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TS転生はつらいよ
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⚠︎生理ネタ注意
女の子って大変なんだな。
下着の中についた血を確認して、メイドにナプキンを用意するように言付けた。
最近妙にイライラ……まではいかないけど、なーんか常に調子悪いなと思ってたら、生理が来た。
一瞬男の身体だった前世のメンタルで「痔か!?」と思ったが、そりゃ十六の女だったら月に一回来るものがある。
バスケ部時代のマネージャーが生理痛がしんどいタイプだったらしく、一回本気で痛みと貧血で倒れて保健室に運んで行ったことがあった。その時に本人と保健の先生の会話を聞いて、思春期男子としては気になって色々検索してしまった。
けして変な意味ではなく……いや、動機はちょっと不純だったけど。ちょうど見たサイトが、婦人科の医者が書いてた本格的なところで、結果として生理に無駄に詳しくなってしまった。
いや~女子って大変。いつか彼女できたら労わろう、なーんて呑気に考えていたが、残念ながら実現する前にお陀仏してしまった。辛い。
この世界には、令和の日本みたいに使い捨ての便利で清潔なナプキンなんて存在しなかった。
メイドが差し出したのは、布ナプキンだったのである。マジかよ。
いや流石に不便すぎないか?これを機に伯爵令嬢が一大プロジェクトで、清潔!便利!を謳い文句に開発するのはどうだろう。
断罪イベントを経て許された身とはいえ、社交会では腫れ物にされているし、家計もちょっと揺らいだらしい。娘の失態で申し訳なさすぎる。
ほら、現代日本の知識をもって無双するのが異世界転生の醍醐味じゃん?今のところ全く生かされてないけど……男子高校生レベルの知識では、魔術に勝てる発明なんて出来ないのが現実だった。
そんなこんなで布を装着して、王子にお呼ばれしていたお茶会に馳せ参じた。
今までは全然呼びもしなかった癖に、断罪イベントの後になって何故だかしょっちゅう呼びつけるのだ。
「いい茶葉が手に入ったんだ」
「シオンの好きな茶菓子があるんだ」
などと誘い文句を並べられて、こちらとしては婚約維持していただいている手前、断るなんてとんでもない。
正直身体がダル重いので家で寝てたかったのだが、メイドさん達におめかしさせられて馬車に揺られて行った。
顔と声はクッッソ良い王子(だがオレは心は男なので当然恋愛対象ではない)と顔を突き合わせて、たしかに美味しいお茶とお菓子を頂いた。
こっちをじっと見つめてくる王子の視線に耐えながら、もきゅもきゅとマフィンをいただく。美味い。
いやでもやっぱお腹痛い……腰も痛い……生理中はカフェインはあんまり摂るなって書いてあったし、ほどほどにして今日は帰らせてもらおう。
「シオン、部屋へおいで」
しかしニッコリと微笑んで、連れていかれる。
いやいやちょっと待て。まさかヤる気か!?
王子の方は、まさか俺が絶賛生理中なんてことは知らないのだろう。把握されてたら普通に怖い。というか、王族ってどれくらい性教育されてるんだ?そもそもこの世界の、そこら辺の教育水準ってどんなもん?
考え出すとキリがない。
あれよあれよと部屋に連れ込まれ、お決まりのパターンでベッドに押し倒された。
服を脱がそうとしてくる王子に、渾身の待ったをかける。
「あ、あの!今は生理中で……今日は無理なんです」
「……孕んでなかったのか」
なんか今衝撃的なワードが聞こえた気がするぞ!?
たしかに中出しされまくってたので、いつデキてもおかしくはなかったけれども。生理が来たってことは、妊娠してなかったってことだ。
冷静に考えたら、あっちは孕ますつもりだったってことだ。
怖すぎない?
女の子って大変なんだな。
下着の中についた血を確認して、メイドにナプキンを用意するように言付けた。
最近妙にイライラ……まではいかないけど、なーんか常に調子悪いなと思ってたら、生理が来た。
一瞬男の身体だった前世のメンタルで「痔か!?」と思ったが、そりゃ十六の女だったら月に一回来るものがある。
バスケ部時代のマネージャーが生理痛がしんどいタイプだったらしく、一回本気で痛みと貧血で倒れて保健室に運んで行ったことがあった。その時に本人と保健の先生の会話を聞いて、思春期男子としては気になって色々検索してしまった。
けして変な意味ではなく……いや、動機はちょっと不純だったけど。ちょうど見たサイトが、婦人科の医者が書いてた本格的なところで、結果として生理に無駄に詳しくなってしまった。
いや~女子って大変。いつか彼女できたら労わろう、なーんて呑気に考えていたが、残念ながら実現する前にお陀仏してしまった。辛い。
この世界には、令和の日本みたいに使い捨ての便利で清潔なナプキンなんて存在しなかった。
メイドが差し出したのは、布ナプキンだったのである。マジかよ。
いや流石に不便すぎないか?これを機に伯爵令嬢が一大プロジェクトで、清潔!便利!を謳い文句に開発するのはどうだろう。
断罪イベントを経て許された身とはいえ、社交会では腫れ物にされているし、家計もちょっと揺らいだらしい。娘の失態で申し訳なさすぎる。
ほら、現代日本の知識をもって無双するのが異世界転生の醍醐味じゃん?今のところ全く生かされてないけど……男子高校生レベルの知識では、魔術に勝てる発明なんて出来ないのが現実だった。
そんなこんなで布を装着して、王子にお呼ばれしていたお茶会に馳せ参じた。
今までは全然呼びもしなかった癖に、断罪イベントの後になって何故だかしょっちゅう呼びつけるのだ。
「いい茶葉が手に入ったんだ」
「シオンの好きな茶菓子があるんだ」
などと誘い文句を並べられて、こちらとしては婚約維持していただいている手前、断るなんてとんでもない。
正直身体がダル重いので家で寝てたかったのだが、メイドさん達におめかしさせられて馬車に揺られて行った。
顔と声はクッッソ良い王子(だがオレは心は男なので当然恋愛対象ではない)と顔を突き合わせて、たしかに美味しいお茶とお菓子を頂いた。
こっちをじっと見つめてくる王子の視線に耐えながら、もきゅもきゅとマフィンをいただく。美味い。
いやでもやっぱお腹痛い……腰も痛い……生理中はカフェインはあんまり摂るなって書いてあったし、ほどほどにして今日は帰らせてもらおう。
「シオン、部屋へおいで」
しかしニッコリと微笑んで、連れていかれる。
いやいやちょっと待て。まさかヤる気か!?
王子の方は、まさか俺が絶賛生理中なんてことは知らないのだろう。把握されてたら普通に怖い。というか、王族ってどれくらい性教育されてるんだ?そもそもこの世界の、そこら辺の教育水準ってどんなもん?
考え出すとキリがない。
あれよあれよと部屋に連れ込まれ、お決まりのパターンでベッドに押し倒された。
服を脱がそうとしてくる王子に、渾身の待ったをかける。
「あ、あの!今は生理中で……今日は無理なんです」
「……孕んでなかったのか」
なんか今衝撃的なワードが聞こえた気がするぞ!?
たしかに中出しされまくってたので、いつデキてもおかしくはなかったけれども。生理が来たってことは、妊娠してなかったってことだ。
冷静に考えたら、あっちは孕ますつもりだったってことだ。
怖すぎない?
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