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288、アリッサさんとオルランド卿
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「彼女は今もこの世界の魔道具関係を一手に担っています。彼女が失踪してから、一時王宮では騒然となりました。何せ魔道具の扱いに関しては達人の彼女がいなくなってしまったのですから。各街や王宮に置かれている魔道具は多岐にわたります。一般的なところで、通話の魔道具なんかは結構知られていると思いますが。次々ユニークな魔道具を作り出した彼女は既に、王宮ではなくてはならない存在となっていました。それに彼女の特性とでもいうのでしょうか。彼女の気持ちひとつで周りに幸や不幸を招くことが、彼女の王宮での地位を確立させたのです。そのころにはすでにヴィデロ君を生み育んでいた彼女を地位的に守るには、オルランド卿を平民から貴族の地位に持ち上げるのが最善だと思われました」
応接セットに飲み物を用意しながら、宰相の人がヴィデロさんのお母さんのことを教えてくれた。
最初は言葉も通じなかったこと、しかし卓越した技術知識を持っていたこと、使われなくなって久しかった魔道具を使えるようにしたこと、それから魔道具が国の中に普及し始めたこと。
彼女を保護したオルランドが、単なるいち騎士だったのが、偶然上の腐敗を暴いて、そのまま若くして副騎士団長まで上り詰めた所辺りから、彼女の周りではおかしなことが起こり始めた。
彼女の魔道具技師としての腕を欲しがった者が彼女を自分の物にしようとしたところ、不幸な事故でその者が命を落としたこと。彼女を友人として支えていた町娘が貴族に見染められ幸福な婚姻を結んだこと。そんなことが積み重なり、彼女に付いた呼び名が『幸運』。幸にも不幸にも転がっていく彼女の周りは、いつしか本当に親しい者か彼女のその特性や腕を自分の物として扱いたい強欲な者しかいなくなった。しかしその強欲な者も、いつしか一人一人と消えていった。本人の命ひとつならまだ可愛い方で、拉致まで企んだ者は最終的に家が没落するまでに至った。
ならば情に訴えようと周りが彼女に言い寄り始めたころには、すでに彼女はオルランドと恋仲になっており、彼女は彼の子を身籠っていた。
「そのころは私も噂でしか彼女の話を聞いたことはありませんでした。オルランド卿はセィ城下街の騎士団に所属する下っ端騎士でしたからねえ。でも腕は確かで、素晴らしい若者が騎士団に入ったと当時の騎士団長にひたすら酒の席で聞かされました。当時彼女も細々とオルランド卿の家で魔道具を作っていただけで、あまり表には出てきていませんでしたので」
しかし彼女がある一定以上の魔力を測定できる魔道具を作ったことで、彼女の地位は一変した。
得体の知れない女から、凄腕の魔道具技師として、名が売れてしまった。
そして、周りの変化に戸惑っていた幼いヴィデロさんが彼女と同じ特性を持っていたことが、さらに周りの環境を複雑化した。
そのころ、彼女は王宮に呼び出され、王宮直属の魔道具技師としてその腕を揮うことを王から言い渡され、その護衛として、オルランド卿を王宮騎士団に召し上げ、彼女の護衛とすることになった、と宰相の人が教えてくれた。
ただし、一平民がそこまで一気に上り詰めるのは周りにとってもあまりよろしくないと周りが頭を悩ませていた丁度その時、セィ城下街付近に魔物が大量に沸いた。
丁度王が彼女と会合している中庭にも、魔物が沸き、一緒にいたオルランド卿が王を庇って魔物を倒したことで、王宮の騎士団に召し上げる大義名分が出来、これ幸いとさっさと二人は王宮専属になってしまったという。
「セィの貴族街に屋敷を与え、そこに三人を住まわせることにしたのですが、そのころからオルランド卿は少しずつ病魔に侵されていました。ポーションでは病魔を退治することは出来ません。しかしオルランド卿はそのことを誰にも言うことなく、ただ彼女を守り続けました」
オルランド卿は、小さなヴィデロさんに、母さんを守れるようにとかなりスパルタで剣を仕込んだらしい。だからこそのあの腕なんだ。そして、だからこそ、王女様を助けることができたんだ。
でも、そのころにはオルランド卿の病は進行していて。
「ポーションじゃ、病気は治せないですもんね……」
「まさにそれです。しかも薬師は衰退していました。この世界、病魔に侵されてしまうと、使える者の少ない上級の聖魔法で治してもらうか、あとはもう自身の命が尽きるのを待つことしかできないのです。ただし上級聖魔法ともなると、とても大金がかかりますので、平民の方は気休めに薬師の作ったポーションを飲み、スタミナポーションで病魔と闘って減っていくスタミナを回復するくらいがせいぜいです。彼女はそのことを聞いて愕然としていました。彼女の、いえ、あなた方の世界では、病魔とは必ずしも死とは直結しないのですよね」
「まだまだ治せない病気もたくさんありますけど、でも病院に行けばかなり病気は治せます」
「そうなのですね。この世界、その病院という物の代わりに教会が上級の聖魔法を使って病巣を小さくするくらいなのですが、一部の教会の上層部が貴族と秘密裏に手を組んでしまってからは、教会も権力を持ってしまう様になりました。そして、上級聖魔法を使えた者が減っていき、ある者は寿命で、ある者は教会の権力闘争に負け、ある者は闇魔法に手を染めてしまい、今では殆ど上級聖魔法を使える者がいなくなってしまっています」
ああ。
ここにも世界が衰退していく道筋が出来てたんだ。
そう思った。
本で読んだこの世界の動きは、ゆっくりと、でも確実に衰退に向かっていた。
意図されたわけではなく、色々な偶然が重なって。
せっかく魔王の脅威から逃げ延びたこの国も、やっぱり少しずつ衰退していたんだ。
だからこそ、王は賢王をやめ、レガロさんは闇しか見えない世界に絶望していたんだ。と、俺の胸にストンとそれが落ち着いた。
「異邦人をこの国に招く前、失踪したはずの彼女がひょっこりとここに現れました。なぜ現れたのかなど、説明を受けましたが、私にはさっぱり理解できない単語が沢山あり、話半分で聞いていました。ギアとこの世界を同調させたとかちゃんと魔素が繋がっているから色々調整が利くとかどうのこうの。こちら側に彼女のいう機械類は全くありませんのでどうなることかと思いましたが、最終的にはこちら側のメリットの大きさから、異邦人を受け入れる方向に行きました」
結果は、大成功です。と満足げに笑う宰相の人に、俺は内心で首を振った。
まだなんだよ。
まだ魔王は討たれてないし、まだ裏では色々と頑張ってる人が沢山いるんだ。平和じゃないんだ。
「でもアリッサさんがここに現れるようになったときって、まだヴィデロさんのお父さんが生きてた時だったんですよね。その時は会わせなかったんですか?」
「会わせることができませんでした。彼女が王宮内を歩くだけでも混乱を招く上に、すでにその時にはオルランド卿は前の面影がないほどに痩せていましたから。とても見せられませんでした。彼も自分のその姿を見せたくないと望んでいたし、彼女を悲しませたくないから、自分のことは彼女には黙っていて欲しいと。ヴィデロ君も成人したし、彼女が無事だったことも確認できたから、これで安心して逝けると、オルランド卿は彼女が王宮に現れた数日後に息を引き取りました。私には、彼が亡くなったと言えませんでした。それに、いきなりヴィデロ君も姿を消してしまいましたし。後々見つけて無事を確かめるためにわざわざ城下街まで来てもらったのですが。今度は時間が経ってしまって言い出すことができませんでした」
だからか。
だから、ヴィルさんがヴィデロさんを見つけた時、あんなに大喜びしてたのか。
そういえば、オルランド卿の安否も確認してたしなあ。この人、もしかして律儀にオルランド卿との約束を守ってるのかな。
言い出せなかった、という宰相の人に違和感を感じて、ふとそう思ったら、それが一番腑に落ちた。
気付けばここにきて大分時間が経っていた。
話って、ヴィデロさん家族の事だったのかな。
と思っていると、宰相が俺の気が削がれたことに気付いたのか、苦笑した。
「長くなってしまいましたね。私の心ひとつにしまっておくには、とても惜しい人物だったのですよ、オルランド卿は。なので、マック殿にも情報共有をしてもらうことにしたのです。そして、話というのはですね」
うん。メインの話は違ったらしい。
俺に話っていうのは、教会の内部改革が総本山内で大分進んだということだった。
上級聖魔法を使える、前に教会から出ていった人を連れ戻すことに成功したらしい。
そして、そこから立て直しを図り、この際だから教会の訓戒をしっかりと取り決めることに決まったらしい。
メインの話短い。ほんの5分で終わったよ。
宰相の人が「そろそろ行きますか」と腰を上げた。
俺もそれに習って椅子から立ち上がる。
ヴィデロさん、お母さんとどんな話をしたのかな。スッキリしてるといいな。
そんなことを思いながら、俺は宰相の人の後ろを付いて、さっきの白いドアの部屋に向かった。
応接セットに飲み物を用意しながら、宰相の人がヴィデロさんのお母さんのことを教えてくれた。
最初は言葉も通じなかったこと、しかし卓越した技術知識を持っていたこと、使われなくなって久しかった魔道具を使えるようにしたこと、それから魔道具が国の中に普及し始めたこと。
彼女を保護したオルランドが、単なるいち騎士だったのが、偶然上の腐敗を暴いて、そのまま若くして副騎士団長まで上り詰めた所辺りから、彼女の周りではおかしなことが起こり始めた。
彼女の魔道具技師としての腕を欲しがった者が彼女を自分の物にしようとしたところ、不幸な事故でその者が命を落としたこと。彼女を友人として支えていた町娘が貴族に見染められ幸福な婚姻を結んだこと。そんなことが積み重なり、彼女に付いた呼び名が『幸運』。幸にも不幸にも転がっていく彼女の周りは、いつしか本当に親しい者か彼女のその特性や腕を自分の物として扱いたい強欲な者しかいなくなった。しかしその強欲な者も、いつしか一人一人と消えていった。本人の命ひとつならまだ可愛い方で、拉致まで企んだ者は最終的に家が没落するまでに至った。
ならば情に訴えようと周りが彼女に言い寄り始めたころには、すでに彼女はオルランドと恋仲になっており、彼女は彼の子を身籠っていた。
「そのころは私も噂でしか彼女の話を聞いたことはありませんでした。オルランド卿はセィ城下街の騎士団に所属する下っ端騎士でしたからねえ。でも腕は確かで、素晴らしい若者が騎士団に入ったと当時の騎士団長にひたすら酒の席で聞かされました。当時彼女も細々とオルランド卿の家で魔道具を作っていただけで、あまり表には出てきていませんでしたので」
しかし彼女がある一定以上の魔力を測定できる魔道具を作ったことで、彼女の地位は一変した。
得体の知れない女から、凄腕の魔道具技師として、名が売れてしまった。
そして、周りの変化に戸惑っていた幼いヴィデロさんが彼女と同じ特性を持っていたことが、さらに周りの環境を複雑化した。
そのころ、彼女は王宮に呼び出され、王宮直属の魔道具技師としてその腕を揮うことを王から言い渡され、その護衛として、オルランド卿を王宮騎士団に召し上げ、彼女の護衛とすることになった、と宰相の人が教えてくれた。
ただし、一平民がそこまで一気に上り詰めるのは周りにとってもあまりよろしくないと周りが頭を悩ませていた丁度その時、セィ城下街付近に魔物が大量に沸いた。
丁度王が彼女と会合している中庭にも、魔物が沸き、一緒にいたオルランド卿が王を庇って魔物を倒したことで、王宮の騎士団に召し上げる大義名分が出来、これ幸いとさっさと二人は王宮専属になってしまったという。
「セィの貴族街に屋敷を与え、そこに三人を住まわせることにしたのですが、そのころからオルランド卿は少しずつ病魔に侵されていました。ポーションでは病魔を退治することは出来ません。しかしオルランド卿はそのことを誰にも言うことなく、ただ彼女を守り続けました」
オルランド卿は、小さなヴィデロさんに、母さんを守れるようにとかなりスパルタで剣を仕込んだらしい。だからこそのあの腕なんだ。そして、だからこそ、王女様を助けることができたんだ。
でも、そのころにはオルランド卿の病は進行していて。
「ポーションじゃ、病気は治せないですもんね……」
「まさにそれです。しかも薬師は衰退していました。この世界、病魔に侵されてしまうと、使える者の少ない上級の聖魔法で治してもらうか、あとはもう自身の命が尽きるのを待つことしかできないのです。ただし上級聖魔法ともなると、とても大金がかかりますので、平民の方は気休めに薬師の作ったポーションを飲み、スタミナポーションで病魔と闘って減っていくスタミナを回復するくらいがせいぜいです。彼女はそのことを聞いて愕然としていました。彼女の、いえ、あなた方の世界では、病魔とは必ずしも死とは直結しないのですよね」
「まだまだ治せない病気もたくさんありますけど、でも病院に行けばかなり病気は治せます」
「そうなのですね。この世界、その病院という物の代わりに教会が上級の聖魔法を使って病巣を小さくするくらいなのですが、一部の教会の上層部が貴族と秘密裏に手を組んでしまってからは、教会も権力を持ってしまう様になりました。そして、上級聖魔法を使えた者が減っていき、ある者は寿命で、ある者は教会の権力闘争に負け、ある者は闇魔法に手を染めてしまい、今では殆ど上級聖魔法を使える者がいなくなってしまっています」
ああ。
ここにも世界が衰退していく道筋が出来てたんだ。
そう思った。
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意図されたわけではなく、色々な偶然が重なって。
せっかく魔王の脅威から逃げ延びたこの国も、やっぱり少しずつ衰退していたんだ。
だからこそ、王は賢王をやめ、レガロさんは闇しか見えない世界に絶望していたんだ。と、俺の胸にストンとそれが落ち着いた。
「異邦人をこの国に招く前、失踪したはずの彼女がひょっこりとここに現れました。なぜ現れたのかなど、説明を受けましたが、私にはさっぱり理解できない単語が沢山あり、話半分で聞いていました。ギアとこの世界を同調させたとかちゃんと魔素が繋がっているから色々調整が利くとかどうのこうの。こちら側に彼女のいう機械類は全くありませんのでどうなることかと思いましたが、最終的にはこちら側のメリットの大きさから、異邦人を受け入れる方向に行きました」
結果は、大成功です。と満足げに笑う宰相の人に、俺は内心で首を振った。
まだなんだよ。
まだ魔王は討たれてないし、まだ裏では色々と頑張ってる人が沢山いるんだ。平和じゃないんだ。
「でもアリッサさんがここに現れるようになったときって、まだヴィデロさんのお父さんが生きてた時だったんですよね。その時は会わせなかったんですか?」
「会わせることができませんでした。彼女が王宮内を歩くだけでも混乱を招く上に、すでにその時にはオルランド卿は前の面影がないほどに痩せていましたから。とても見せられませんでした。彼も自分のその姿を見せたくないと望んでいたし、彼女を悲しませたくないから、自分のことは彼女には黙っていて欲しいと。ヴィデロ君も成人したし、彼女が無事だったことも確認できたから、これで安心して逝けると、オルランド卿は彼女が王宮に現れた数日後に息を引き取りました。私には、彼が亡くなったと言えませんでした。それに、いきなりヴィデロ君も姿を消してしまいましたし。後々見つけて無事を確かめるためにわざわざ城下街まで来てもらったのですが。今度は時間が経ってしまって言い出すことができませんでした」
だからか。
だから、ヴィルさんがヴィデロさんを見つけた時、あんなに大喜びしてたのか。
そういえば、オルランド卿の安否も確認してたしなあ。この人、もしかして律儀にオルランド卿との約束を守ってるのかな。
言い出せなかった、という宰相の人に違和感を感じて、ふとそう思ったら、それが一番腑に落ちた。
気付けばここにきて大分時間が経っていた。
話って、ヴィデロさん家族の事だったのかな。
と思っていると、宰相が俺の気が削がれたことに気付いたのか、苦笑した。
「長くなってしまいましたね。私の心ひとつにしまっておくには、とても惜しい人物だったのですよ、オルランド卿は。なので、マック殿にも情報共有をしてもらうことにしたのです。そして、話というのはですね」
うん。メインの話は違ったらしい。
俺に話っていうのは、教会の内部改革が総本山内で大分進んだということだった。
上級聖魔法を使える、前に教会から出ていった人を連れ戻すことに成功したらしい。
そして、そこから立て直しを図り、この際だから教会の訓戒をしっかりと取り決めることに決まったらしい。
メインの話短い。ほんの5分で終わったよ。
宰相の人が「そろそろ行きますか」と腰を上げた。
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