234 / 830
231、支援魔導士さんとクエスト
しおりを挟む少ししてから、詰所のドアが開いてマルクスさんが私服で出てきた。今まで寝てたのか、無精ひげが薄っすら生えていた。
「なんだあ? 休みの日の朝っぱらから起こしやがって」
大あくびをしながらぼさぼさ髪の頭をがりがり掻きながら出てきたマルクスさんは、はっきり言ってオヤジだった。
ヴィデロさんとブロッサムさんもあまりにもだらしない恰好のマルクスさんに溜め息を漏らした。
「朝っぱらじゃねえよ。もう昼に近い時間だ。ってか今日暇だろ。この異邦人の護衛してやれよ。山の麓に薬の材料採りに行きたいんだとよ」
「護衛って。……まあ確かに山の麓は魔物が強いからなあ。でも見る限り魔導士だろ? 魔法で攻撃とかしねえの?」
「主に支援の方なんだそうだ。だから、一人で戦うのは難しいらしいんだよ。何ならあれだ、マックももし暇だったらついてってやってくれねえか?」
「え、俺?」
いきなり話を振られて驚いていると、支援魔導士の人も驚いたような顔をした。
「しかし……」
少しだけ眉を顰める支援魔導士の人は、多分さっきのことが引っかかってるんだと思う。俺はプレイヤーだし、また搾取されたら嫌だろうし。採らないけどね。でも多分一緒に行っても俺はあんまり力になれないと思うんだよね。
支援魔導士の人の不安がわかったのか、ブロッサムさんはバン、と軽く俺の背中を叩いた。あ、ヴィデロさんがブロッサムさんをジト目で見てる。可愛い。
「こいつはさっきの奴とは全然違うよ。安心しろよ。それに薬師だから素材集めはプロみてえなもんだ。この間同じようなところに行ったばっかりみたいだしな。マック、同じ異邦人のよしみで手伝ってやれよ。薬師だって素材は必要だろうし、そんな依頼を薬師が出し始めたってのは喜ばしいことだろ。今までなかったんだからよ。ちょっとくらいは手伝ってもいいと思うぜ。何なら、俺から報酬も出すしよ」
「報酬って。でも確かに、薬師の人がこういう依頼を出し始めるのはいいことだよな。皆頑張ってるのかな。俺も負けないようにしないと」
「だろ。だから、今日はヴィデロもここに立ってないとダメだから遊べねえだろうし、手が空いてるなら手伝ってやれよ」
な、とブロッサムさんがウインクした瞬間、ピコンとクエスト欄に通知が来た。
あ、これ、クエストになっちゃった。ってことはやっぱり着いていった方がいいってことかな。
「そうだね。俺でよければ」
「あ、じゃあ俺も」
「お前は仕事だろうが。サボったら減俸だぜ」
俺が了承した瞬間ヴィデロさんも詰所に戻ろうとしたのを、ブロッサムさんが笑顔で止める。
減俸でも構わないから行かせてくれ、というヴィデロさんの申し出を笑顔で一刀両断したブロッサムさんは、マルクスさんにさっさと出る用意をしてこいと尻を叩いた。
マルクスさんの用意を待っている間、支援魔導士の人は戸惑ったような顔をして俺と二人を見比べていた。
「初対面の人にこんなことを頼んでいいのか?」
申し訳ない様な顔つきでそんなことを訊いてくるので、俺はしっかりと頷いた。
「俺も一緒に素材集めしてもいいですか? 便乗するみたいで申し訳ないですけど。もともと今日の予定は素材集めだったんで、問題ないです。それに、マルクスさんは強いので安心ですよ」
ヴィデロさんの方が強いけどね。とは言わないでおく。
その言葉にホッとしたのか、支援魔導士の人がふっと表情を緩めた。
「ありがとう。俺はスノウグラス。支援魔導士の職をセットしている。攻撃魔法は出来ないが、バフ掛けは任せてほしい」
「俺はマック。草花薬師やってます」
「薬師だったのか。じゃあ採取レベルは高いのか? さっき採った花がどうしてもランク落ちしてしまうんだ。採取レベルが今36なんだがまだ足りないのか?」
「あの花は採取レベル50を超えて初めてランクB以上を採れるやつですよ。採取持ってない人が採るとほんと花弁が落ちちゃうやつなんで難しいんです」
「それを知っている君は採取レベルが高いんだな」
「俺は今60近いですから」
すごいな、と素直に驚くスノウグラスさんに、専門だからと返しておく。そんな感じで話が盛り上がっている間に、身支度を整えたマルクスさんが出てきた。
しっかりと髭を剃って、厚手のズボンにブーツを合わせて、腰には剣を挿している。胸元には軽い防具を付けて、気楽な感じで腰にカバンを下げているマルクスさんは、さっきまでのオヤジな姿とはまるで違うちゃんとした戦う人に見えた。でもやっぱり門番さんたちは休みには鎧を着ないんだよな。何でだろ。
「お待たせ。でもマックが行くなら俺いらねえんじゃねえ?」
「え、俺あそこの魔物全然倒せなかったよ。全部ヴィデロさんに倒してもらっちゃった。すっごくかっこよかったよ」
「ハイハイごちそうさま。んじゃ気合い入れて護りますかね。よろしくな、支援魔導士さん」
うーん、と伸びをしたマルクスさんに、ヴィデロさんが大まかな場所を教える。気軽に「了解」と答えたマルクスさんは、ニヤリと笑ってヴィデロさんの肩をトンと叩いた。
「お前さんのマックは借りてくぜえ」
「く……命を懸けて護れよ」
「俺の護衛対象はこっちの兄ちゃんだよ。それにマックは自分の身は自分で護れるだろ」
「そうだけど……ブロッサム、やっぱり俺も」
「はい無理」
悔しそうに唇を噛むヴィデロさんに手を振って、俺達は門を出発した。
あそこまで片道一時間半から二時間ってところかな。でも山の麓に近付くと、いきなり強い魔物が出てくるんだ。試しに戦ってみたけど、本当に俺では弱らせられても止めは刺せないって感じでHPを削り切れないくらいの魔物。レベル帯的にはセィとかセッテの先に出てくるような感じかな。そこまでの魔物は俺一人で何とかなるから。
そういうことをスノウグラスさんとマルクスさんに説明しながら足を動かす。
たまに出てくる魔物は、マルクスさんが難なく倒してしまうので、スノウグラスさんが感嘆の眼差しでマルクスさんを見ていた。
「マック君は詳しいんだな。あの門番がついていけと言った意味が分かった。それにあなたも。とても強い。はっきり言ってさっき組んだプレイヤーたちは魔物相手にかなり苦労していたから」
「なんか今日は調子いいんだ。もしかして、支援魔法掛けてねえか? すげえ身体が軽い」
「能力向上の物はいくつか戦闘中に掛けました」
確かに素早く呪文を唱えてマルクスさんに魔法を放っていた。それに索敵。ちゃんとマルクスさんに向こうに魔物がいるとか近付いてきているとかしっかりと教えてる。大分レベル高いのかな。
やることがないので、俺はクエスト欄を開いてみた。
『【NEW】素材採取の手伝い
門番たちが採取クエストを中断された異邦人を助けたいらしい
手伝ってあげよう!
タイムリミット:今日日没まで
クリア報酬:限定一日護衛貸し出し
クエスト失敗:日没までに異邦人が素材を納品できなかった トレ街門守護騎士団好感度???』
ええと?
好感度下降とかそういうのならわかるけど、「???」って何だろう。
首を傾げつつクエスト欄を見返す。この護衛貸し出しって、ヴィデロさんを一日借りれるのかな。頑張っちゃうよ俺。……やることは特にないけど。
「支援魔法って今まで縁がなかったけど、すげえなあ。中毒性あるぜこれ絶対。すっげえテンション違う」
クエスト欄に目を向けていると、マルクスさんの楽しそうな声が聞こえた。
マルクスさんはまさに出て来たばかりの魔物を一刀両断しているところだった。
確かに、動きの切れが違う、気がする。よくわからないけど。
「ありがとうございます。そう言ってもらえることがあまりないから、嬉しいです」
ほぼ困ったような顔しかしなかったスノウグラスさんが、マルクスさんの言葉に口元を緩めた。確かに支援魔法って地味だからなあ。でも支援魔法を使ってる最前線の人を知ってるせいか、俺なんかよりも全然役に立つ職だってのはわかる。ドレインさんが支援魔導士のはずだから。あの人は攻撃も回復もするからこそなのかもしれないけど。
「でも支援魔導士のソロって珍しくねえか? 生産職がソロってのは結構見かけるけど、支援魔導士が一人じゃ、大変だろ」
「最近まではパーティーを組んでましたので。でもちょっと揉めて抜けました」
「揉めたって……わりい、もしかして嫌なことを訊いちまったか?」
「いえ。大丈夫です」
話しながらも、バフが切れそうになるとスノウグラスさんはバフ掛けをしてくれる。呪文がすごく短いから、レベル高いんじゃないかなと推測する。上がるステータスも結構高いし。そして、俺にまでかけてくれるのが。
「スノウグラスさん、俺、全く働いてないから掛けなくていいですよ。MP勿体ない」
「これくらいならすぐに回復するから苦でもない。付いてきてもらえるだけで心強いから気にするな」
うわあ、いい人だ。何でこんないい人が揉めるんだろう。ってさっき揉め事を見たばっかりだった。でもアレは全面的に相手が悪いんだけど。
そんなことをしてる間にも、スノウグラスさんが敵影の方向をマルクスさんに教えている。
ほんと俺役立たずだよ。
「それにしてもよ、支援魔導士なのに採取の依頼なんて珍しいな。普通はどこかのパーティーに臨時で入るとかそういう依頼が多いんじゃねえの?」
「採取は趣味なんです。ここで一度はやってみたかったことの一つで、魔法と採取はどうしても外せなかった。でも、友人たちは皆前線に出たがるような血の気の多い奴らだったからどうも俺とは合わなくて」
「あははは、そっか。だったらマックとならばっちり趣味が合うんじゃねえ? マックもいつでも採取と調薬をしてるような感じだからな」
な、と話を振られて、そうかもね、なんて返していると、スノウグラスさんがポツリと呟いた。
「門番さんとマック君、名前で呼び合ってるんだ。確か名前を教えて貰うには、一定以上の好意を抱いていないといけないとか聞いた」
「一定以上の好意って……お前それ、さっきいた門番の前で絶対言うなよ。俺殺されちまう」
スノウグラスさんの呟きにマルクスさんが青くなる。
そんなマルクスさんの様子をスノウグラスさんが不思議そうに見つめた。
「殺される……? どうしてですか?」
「あいつとマック、恋人なんだよ。浮気でも疑われたら俺の命はねえ」
「疑うわけないじゃん。俺、浮気できる性格じゃないし」
わざとらしく声を潜めるマルクスさんの言葉に口を尖らせていると、スノウグラスさんが目を見開いて今度は俺に視線を移した。
「……君と、門番さんが、恋人……? だって相手は」
マルクスさんがいるのにNPCとは言いづらいのか、そこでスノウグラスさんは言葉を止めた。今はNPCは禁句だって結構出回ってるもんなあ。
驚いてるスノウグラスさんを見上げて、俺は頷いた。
「だって好きになっちゃったら、止められないから。っていうかマルクスさん、そういう情報を周りにひょろっと言うなよ。スノウグラスさん混乱してるじゃん」
「お前らが場所を憚らずイチャイチャしてるんじゃねえか。隠す気ないなら問題ないだろーが。ったくいつでもどこでもイチャイチャしやがって」
「隠す気は全くないけど、わざと目の前でイチャイチャしてるわけじゃないよ。ただヴィデロさんがかっこいいから我慢できなくなる時に丁度マルクスさんがいるだけだよ」
「おいこらちょっとは独り身の俺に遠慮しろや」
「遠慮してたら会えなくなるかもしれないじゃん。だから今のうちにひたすらくっつくんだよ」
「マック……」
ふと顔を曇らせたマルクスさんは、ヴィデロさんが瀕死状態になった時もしかして捜索した中に入ってたのかな。って俺が気付くくらいに気づかわし気な顔になった。
ごめん、と謝ろうとして、ふと横でくすくす笑う声に気付いて視線を向けた。
すると、スノウグラスさんが口元を抑えて笑っていた。
「あ、ご、ごめん……門番さんとマック君のやり取りがあまりにも面白いからつい」
声を抑えて笑い続けるスノウグラスさんにつられるように、マルクスさんの曇った顔がふっと緩む。
「っつうかマックも呼んでたろ。俺はマルクスって言うんだよ。名乗ってなくて悪かったな、スノウグラス、だっけ?」
「はい。マルクスさん。名乗ってくださりありがとうございます」
ガシガシと頭を掻きながら名乗るマルクスさんに、スノウグラスさんが笑った顔のまま頭を下げた。
この人、一日で門番さんの名前ゲットしたよ。いい人だ。
737
お気に入りに追加
8,993
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる