39 / 46
第四章 逆行の真相
嫉妬
しおりを挟む
ロザーノ様と訪れたカフェで。尾行対象であるルイ様になぜか速攻で見つかってしまった私たち。
そしてなぜかロザーノ様とルイ様は口論を始めてしまい、困惑しているところに新たな人物が登場した。
「デューイ。きみはちょっと大人しくしておいてくれ。話がややこしくなる。僕は今――」
――あ。あの方は……!
ルイ様が話している途中で、新たな乱入者の顔を見たロザーノ様は私と同じく彼の正体に気づいたようだった。
「ちょっとお兄さん、ここで話すには観客が多すぎるみたいだから、場所を変えてゆっくり話しませんか?」
私はルイ様に視線を向けて全力で首肯した。
ルイ様は頭をぶんぶん降っている私を見て、正気に戻ったようだった。必死に首を縦に振る私の姿が滑稽だったのかもしれない。
一つため息をついて周りを見渡し、ロザーノ様の言葉に同意した様子だった。
「そうだな。では君たちもこちらへ」
✳︎✳︎✳︎
元々ルイ様とデューイ様、そしてアラスター様がいたらしい個室へと腰を落ち着けた私たちは、なぜここにいるのか、お互いの情報を擦り合わせていた。
「なんだ。きみ、ロザリアだったのか。はぁ。よかった。リリアーヌが私以外の男といるなんて変だと思ったんだ。でも、目にした瞬間焦ってしまって……」
ルイ様は自嘲するようにそう言ったけれど、私はそれを聞いてはっとした。
ルイ様は私と仲のいい婚約者アピールをしてくれていたし、何よりお互いの名に傷がつくことを危惧してくれたのだ。私は「変装しているのだからバレることはないだろう」と安易に考えていた自分を反省した。
「ルイ様、ごめんなさい。ご迷惑をかけるつもりは全くなかったのですが……」
「ああ、そういう意味じゃないんだ。お願いだから気に病まないでほしい」
反省してうなだれる私に、ルイ様はどこまでも優しい。
「そうよ、リリアーヌの変装は完璧だったわ。性別すら偽っていたのに。遠くから一瞬見ただけで気づくこの男がおかしいんだわ。長年幼馴染みやってた私には全く気づかなかったくせに……」
「グレンヴィル嬢、心の声が漏れております」
「あら、失礼」
私がうなだれている間にロザリア様とアラスター様が何やら親しげに話している。この二人も幼馴染みということになるのだろうか? 仲が良くて羨ましい。そんなことを思いながらロザリア様のほうを見ていると、ルイ様に声をかけられた。
「リリー。私が女性と会っていると聞いて、心配してここまで来てくれたの?」
「ええ。心配……。そう、大切な婚約者が異性と会っていると聞いたら、心配になってしまって……」
私は自分を納得させるようにそう言った。心配していたのは本当だ。ただ、それよりも大きかったのは、モヤモヤとか焦りとか、もう少し自分勝手な気持ちだったような気がするのだ。
けれど、それらはルイ様がこうして変装した私を一目で見つけてくれて、目を見て語りかけてくれただけで嬉しい気持ちに追いやられ、どこかへ行ってしまった。
「そうだよね。そのことについてはあとからゆっくり二人きりで説明させてほしいな」
「はい。よろしくお願いします」
そうだった。ここには私たち以外の人たちもいるから、無闇に話を広げるべきではない。
私たちのやりとりの横でアラスター様と話していたロザリア様は、私たちの会話に割り込むようにして身を乗り出し、ルイ様に向けて言い放った。
「まあ、はっきりと言えばそこにいらっしゃる方とルイの浮気を疑っていたということね」
それを聞いたルイ様は一瞬動きを止め、疲れた様子で独りごちる。
「酷い冤罪だ……! だって僕はこの一ヵ月間、ずっとこの男に振り回されていたのだから!」
ルイ様に指をさされたデューイ様はさっきからぶつぶつ何か言っていたり、首を傾げたりしながら私を見ている。
「うーん……。やっぱり……」
「デューイ、聞いていたか? きみ、知らないうちに僕の浮気相手になっていたらしいぞ」
「なんだって? 勘弁して。こんな粘着質なやつ、俺はごめんだから」
デューイ様は、隣国であるフィドヘル王国からやってきて我が国に滞在中なのだ。フルネームはデューイ・フィドヘル。フィドヘル王国の国王陛下だ。先日の婚約披露パーティーで、ルイ様が「どうしても会わせたい人がいる」と言って紹介されたのがこの方だった。だから会うのは今日で二回目だ。
――腰までの長いダークブラウンの髪に黄金の瞳。フィドヘルの民族衣装である華やかなロングワンピースのようなものを身に纏っているから……確かに後ろ姿を見れば女性に見えなくもないかも。
私はルイ様がつきっきりでお世話をしていたのが目の前にいる男性であると知って安堵した。もしその相手が女性だったらモヤモヤしていただろう。
私が見つめているのに気づいたデューイ様は、ニコッと笑い、心配するように私へ尋ねた。
「もう、身体に異変が出始めてるんじゃない? この間はまだ大丈夫だったのにね。こんな可愛い子にひどいことするやつがいるもんだよ……」
「え……」
私は、まだ誰にも話していないことを言い当てられてドキッとした。
――デューイ様は、私の身体を蝕むものについて何かご存じなのだわ……!
そう確信した私は、縋るような思いでデューイ様を見据え、口を開こうとしたところでルイ様に遮られた。
「ちょっと待った。今のはどういうこと?」
「うん? 聞こえてたの?」
「ああ。この話はここではできない」
ルイ様は真剣な表情でデューイ様と話をしていたかと思えば、私とロザリア様へ向き直った。
「私たちは先に王宮へ戻る。二人はイアンに送らせるが、あとでリリーだけ私を訪ねて来てほしい。話があるんだ。イアン、頼む」
「かしこまりました」
私たちへ指示を出し終わったルイ様は、あっという間にデューイ様とともに王宮へ向けて出発してしまった。
――ルイ様も、何が知っているようだった……。
まあ、それはあとから時間を作ってもらえるようだったし、話してもらえるのだろうと思った。
「アラスター様、お世話になります。ルイ様の護衛は大丈夫だったのですか? 今さらですが……」
「ええ。大丈夫です。お二人は自衛もできますが、私以外にも優秀な護衛が大勢ついていますから」
「あ、そうですよね……! そういえばアスター侯爵令嬢の婚約者の方もルイ様の護衛騎士なのでしたよね」
「それは……」
「それはイアンのことね」
アラスター様とロザリア様の言葉が被った。
「そうなのですか……!」
「そうよぉ。ルイに振られたモリー様を一生懸命慰めて口説いてたわぁ」
少し顔を赤くしたアラスター様は、それでも堂々と言った。
「私はルイ様を敬愛していますから。主と同じように、幼い時分より一途に同じ女性を想い続けているのです」
「そうね。昔から無口ながらじーっとモリー様を熱い視線で見つめていたわね」
「ええ。ルイ様をお慕いしていたというところも全て含めて私はモリー様を愛しているのです」
話していくうちに冷静を取り戻したのか、それとも開き直ったのか、平然とそう口にするアラスター様に私は驚いた。
「それはぜひ本人に言ってあげて。彼女、今ではイアンのこと大好きなんだから、きっと飛び跳ねて喜ぶわ」
「常日頃からお伝えしていますので大丈夫です」
いつも無表情で淡々としているアラスター様も、好きな人の前では激甘になるらしいと知った瞬間だった。
――「ルイ様をお慕いしていたというところも全て含めて私はモリー様を愛しているのです」か……。
ルイ様が他の女性を想っているとしても、私がルイ様を好きな気持ちは変わらない。それと同じだなと、私はアラスター様の言葉を聞いて穏やかな気持ちで思っていた。
この時までは――。
そしてなぜかロザーノ様とルイ様は口論を始めてしまい、困惑しているところに新たな人物が登場した。
「デューイ。きみはちょっと大人しくしておいてくれ。話がややこしくなる。僕は今――」
――あ。あの方は……!
ルイ様が話している途中で、新たな乱入者の顔を見たロザーノ様は私と同じく彼の正体に気づいたようだった。
「ちょっとお兄さん、ここで話すには観客が多すぎるみたいだから、場所を変えてゆっくり話しませんか?」
私はルイ様に視線を向けて全力で首肯した。
ルイ様は頭をぶんぶん降っている私を見て、正気に戻ったようだった。必死に首を縦に振る私の姿が滑稽だったのかもしれない。
一つため息をついて周りを見渡し、ロザーノ様の言葉に同意した様子だった。
「そうだな。では君たちもこちらへ」
✳︎✳︎✳︎
元々ルイ様とデューイ様、そしてアラスター様がいたらしい個室へと腰を落ち着けた私たちは、なぜここにいるのか、お互いの情報を擦り合わせていた。
「なんだ。きみ、ロザリアだったのか。はぁ。よかった。リリアーヌが私以外の男といるなんて変だと思ったんだ。でも、目にした瞬間焦ってしまって……」
ルイ様は自嘲するようにそう言ったけれど、私はそれを聞いてはっとした。
ルイ様は私と仲のいい婚約者アピールをしてくれていたし、何よりお互いの名に傷がつくことを危惧してくれたのだ。私は「変装しているのだからバレることはないだろう」と安易に考えていた自分を反省した。
「ルイ様、ごめんなさい。ご迷惑をかけるつもりは全くなかったのですが……」
「ああ、そういう意味じゃないんだ。お願いだから気に病まないでほしい」
反省してうなだれる私に、ルイ様はどこまでも優しい。
「そうよ、リリアーヌの変装は完璧だったわ。性別すら偽っていたのに。遠くから一瞬見ただけで気づくこの男がおかしいんだわ。長年幼馴染みやってた私には全く気づかなかったくせに……」
「グレンヴィル嬢、心の声が漏れております」
「あら、失礼」
私がうなだれている間にロザリア様とアラスター様が何やら親しげに話している。この二人も幼馴染みということになるのだろうか? 仲が良くて羨ましい。そんなことを思いながらロザリア様のほうを見ていると、ルイ様に声をかけられた。
「リリー。私が女性と会っていると聞いて、心配してここまで来てくれたの?」
「ええ。心配……。そう、大切な婚約者が異性と会っていると聞いたら、心配になってしまって……」
私は自分を納得させるようにそう言った。心配していたのは本当だ。ただ、それよりも大きかったのは、モヤモヤとか焦りとか、もう少し自分勝手な気持ちだったような気がするのだ。
けれど、それらはルイ様がこうして変装した私を一目で見つけてくれて、目を見て語りかけてくれただけで嬉しい気持ちに追いやられ、どこかへ行ってしまった。
「そうだよね。そのことについてはあとからゆっくり二人きりで説明させてほしいな」
「はい。よろしくお願いします」
そうだった。ここには私たち以外の人たちもいるから、無闇に話を広げるべきではない。
私たちのやりとりの横でアラスター様と話していたロザリア様は、私たちの会話に割り込むようにして身を乗り出し、ルイ様に向けて言い放った。
「まあ、はっきりと言えばそこにいらっしゃる方とルイの浮気を疑っていたということね」
それを聞いたルイ様は一瞬動きを止め、疲れた様子で独りごちる。
「酷い冤罪だ……! だって僕はこの一ヵ月間、ずっとこの男に振り回されていたのだから!」
ルイ様に指をさされたデューイ様はさっきからぶつぶつ何か言っていたり、首を傾げたりしながら私を見ている。
「うーん……。やっぱり……」
「デューイ、聞いていたか? きみ、知らないうちに僕の浮気相手になっていたらしいぞ」
「なんだって? 勘弁して。こんな粘着質なやつ、俺はごめんだから」
デューイ様は、隣国であるフィドヘル王国からやってきて我が国に滞在中なのだ。フルネームはデューイ・フィドヘル。フィドヘル王国の国王陛下だ。先日の婚約披露パーティーで、ルイ様が「どうしても会わせたい人がいる」と言って紹介されたのがこの方だった。だから会うのは今日で二回目だ。
――腰までの長いダークブラウンの髪に黄金の瞳。フィドヘルの民族衣装である華やかなロングワンピースのようなものを身に纏っているから……確かに後ろ姿を見れば女性に見えなくもないかも。
私はルイ様がつきっきりでお世話をしていたのが目の前にいる男性であると知って安堵した。もしその相手が女性だったらモヤモヤしていただろう。
私が見つめているのに気づいたデューイ様は、ニコッと笑い、心配するように私へ尋ねた。
「もう、身体に異変が出始めてるんじゃない? この間はまだ大丈夫だったのにね。こんな可愛い子にひどいことするやつがいるもんだよ……」
「え……」
私は、まだ誰にも話していないことを言い当てられてドキッとした。
――デューイ様は、私の身体を蝕むものについて何かご存じなのだわ……!
そう確信した私は、縋るような思いでデューイ様を見据え、口を開こうとしたところでルイ様に遮られた。
「ちょっと待った。今のはどういうこと?」
「うん? 聞こえてたの?」
「ああ。この話はここではできない」
ルイ様は真剣な表情でデューイ様と話をしていたかと思えば、私とロザリア様へ向き直った。
「私たちは先に王宮へ戻る。二人はイアンに送らせるが、あとでリリーだけ私を訪ねて来てほしい。話があるんだ。イアン、頼む」
「かしこまりました」
私たちへ指示を出し終わったルイ様は、あっという間にデューイ様とともに王宮へ向けて出発してしまった。
――ルイ様も、何が知っているようだった……。
まあ、それはあとから時間を作ってもらえるようだったし、話してもらえるのだろうと思った。
「アラスター様、お世話になります。ルイ様の護衛は大丈夫だったのですか? 今さらですが……」
「ええ。大丈夫です。お二人は自衛もできますが、私以外にも優秀な護衛が大勢ついていますから」
「あ、そうですよね……! そういえばアスター侯爵令嬢の婚約者の方もルイ様の護衛騎士なのでしたよね」
「それは……」
「それはイアンのことね」
アラスター様とロザリア様の言葉が被った。
「そうなのですか……!」
「そうよぉ。ルイに振られたモリー様を一生懸命慰めて口説いてたわぁ」
少し顔を赤くしたアラスター様は、それでも堂々と言った。
「私はルイ様を敬愛していますから。主と同じように、幼い時分より一途に同じ女性を想い続けているのです」
「そうね。昔から無口ながらじーっとモリー様を熱い視線で見つめていたわね」
「ええ。ルイ様をお慕いしていたというところも全て含めて私はモリー様を愛しているのです」
話していくうちに冷静を取り戻したのか、それとも開き直ったのか、平然とそう口にするアラスター様に私は驚いた。
「それはぜひ本人に言ってあげて。彼女、今ではイアンのこと大好きなんだから、きっと飛び跳ねて喜ぶわ」
「常日頃からお伝えしていますので大丈夫です」
いつも無表情で淡々としているアラスター様も、好きな人の前では激甘になるらしいと知った瞬間だった。
――「ルイ様をお慕いしていたというところも全て含めて私はモリー様を愛しているのです」か……。
ルイ様が他の女性を想っているとしても、私がルイ様を好きな気持ちは変わらない。それと同じだなと、私はアラスター様の言葉を聞いて穏やかな気持ちで思っていた。
この時までは――。
100
お気に入りに追加
2,025
あなたにおすすめの小説
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
我慢するだけの日々はもう終わりにします
風見ゆうみ
恋愛
「レンウィル公爵も素敵だけれど、あなたの婚約者も素敵ね」伯爵の爵位を持つ父の後妻の連れ子であるロザンヌは、私、アリカ・ルージーの婚約者シーロンをうっとりとした目で見つめて言った――。
学園でのパーティーに出席した際、シーロンからパーティー会場の入口で「今日はロザンヌと出席するから、君は1人で中に入ってほしい」と言われた挙げ句、ロザンヌからは「あなたにはお似合いの相手を用意しておいた」と言われ、複数人の男子生徒にどこかへ連れ去られそうになってしまう。
そんな私を助けてくれたのは、ロザンヌが想いを寄せている相手、若き公爵ギルバート・レンウィルだった。
※本編完結しましたが、番外編を更新中です。
※史実とは関係なく、設定もゆるい、ご都合主義です。
※独特の世界観です。
※中世〜近世ヨーロッパ風で貴族制度はありますが、法律、武器、食べ物など、その他諸々は現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観となっています。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
変態婚約者を無事妹に奪わせて婚約破棄されたので気ままな城下町ライフを送っていたらなぜだか王太子に溺愛されることになってしまいました?!
utsugi
恋愛
私、こんなにも婚約者として貴方に尽くしてまいりましたのにひどすぎますわ!(笑)
妹に婚約者を奪われ婚約破棄された令嬢マリアベルは悲しみのあまり(?)生家を抜け出し城下町で庶民として気ままな生活を送ることになった。身分を隠して自由に生きようと思っていたのにひょんなことから光魔法の能力が開花し半強制的に魔法学校に入学させられることに。そのうちなぜか王太子から溺愛されるようになったけれど王太子にはなにやら秘密がありそうで……?!
※適宜内容を修正する場合があります
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
大嫌いな令嬢
緑谷めい
恋愛
ボージェ侯爵家令嬢アンヌはアシャール侯爵家令嬢オレリアが大嫌いである。ほとんど「憎んでいる」と言っていい程に。
同家格の侯爵家に、たまたま同じ年、同じ性別で産まれたアンヌとオレリア。アンヌには5歳年上の兄がいてオレリアには1つ下の弟がいる、という点は少し違うが、ともに実家を継ぐ男兄弟がいて、自らは将来他家に嫁ぐ立場である、という事は同じだ。その為、幼い頃から何かにつけて、二人の令嬢は周囲から比較をされ続けて来た。
アンヌはうんざりしていた。
アンヌは可愛らしい容姿している。だが、オレリアは幼い頃から「可愛い」では表現しきれぬ、特別な美しさに恵まれた令嬢だった。そして、成長するにつれ、ますますその美貌に磨きがかかっている。
そんな二人は今年13歳になり、ともに王立貴族学園に入学した。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
性悪という理由で婚約破棄された嫌われ者の令嬢~心の綺麗な者しか好かれない精霊と友達になる~
黒塔真実
恋愛
公爵令嬢カリーナは幼い頃から後妻と義妹によって悪者にされ孤独に育ってきた。15歳になり入学した王立学園でも、悪知恵の働く義妹とカリーナの婚約者でありながら義妹に洗脳されている第二王子の働きにより、学園中の嫌われ者になってしまう。しかも再会した初恋の第一王子にまで軽蔑されてしまい、さらに止めの一撃のように第二王子に「性悪」を理由に婚約破棄を宣言されて……!? 恋愛&悪が報いを受ける「ざまぁ」もの!! ※※※主人公は最終的にチート能力に目覚めます※※※アルファポリスオンリー※※※皆様の応援のおかげで第14回恋愛大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございます※※※
すみません、すっきりざまぁ終了したのでいったん完結します→※書籍化予定部分=【本編】を引き下げます。【番外編】追加予定→ルシアン視点追加→最新のディー視点の番外編は書籍化関連のページにて、アンケートに答えると読めます!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる