38 / 46
第四章 逆行の真相
変装
しおりを挟む
私とロザリア様は顔を見合わせた。ロザリア様は私を見て諦めたような表情で微笑み、私はロザリア様を見て感嘆のため息を吐いた。
「はぁ。美しいです……」
今日は休息日。これからロザリア様と二人でお出かけをする予定なのだけれど……。目的は「ルイ様の真実を暴くこと」である。つまり、アスター侯爵令嬢が見たものを私たちも自分の目で確認しようということだ。
ロザリア様は公爵令嬢としての権力を遺憾なく発揮し、なんとこの国の王太子であるルイ様の行動予定を手に入れてみせた。「お安いご用ですわ」としたり顔を見せるロザリア様はとても頼もしく思えた。
そして「奨学生寮には最小限の衣装しか持ち込んでいないから」と言うロザリア様から、グレンヴィル公爵邸に招待された。
「出かける前にすることがある」とルイ様を尾行するにはまだ早い時刻に私を屋敷に招いたロザリア様は、私が部屋に着くなり変装を始めた。ちなみに私たちの変装を手伝ってくれたのはロザリア様の専属侍女であるローラ様である。
ローラ様一人の手でロザリア様と私は手際よく変身させられ、その技術の高さに驚いていたところだ。さすが公爵令嬢の専属侍女である。いや、シエンナが侍女として劣っているとかそういう話では全くないけれど。
とにかく、変装したロザリア様を一目見て私は驚愕した。
「ううー。ロザリア様素敵……!」
「ふふふ。そうでしょう? ルイより素敵に仕上がったと思わない?」
「甲乙つけがたいとはこのことです……。究極の選択……!」
「よしっ! ルイざまぁみろですわっ!」
「ロザリア様、お言葉にお気をつけくださいませ……」
ローラ様はロザリア様の言葉遣いを嗜めつつ、満足気にその姿を見つめている。
視線の先のロザリア様は、完璧な男装姿である。裕福な商家の跡取り息子の設定だ。本当に麗しくてルイ様に負けず劣らずのかっこよさだ。さすが元の造形がいい方は何をしてもサマになるなぁと感心していると、ロザリア様は残念そうな顔をしてぼそっと何か呟いた。
「私がかっこよく男装して、可愛く着飾ったリリアーヌの恋人役を務める予定だったのに……」
「……? 私の男装姿、どこかおかしいですか?」
ロザリア様の呟きがうまく聞き取れなくて、私の変装に違和感があるのかと不安になった。
「いいえ。でも、私の従者の設定だなんて……」
「どこからどう見ても裕福な商家の跡取り息子の従者って感じですよね? ローラ様の技術には脱帽です」
私が褒めちぎって感謝の気持ちを込めてローラ様へと視線を向けると、彼女は控えめに微笑んでくれた。
「いえ、それはそうなのだけれど……。リリアーヌには、これを着てもらいたかったのに……」
ロザリア様が見つめる先にはとても豪華でかわいいドレスがある。私に似合うかはわからないが、着てみたいとは思う。けれど……。
「こんな豪華なの着たことないので憧れますが……」
こんな素敵なドレスを着てしまったら、こっそり尾行するつもりなのに、注目を集めてしまうと思うのだ。しかもこんなに麗しい姿に変身したロザリア様が隣にいたら、余計に。
「着たらみんなに見せびらかしたくなるので、今日はこっちのほうがいいと思うんです」
私はローラ様が渋々着せてくれた従者ふうの格好をした自分を指差して、そうロザリア様に訴えた。
「でも……ローラ様の技術が高すぎて、私まで割と素敵な仕上がりになってしまった気がするのですが、大丈夫でしょうか?」
「それはリリアーヌの顔が整っているせいね。元々豪華なドレスで目立ってもらう予定だったから……大丈夫よ。全く問題ないわ」
前半はよく聞きこえなかったけれど、「大丈夫、問題ない」というお墨付きを得たからきっと大丈夫。
「じゃあ行こうか、リアム」
「はい。ロザーノ様」
私たちは今日限定で呼び合うことに決めた偽名を確認して、グレンヴィル公爵邸を出発した。
✳︎✳︎✳︎
今日、ルイ様は一ヶ月ほど前から滞在されている隣国のゲストを接待する予定なのだそうだ。ロザーノ様の手に入れた情報によると、ここ最近ルイ様が忙しかったのは、このゲストの対応を最優先としていることが理由らしい。
そんな話をしながらやってきたのは、ルイ様が今日利用する予定だというカフェである。
「ほら、リアム。あーん」
「あ、あーん……?」
先に入って待ち伏せしようというロザーノ様の提案を受け、こっそりと席に座って待つつもりだったのだけれど……。
実は私、甘いものに目がないのだ。メニューを見て瞳を輝かせる私を見て、ロザーノ様は「好きなもの頼んでいいよ」と男前な台詞を放って笑ってくれたのだ。
――はあ。ロザーノ様がかっこいい……! 役得!
ロザーノ様の男前発言を受け、メニューにおすすめだと書かれているケーキと紅茶のセットを頼むことにした。どのケーキも名前だけでおいしそうなので迷ってしまう。二択まで絞ったあと本格的に頭を悩ませていたら、私のその様子に気づいてくれて「両方頼もう」と爽やかに笑ったロザーノ様もかっこよくてときめいた。
このカフェは今女性に人気のカフェで、店内には女性客が大勢いるのだけれど、ロザーノ様はその女性たちの視線を独り占めしている状況だ。
私が「あーん」をして食べさせてもらったピスタチオとベリーとホワイトチョコレートのケーキを幸せな気持ちでもぐもぐと咀嚼していると、ロザーノ様の指が私の口の端を拭った。
「クリームがついてたよ」
そう言ってロザーノ様は指についたクリームをそのまま自分の口に運び、舐めとった。
「甘いな」
周りから「きゃぁっ」という小さな悲鳴や、「がちゃっ」という陶器がぶつかり合うような音が聞こえた気がした。
このときの私はロザーノ様の行動に焦っていて細かいことには気が回っていなかったのだけれど。
「リアムはかわいいなぁ」
「もう……! 今の私たちは主人と従者なんですよ⁉︎ しかも男同士です!」
私が焦りながらこそこそと声を落としてロザーノ様を咎めても、当の本人は肩をすくめるだけで、悪びれることもなく平然と紅茶を飲んでいる。
私はすっかり毒気を抜かれ、再びロザーノ様の美貌に目を奪われた。
――ロザーノ様がルイ様だったらなぁ……。
そんな突拍子もない、ロザリア様に失礼なことを考えていた私は、背後から近づく人影に全く気づいていなかった。
「リリー。浮気なんてひどいよ。この男は誰?」
聞き覚えのある声にハッとした私は勢いよく振り返って声の主を確認した。
「あ……!」
――ルイ様だ……!
続くはずの言葉はそこで途切れた。
それはせっかく変装してここにいるルイ様の正体を周囲にバラしてはいけないという配慮からだったのか、約一ヵ月ぶりにルイ様に会えた喜びが言葉を詰まらせたせいなのかはわからなかった。
「リリー。ちょっと……」
「ちょっとお兄さん。この子はリアム。僕の恋人なんだけど。人違いじゃない?」
私に何か伝えようとしたルイ様に向けて、ロザーノ様は言葉を放った。
――え? 主人と従者では? いつの間に設定が変わったの……⁉︎
「ロザーノ様……!」
わたしは慌ててロザーノ様に声をかけようとして、はっとして周りを見渡す。
周囲は騒然としている。側から見れば見目麗しい男性たちが織りなす三角関係の演劇が佳境に入ったところだ。おもしろくないはずがない。
――収拾をつけるにも、とりあえず場所を変えないと……!
私が場所を移す提案をしようとしたところに、ルイ様のよく通る声が割り入った。
「恋人……?」
ルイ様は一段低くした声で『恋人』という言葉を復唱した。訝し気に、あるいは腹立たし気に――。
「ルイ様、ロザーノ様! 場所を移しましょう!」
私が声をかけても二人は全く意に介していない。お互いを剣呑な眼差しで見つめるのみである。
――私の話を聞いてーー!
二人が静かに不穏な空気を纏い始めたところで、頭を抱えた私はなぜか逆に冷静になり、今日ここへ来た理由を思い出した。
――あ! そういえばルイ様がお連れになっているという女性は……? 移動するならお声がけしないと……!
私は店内を見渡した。そうしたところでこの国の王太子であるルイ様が一般の席を利用していないだろうことは明白なのだから、やはり私は冷静ではなかったのかもしれない。
「やあルイ。おもしろいことになっているじゃないか」
混沌とした渦中にまた新たな人物が乱入してきたのはそんなときだった。
「はぁ。美しいです……」
今日は休息日。これからロザリア様と二人でお出かけをする予定なのだけれど……。目的は「ルイ様の真実を暴くこと」である。つまり、アスター侯爵令嬢が見たものを私たちも自分の目で確認しようということだ。
ロザリア様は公爵令嬢としての権力を遺憾なく発揮し、なんとこの国の王太子であるルイ様の行動予定を手に入れてみせた。「お安いご用ですわ」としたり顔を見せるロザリア様はとても頼もしく思えた。
そして「奨学生寮には最小限の衣装しか持ち込んでいないから」と言うロザリア様から、グレンヴィル公爵邸に招待された。
「出かける前にすることがある」とルイ様を尾行するにはまだ早い時刻に私を屋敷に招いたロザリア様は、私が部屋に着くなり変装を始めた。ちなみに私たちの変装を手伝ってくれたのはロザリア様の専属侍女であるローラ様である。
ローラ様一人の手でロザリア様と私は手際よく変身させられ、その技術の高さに驚いていたところだ。さすが公爵令嬢の専属侍女である。いや、シエンナが侍女として劣っているとかそういう話では全くないけれど。
とにかく、変装したロザリア様を一目見て私は驚愕した。
「ううー。ロザリア様素敵……!」
「ふふふ。そうでしょう? ルイより素敵に仕上がったと思わない?」
「甲乙つけがたいとはこのことです……。究極の選択……!」
「よしっ! ルイざまぁみろですわっ!」
「ロザリア様、お言葉にお気をつけくださいませ……」
ローラ様はロザリア様の言葉遣いを嗜めつつ、満足気にその姿を見つめている。
視線の先のロザリア様は、完璧な男装姿である。裕福な商家の跡取り息子の設定だ。本当に麗しくてルイ様に負けず劣らずのかっこよさだ。さすが元の造形がいい方は何をしてもサマになるなぁと感心していると、ロザリア様は残念そうな顔をしてぼそっと何か呟いた。
「私がかっこよく男装して、可愛く着飾ったリリアーヌの恋人役を務める予定だったのに……」
「……? 私の男装姿、どこかおかしいですか?」
ロザリア様の呟きがうまく聞き取れなくて、私の変装に違和感があるのかと不安になった。
「いいえ。でも、私の従者の設定だなんて……」
「どこからどう見ても裕福な商家の跡取り息子の従者って感じですよね? ローラ様の技術には脱帽です」
私が褒めちぎって感謝の気持ちを込めてローラ様へと視線を向けると、彼女は控えめに微笑んでくれた。
「いえ、それはそうなのだけれど……。リリアーヌには、これを着てもらいたかったのに……」
ロザリア様が見つめる先にはとても豪華でかわいいドレスがある。私に似合うかはわからないが、着てみたいとは思う。けれど……。
「こんな豪華なの着たことないので憧れますが……」
こんな素敵なドレスを着てしまったら、こっそり尾行するつもりなのに、注目を集めてしまうと思うのだ。しかもこんなに麗しい姿に変身したロザリア様が隣にいたら、余計に。
「着たらみんなに見せびらかしたくなるので、今日はこっちのほうがいいと思うんです」
私はローラ様が渋々着せてくれた従者ふうの格好をした自分を指差して、そうロザリア様に訴えた。
「でも……ローラ様の技術が高すぎて、私まで割と素敵な仕上がりになってしまった気がするのですが、大丈夫でしょうか?」
「それはリリアーヌの顔が整っているせいね。元々豪華なドレスで目立ってもらう予定だったから……大丈夫よ。全く問題ないわ」
前半はよく聞きこえなかったけれど、「大丈夫、問題ない」というお墨付きを得たからきっと大丈夫。
「じゃあ行こうか、リアム」
「はい。ロザーノ様」
私たちは今日限定で呼び合うことに決めた偽名を確認して、グレンヴィル公爵邸を出発した。
✳︎✳︎✳︎
今日、ルイ様は一ヶ月ほど前から滞在されている隣国のゲストを接待する予定なのだそうだ。ロザーノ様の手に入れた情報によると、ここ最近ルイ様が忙しかったのは、このゲストの対応を最優先としていることが理由らしい。
そんな話をしながらやってきたのは、ルイ様が今日利用する予定だというカフェである。
「ほら、リアム。あーん」
「あ、あーん……?」
先に入って待ち伏せしようというロザーノ様の提案を受け、こっそりと席に座って待つつもりだったのだけれど……。
実は私、甘いものに目がないのだ。メニューを見て瞳を輝かせる私を見て、ロザーノ様は「好きなもの頼んでいいよ」と男前な台詞を放って笑ってくれたのだ。
――はあ。ロザーノ様がかっこいい……! 役得!
ロザーノ様の男前発言を受け、メニューにおすすめだと書かれているケーキと紅茶のセットを頼むことにした。どのケーキも名前だけでおいしそうなので迷ってしまう。二択まで絞ったあと本格的に頭を悩ませていたら、私のその様子に気づいてくれて「両方頼もう」と爽やかに笑ったロザーノ様もかっこよくてときめいた。
このカフェは今女性に人気のカフェで、店内には女性客が大勢いるのだけれど、ロザーノ様はその女性たちの視線を独り占めしている状況だ。
私が「あーん」をして食べさせてもらったピスタチオとベリーとホワイトチョコレートのケーキを幸せな気持ちでもぐもぐと咀嚼していると、ロザーノ様の指が私の口の端を拭った。
「クリームがついてたよ」
そう言ってロザーノ様は指についたクリームをそのまま自分の口に運び、舐めとった。
「甘いな」
周りから「きゃぁっ」という小さな悲鳴や、「がちゃっ」という陶器がぶつかり合うような音が聞こえた気がした。
このときの私はロザーノ様の行動に焦っていて細かいことには気が回っていなかったのだけれど。
「リアムはかわいいなぁ」
「もう……! 今の私たちは主人と従者なんですよ⁉︎ しかも男同士です!」
私が焦りながらこそこそと声を落としてロザーノ様を咎めても、当の本人は肩をすくめるだけで、悪びれることもなく平然と紅茶を飲んでいる。
私はすっかり毒気を抜かれ、再びロザーノ様の美貌に目を奪われた。
――ロザーノ様がルイ様だったらなぁ……。
そんな突拍子もない、ロザリア様に失礼なことを考えていた私は、背後から近づく人影に全く気づいていなかった。
「リリー。浮気なんてひどいよ。この男は誰?」
聞き覚えのある声にハッとした私は勢いよく振り返って声の主を確認した。
「あ……!」
――ルイ様だ……!
続くはずの言葉はそこで途切れた。
それはせっかく変装してここにいるルイ様の正体を周囲にバラしてはいけないという配慮からだったのか、約一ヵ月ぶりにルイ様に会えた喜びが言葉を詰まらせたせいなのかはわからなかった。
「リリー。ちょっと……」
「ちょっとお兄さん。この子はリアム。僕の恋人なんだけど。人違いじゃない?」
私に何か伝えようとしたルイ様に向けて、ロザーノ様は言葉を放った。
――え? 主人と従者では? いつの間に設定が変わったの……⁉︎
「ロザーノ様……!」
わたしは慌ててロザーノ様に声をかけようとして、はっとして周りを見渡す。
周囲は騒然としている。側から見れば見目麗しい男性たちが織りなす三角関係の演劇が佳境に入ったところだ。おもしろくないはずがない。
――収拾をつけるにも、とりあえず場所を変えないと……!
私が場所を移す提案をしようとしたところに、ルイ様のよく通る声が割り入った。
「恋人……?」
ルイ様は一段低くした声で『恋人』という言葉を復唱した。訝し気に、あるいは腹立たし気に――。
「ルイ様、ロザーノ様! 場所を移しましょう!」
私が声をかけても二人は全く意に介していない。お互いを剣呑な眼差しで見つめるのみである。
――私の話を聞いてーー!
二人が静かに不穏な空気を纏い始めたところで、頭を抱えた私はなぜか逆に冷静になり、今日ここへ来た理由を思い出した。
――あ! そういえばルイ様がお連れになっているという女性は……? 移動するならお声がけしないと……!
私は店内を見渡した。そうしたところでこの国の王太子であるルイ様が一般の席を利用していないだろうことは明白なのだから、やはり私は冷静ではなかったのかもしれない。
「やあルイ。おもしろいことになっているじゃないか」
混沌とした渦中にまた新たな人物が乱入してきたのはそんなときだった。
94
お気に入りに追加
2,025
あなたにおすすめの小説
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
我慢するだけの日々はもう終わりにします
風見ゆうみ
恋愛
「レンウィル公爵も素敵だけれど、あなたの婚約者も素敵ね」伯爵の爵位を持つ父の後妻の連れ子であるロザンヌは、私、アリカ・ルージーの婚約者シーロンをうっとりとした目で見つめて言った――。
学園でのパーティーに出席した際、シーロンからパーティー会場の入口で「今日はロザンヌと出席するから、君は1人で中に入ってほしい」と言われた挙げ句、ロザンヌからは「あなたにはお似合いの相手を用意しておいた」と言われ、複数人の男子生徒にどこかへ連れ去られそうになってしまう。
そんな私を助けてくれたのは、ロザンヌが想いを寄せている相手、若き公爵ギルバート・レンウィルだった。
※本編完結しましたが、番外編を更新中です。
※史実とは関係なく、設定もゆるい、ご都合主義です。
※独特の世界観です。
※中世〜近世ヨーロッパ風で貴族制度はありますが、法律、武器、食べ物など、その他諸々は現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観となっています。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
変態婚約者を無事妹に奪わせて婚約破棄されたので気ままな城下町ライフを送っていたらなぜだか王太子に溺愛されることになってしまいました?!
utsugi
恋愛
私、こんなにも婚約者として貴方に尽くしてまいりましたのにひどすぎますわ!(笑)
妹に婚約者を奪われ婚約破棄された令嬢マリアベルは悲しみのあまり(?)生家を抜け出し城下町で庶民として気ままな生活を送ることになった。身分を隠して自由に生きようと思っていたのにひょんなことから光魔法の能力が開花し半強制的に魔法学校に入学させられることに。そのうちなぜか王太子から溺愛されるようになったけれど王太子にはなにやら秘密がありそうで……?!
※適宜内容を修正する場合があります
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
大嫌いな令嬢
緑谷めい
恋愛
ボージェ侯爵家令嬢アンヌはアシャール侯爵家令嬢オレリアが大嫌いである。ほとんど「憎んでいる」と言っていい程に。
同家格の侯爵家に、たまたま同じ年、同じ性別で産まれたアンヌとオレリア。アンヌには5歳年上の兄がいてオレリアには1つ下の弟がいる、という点は少し違うが、ともに実家を継ぐ男兄弟がいて、自らは将来他家に嫁ぐ立場である、という事は同じだ。その為、幼い頃から何かにつけて、二人の令嬢は周囲から比較をされ続けて来た。
アンヌはうんざりしていた。
アンヌは可愛らしい容姿している。だが、オレリアは幼い頃から「可愛い」では表現しきれぬ、特別な美しさに恵まれた令嬢だった。そして、成長するにつれ、ますますその美貌に磨きがかかっている。
そんな二人は今年13歳になり、ともに王立貴族学園に入学した。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
性悪という理由で婚約破棄された嫌われ者の令嬢~心の綺麗な者しか好かれない精霊と友達になる~
黒塔真実
恋愛
公爵令嬢カリーナは幼い頃から後妻と義妹によって悪者にされ孤独に育ってきた。15歳になり入学した王立学園でも、悪知恵の働く義妹とカリーナの婚約者でありながら義妹に洗脳されている第二王子の働きにより、学園中の嫌われ者になってしまう。しかも再会した初恋の第一王子にまで軽蔑されてしまい、さらに止めの一撃のように第二王子に「性悪」を理由に婚約破棄を宣言されて……!? 恋愛&悪が報いを受ける「ざまぁ」もの!! ※※※主人公は最終的にチート能力に目覚めます※※※アルファポリスオンリー※※※皆様の応援のおかげで第14回恋愛大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございます※※※
すみません、すっきりざまぁ終了したのでいったん完結します→※書籍化予定部分=【本編】を引き下げます。【番外編】追加予定→ルシアン視点追加→最新のディー視点の番外編は書籍化関連のページにて、アンケートに答えると読めます!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる