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303、人生は難しい
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ログアウトして目を開けると、硬質な光が目についた。
今日はヴィルさんの会社でログインしてたから。
起き上がると、佐久間さんが「お疲れ」と労ってくれた。俺は何もしてないんだけどね。
ヴィルさんはまだ隣の研究棟らしくて姿が見えなかった。佐久間さんによると、少しメンテナンスをしてからこっちに戻って来るらしい。
「それにしてもすげえなあ、あの人たちは。一升瓶を一気飲みとか狂気の沙汰としか思えねえ」
「でも凄く平気そうでしたよ。すごく美味しいって言ってたけど」
「厳選したからなあ。安酒なんか送れねえって」
「気合入ってたんですね」
「俺もそれを口実に美味い酒を飲みまくった」
サムズアップする佐久間さんに苦笑する。
簡易ベッドを片付けていると、佐久間さんが不意に声をかけて来た。
「なあ健吾。さっきの狼との会話、お前全く躊躇いなく答えてたな」
「え」
じっと見られて、動きを止める。会話って、あっちの世界に行くかどうかってことか。
俺は佐久間さんを同じようにじっと見つめた。
さっき、わんさか酒が送られてくる間、ちょっと考えてた。
こっちの人たちのこと。多分ジャル・ガーさんにまだ来るなと言われなかったら、もっと気軽に考えちゃってたと思う。
でも、ケインさんが言っていた通り、片道なわけで。
向こうに行ったら二度と戻ってこれないってことだろ。ゲームにログインすれば、なんて考えてたけど、それはアリッサさんがADOという形でサービスを行ってくれている間だけだから永久的なモノじゃない。それに、何かの拍子につながりが切れてしまったら、ゲームとしてもあの世界には行けなくなるってことだ。
この世界の違う国に行くのとはわけが違うから。
親にちゃんとそのことを説明して納得なんてしてもらえる気がしないのは確か。すっごくすっごく覚悟を決めていたはずなのに、ほんの小さな小石に躓いた程度で揺らぐ覚悟だったことに、俺は少しだけ落ち込んだ。
「今はちょっと躊躇ってます」
目を伏せてそう言うと、佐久間さんが何かを言おうと口を開いた。
瞬間。
会社のドアがバン! と開いた。
「健吾! やったな健吾! 成功した! あの狐の獣人さんに最大級のお礼を言いたい!」
騒がしくヴィルさんがやってきた。
絶好調のハイテンションだった。無精ひげ生えてるけどね。昨日夜通し調整してたんだって。せっかくジャル・ガーさんと協力できるようになったんだからビシッと決めたいよな! とか言ってずっと調整をしていたらしい。
転移装置っていうのはギアのいつでもログインできるよっていうのとは違ってかなり繊細らしい。こっちはしっかりと周波数? 波長? を合わせないと絶対に失敗するのはわかってるんだって。それをひたすら繋いだコンピューターで解析しつつ、機械の方を合わせてとかなんとか説明してもらったけど、はっきり言って俺はちんぷんかんぷんだった。
転移装置の中に物を入れてボタンを押せば向こうに送られるかもと思っていた俺は、その説明を聞いたときちょっと反省した。そう簡単じゃないよね。わかってたはずなのに、本当は全く分かっていなかったことに気付いた。
だからこそ、お酒と手紙が届いたときに獣人さんと一緒に歓声を上げちゃったんだし。感動したし。
「ケインさんにお礼なら、ユイルが喜ぶような果物を送るとすごく喜ぶと思いますよ」
「あの子狐君のお父さんなのか。よし、それで行こう。どんな果物がいいかな」
鼻歌を歌いだしそうな雰囲気のまま、ヴィルさんは近くにあった椅子に腰を下ろした。
そしてふと思い出したように、俺を見た。
「これで、俺の研究は、第一歩を踏み出したわけだ」
「第一歩?」
「そう。ようやくスタートラインだ。これから、どんなものを送れるのか、どんな大きさまでなら送れるのか、無機質、有機質、生物、鉱物、色々と試していかないといけない。人の身体なんてものは、そこら辺の鉱物なんか目じゃないくらい複雑な構造をしている。細胞の一つ一つをとっても、奇跡的な組み合わせで成り立っているんだ。何億とある小さな小さなパーツの一つが欠けただけでも人体としての形を保っていられないんだ。だから、健吾」
椅子から、ヴィルさんはじっとヴィデロさんと同じ色の瞳で俺を見上げた。髪の色も、顔つきも、似ているようでほんの少しずつヴィデロさんと違うその顔は、でも、その瞳だけはとても似ていた。
「やりうるだけのことをやり切らないと、あの転移装置に人体を入れるわけにはいかない。しかも、それは何年かかるか全くわからない。納得いく結果が出ない限りは、少なくとも、俺はしない。だから健吾。その間はしっかりと俺たちのサポートをしつつ、一生分の親孝行をしないといけない。だからすぐに向こうに行けるとだけは思わないでくれ」
「はい」
とても重いヴィルさんの言葉に、俺は神妙に返事をした。
いつもより少しだけ遅く家に帰り着く。すると珍しく母さんがキッチンのダイニングテーブルの椅子に座って寛いでいた。母さんがいつも「いちばん落ち着く場所」と言ってはばからないその椅子は、暗黙の了解でいつでも母さんのために空けていた。
「ただいまー」
「おかえり。バイト頑張ってるわね」
「母さんこそ仕事しすぎだろ」
「母さんはいいのよ。仕事好きだから。好きなことには時間を割きたいじゃない。健吾だってゲームに夢中だったじゃない。今はなかなかできないみたいだけど」
確かに今までは学校の時間以外はほぼログインしてたけどね。
でもある意味、好きなことを仕事に出来るっていうのは俺も一緒なのかな。
ふわっと母さんが飲んでいる紅茶の香りが漂ってくる。
俺も飲もう、と思い立って、俺は父さんの椅子にカバンを置いた。ガスコンロの前に立ってお湯を沸かしつつ、紅茶の用意をする。母さんの使った茶葉を捨て、新しい茶葉を入れようとしたとき、母さんに「母さんのおかわり分もよろしくね」と言われたので茶葉を増やす。
沸騰したところで茶葉の入ったポットにお湯を入れて、少し蒸らす。いい香り。
自分の分を注いで、ポットごと母さんの前に置くと、母さんはありがとうと温くなった紅茶を一気に飲んだ。
「手際がよくなったわね。かぎっ子だからって一人でなんでもできるようには育ててきたつもりだけど。健吾ってホント今すぐにでも一人暮らしとか出来そうね。もしそんなことになったらお父さんが凄く寂しがるけどね」
ポットから紅茶を注ぎながら母さんがフフフと笑う。
「でも就職する会社も近いし、独り暮らしとかはないか。もし健吾がお嫁さんを連れてきたらこの家を改築して二世帯住宅にするのもいいわねってお父さんと話したりもしたのよ。でも」
母さんはにこやかなまま、俺に視線を向けた。
「健吾が連れて来るのは、可愛いお嫁さんじゃなくて、ガタイのいいお婿さんな気がしてならないわ」
「ごめんなさい」
つい瞬時に謝ってしまった。
俺、自分が可愛い彼女を連れ歩く姿なんて想像つかないよ。ヴィデロさんの腕にくっついて一緒に魔物退治しながら素材を集めるほうがしっくりくるんだ。
俺が謝ったことに、母さんは声を出して笑った。
「そういうジェンダーの問題が取り上げられて色々緩和されたの、どれだけ前だと思ってるの。健吾がお婿さんを連れて来たって大丈夫よ。お父さんはもちろんショックを受けると思うけど。でも母さんは健吾がお父さんに筋肉を求めた時点で半分は諦めてたから。小さいころから胸板の厚い人とかを目で追ってたの、自覚なかったの?」
「え、俺、そこまでだった?」
どうだったっけと考えてると、「本当に自覚なかったんだ」と母さんが笑い始めた。
「いるんでしょ、いい人。健吾が紹介してくれるの、待ってるから」
そう言って熱い紅茶を飲み干した母さんが立ち上がるのを、俺はただ無言で見ていた。「お風呂先に入るわね」という母さんの言葉に頷きながら、こんなに居心地のいい場所なのにそれでもヴィデロさんの所に跳んでいきたくなる俺がとんでもなく親不孝者なんじゃないか、なんていう想いが浮かんでくる。
どんなに状況が変わっても次々沸いてくるさまざまな問題に、人生って難しいなあ、なんて柄にもないことを考えながら口を付けた紅茶は、すっかり温くなってしまっていた。
今日はヴィルさんの会社でログインしてたから。
起き上がると、佐久間さんが「お疲れ」と労ってくれた。俺は何もしてないんだけどね。
ヴィルさんはまだ隣の研究棟らしくて姿が見えなかった。佐久間さんによると、少しメンテナンスをしてからこっちに戻って来るらしい。
「それにしてもすげえなあ、あの人たちは。一升瓶を一気飲みとか狂気の沙汰としか思えねえ」
「でも凄く平気そうでしたよ。すごく美味しいって言ってたけど」
「厳選したからなあ。安酒なんか送れねえって」
「気合入ってたんですね」
「俺もそれを口実に美味い酒を飲みまくった」
サムズアップする佐久間さんに苦笑する。
簡易ベッドを片付けていると、佐久間さんが不意に声をかけて来た。
「なあ健吾。さっきの狼との会話、お前全く躊躇いなく答えてたな」
「え」
じっと見られて、動きを止める。会話って、あっちの世界に行くかどうかってことか。
俺は佐久間さんを同じようにじっと見つめた。
さっき、わんさか酒が送られてくる間、ちょっと考えてた。
こっちの人たちのこと。多分ジャル・ガーさんにまだ来るなと言われなかったら、もっと気軽に考えちゃってたと思う。
でも、ケインさんが言っていた通り、片道なわけで。
向こうに行ったら二度と戻ってこれないってことだろ。ゲームにログインすれば、なんて考えてたけど、それはアリッサさんがADOという形でサービスを行ってくれている間だけだから永久的なモノじゃない。それに、何かの拍子につながりが切れてしまったら、ゲームとしてもあの世界には行けなくなるってことだ。
この世界の違う国に行くのとはわけが違うから。
親にちゃんとそのことを説明して納得なんてしてもらえる気がしないのは確か。すっごくすっごく覚悟を決めていたはずなのに、ほんの小さな小石に躓いた程度で揺らぐ覚悟だったことに、俺は少しだけ落ち込んだ。
「今はちょっと躊躇ってます」
目を伏せてそう言うと、佐久間さんが何かを言おうと口を開いた。
瞬間。
会社のドアがバン! と開いた。
「健吾! やったな健吾! 成功した! あの狐の獣人さんに最大級のお礼を言いたい!」
騒がしくヴィルさんがやってきた。
絶好調のハイテンションだった。無精ひげ生えてるけどね。昨日夜通し調整してたんだって。せっかくジャル・ガーさんと協力できるようになったんだからビシッと決めたいよな! とか言ってずっと調整をしていたらしい。
転移装置っていうのはギアのいつでもログインできるよっていうのとは違ってかなり繊細らしい。こっちはしっかりと周波数? 波長? を合わせないと絶対に失敗するのはわかってるんだって。それをひたすら繋いだコンピューターで解析しつつ、機械の方を合わせてとかなんとか説明してもらったけど、はっきり言って俺はちんぷんかんぷんだった。
転移装置の中に物を入れてボタンを押せば向こうに送られるかもと思っていた俺は、その説明を聞いたときちょっと反省した。そう簡単じゃないよね。わかってたはずなのに、本当は全く分かっていなかったことに気付いた。
だからこそ、お酒と手紙が届いたときに獣人さんと一緒に歓声を上げちゃったんだし。感動したし。
「ケインさんにお礼なら、ユイルが喜ぶような果物を送るとすごく喜ぶと思いますよ」
「あの子狐君のお父さんなのか。よし、それで行こう。どんな果物がいいかな」
鼻歌を歌いだしそうな雰囲気のまま、ヴィルさんは近くにあった椅子に腰を下ろした。
そしてふと思い出したように、俺を見た。
「これで、俺の研究は、第一歩を踏み出したわけだ」
「第一歩?」
「そう。ようやくスタートラインだ。これから、どんなものを送れるのか、どんな大きさまでなら送れるのか、無機質、有機質、生物、鉱物、色々と試していかないといけない。人の身体なんてものは、そこら辺の鉱物なんか目じゃないくらい複雑な構造をしている。細胞の一つ一つをとっても、奇跡的な組み合わせで成り立っているんだ。何億とある小さな小さなパーツの一つが欠けただけでも人体としての形を保っていられないんだ。だから、健吾」
椅子から、ヴィルさんはじっとヴィデロさんと同じ色の瞳で俺を見上げた。髪の色も、顔つきも、似ているようでほんの少しずつヴィデロさんと違うその顔は、でも、その瞳だけはとても似ていた。
「やりうるだけのことをやり切らないと、あの転移装置に人体を入れるわけにはいかない。しかも、それは何年かかるか全くわからない。納得いく結果が出ない限りは、少なくとも、俺はしない。だから健吾。その間はしっかりと俺たちのサポートをしつつ、一生分の親孝行をしないといけない。だからすぐに向こうに行けるとだけは思わないでくれ」
「はい」
とても重いヴィルさんの言葉に、俺は神妙に返事をした。
いつもより少しだけ遅く家に帰り着く。すると珍しく母さんがキッチンのダイニングテーブルの椅子に座って寛いでいた。母さんがいつも「いちばん落ち着く場所」と言ってはばからないその椅子は、暗黙の了解でいつでも母さんのために空けていた。
「ただいまー」
「おかえり。バイト頑張ってるわね」
「母さんこそ仕事しすぎだろ」
「母さんはいいのよ。仕事好きだから。好きなことには時間を割きたいじゃない。健吾だってゲームに夢中だったじゃない。今はなかなかできないみたいだけど」
確かに今までは学校の時間以外はほぼログインしてたけどね。
でもある意味、好きなことを仕事に出来るっていうのは俺も一緒なのかな。
ふわっと母さんが飲んでいる紅茶の香りが漂ってくる。
俺も飲もう、と思い立って、俺は父さんの椅子にカバンを置いた。ガスコンロの前に立ってお湯を沸かしつつ、紅茶の用意をする。母さんの使った茶葉を捨て、新しい茶葉を入れようとしたとき、母さんに「母さんのおかわり分もよろしくね」と言われたので茶葉を増やす。
沸騰したところで茶葉の入ったポットにお湯を入れて、少し蒸らす。いい香り。
自分の分を注いで、ポットごと母さんの前に置くと、母さんはありがとうと温くなった紅茶を一気に飲んだ。
「手際がよくなったわね。かぎっ子だからって一人でなんでもできるようには育ててきたつもりだけど。健吾ってホント今すぐにでも一人暮らしとか出来そうね。もしそんなことになったらお父さんが凄く寂しがるけどね」
ポットから紅茶を注ぎながら母さんがフフフと笑う。
「でも就職する会社も近いし、独り暮らしとかはないか。もし健吾がお嫁さんを連れてきたらこの家を改築して二世帯住宅にするのもいいわねってお父さんと話したりもしたのよ。でも」
母さんはにこやかなまま、俺に視線を向けた。
「健吾が連れて来るのは、可愛いお嫁さんじゃなくて、ガタイのいいお婿さんな気がしてならないわ」
「ごめんなさい」
つい瞬時に謝ってしまった。
俺、自分が可愛い彼女を連れ歩く姿なんて想像つかないよ。ヴィデロさんの腕にくっついて一緒に魔物退治しながら素材を集めるほうがしっくりくるんだ。
俺が謝ったことに、母さんは声を出して笑った。
「そういうジェンダーの問題が取り上げられて色々緩和されたの、どれだけ前だと思ってるの。健吾がお婿さんを連れて来たって大丈夫よ。お父さんはもちろんショックを受けると思うけど。でも母さんは健吾がお父さんに筋肉を求めた時点で半分は諦めてたから。小さいころから胸板の厚い人とかを目で追ってたの、自覚なかったの?」
「え、俺、そこまでだった?」
どうだったっけと考えてると、「本当に自覚なかったんだ」と母さんが笑い始めた。
「いるんでしょ、いい人。健吾が紹介してくれるの、待ってるから」
そう言って熱い紅茶を飲み干した母さんが立ち上がるのを、俺はただ無言で見ていた。「お風呂先に入るわね」という母さんの言葉に頷きながら、こんなに居心地のいい場所なのにそれでもヴィデロさんの所に跳んでいきたくなる俺がとんでもなく親不孝者なんじゃないか、なんていう想いが浮かんでくる。
どんなに状況が変わっても次々沸いてくるさまざまな問題に、人生って難しいなあ、なんて柄にもないことを考えながら口を付けた紅茶は、すっかり温くなってしまっていた。
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