを含め」
迫力のある四人に一斉に視線を向けられて、口々に言われた言葉に、俺の口元が緩む。
すぐ近くにいたヴィデロさんの服の裾をギュッと握りながら、「じゃあ」と俺は口を開いた。
「ジャル・ガーさんは今度こそユイルと幸せにならないとですね。もう、ユイルが、いえ、フォリスさんが悲しんでいるようなお話を読むのはこりごりです」
「肝に銘じよう」
苦笑しながらジャル・ガーさんが頷く。予想よりも大分はやくお迎えに行けそうだね。でもケインさんは遅ければ遅いほど喜ぶけど……。
そっと寝室のドアを閉めると、そこに待機している獣人さんがいるのも気にせず、俺はヴィデロさんにくっついた。
すごく、なんていうのか、すごく肩の荷が下りた気分だったんだ。
ヴィデロさんも突き放すことなく俺の背中に腕を回してくれたので、遠慮なく肩口に頬を摺り寄せる。鎖骨部分の盛り上がりがすごく心地よかった。
「マック。お疲れ様」
「ヴィデロさんも。いっつも変なことに巻き込んでごめんね。命懸けのデートになっちゃうね」
「マックが一人で命を懸けているよりは、隣に立って一緒に命を懸けているほうが何十倍もマシだ」
「俺はヴィデロさんが大事だから巻き込みたくないよ。でも、隣で戦ってくれるの、ほんとはすごく嬉しい」
顔を上げて、間近にある綺麗な頬に自分の頬を摺り寄せようと背伸びすると、後ろから声がかかった。
「発情してるなら隣の部屋を貸そうか?」
いやいやいや、発情してないから。そして、ここはオランさんの家だから。勝手に人の家の一部屋を借りてエッチなことするとか、考えただけで無理。と後ろを振り向こうと視線を動かすと、「借りるか、帰るか……」という呟きと共に本気で悩んでいるヴィデロさんの顔が視界に入った。あ、発情はヴィデロさんでしたか。あ、はい。お腹付近の凶器、今気づきました。つられ発情しそう。
「か、帰る」
俺が一言そう呟くと、周りの獣人さんたちは温かい目でこっちを見た。
は、恥ずかしくなるからそんな顔してこっちを見ないで。
頑張れよ、なんて声を掛けられて、俺は慌ただしくオランさんの家を出た。
「マックも発情してたのか?」
顔を赤くしながらヴィデロさんの手を引いてぐいぐい森を進んでいく俺に、ヴィデロさんが半分笑いながらそう訊いてくる。
「ヴィデロさんにつられちゃったの!」
「それは僥倖」
返した言葉に本格的に笑い始めたヴィデロさんの手を引いて、俺はジャル・ガーさんの洞窟へ森にある魔法陣で跳んだ。
誰もいない洞窟は静かで、いつもよりも静謐な空気が漂っている気がした。
少しだけ冷静に戻った俺は、マップに目を向けて、部屋の前に誰もいないか確認しつつドアを開けた。
ドアの外に出ると、俺は指を動かした。その一瞬後にはとても見慣れた空間に俺たちは立っていた。
工房の柱にぶら下がっている薬草が目に入って、ホッと安心していると、後ろから身体を抱きしめられた。
後頭部にキスをされながら、心地よい声を聞く。
「今日は頑張ったな、マック。疲れてないか?」
「大丈夫。ヴィデロさんこそ疲れてない? 毒とか受けてたし匂いでヤバかったでしょ。身体は大丈夫?」
「今、状態異常にかかってるな」
思わぬ言葉が聞こえて、俺は「え!?」と素っ頓狂な声を上げてしまった。
状態異常って、大丈夫!? と振り返ると、笑いをこらえたヴィデロさんが、そっと状態異常が何なのか教えてくれた。
「発情中だ。マックにまだ愛し合う元気があるなら、ベッドに行かないか?」
「行きますとも」
冗談めかしてベッドに誘われて、俺は即座に答えていた。だって俺も発情中だから。
潤滑香油を使われて、解すこともそこそこに音を上げた俺は、あられもない姿でヴィデロさんのヴィデロさんを懇願した。
ヴィデロさんの指だけじゃ足りない。もっと熱くて硬いので奥の奥まで愛して欲しい。
「まだ十分にここは蕩けてないから、もう少し」
くちゅ、と音を立てながらさらに指で俺の中を掻きまわすヴィデロさんに、「大丈夫、もうだいじょうぶだから……」と自ら足を立ててお尻の山を手で左右に開く。
「煽るなよ……俺も我慢してるんだから」
「我慢しなくていいから……っ」
「痛かったら言えよ」
「大丈夫、その時はポーション塗ればすぐ治るから……!」
叫んだ言葉に、ヴィデロさんが苦笑する。
指が中から抜かれて、熱を押し当てられると、それだけでもう昇天しそうな気分だった。
ぐ、とヴィデロさんのヴィデロさんが挿ってくる。
熱い。
きつい。
でも、もっと。
きつさを緩和するため、俺はさらにお尻の双丘を広げた。
ログアウト時間のアラームが鳴るまで、俺たちは濃密に愛し合った。
ヴィデロさん曰く、俺が煽りまくったらしい。俺が自分で孔を広げる姿がヤバかったらしく、その後ヴィデロさんは激しかった。
途中、潤滑香油を塗り足しながら、ヴィデロさんのヴィデロさんがギチギチに詰められている周りを指でなぞられたときはもうだめと声をあげるくらい気持ちよくて、俺も何度高みに昇ったかわからない。腹の奥にはヴィデロさんの放った熱が今も入っている気がして、顔が緩む。
ヴィデロさんのヴィデロさんが挿入されたまま指が入ってきた時にはもう、喘ぐことしかできなかった。って言うか指まで挿ったことに驚いた。人体の神秘。
シャツをバサッと羽織るヴィデロさんは、今もまだ発情しているかのように扇情的で、時間がないことがすごく惜しいと思う。まだまだ抱き合っていたかった。
明日はヴィデロさんも仕事だし、俺も学校があるからお泊りなしなのがつまらない。
しっかりと衣類を身に付けたヴィデロさんに、俺は抱き着いてキスをした。大好き。
「名残惜しいな」
「うん」
「また、デートして、愛し合おうな」
「うん」
玄関口でもキスをしてヴィデロさんを送りだした俺は、ドアが閉まるのを溜め息を吐いて見送ると、倉庫の方に足を向けた。
ヒイロさんから渡されたリルの種を、倉庫のインベントリにしまうためだ。
どうか、もう二度とあの蔦が生えませんように。
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