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昔の話 (※はR-18)

理想のお兄ちゃん #2※

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 それから月日が経過して。
 今日も何番目かの兄がシアンに魔力を与えている。


「あにうえっ、ふぅーっ、おごっ」

 この頃はもうクチで兄の太い肉棒を咥えるのも、舌で器用に魔力たっぷりの精液を絡めとるのも、だいぶ慣れてきた。
 とはいってもだいたい口の周りが汚れてしまうし、補給後は体力がもたずにすぐ眠ってしまうことが多々だった。

「おい、そろそろ別の方法もやらないと」

「なんでだよ。しゃぶらせるのが一番簡単だろ」

「そうだけど、このままじゃ舌バカになっちまうぜ」

「そこの心配かよ...んじゃまあ、そろそろケツ、ならしておく?」

「まだ精通もしていないぞ」

「早いうちに覚えさせておくんだよ、こういうのは」

「それもそうだ。誰にしようか」

「あいつがいい、七男セプタのやつ。今だに一度も薬を飲ませてないぞ」

「シアンに幻想を抱いてるんだな。見ろよ、今やこんなに素直に咥えて、美味しそうに吸ってるのにな」

「数年後が楽しみだ」

 兄たちは悪い顔を見合わせて笑った。




 七男セプタは悩んでいた。上の兄たちから、シアンの処女を奪うようにとそれはそれは単刀直入に命じられたのだ。
 兄たちが毎週シアンに魔力を与えていることは知っていた。その補給方法も。だが自分はシアンと純粋に接する兄でいようと、一線を引いていたのだ。だが......そろそろ見切りを付けないといけないのか。七男セプタはシアンの屈託のない笑顔や本を読んでいる真剣な目、ときおり揺れる可愛い翼を思い浮かべた。そこからは......自分がただの男のように弟を組み敷き、蹂躙することなど想像もつかない。だいいちシアンは男の子なのだ。たとえ少女のように愛らしい顔やあどけない声をしていたって......。

「セプタ、見てみろよ。シアンはもうこんなに上手に吸えるようになたんだぞ」

「兄貴、おれはそういうのは......」

「いいから見ろ」

 顔面に写真が突きつけられる。おそるおそる目を開けると、そこには見たくなかった可愛い弟の姿があった。
 懸命に兄のモノを吸い上げ、顔を真っ赤にするシアン。ことが終わったのか、表情を弛緩させ口を半開きに放心するシアン。どのシアンも妖艶で、あのとき純粋に知識欲を出していたシアンとは似ても似つかなかった。
 そんな弟を我がものにしている兄たちも許せなかった。それより何より、意思とは反対に写真を見て勃起させつつある自分が許せなかった。

「次シアンの魔力がなくなったら、するんだ。いいな」

 兄の声が重く響いて理性を揺らがせた。

「あんまり悩んでいると、余計シアンが苦しむこと、絶対に忘れるな」
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