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昔の話 (※はR-18)
はじめての顔合わせ #2※
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「シアン、口開けて。薬だから」
「あ......にうえ?こほっ」
「ほーら、お薬だ」
今日は兄の部屋のベッドの上。シアンはいつものように「薬」の入った瓶が渡されないので、そわそわ落ち着きがない。そのうち兄がズボンを脱ぎだしたので、さらに訳が分からなくなった。
シアンが見ている前で、兄は下着からソレを取り出した。初めて、自分以外のソレをシアンは見た。初めての顔合わせ。
自分にもあるパーツだとは夢にも思えないほど、知っているそれとは様子が違う。シアンは、魔力不足でぼうっとした目で、不思議そうに兄の大きなペニスを眺めている。ビキビキと血管の浮き出たそれは、当然見覚えはないだろう。兄は端から弟に、瓶などという甘ったるいもので魔力を分け与え続けようなどとは考えなかった。それは大勢いる他の兄たちも同様だった。
「おくすり、これが?」
「あれは、ここから出るの。咥えるんだよ、わかった?」
「......瓶じゃ、だめなの?」
「できない?シアン。無理に入れることだってできるんだよ」
一瞬、書斎で自慰をする父の姿が浮かんだ。しかしシアンはそれを自慰だとは分かっていないし、今見ている兄のソレを事実とつなぎ合わせることもできない。頭が混乱したシアンは、そこで魔力枯渇による息苦しさに負け、首を縦に振った。
性教育などその年齢であったものではない。シアンは残酷にも素直に、かぱっと口を開けた。すかさず兄によって口内にそれが押し込まれる。青臭さすらあるはずなのに、無抵抗に口に収まる。しかし舌の上に味覚が感じられた直後、さすがに食べ物でないと分かったのか、シアンは涙目になって上目遣いに兄を見上げる。
「良薬は口に苦しっていうだろ?」
「ふーー」
口を塞がれ息がしづらく、鼻の穴をぴくぴくさせながら声にならない声を上げている。兄は弟の口に自身のモノを差し込んだままで、生唾を飲んだ。
「やっべえこれはソソる」
もともとかなり刺激しておいた後だったので、すぐに先端から液がほとばしる。かなりの勢いだったのだろう、口内に入ったのも束の間、むせ返ってほとんど口から溢れてしまう。
「げっ、ほ、んぐっ......がはっっ」
顎にも髪にも、白い液体がこびりついている。顔面蒼白で、なのになぜかわずかに魔力の回復する感覚があることに、不思議そうにしている。
「だめだ。これが薬なんだ、ほらもう一回」
シアンの頭を掴んでその口にペニスを戻し、抜けないよう押さえつける。苦しそうにシアンの舌が居所を探して動き、兄を刺激する。
びゅるるるっっ
今度はあまりこぼれずに、白濁が狭い口内に注ぎ込まれる。
「ふ!んぐっ」
シアンが懸命に舌を動かして、あとからあとから入ってくる兄の精液を飲み下していく。その勢いはいつも瓶から飲んでいるのとでは全然違う。
「よしよし、いいぞ」
「んく、んくっ」
幼いシアンの細い首、まだ喉仏も出ていないそこが上下して、兄の排出した液を飲み下していく。飲みづらそうに度々口をもごもごさせている。やがてそれが収まると、口内に挿し込まれたペニスがずるずると抜かれた。懸命に食んでいたためか、反動でぽんっと勢いよく先端が抜け、ぶるんと揺れた。それが見えているのかいないのか、シアンの頬には紅がさし、すっかり具合が良くなっていた。
美味しかったか?と聞く兄に、シアンは何も考えられなくなってぼんやりした顔を向けた。
シアンが我に返り、今起こったことを理解するのはあと数時間先のようだ。
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