27 / 46
第三章 偽装婚約?
婚約パーティー③
しおりを挟む
王室の皆様の細やかな心配りのおかげで、「悪女」な私は一瞬にして「王室に寵愛される婚約者」へと格上げされた。
ただ、これは表面的な評価にすぎないと私自身も理解している。
この場は王太子殿下の婚約披露パーティーであり、貴族たちの公式な社交の場でもあるので、「悪女を婚約者にするなんて!」などと表立って糾弾されることはない。
特に、今回のパーティーは私たちと同年代の人たちは招待されておらず、親世代のみへのお披露目となった。
だから、ミディール学園に戻ったら……学生たちの反応は未知数だ。
個人的には、さすがに王太子殿下の婚約者を無下にはできないと思うから、物理的な被害は減るのではないかと予想している。
それだけで私はとてもありがたいと崇拝する勢いなのだけれど、ルイ様たちはそれでは不満らしい。
――正式な婚約者として扱っていただけるだけでもありがたいのに、身に余る厚遇は私を堕落させるだけだと思うの……。
具体的にどう厚遇してくれるかと言うと、特にルイ様が徹底的に私を甘やかしにくるのだ。
「……いい? 今日は絶対に私から離れないでね?」
ルイ様が心配そうに私の顔を覗き込む。
相変わらずの心臓に悪い美形で、私の惚れた弱味フィルターも間に挟まれているので、顔の良さにより磨きがかかっている。
――大丈夫。私はずっとルイ様に囚われているから。
なんて言葉は実際には口にしないけれど。
「はい。今日は私のこと、離さないでくださいね」
婚約者としてこれくらいは言っても許されるだろう、というラインを越えないように、細心の注意を払いながら今だけの会話を楽しむ。
そう。私は戸惑いながらも、全力で楽しむことに決めたのだ。堂々とルイ様の婚約者として振る舞える機会は、この役目が終われば二度と訪れないかもしれないから――。
この立場を本物にしてしまいたいとは切望しているところだけれど、実現する可能性は低いという現実も同時に理解している。
所詮、今だけの夢。いずれは現実に戻らなければいけないならば。今この瞬間を大いに満喫してもいいじゃない? と思い至ったわけである。
「今夜はずっと一緒にいてもらう予定だから……覚悟しててね?」
そう私の耳元で呟いたルイ様は、その言葉が私の頬を染めてから妖艶な笑みを見せる。
これは現実なのか夢なのか、私はふわふわした気持ちでだんだんわからなくなってきていた。
かくしてルイ様に極限まで甘やかされて夢現だった私は、自分が完全にルイ様のペースに巻き込まれていた事実に、ずっとずっとあとになって気づくことになるのだ。
ただ、そんな状態でも私はやはり翌日の試験が心配だった。
こうして好きな人の隣で、好きな人と一緒に、好きな人の婚約者として挨拶回りできるなんて夢のようだ。その幸せには存分に浸って、求められる役割もしっかり果たしたいと思ってはいるのだけれど、やはり明日の試験でいい成績をとって「奨学生」に選ばれることは譲れない。
好きな人と過ごせる時間も大切なものだけれど、それも「命」があればこそだから。
ルイ様は私たちのところへひっきりなしに訪れる名だたる貴族の当主たちに、私を猫可愛がりする姿をこれでもかと見せつけてくれた。
事前に暗記しておいた招待客のリストと照合しても、特に重要な方々への挨拶は終わっている。
私たちへの挨拶を終えた貴族たちは各々の目的のため社交に励んでいるし、今日のお役目はもう終えたと判断していいだろう。
そろそろ明日の勉強をするためにお暇してもいいだろうかと聞きたくて、意を決してエスコートしてくれているルイ様に声をかけた。
「ルイ様」
「うん? どうしたの? 疲れた? 少し休もうか?」
「すみません、そろそろ失礼させていただいても……?」
「ごめんね、もう一人だけどうしても紹介しておきたい人がいて……遅れているみたいなんだ。だから……」
ルイ様が「どうしても」と言うのなら、絶対に必要なことなのだ。それなら仕方がない。
「承知しました」と伝えようとして口を開きかけたところで、ルイ様が言葉を続けた。
「終わったら、一緒に勉強しよう。明日の試験が気になっているんだよね? 僕なら教科別に教師陣の問題の出し方の傾向と、対策まで教えてあげられるから、役に立つと思うよ? どうかな?」
――傾向と対策……⁉︎
ありがたすぎる提案に胸がときめいた。
ルイ様の助けなんて喉から手が出るほどほしいに決まっている。
「一生ついていきます……! よろしくお願いします……っ!」
私は目を輝かせてルイ様の提案に飛びついた。
ルイ様は痒いところに手が届くというか、私のことをよくわかっているというか、きっと観察眼が優れているのだ。気遣いの人だし、この容姿なので女性にモテるんだろうなぁと思うことが多々ある。
「今日のためにリリーが招待客についてたくさんの情報を集めて準備していたこと、知ってるよ」
ルイ様にはなぜか私の行動が筒抜けだ。
同じ王宮に暮らしているのだから、当然かもしれないけれど。
「今日のための勉強に時間を使った分、明日の試験のために割く時間が減ってしまっただろう? その分はしっかり僕のほうで補填するから、安心して」
こうして私が安心して明日の試験に臨むことができるだろうことが確定した。
なんならいい点を取れることも確定したかもしれない。ルイ様に頼りきりでズルしている気にならなくもないけれど。でも、頑張って暗記するのは間違いなく少し出来の悪い私の頭なのだから、許してもらえるだろう。
私は心の中でルイ様を神様のように拝み、安心してその身を委ねたのだった。
ただ、これは表面的な評価にすぎないと私自身も理解している。
この場は王太子殿下の婚約披露パーティーであり、貴族たちの公式な社交の場でもあるので、「悪女を婚約者にするなんて!」などと表立って糾弾されることはない。
特に、今回のパーティーは私たちと同年代の人たちは招待されておらず、親世代のみへのお披露目となった。
だから、ミディール学園に戻ったら……学生たちの反応は未知数だ。
個人的には、さすがに王太子殿下の婚約者を無下にはできないと思うから、物理的な被害は減るのではないかと予想している。
それだけで私はとてもありがたいと崇拝する勢いなのだけれど、ルイ様たちはそれでは不満らしい。
――正式な婚約者として扱っていただけるだけでもありがたいのに、身に余る厚遇は私を堕落させるだけだと思うの……。
具体的にどう厚遇してくれるかと言うと、特にルイ様が徹底的に私を甘やかしにくるのだ。
「……いい? 今日は絶対に私から離れないでね?」
ルイ様が心配そうに私の顔を覗き込む。
相変わらずの心臓に悪い美形で、私の惚れた弱味フィルターも間に挟まれているので、顔の良さにより磨きがかかっている。
――大丈夫。私はずっとルイ様に囚われているから。
なんて言葉は実際には口にしないけれど。
「はい。今日は私のこと、離さないでくださいね」
婚約者としてこれくらいは言っても許されるだろう、というラインを越えないように、細心の注意を払いながら今だけの会話を楽しむ。
そう。私は戸惑いながらも、全力で楽しむことに決めたのだ。堂々とルイ様の婚約者として振る舞える機会は、この役目が終われば二度と訪れないかもしれないから――。
この立場を本物にしてしまいたいとは切望しているところだけれど、実現する可能性は低いという現実も同時に理解している。
所詮、今だけの夢。いずれは現実に戻らなければいけないならば。今この瞬間を大いに満喫してもいいじゃない? と思い至ったわけである。
「今夜はずっと一緒にいてもらう予定だから……覚悟しててね?」
そう私の耳元で呟いたルイ様は、その言葉が私の頬を染めてから妖艶な笑みを見せる。
これは現実なのか夢なのか、私はふわふわした気持ちでだんだんわからなくなってきていた。
かくしてルイ様に極限まで甘やかされて夢現だった私は、自分が完全にルイ様のペースに巻き込まれていた事実に、ずっとずっとあとになって気づくことになるのだ。
ただ、そんな状態でも私はやはり翌日の試験が心配だった。
こうして好きな人の隣で、好きな人と一緒に、好きな人の婚約者として挨拶回りできるなんて夢のようだ。その幸せには存分に浸って、求められる役割もしっかり果たしたいと思ってはいるのだけれど、やはり明日の試験でいい成績をとって「奨学生」に選ばれることは譲れない。
好きな人と過ごせる時間も大切なものだけれど、それも「命」があればこそだから。
ルイ様は私たちのところへひっきりなしに訪れる名だたる貴族の当主たちに、私を猫可愛がりする姿をこれでもかと見せつけてくれた。
事前に暗記しておいた招待客のリストと照合しても、特に重要な方々への挨拶は終わっている。
私たちへの挨拶を終えた貴族たちは各々の目的のため社交に励んでいるし、今日のお役目はもう終えたと判断していいだろう。
そろそろ明日の勉強をするためにお暇してもいいだろうかと聞きたくて、意を決してエスコートしてくれているルイ様に声をかけた。
「ルイ様」
「うん? どうしたの? 疲れた? 少し休もうか?」
「すみません、そろそろ失礼させていただいても……?」
「ごめんね、もう一人だけどうしても紹介しておきたい人がいて……遅れているみたいなんだ。だから……」
ルイ様が「どうしても」と言うのなら、絶対に必要なことなのだ。それなら仕方がない。
「承知しました」と伝えようとして口を開きかけたところで、ルイ様が言葉を続けた。
「終わったら、一緒に勉強しよう。明日の試験が気になっているんだよね? 僕なら教科別に教師陣の問題の出し方の傾向と、対策まで教えてあげられるから、役に立つと思うよ? どうかな?」
――傾向と対策……⁉︎
ありがたすぎる提案に胸がときめいた。
ルイ様の助けなんて喉から手が出るほどほしいに決まっている。
「一生ついていきます……! よろしくお願いします……っ!」
私は目を輝かせてルイ様の提案に飛びついた。
ルイ様は痒いところに手が届くというか、私のことをよくわかっているというか、きっと観察眼が優れているのだ。気遣いの人だし、この容姿なので女性にモテるんだろうなぁと思うことが多々ある。
「今日のためにリリーが招待客についてたくさんの情報を集めて準備していたこと、知ってるよ」
ルイ様にはなぜか私の行動が筒抜けだ。
同じ王宮に暮らしているのだから、当然かもしれないけれど。
「今日のための勉強に時間を使った分、明日の試験のために割く時間が減ってしまっただろう? その分はしっかり僕のほうで補填するから、安心して」
こうして私が安心して明日の試験に臨むことができるだろうことが確定した。
なんならいい点を取れることも確定したかもしれない。ルイ様に頼りきりでズルしている気にならなくもないけれど。でも、頑張って暗記するのは間違いなく少し出来の悪い私の頭なのだから、許してもらえるだろう。
私は心の中でルイ様を神様のように拝み、安心してその身を委ねたのだった。
94
お気に入りに追加
2,025
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】 悪役令嬢が死ぬまでにしたい10のこと
淡麗 マナ
恋愛
2022/04/07 小説ホットランキング女性向け1位に入ることができました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。
第3回 一二三書房WEB小説大賞の最終選考作品です。(5,668作品のなかで45作品)
※コメント欄でネタバレしています。私のミスです。ネタバレしたくない方は読み終わったあとにコメントをご覧ください。
原因不明の病により、余命3ヶ月と診断された公爵令嬢のフェイト・アシュフォード。
よりによって今日は、王太子殿下とフェイトの婚約が発表されるパーティの日。
王太子殿下のことを考えれば、わたくしは身を引いたほうが良い。
どうやって婚約をお断りしようかと考えていると、王太子殿下の横には容姿端麗の女性が。逆に婚約破棄されて傷心するフェイト。
家に帰り、一冊の本をとりだす。それはフェイトが敬愛する、悪役令嬢とよばれた公爵令嬢ヴァイオレットが活躍する物語。そのなかに、【死ぬまでにしたい10のこと】を決める描写があり、フェイトはそれを真似してリストを作り、生きる指針とする。
1.余命のことは絶対にだれにも知られないこと。
2.悪役令嬢ヴァイオレットになりきる。あえて人から嫌われることで、自分が死んだ時の悲しみを減らす。(これは実行できなくて、後で変更することになる)
3.必ず病気の原因を突き止め、治療法を見つけだし、他の人が病気にならないようにする。
4.ノブレス・オブリージュ 公爵令嬢としての責務をいつもどおり果たす。
5.お父様と弟の問題を解決する。
それと、目に入れても痛くない、白蛇のイタムの新しい飼い主を探さねばなりませんし、恋……というものもしてみたいし、矛盾していますけれど、友達も欲しい。etc.
リストに従い、持ち前の執務能力、するどい観察眼を持って、人々の問題や悩みを解決していくフェイト。
ただし、悪役令嬢の振りをして、人から嫌われることは上手くいかない。逆に好かれてしまう! では、リストを変更しよう。わたくしの身代わりを立て、遠くに嫁いでもらうのはどうでしょう?
たとえ失敗しても10のリストを修正し、最善を尽くすフェイト。
これはフェイトが、余命3ヶ月で10のしたいことを実行する物語。皆を自らの死によって悲しませない為に足掻き、運命に立ち向かう、逆転劇。
【注意点】
恋愛要素は弱め。
設定はかなりゆるめに作っています。
1人か、2人、苛立つキャラクターが出てくると思いますが、爽快なざまぁはありません。
2章以降だいぶ殺伐として、不穏な感じになりますので、合わないと思ったら辞めることをお勧めします。
冤罪を受けたため、隣国へ亡命します
しろねこ。
恋愛
「お父様が投獄?!」
呼び出されたレナンとミューズは驚きに顔を真っ青にする。
「冤罪よ。でも事は一刻も争うわ。申し訳ないけど、今すぐ荷づくりをして頂戴。すぐにこの国を出るわ」
突如母から言われたのは生活を一変させる言葉だった。
友人、婚約者、国、屋敷、それまでの生活をすべて捨て、令嬢達は手を差し伸べてくれた隣国へと逃げる。
冤罪を晴らすため、奮闘していく。
同名主人公にて様々な話を書いています。
立場やシチュエーションを変えたりしていますが、他作品とリンクする場所も多々あります。
サブキャラについてはスピンオフ的に書いた話もあったりします。
変わった作風かと思いますが、楽しんで頂けたらと思います。
ハピエンが好きなので、最後は必ずそこに繋げます!
小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿中。
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】婚約破棄されて処刑されたら時が戻りました!?~4度目の人生を生きる悪役令嬢は今度こそ幸せになりたい~
Rohdea
恋愛
愛する婚約者の心を奪った令嬢が許せなくて、嫌がらせを行っていた侯爵令嬢のフィオーラ。
その行いがバレてしまい、婚約者の王太子、レインヴァルトに婚約を破棄されてしまう。
そして、その後フィオーラは処刑され短い生涯に幕を閉じた──
──はずだった。
目を覚ますと何故か1年前に時が戻っていた!
しかし、再びフィオーラは処刑されてしまい、さらに再び時が戻るも最期はやっぱり死を迎えてしまう。
そんな悪夢のような1年間のループを繰り返していたフィオーラの4度目の人生の始まりはそれまでと違っていた。
もしかしたら、今度こそ幸せになれる人生が送れるのでは?
その手始めとして、まず殿下に婚約解消を持ちかける事にしたのだがーー……
4度目の人生を生きるフィオーラは、今度こそ幸せを掴めるのか。
そして時戻りに隠された秘密とは……
我慢するだけの日々はもう終わりにします
風見ゆうみ
恋愛
「レンウィル公爵も素敵だけれど、あなたの婚約者も素敵ね」伯爵の爵位を持つ父の後妻の連れ子であるロザンヌは、私、アリカ・ルージーの婚約者シーロンをうっとりとした目で見つめて言った――。
学園でのパーティーに出席した際、シーロンからパーティー会場の入口で「今日はロザンヌと出席するから、君は1人で中に入ってほしい」と言われた挙げ句、ロザンヌからは「あなたにはお似合いの相手を用意しておいた」と言われ、複数人の男子生徒にどこかへ連れ去られそうになってしまう。
そんな私を助けてくれたのは、ロザンヌが想いを寄せている相手、若き公爵ギルバート・レンウィルだった。
※本編完結しましたが、番外編を更新中です。
※史実とは関係なく、設定もゆるい、ご都合主義です。
※独特の世界観です。
※中世〜近世ヨーロッパ風で貴族制度はありますが、法律、武器、食べ物など、その他諸々は現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観となっています。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】どうやら時戻りをしました。
まるねこ
恋愛
ウルダード伯爵家は借金地獄に陥り、借金返済のため泣く泣く嫁いだ先は王家の闇を担う家。
辛い日々に耐えきれずモアは自らの命を断つ。
時戻りをした彼女は同じ轍を踏まないと心に誓う。
※前半激重です。ご注意下さい
Copyright©︎2023-まるねこ
変態婚約者を無事妹に奪わせて婚約破棄されたので気ままな城下町ライフを送っていたらなぜだか王太子に溺愛されることになってしまいました?!
utsugi
恋愛
私、こんなにも婚約者として貴方に尽くしてまいりましたのにひどすぎますわ!(笑)
妹に婚約者を奪われ婚約破棄された令嬢マリアベルは悲しみのあまり(?)生家を抜け出し城下町で庶民として気ままな生活を送ることになった。身分を隠して自由に生きようと思っていたのにひょんなことから光魔法の能力が開花し半強制的に魔法学校に入学させられることに。そのうちなぜか王太子から溺愛されるようになったけれど王太子にはなにやら秘密がありそうで……?!
※適宜内容を修正する場合があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる