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ミコーの語る第五話 9
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私に突き刺さる前に、割り込んだ別の剣先に絡め取られ、掬い上げられた。
獣人騎士の手を離れた剣が宙で弧を描いているうちに、ハエレは流れのまま剣を引き戻し、その一人目を斬り伏せる。
十年前と変わらない……いや、それ以上。無駄が極限まで削ぎ落とされた最小限の動き!
だけど押し寄せる獣人騎士らを前に、左脚を庇う……。
――そうだった、彼は左脚がないんだ。
そこに手枷を解かれたクーストースが割り込んで、落ちてくる剣を掴み取り、私を守るように前で構えた。タミアもこちらに駆けてきて、私とトニトを抱き寄せる。
「大丈夫、たいした抵抗はできまいよ。この人数差じゃね」
連れていた武官に庇われ一歩引いたウェルテが言い、代わりに入った武官が抜剣する間に、迫ってきた獣人騎士はおかしな動きを察知した他の騎士らによって、あっという間に抑え込まれていた。
矢を放った賊も、遠方で取り押さえられている様子。
「そもそも、トニトが生き残り帰ってきたという時点で、叔父殿は詰みだ」
王子が死亡した確信があったからこそ、偽物王子の私に罪をなすりつけて始末しようとしたんだろうとウェルテ。そうすれば王になる気のないウェルテは王位継承権を放棄したろうし、叔父が満場一致で王位を継いだ。
「王になる絶好の機会を得て、これ以上の我慢ができなくなったのだろうね」
私を人と思い込み、ミコーだと気づかなかったこと、殺したと思ったトニトを殺せていなかったこと、ウェルテがこっち側として動いたこと。全部が叔父の予想を裏切った。
確かに、叔父が正当な手順で王位を継承できる手段は断たれたけど――こんなに悠長にしてる暇はないと思うよ!
「バカ叔父を捕まえなきゃ、逃げちゃう!」
「王宮内がこの騒ぎで逃げ切れるとは思えないけどね」
ウェルテは肩をすくめ、能天気に言う。けど、私はそうは思わない。
「十年前の、トニト誘拐未遂事件も多分、バカ叔父の仕業なの! それってつまり、私たちの知らない隠し通路や仕掛けを、あいつが知ってる可能性高いってことでしょ?」
そしてそれは、バカ叔父が十年以上前から王位簒奪を狙ってたってことでしょ。
なのにこのまま降参なんてするはずない。逃げたってことは、この中途半端な襲撃は時間稼ぎ。まだ諦める気がないってことだよ。
もともとバカ叔父は、謀反を起こしてでもトニトを殺し、王位を簒奪するつもりでいたんだもん!
「政変の準備をしてたってことだよ。なら、軍隊だって隠し持ってるって考えるべき! このまま逃したら、今度は戦を仕掛けてくると私は思う!」
◆
私たち、すぐ叔父を追いかけようとしたんだけど……。
「お待ちください! これより先はお二人のなさることではありません!」
我に返ったタミアに捕まえられ、一旦部屋に強制連行されてしまった。
「なんでー、急いでるのにーっ!」
「当然です! 今どのような格好をなさっているとお思いですか!」
そりゃ真っ裸に外套とか真っ裸に寛衣とか、人的によろしくない格好のは分かってますけどーっ!
急がなきゃいけないのにと焦る私を横に、トニトはホッとした表情。
「ミコーはずっと狼だったからあんまり気にならないのかもだけど、僕はありがたいかな……」
あれだけ人に見られている場所で、真っ裸になるのは正直恥ずかしかったんだって。
本当は、最低限の衣類を身につけておきたかったのにとボヤくトニト。
だけどハエレが微妙な表情で。
「狼が下穿だけ身に付けてるのもどうかと思うんですよ……」
その言い分に、私とウェルテは顔を見合わせ、うんうんと頷いた。
「それは変だよね」
「変だね。というか逆に恥ずかしい」
「そう思ったから僕も我慢したんだよ!」
まぁそれで、服は着なきゃいけないよねってなったんだけど、私はずっとトニトのふりをしてたから、女物の衣服って下着以外持ってないんだよね。だからトニトの服をまた借りることとなった。
「トニト、脱ぎやすいの貸して、狼になったほうがいいこともあると思うし……あっ、もしかしなくても私は狼に戻っておけばよくない⁉︎」
「それだと喋れなくなっちゃうから、色々困ると思うんだよ。まず僕らはお互いがどうしてたかを知るべきだと思う」
それで私、着替えの間にトニトと別れてからのことをかいつまんで話した。
ミーレスのことを伝えるのは辛かったけど……今のミーレスはトニトを襲撃した一味として扱われてるから、そうじゃないってことをトニトに分かってもらわなきゃいけなかった。
一通りを聞いた後、トニトは神妙な面持ちで私に約束してくれた。
「ミーレスのことは、このゴタゴタが片付いたら、ちゃんと訂正する。正しく彼を弔うよ」
「うん、そうしてあげて」
死んで来世に旅立った人をどう弔おうが、帰ってきてくれることはない。でも……安らかに眠ってほしいし、憂いなく次の世に生まれてほしい。
タミアも絶対、そう思ってるはず。
泣きそうになっちゃって、慌てて目元をゴシゴシしてたら、トニトの手が私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「……ミコー、僕らは幸せだよね。たくさんの人に大切にしてもらってる。その分を次の世に返せるような、ちゃんとした大人になろう」
「うん……」
トニトのこういうところ、本当に好き。
トニトの事情も聞きたかったんだけど、着替えの時間はあっという間に終了。
まずはバカ叔父をなんとかするのを優先しようとなった。
叔父の逃走は騎士らにも伝えられ、見つけ出すよう命じてあったけど……未だ発見の報告はない。おそらく予想通り隠し通路を利用してるんだろうけど、騎士らの中には叔父の間者も多数含まれているみたいだったし、下手に情報を与えるわけにもいかない……。
とくに追跡なんかに特化してる獣人騎士らは、叔父の所有物と化している可能性が高くて、思った以上に動きにくい状況だ。
「確実に信頼できる獣人騎士がいない以上、追跡は難しいな……」
王宮の隠し通路を使って逃げているであろう叔父を追う以上、関わった人は国の秘密を一生抱えていくことになっちゃうし、そういう重積はあまり与えたくないんだよなとトニトは思案顔。
「難しくないよ。私が臭いを辿ればいいんだし」
人の姿だと多少嗅ぎ分けにくくなるけど、全然できるよ!
あの人の匂いはちゃんと覚えてる。
「ある程度、進んだ先だけでも絞れたらどの隠し通路を使ってるか絞り込めるだろうしね。……とはいえ、私が知ってるのはほんの数本だからな……」
「僕もまだほとんど教えられてなかったんだよね……」
これは大変かもしれないと、二人は眉間に皺を寄せてる。隠し通路とかって、子供のうちだと遊んで入っちゃうかもしれないからって、あまり教えてもらえないんだよね。
でもね……大丈夫!
「私、王宮の隠し通路結構知ってる」
そう言うと、トニトとウェルテはびっくり顔。
「僕はまだ全然教えられてなかったのに……お父様に聞いたの?」
「ううん、自分で見つけたよー!」
変なところで人の匂いが途切れてたり、その場所と違う匂いの空気が混じってたりする所は大抵秘密通路に繋がってたよ。
「だから近くまで行けば、分かるかも!」
偉ぶってるバカ叔父が一人きりで逃げてるとは思えない。きっと幾人か部下を連れてるだろうし、臭いを辿るのはそんなに難しくないと思う。ある程度近くに来れば、どの通路を使ってるか絞り込めるよ!
獣人騎士の手を離れた剣が宙で弧を描いているうちに、ハエレは流れのまま剣を引き戻し、その一人目を斬り伏せる。
十年前と変わらない……いや、それ以上。無駄が極限まで削ぎ落とされた最小限の動き!
だけど押し寄せる獣人騎士らを前に、左脚を庇う……。
――そうだった、彼は左脚がないんだ。
そこに手枷を解かれたクーストースが割り込んで、落ちてくる剣を掴み取り、私を守るように前で構えた。タミアもこちらに駆けてきて、私とトニトを抱き寄せる。
「大丈夫、たいした抵抗はできまいよ。この人数差じゃね」
連れていた武官に庇われ一歩引いたウェルテが言い、代わりに入った武官が抜剣する間に、迫ってきた獣人騎士はおかしな動きを察知した他の騎士らによって、あっという間に抑え込まれていた。
矢を放った賊も、遠方で取り押さえられている様子。
「そもそも、トニトが生き残り帰ってきたという時点で、叔父殿は詰みだ」
王子が死亡した確信があったからこそ、偽物王子の私に罪をなすりつけて始末しようとしたんだろうとウェルテ。そうすれば王になる気のないウェルテは王位継承権を放棄したろうし、叔父が満場一致で王位を継いだ。
「王になる絶好の機会を得て、これ以上の我慢ができなくなったのだろうね」
私を人と思い込み、ミコーだと気づかなかったこと、殺したと思ったトニトを殺せていなかったこと、ウェルテがこっち側として動いたこと。全部が叔父の予想を裏切った。
確かに、叔父が正当な手順で王位を継承できる手段は断たれたけど――こんなに悠長にしてる暇はないと思うよ!
「バカ叔父を捕まえなきゃ、逃げちゃう!」
「王宮内がこの騒ぎで逃げ切れるとは思えないけどね」
ウェルテは肩をすくめ、能天気に言う。けど、私はそうは思わない。
「十年前の、トニト誘拐未遂事件も多分、バカ叔父の仕業なの! それってつまり、私たちの知らない隠し通路や仕掛けを、あいつが知ってる可能性高いってことでしょ?」
そしてそれは、バカ叔父が十年以上前から王位簒奪を狙ってたってことでしょ。
なのにこのまま降参なんてするはずない。逃げたってことは、この中途半端な襲撃は時間稼ぎ。まだ諦める気がないってことだよ。
もともとバカ叔父は、謀反を起こしてでもトニトを殺し、王位を簒奪するつもりでいたんだもん!
「政変の準備をしてたってことだよ。なら、軍隊だって隠し持ってるって考えるべき! このまま逃したら、今度は戦を仕掛けてくると私は思う!」
◆
私たち、すぐ叔父を追いかけようとしたんだけど……。
「お待ちください! これより先はお二人のなさることではありません!」
我に返ったタミアに捕まえられ、一旦部屋に強制連行されてしまった。
「なんでー、急いでるのにーっ!」
「当然です! 今どのような格好をなさっているとお思いですか!」
そりゃ真っ裸に外套とか真っ裸に寛衣とか、人的によろしくない格好のは分かってますけどーっ!
急がなきゃいけないのにと焦る私を横に、トニトはホッとした表情。
「ミコーはずっと狼だったからあんまり気にならないのかもだけど、僕はありがたいかな……」
あれだけ人に見られている場所で、真っ裸になるのは正直恥ずかしかったんだって。
本当は、最低限の衣類を身につけておきたかったのにとボヤくトニト。
だけどハエレが微妙な表情で。
「狼が下穿だけ身に付けてるのもどうかと思うんですよ……」
その言い分に、私とウェルテは顔を見合わせ、うんうんと頷いた。
「それは変だよね」
「変だね。というか逆に恥ずかしい」
「そう思ったから僕も我慢したんだよ!」
まぁそれで、服は着なきゃいけないよねってなったんだけど、私はずっとトニトのふりをしてたから、女物の衣服って下着以外持ってないんだよね。だからトニトの服をまた借りることとなった。
「トニト、脱ぎやすいの貸して、狼になったほうがいいこともあると思うし……あっ、もしかしなくても私は狼に戻っておけばよくない⁉︎」
「それだと喋れなくなっちゃうから、色々困ると思うんだよ。まず僕らはお互いがどうしてたかを知るべきだと思う」
それで私、着替えの間にトニトと別れてからのことをかいつまんで話した。
ミーレスのことを伝えるのは辛かったけど……今のミーレスはトニトを襲撃した一味として扱われてるから、そうじゃないってことをトニトに分かってもらわなきゃいけなかった。
一通りを聞いた後、トニトは神妙な面持ちで私に約束してくれた。
「ミーレスのことは、このゴタゴタが片付いたら、ちゃんと訂正する。正しく彼を弔うよ」
「うん、そうしてあげて」
死んで来世に旅立った人をどう弔おうが、帰ってきてくれることはない。でも……安らかに眠ってほしいし、憂いなく次の世に生まれてほしい。
タミアも絶対、そう思ってるはず。
泣きそうになっちゃって、慌てて目元をゴシゴシしてたら、トニトの手が私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「……ミコー、僕らは幸せだよね。たくさんの人に大切にしてもらってる。その分を次の世に返せるような、ちゃんとした大人になろう」
「うん……」
トニトのこういうところ、本当に好き。
トニトの事情も聞きたかったんだけど、着替えの時間はあっという間に終了。
まずはバカ叔父をなんとかするのを優先しようとなった。
叔父の逃走は騎士らにも伝えられ、見つけ出すよう命じてあったけど……未だ発見の報告はない。おそらく予想通り隠し通路を利用してるんだろうけど、騎士らの中には叔父の間者も多数含まれているみたいだったし、下手に情報を与えるわけにもいかない……。
とくに追跡なんかに特化してる獣人騎士らは、叔父の所有物と化している可能性が高くて、思った以上に動きにくい状況だ。
「確実に信頼できる獣人騎士がいない以上、追跡は難しいな……」
王宮の隠し通路を使って逃げているであろう叔父を追う以上、関わった人は国の秘密を一生抱えていくことになっちゃうし、そういう重積はあまり与えたくないんだよなとトニトは思案顔。
「難しくないよ。私が臭いを辿ればいいんだし」
人の姿だと多少嗅ぎ分けにくくなるけど、全然できるよ!
あの人の匂いはちゃんと覚えてる。
「ある程度、進んだ先だけでも絞れたらどの隠し通路を使ってるか絞り込めるだろうしね。……とはいえ、私が知ってるのはほんの数本だからな……」
「僕もまだほとんど教えられてなかったんだよね……」
これは大変かもしれないと、二人は眉間に皺を寄せてる。隠し通路とかって、子供のうちだと遊んで入っちゃうかもしれないからって、あまり教えてもらえないんだよね。
でもね……大丈夫!
「私、王宮の隠し通路結構知ってる」
そう言うと、トニトとウェルテはびっくり顔。
「僕はまだ全然教えられてなかったのに……お父様に聞いたの?」
「ううん、自分で見つけたよー!」
変なところで人の匂いが途切れてたり、その場所と違う匂いの空気が混じってたりする所は大抵秘密通路に繋がってたよ。
「だから近くまで行けば、分かるかも!」
偉ぶってるバカ叔父が一人きりで逃げてるとは思えない。きっと幾人か部下を連れてるだろうし、臭いを辿るのはそんなに難しくないと思う。ある程度近くに来れば、どの通路を使ってるか絞り込めるよ!
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