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ミコーの語る第五話 1
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トニトはね、昔殺されかけたことがあるんだ。
まだ本当に小さい時のことだから、トニトはきっと覚えてない……。だけど私は狼だったから、ちゃんとしっかり覚えてる。狼は人よりずっと早く大人にならないといけないから。
その日、私の夕飯から変な匂いがしてた。
すっごく美味しくなさそうな、嫌な匂い。食べたくなかったから、私はお皿をひっくり返し、代わりの夕飯をもらいに厨房に出向いた。
ひっくり返したのはね、他の誰かが食べたら大変だし、ちょっとでも食べたふりしとく方がいいかなって思ったから。だけど厨房は大忙しで、私に代わりのご飯をくれそうな雰囲気じゃなかったものだから、しょうがないし、早々に丸まって眠ることにしたんだよね、起きてたってお腹が空くだけなんだもん。
まさか、トニトが同じものを食べたかもしれないなんて、思ってなかった……。
お風呂や眠る支度をする時、トニトはとても普通に見えたから。ちょっと怠そうで、風邪の引き始めかもしれないからって少し早めに寝台に入ったけれど、普段との違いといったら、それだけ。
彼はすぐに寝息を立て始めた。
トニトが眠る時、私はトニトに抱っこされる。私が一緒じゃないと、トニトは上手に寝られないんだ。だけど眠った後、私は結構トニトの腕から抜け出して、遊んだり、散歩したりする。だから夜番の武官とは顔見知り。
私が爪で扉を引っ掻くと、夜番は扉を開く。これは暗黙の了解で、私のための決まり事。
大抵の人は、ただ扉を開くだけ。だから私も無言で横を通り過ぎるだけなんだけど……。
「ミコー様、見回りですか」
その日の夜番は、私のお気に入りの人、ブレイヴ。彼は狼の私に声をかけてくれる珍しい人であり、剣の達人。貴族じゃなく、平民から騎士になり、そこから武官となった珍しい人。
「あまり遅くならないようにしてください、起きてしまった時、トニトルス様が心配されますからね」
そう言って送り出してくれるの、実はとっても気に入ってる。王宮に仕える貴族出身者は大抵私がいること自体を無視するし、少ない平民出身者は私を怖がって近づかない。話しかけてくれる人って本当に少ないんだもん。
分かったの代わりに首や鼻を足に擦り付けると、表情を和らげていってらっしゃいの声。ブレイヴほんといい人! 大好き!
散歩に出た理由は、散らかした夕飯が片付けられたかどうか確認するためだったのだけど現場は綺麗に掃除された後だった。よしよし、誰も被害に遭わなくてよかった。
でもお腹は空きっぱなしだったから、私はそのまま厨房に向かい、小腹が空いたと主張して燻製肉の切れ端をいただいて、中庭を散策してたら苦手なバカ叔父を見かけて隠れた。あいつ、お父様やトニトの前ではいい子のふりしてるのに、私だけだと嫌な顔して嫌なことを言うんだよね。
バカ叔父が見えなくなってから庭でちょっと遊んで、一人遊びに飽きて部屋に戻ると。
「お帰りなさいませ、トニトルス様は熟睡されているようですよ」
ブレイヴはそう言って扉を少しだけ開いてくれた。
稀に、起きたトニトが私を探してぐずることがあるんだけど、今回は大丈夫だったよう。安心して寝台に飛び乗ったら――。
トニトは眠っていなかった。
寝台から転げ落ちたのかなって思て、慌てて飛び降り、周りを歩いたり寝台下を覗いたりしたけど、いない。
――トニトが、いない。
急いで続き部屋にいる夜番の女中を起こそうとしたのだけど――。
どれだけ引っ掻いても、扉は開かなかった。
だからもう一回、外に行くための扉を引っ掻いたら。
「どうされました?」
ブレイヴはすぐに気づいて、扉を開いてくれた。
彼の衣服を引っ張った。中に来てって一生懸命お願いした。他の武官だったらきっと、もっと時間がかかった。でも彼は私が言わんとすることをすぐに理解してくれ――。
「トニトルス様?」
もぬけの空の寝台を見て、すぐに夜番女中のいる続き部屋扉を押し開いた。
部屋はもぬけの空。寝台を使った形跡もない。
ズカズカと部屋に踏み込んだブレイヴはざっと辺りを見回し、もう一度私たちの部屋に戻ってきて、今度は寝台へ。
トニトが寝かされていた場所は、寝具が乱れているからすぐ分かる。ブレイヴはそこに手を伸ばし、触れた。
「……まだ温もりが残っています。連れ去られたのは、そう前のことじゃない」
おそらく女中だ……という呟き。今日の夜番は、少し前に配属されたばかりの新人だったはず。
「女中部屋の出入り口からは、誰も出てきていないし、入ってもいない……ということは、この部屋のどこかに隠し通路があるな」
私に言ったんじゃないと思う。きっとブレイヴの独り言だったんだろう。だけど――。
隠し通路なら知ってる!
暖炉横の柱に走り、ガリガリ引っ掻いた。これは飾りの柱だよ、後ろに細い道があるの!
意図を察したブレイヴはすぐに動いてくれて、柱を力一杯押して、通路を開く。
「……ミコー様、助けを呼ぶが時間を食うのと、俺を信じる、どっちがいい?」
ブレイヴがすごいの、私知ってる!
喋れない私は、返事の代わりに足元をするりとすり抜けて通路に入った。
「期待には応えます」
ブレイヴもそのまま、私を追ってきた。
いくつか別の部屋へと続く分かれ道もあったけど、人が通った跡はあまりないから、迷うことなんてなかった。
私たちはトニトを追って通路を進み、王宮を出、雑木林にある狩小屋に顔を出した。
だけどそこは、敵の巣窟――。
「あら……やっぱり来ちゃったの」
舌なめずりした女中が私に短剣を振り下ろしたのだけど、すんでの所で尻尾を掴まれ、通路に引き戻されていた。
「ミコー様は援軍を呼んでください!」
入れ替わりに前に出たブレイヴは、目に見えない速さで抜剣、一瞬で一人切り伏せ、そのまま通路の出口を足で蹴り、塞ぐ。
「あっはは! 狼に人語が分かるわけないのに!」
扉を隔てくぐもった声が聞こえた。
「さてどうだろうな」
何人もの敵に囲まれているだろうに、落ち着いた声。
「どっちでもいいんだよ、援軍はあろうが、あるまいが……ここの全員を俺が切り伏せることに変わりはないしな――」
自信に満ちた声を最後まで聞かず、私は来た道を全力で引き返し――。
狩小屋から響く、甲高い笛の音。
狂ったみたいに鳴らされ続けたその音に、獣人騎士たちが気づいてくれ、駆けつけたら――。
狩小屋は血に染まり、多数の死骸の中、片脚を失ったブレイヴが、トニトを抱いて、待っていた。
◆
懐かしい夢を見たのは多分、隠し通路を通った時みたいな、石畳と埃の匂いがするせい。
「……ん……」
目を開いたら、暗がりだった。
とはいっても私は夜目がきくから、ここが牢屋で鉄格子がはまってることくらいは見て取れる。
やっぱり捕まっちゃったんだーってげんなりしてたら、髪を梳く優しい手がぴたりと止まった。
「トニトルス様」
タミアの声。
ガバッと身を起こしたら、少し頭に響いたけど、大丈夫、元気!
「タミア⁉︎ 大丈夫⁉︎」
そう聞いたら、細い手が私の頭に伸びてきて、私の頭はもう一度柔らかいタミアの膝上に引き戻されてしまった。
「私は大丈夫ですから、トニトルス様は横になって安静に。頭を打って……少し切れてもいるのですよ」
「あー……痛いと思ったらやっぱりぃ」
「無茶をなさるからです」
「だってぇ、あいつらタミアを叩こうとしたんだよ⁉︎」
手が、また髪を梳く感触。
なんだか懐かしい、狼の私を毛繕いしてくれる時みたいな、優しい手つき。
「私などよりも、貴女様はご自分の身を守るべきです」
「平気だよ、私はトニト本人じゃないもん」
「それでも、御身は大切になさいませ。貴女様までトニトルス様のもとを去るなど、あってはなりません」
「…………んー……タミア?」
あれ、なんか言葉も前みたいに丁寧って、思ったの。
得体の知れない何かでしかない私じゃない、ミコーを見てる時みたいな声。
だけど、私が何か言う前に、タミアの手に口が塞がれてしまった。
「余計なお喋りはここまでです。まだ夜ですから、お休みください」
その時の会話はそれだけ。
そして私はもう一度、夢の中に舞い戻った。
まだ本当に小さい時のことだから、トニトはきっと覚えてない……。だけど私は狼だったから、ちゃんとしっかり覚えてる。狼は人よりずっと早く大人にならないといけないから。
その日、私の夕飯から変な匂いがしてた。
すっごく美味しくなさそうな、嫌な匂い。食べたくなかったから、私はお皿をひっくり返し、代わりの夕飯をもらいに厨房に出向いた。
ひっくり返したのはね、他の誰かが食べたら大変だし、ちょっとでも食べたふりしとく方がいいかなって思ったから。だけど厨房は大忙しで、私に代わりのご飯をくれそうな雰囲気じゃなかったものだから、しょうがないし、早々に丸まって眠ることにしたんだよね、起きてたってお腹が空くだけなんだもん。
まさか、トニトが同じものを食べたかもしれないなんて、思ってなかった……。
お風呂や眠る支度をする時、トニトはとても普通に見えたから。ちょっと怠そうで、風邪の引き始めかもしれないからって少し早めに寝台に入ったけれど、普段との違いといったら、それだけ。
彼はすぐに寝息を立て始めた。
トニトが眠る時、私はトニトに抱っこされる。私が一緒じゃないと、トニトは上手に寝られないんだ。だけど眠った後、私は結構トニトの腕から抜け出して、遊んだり、散歩したりする。だから夜番の武官とは顔見知り。
私が爪で扉を引っ掻くと、夜番は扉を開く。これは暗黙の了解で、私のための決まり事。
大抵の人は、ただ扉を開くだけ。だから私も無言で横を通り過ぎるだけなんだけど……。
「ミコー様、見回りですか」
その日の夜番は、私のお気に入りの人、ブレイヴ。彼は狼の私に声をかけてくれる珍しい人であり、剣の達人。貴族じゃなく、平民から騎士になり、そこから武官となった珍しい人。
「あまり遅くならないようにしてください、起きてしまった時、トニトルス様が心配されますからね」
そう言って送り出してくれるの、実はとっても気に入ってる。王宮に仕える貴族出身者は大抵私がいること自体を無視するし、少ない平民出身者は私を怖がって近づかない。話しかけてくれる人って本当に少ないんだもん。
分かったの代わりに首や鼻を足に擦り付けると、表情を和らげていってらっしゃいの声。ブレイヴほんといい人! 大好き!
散歩に出た理由は、散らかした夕飯が片付けられたかどうか確認するためだったのだけど現場は綺麗に掃除された後だった。よしよし、誰も被害に遭わなくてよかった。
でもお腹は空きっぱなしだったから、私はそのまま厨房に向かい、小腹が空いたと主張して燻製肉の切れ端をいただいて、中庭を散策してたら苦手なバカ叔父を見かけて隠れた。あいつ、お父様やトニトの前ではいい子のふりしてるのに、私だけだと嫌な顔して嫌なことを言うんだよね。
バカ叔父が見えなくなってから庭でちょっと遊んで、一人遊びに飽きて部屋に戻ると。
「お帰りなさいませ、トニトルス様は熟睡されているようですよ」
ブレイヴはそう言って扉を少しだけ開いてくれた。
稀に、起きたトニトが私を探してぐずることがあるんだけど、今回は大丈夫だったよう。安心して寝台に飛び乗ったら――。
トニトは眠っていなかった。
寝台から転げ落ちたのかなって思て、慌てて飛び降り、周りを歩いたり寝台下を覗いたりしたけど、いない。
――トニトが、いない。
急いで続き部屋にいる夜番の女中を起こそうとしたのだけど――。
どれだけ引っ掻いても、扉は開かなかった。
だからもう一回、外に行くための扉を引っ掻いたら。
「どうされました?」
ブレイヴはすぐに気づいて、扉を開いてくれた。
彼の衣服を引っ張った。中に来てって一生懸命お願いした。他の武官だったらきっと、もっと時間がかかった。でも彼は私が言わんとすることをすぐに理解してくれ――。
「トニトルス様?」
もぬけの空の寝台を見て、すぐに夜番女中のいる続き部屋扉を押し開いた。
部屋はもぬけの空。寝台を使った形跡もない。
ズカズカと部屋に踏み込んだブレイヴはざっと辺りを見回し、もう一度私たちの部屋に戻ってきて、今度は寝台へ。
トニトが寝かされていた場所は、寝具が乱れているからすぐ分かる。ブレイヴはそこに手を伸ばし、触れた。
「……まだ温もりが残っています。連れ去られたのは、そう前のことじゃない」
おそらく女中だ……という呟き。今日の夜番は、少し前に配属されたばかりの新人だったはず。
「女中部屋の出入り口からは、誰も出てきていないし、入ってもいない……ということは、この部屋のどこかに隠し通路があるな」
私に言ったんじゃないと思う。きっとブレイヴの独り言だったんだろう。だけど――。
隠し通路なら知ってる!
暖炉横の柱に走り、ガリガリ引っ掻いた。これは飾りの柱だよ、後ろに細い道があるの!
意図を察したブレイヴはすぐに動いてくれて、柱を力一杯押して、通路を開く。
「……ミコー様、助けを呼ぶが時間を食うのと、俺を信じる、どっちがいい?」
ブレイヴがすごいの、私知ってる!
喋れない私は、返事の代わりに足元をするりとすり抜けて通路に入った。
「期待には応えます」
ブレイヴもそのまま、私を追ってきた。
いくつか別の部屋へと続く分かれ道もあったけど、人が通った跡はあまりないから、迷うことなんてなかった。
私たちはトニトを追って通路を進み、王宮を出、雑木林にある狩小屋に顔を出した。
だけどそこは、敵の巣窟――。
「あら……やっぱり来ちゃったの」
舌なめずりした女中が私に短剣を振り下ろしたのだけど、すんでの所で尻尾を掴まれ、通路に引き戻されていた。
「ミコー様は援軍を呼んでください!」
入れ替わりに前に出たブレイヴは、目に見えない速さで抜剣、一瞬で一人切り伏せ、そのまま通路の出口を足で蹴り、塞ぐ。
「あっはは! 狼に人語が分かるわけないのに!」
扉を隔てくぐもった声が聞こえた。
「さてどうだろうな」
何人もの敵に囲まれているだろうに、落ち着いた声。
「どっちでもいいんだよ、援軍はあろうが、あるまいが……ここの全員を俺が切り伏せることに変わりはないしな――」
自信に満ちた声を最後まで聞かず、私は来た道を全力で引き返し――。
狩小屋から響く、甲高い笛の音。
狂ったみたいに鳴らされ続けたその音に、獣人騎士たちが気づいてくれ、駆けつけたら――。
狩小屋は血に染まり、多数の死骸の中、片脚を失ったブレイヴが、トニトを抱いて、待っていた。
◆
懐かしい夢を見たのは多分、隠し通路を通った時みたいな、石畳と埃の匂いがするせい。
「……ん……」
目を開いたら、暗がりだった。
とはいっても私は夜目がきくから、ここが牢屋で鉄格子がはまってることくらいは見て取れる。
やっぱり捕まっちゃったんだーってげんなりしてたら、髪を梳く優しい手がぴたりと止まった。
「トニトルス様」
タミアの声。
ガバッと身を起こしたら、少し頭に響いたけど、大丈夫、元気!
「タミア⁉︎ 大丈夫⁉︎」
そう聞いたら、細い手が私の頭に伸びてきて、私の頭はもう一度柔らかいタミアの膝上に引き戻されてしまった。
「私は大丈夫ですから、トニトルス様は横になって安静に。頭を打って……少し切れてもいるのですよ」
「あー……痛いと思ったらやっぱりぃ」
「無茶をなさるからです」
「だってぇ、あいつらタミアを叩こうとしたんだよ⁉︎」
手が、また髪を梳く感触。
なんだか懐かしい、狼の私を毛繕いしてくれる時みたいな、優しい手つき。
「私などよりも、貴女様はご自分の身を守るべきです」
「平気だよ、私はトニト本人じゃないもん」
「それでも、御身は大切になさいませ。貴女様までトニトルス様のもとを去るなど、あってはなりません」
「…………んー……タミア?」
あれ、なんか言葉も前みたいに丁寧って、思ったの。
得体の知れない何かでしかない私じゃない、ミコーを見てる時みたいな声。
だけど、私が何か言う前に、タミアの手に口が塞がれてしまった。
「余計なお喋りはここまでです。まだ夜ですから、お休みください」
その時の会話はそれだけ。
そして私はもう一度、夢の中に舞い戻った。
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