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短めな話

いつもどおりの会話劇

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「シルフ、怪我してる」

「あぁ......いや問題ない。それよりシアンの方が」

「問題ないわけある?ねぇ、シルフはいつもそう。どんなに大変な怪我しても気にしない。吸血鬼だからってさ」

「気にはしてる」

「そうかもね?けど今だって、オレはただのかすり傷だよ。自分の心配しなって」

「ほんとに、治るから」

「いいやダメだねオレに見せてみな。わっ......結構ザックリやられてるって痛くないのこれ」

「え、いやそんなに傷深くないし......あれ」

「やっぱりちょっとクラクラしてんだろお前...歩けるか?」

「すまない、ちょっと血が、足りな......」

「おいおいちょっと、おお重い重いって倒れてこないで」

「うっ......ちょっと座らせて」

「お前な......ほらここなら座れるよ」



「......あの、ちょっと頼みたいことが」

「......なんだよ」

「血を、くれるか?」

「ははは、正直。上手におねだりできたね」

「やめてくれ、恥ずかしい」

「はいはい。あっ、でも待ってちょっと。貧血になっちゃうからどのくらい飲むか先に、待っ」

「(カプっ)」

「う......心の準備をさせて欲しかったな。まぁたんとお上がり」

「うん......(ゴクゴク)」



「シルフ、飲み終わった?ちょっとこっち見て。あ、凄い綺麗、瞳が綺麗な赤色」
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