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悍ましい一夜
未知なる快感 ※
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「ぁ、あぁ……っ」
絶望感に満ちた理玖のか細い声が、男達の耳を楽しませる。
特待風紀委員をしていて、最も楽しい瞬間だ。一つ悔やまれるのは、三ツ橋理玖の初めてを食えなかったことだが、それは彼の逃亡を食い止めた瀬川の功績へのご褒美として納得している。
「理玖……っ」
ペニスを挿入し、感極まったように息を吐いた瀬川が、理玖の頬を撫でた。
いきなり動いては辛かろうという配慮だが、動かずにそこにいるだけで酷い圧迫感に理玖の息が浅くなり、眉間に皺が寄っていた。
どうして、こんなにも瀬川の手は温かいのに、酷いことをするのだろう。この一週間、友人として接してくれていたのは何だったのだろう。
ぐるぐると考えるたびに、裏切られたという事実に打ちのめされて、胸が苦しくなる。
「う、うぅ……」
「可哀想に、理玖チャン泣いてんじゃん」
「早く動いて、悦ばしてやれよ」
ギュッと閉じられた目尻から、雫が伝い落ちた。男達の野次が飛ぶ。
彼等にとって、何も知らずに連れてこられた特待生を初めて犯す瞬間が何よりの娯楽だった。
一週間の教育期間を経てこそいるが、所詮はオンナ同士での生っちょろい開発だ。慣らして感度を上げることは出来ても、根本的な心の準備が出来ていない。
どんなに覚悟を決めてここに来た特待生も、初めて挿入される際には、すべからくその美しい貌を恐怖と絶望に染めて身体を暴かれる。
中にはやっぱり嫌だ、やめてくれ、帰りたいと泣き出す身体を押さえつけて、犯して堕とす。
開発されている孔を何度か可愛がってやれば、心とは乖離した体は従順に快感を拾って喘ぎ出すのだ。そこからは転げ落ちるだけ。
そういう意味では、三ツ橋理玖はとても良いスパイスを持っていた。
学園で初めて出来た友人の瀬川は、善良なフリをして学園の暗部を知って敢えて彼に近づいていた。心を許してからの、この手酷い裏切り行為は、中々見れたものじゃない。
もう間も無く他の新入生にもこのしきたりは知らされるが、それまでは特待生の仕組みを知らない者が大半だ。
身内から聞いている一般生もいるが、言うのも憚られるような内容なので、身内に卒業生がいても聞かされないことの方が多い。
「んッ……ふッ、ぁっ……あうッ」
そろそろ馴染んだだろうと瀬川が動き始める。最初こそは唇を噛み締めて、異物感と圧迫感に耐えていた理玖だったが、次第にその声色が変わってきた。
「っ、ひ、う……っ」
「声、エロくなってきてんね~気持ちいい?」
「ちがっ」
「瀬川くーん、もっと激しくしてほしいってさ」
「そんなこと言ってなっ、あ、あんっ!」
「喘ぎ声可愛いー、ほらチンコも固くなって来てんじゃん。感じてる証拠」
「や、ちがうぅっ……あ、あぁ……」
中を擦る瀬川の腰つきが激しくなって、前立腺を掠めるたびに甘い喘ぎが漏れ出した。そこを虐められると気持ち良くなることを、身体が知ってしまっている。
先程出されてから一度も触れられていないはずのペニスが、性的興奮で勃起して、腹の上で揺れていた。
「処女だったのにこんなエロい身体で学園を出て、どうするつもりだったの?金も無いし、ウリでもするしかなかったんだったら、ここで体売る方が福利厚生しっかりしてるって」
「性奴隷に福利厚生とか」
「ここなら家族にもバレないで稼げんじゃん。いいこと尽くめだよ」
搾取する側の、勝手な言葉が浴びせかけられる。
違う、違う……こんなの、おかしい。狂ってる。
拒絶しなければならないのに、瀬川に触られて、腹の中にいるのが彼と思うだけで身体が熱くなる。気持ち良くて、頭が蕩けてくる。
「理玖、気持ちいいか?」
「あ、あ、あァ……っん、あん、あぁんっ、あぁぅ」
「気持ちよさそうな顔してる……可愛いな」
うっとりとした顔で、瀬川が腰の動きを激しくした。
前立腺を抉られるたびに、瀬川のを締め付けてしまうので、そこが弱いとバレてしまっているのだろう。執拗にそこを責められると、ゾクゾクした快感が湧き上がってきた。
「理玖のナカ、ほんと気持ちいい……」
吐息を漏らしながら腰を振る瀬川の声も掠れていて、男の色気を感じさせる。
閉じられていた目は薄く開かれて、膜を張って蕩けた目が、自分を犯す男と合わされた。
「理玖、りく……かわいい、」
「あ、あぁ、ッん、んン……ッ!」
腰は容赦なく打ち付けながら、恍惚と囁く瀬川に、言い様の無い感情が湧き上がってくる。
辛いのに、苦しいはずなのに。
どうして、こんなに気持ち良くて、満たされている自分がいるのだろう。性感帯を嬲られて、敏感な身体は、次第に快楽に屈服させられていく。
穿たれているところから、性感が突き抜けて、何かが濁流のように押し寄せてくる。何度か感じたもの。それを、身体は知っている。
「りく、イキそうか?」
「あンっ、だめ、もうっ」
「いいよ、イッて……俺も、やばい」
視界がチカチカと点滅してきて、何が何だかわからなくなってくる。
頭の中はもう、気持ちいいしかわからなくていた。
「ゆ、きぃ……っイッちゃうっ、イ、くぅッ……~~~っ!」
「……っ」
真っ白な視界で、仰け反って絶頂の余韻に浸った。頭の中が爆発したみたいで、何もわからない。呆然と、虚空を見ていた。タラリ、と口の端から涎が零れ落ちた。
「うわ……理玖チャンのメスイキ顔やばい」
「これは才能ありすぎだろ」
鑑賞していた男達が、口々に囁き合った。
拘束されていた腕は外され、ぐったりとソファに沈み込んだ。ゴム越しに瀬川のが痙攣して、やがてずるりと引き抜かれる感触に、またピクリと身体が震えた。
「理玖……」
瀬川の顔が近づいてきて、口付けられた。
絶望感に満ちた理玖のか細い声が、男達の耳を楽しませる。
特待風紀委員をしていて、最も楽しい瞬間だ。一つ悔やまれるのは、三ツ橋理玖の初めてを食えなかったことだが、それは彼の逃亡を食い止めた瀬川の功績へのご褒美として納得している。
「理玖……っ」
ペニスを挿入し、感極まったように息を吐いた瀬川が、理玖の頬を撫でた。
いきなり動いては辛かろうという配慮だが、動かずにそこにいるだけで酷い圧迫感に理玖の息が浅くなり、眉間に皺が寄っていた。
どうして、こんなにも瀬川の手は温かいのに、酷いことをするのだろう。この一週間、友人として接してくれていたのは何だったのだろう。
ぐるぐると考えるたびに、裏切られたという事実に打ちのめされて、胸が苦しくなる。
「う、うぅ……」
「可哀想に、理玖チャン泣いてんじゃん」
「早く動いて、悦ばしてやれよ」
ギュッと閉じられた目尻から、雫が伝い落ちた。男達の野次が飛ぶ。
彼等にとって、何も知らずに連れてこられた特待生を初めて犯す瞬間が何よりの娯楽だった。
一週間の教育期間を経てこそいるが、所詮はオンナ同士での生っちょろい開発だ。慣らして感度を上げることは出来ても、根本的な心の準備が出来ていない。
どんなに覚悟を決めてここに来た特待生も、初めて挿入される際には、すべからくその美しい貌を恐怖と絶望に染めて身体を暴かれる。
中にはやっぱり嫌だ、やめてくれ、帰りたいと泣き出す身体を押さえつけて、犯して堕とす。
開発されている孔を何度か可愛がってやれば、心とは乖離した体は従順に快感を拾って喘ぎ出すのだ。そこからは転げ落ちるだけ。
そういう意味では、三ツ橋理玖はとても良いスパイスを持っていた。
学園で初めて出来た友人の瀬川は、善良なフリをして学園の暗部を知って敢えて彼に近づいていた。心を許してからの、この手酷い裏切り行為は、中々見れたものじゃない。
もう間も無く他の新入生にもこのしきたりは知らされるが、それまでは特待生の仕組みを知らない者が大半だ。
身内から聞いている一般生もいるが、言うのも憚られるような内容なので、身内に卒業生がいても聞かされないことの方が多い。
「んッ……ふッ、ぁっ……あうッ」
そろそろ馴染んだだろうと瀬川が動き始める。最初こそは唇を噛み締めて、異物感と圧迫感に耐えていた理玖だったが、次第にその声色が変わってきた。
「っ、ひ、う……っ」
「声、エロくなってきてんね~気持ちいい?」
「ちがっ」
「瀬川くーん、もっと激しくしてほしいってさ」
「そんなこと言ってなっ、あ、あんっ!」
「喘ぎ声可愛いー、ほらチンコも固くなって来てんじゃん。感じてる証拠」
「や、ちがうぅっ……あ、あぁ……」
中を擦る瀬川の腰つきが激しくなって、前立腺を掠めるたびに甘い喘ぎが漏れ出した。そこを虐められると気持ち良くなることを、身体が知ってしまっている。
先程出されてから一度も触れられていないはずのペニスが、性的興奮で勃起して、腹の上で揺れていた。
「処女だったのにこんなエロい身体で学園を出て、どうするつもりだったの?金も無いし、ウリでもするしかなかったんだったら、ここで体売る方が福利厚生しっかりしてるって」
「性奴隷に福利厚生とか」
「ここなら家族にもバレないで稼げんじゃん。いいこと尽くめだよ」
搾取する側の、勝手な言葉が浴びせかけられる。
違う、違う……こんなの、おかしい。狂ってる。
拒絶しなければならないのに、瀬川に触られて、腹の中にいるのが彼と思うだけで身体が熱くなる。気持ち良くて、頭が蕩けてくる。
「理玖、気持ちいいか?」
「あ、あ、あァ……っん、あん、あぁんっ、あぁぅ」
「気持ちよさそうな顔してる……可愛いな」
うっとりとした顔で、瀬川が腰の動きを激しくした。
前立腺を抉られるたびに、瀬川のを締め付けてしまうので、そこが弱いとバレてしまっているのだろう。執拗にそこを責められると、ゾクゾクした快感が湧き上がってきた。
「理玖のナカ、ほんと気持ちいい……」
吐息を漏らしながら腰を振る瀬川の声も掠れていて、男の色気を感じさせる。
閉じられていた目は薄く開かれて、膜を張って蕩けた目が、自分を犯す男と合わされた。
「理玖、りく……かわいい、」
「あ、あぁ、ッん、んン……ッ!」
腰は容赦なく打ち付けながら、恍惚と囁く瀬川に、言い様の無い感情が湧き上がってくる。
辛いのに、苦しいはずなのに。
どうして、こんなに気持ち良くて、満たされている自分がいるのだろう。性感帯を嬲られて、敏感な身体は、次第に快楽に屈服させられていく。
穿たれているところから、性感が突き抜けて、何かが濁流のように押し寄せてくる。何度か感じたもの。それを、身体は知っている。
「りく、イキそうか?」
「あンっ、だめ、もうっ」
「いいよ、イッて……俺も、やばい」
視界がチカチカと点滅してきて、何が何だかわからなくなってくる。
頭の中はもう、気持ちいいしかわからなくていた。
「ゆ、きぃ……っイッちゃうっ、イ、くぅッ……~~~っ!」
「……っ」
真っ白な視界で、仰け反って絶頂の余韻に浸った。頭の中が爆発したみたいで、何もわからない。呆然と、虚空を見ていた。タラリ、と口の端から涎が零れ落ちた。
「うわ……理玖チャンのメスイキ顔やばい」
「これは才能ありすぎだろ」
鑑賞していた男達が、口々に囁き合った。
拘束されていた腕は外され、ぐったりとソファに沈み込んだ。ゴム越しに瀬川のが痙攣して、やがてずるりと引き抜かれる感触に、またピクリと身体が震えた。
「理玖……」
瀬川の顔が近づいてきて、口付けられた。
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