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第六話 告白の返事

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「あ、目が覚めた?」

私は気絶してしまったみたいだ。拘束は解かれていて、寝転がる私には先輩のブレザーがかけられていた。
先輩のブレザーの袖にはシワがついていて、さっきの出来事が夢ではないことを物語る。
思い出し、私は急に恥ずかしくなった。
ブレザーをかけてくれた優しさに、嬉しい気持ちが込み上げてくる。

「あ、あの…かけてくださって、ありがとうございます。」

先輩はそれには答えずにふふっと微笑んだあと、遠くの方を見た。西日がさしていて、瞳と髪の毛がキラキラとして見える。

「本当は断るつもりだったんだ。どこかで拒絶して、逃げるだろうと思ってた。でも君は最後まで拒否しなかったし、健気な君の姿を見ていたら、なんだかちょっと、ね。かわいいなと思ったよ。」
「じゃ、じゃあ…!」
「今度は四つん這いでやってみない?」

先輩はにこりと爽やかに笑った。
私、先輩と付き合える、よね?


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