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ミコーの語る第三話 3
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また少し時が過ぎた。
実りの秋! 美味しいものいっぱいの季節は、落ち葉の季節!
あああぁぁぁ、女中たちが掃き集めた落ち葉の山に頭から突っ込みたーい! ゴロンゴロンしてガッサガッサさせて走り回りたーい! 獣化できないの飽きたー、全力疾走したーい‼︎
という衝動と日々戦っている、トニトのふりしたミコーです。
運動不足なのは前々からカペルたちも気にしていた。療養中となってるから、堂々と運動するわけにもいかないし……襲撃され、黒幕が逮捕されてないという状況で、外出するわけにもいかない。トニトはこの国ただ一人の血を残せる直系王族なんだから。
ということで。
すっごい嫌な顔した私の前に、クーストースが立っている。
庭を散歩したいって言ったら、こいつが護衛武官としてやって来たんだけど……私、こいつ大っ嫌い。
なのにタミアはクーストースを信頼してるみたいで、ちょっと心を許しすぎじゃない? って思う言動が多々あるの……。
タミアは、クーストースがミーレスの亡骸を足蹴にしたって知らない。
ミーレスの遺言を無碍にしたって知らない。
バカ叔父にタミアを利用するよう進言したって知らない。
だから仕方ないし、タミアの分も、私が怒るべきだと思ってる。
じゃなきゃ、ミーレスが可哀想。
――クーストースもミーレスの仇だ……。
だから大っ嫌い。
カペルとタミア、そしてクーストースを引き連れ、たまにすれ違う家臣に挨拶されたりしつつ、王宮をうろうろした。
今、政務の全ては家臣らが回していて、王族の判断が必要なものはウェルテとバカ叔父に振られている形だ。
お父様の急な死は、私たちだけじゃなく彼らも振り回した。
忙しくって大変そうな人がパタパタ小走りで移動してたりすると、申し訳ない気持ちになる。
私にはまだ情勢とか駆け引きとかってよく分からないから仕方ないんだけど……見せてもらえないと分かりようもないから、見せてって主張すべきかなって、最近は思ってる。
だけどそうすると、元気になりました宣言をしたことになっちゃうでしょ?
そこまでじゃないから、ちょっとだけ回してって言いたいんだけど、どう言えばいいだろう……難しい。
考えながら中庭に差し掛かった時、ちょうど良い塩梅の落ち葉山がこんもりと盛り上がっていた。
突っ込みたい!
でも我慢っ、私は今、狼じゃないんだからっ。
一生懸命我慢して、前を通り過ぎようと思ったのに――。
「……懐かしいわ」
後ろから聞こえた小さな呟きで、足が止まった。
タミアが仕事以外のことで口を開くって、最近なかった。
何か言いたそうに、食い入るように私を見てたりはするんだけど……私が気づくと視線を逸らし、促しても必要最低限の言葉しか交わしてくれない。
「落ち葉の山がですか?」
カペルが不思議そうに問う。
そういえば彼、去年はここに来て間もなかったし、あれを見てないのかもしれない。
「ミコー様が、あれを見たら大喜びで飛びついていって、盛大に散らかすのよ。全身に枯れ葉を纏わりつかせて……毎年、後で毛繕いが大変なの」
ほんの小さな暖かい思い出。
でも今年は見れないのねって呟いて、タミアは俯いてしまった。そんなタミアを、クーストースも無言で見つめる。
去年は、この話に続きがあってね。
門番になりたてだったミーレスが交代時間に通りかかって、散らかった落ち葉をかき集めてから、私の上に落ち葉の雨を降らせてくれたのよ!
一緒に遊んでくれる人って今までいなかったから、すっごく嬉しかったの!
クーストースがずっと横で、ミーレスそこまでにしとけ、ミコー様は王族なんだ、見つかったらやばい、それ以上はやめとけーって言ってたのに、結局見つかるまで一緒に遊んでくれた。あとできっと怒られたと思う。でも――。
それからもミーレスは、私のことよく撫でてくれて、たまにお菓子もこっそり投げてくれて……。
「落ち葉の雨は、もう降らないんだ……」
ミーレスはもう、降らせてくれないんだ……。
そう思ったら、今までずっと我慢してたのに、してたのに……っ。すっごく我慢できなくなって、私は落ち葉の山に突っ込んで倒れた。
「トニトルス様⁉︎」
慌てたカペルの声。
でもこうしないと、涙を見られちゃう、誤魔化せないと思ったの。
泣いちゃダメ、落ち込んでるふりはしていいけど、泣いちゃダメなんだよ。トニトは人前で泣かないもん。
トニトを演じなきゃいけないのに、泣いちゃダメ。ミーレスにタミアを守るって約束したんだから。
散らかされた女中はびっくりしたと思う。でも……妹姫様を思い出されたんですねって、そう言って許してくれた。
そうか、ミコーのことが懐かしくなってしまったんだって言い訳は使える! それでいこう!
もう散歩してる雰囲気じゃなくなったから、私たちはそそくさと部屋に戻った。
今日は早く休むと言って寝台に潜り込んだ私は、いない私のかわりに枕を抱きしめて泣いた。
そうやって泣いてたトニトの真似をして。
◆
ミコーに戻りたい。
私はやっぱり狼がいい。
幼い頃から、布団の中で我慢して泣くトニトを、私は何度も慰めた。
だけど今は私がトニトだから、慰めてくれるミコーがいない。
トニトに会いたい。寂しい。ここはずっとヒリついてて、誰かに見られてて、苦しい。
だけど――。
トニトはずっとここで生きて来たんだよね。
◆
朝が来た。
冷たい声で私を起こしにくるタミアが、今日も来る。
「トニトルス様、お目覚めの時間でございます」
でもその日、タミアはお湯と水の入ったたらいを持参してて、まずお湯で濡らした手拭いを手渡ししてくれた。
――あぁ、これ……。
目元の腫れを誤魔化すためにトニトがしてた。
受け取った手拭いを瞼の上に置いて、しばらくしたら水で濡らしたものと取り替える作業を幾度か繰り返すと、なんとなくスッキリ、気分もマシになった気がする。
こうやってトニトも、気持ちを切り替えてた……。
……トニトが隠れて泣く時、大抵その理由には私も関わってた。
トニトが何か失敗したり、思うような結果を出せなかった時、引き合いに出されたりして、悔しい思いをさせられたんだ。
あのように頼りなくて大丈夫なのだろうか?
せめて片割れも人であれば、後継者不足に嘆く必要もなかったのに。
狼の私を妹として扱うことも、よく揶揄された。
人にならないなら、ただの狼じゃないか。
一緒になってじゃれる時間かあったら、もっと鍛錬なさい。
役に立たない獣など、さっさと野に放てばいいのに。
せっかく生まれた後継が狼だったことを、先祖返りは喜ばしいことだって、みんなが言った。口ではそう言いつつも、やっぱり扱いはそうじゃなかった。
悔しいと思ったこともあるけど、もし私が人になれるって分かったら、この人たちはきっと私とトニトを引き離す。
どっちを王様にするか、トニトと争うことになる。
だから私は、一生狼でいるつもりだった。
ずっとトニトと一緒にいるために。
だって私たちはひとつから生まれたの。
それに自分の願いを優先しちゃう私は、どっちみち王の器じゃない。
トニトは凄いのよ!
文句や陰口を言われて、傷ついて泣いたって、ちゃんと涙を拭ったら前を見た。
一生懸命勉強した。遊ぶ時間を削って鍛錬に励んだ。
勝手な期待を裏切らないよう努力した。
私のことをとやかく言わせないために、自分が立派な後継者になるという険しい道を選んだ。
私はね、自分のためじゃなく、周りのために努力できるトニトだから、カッコイイと思ったの、王様になるべきだって思ったのよ。
「……ありがとう」
手拭いをタミアに返したら、グッと伸びをして、両手で頬をパン! と挟んで気合を入れて「よしっ!」って一言。
そうしたらトニトは、いつものトニトに戻る。また、努力する一日を始めるの。
私も頑張らなきゃ。
そう決意を固めて顔をあげたら、タミアが――。
口元を戦慄かせて、疑心に支配された表情で、ブルブルと震えながら私を見てた。
私のことを、得体の知れない何かと思ってる目で見てたんだ。
どうしてそんな顔をするのか分からなくて、どう声をかけていいのかも分からなくて、私もただタミアを見た。
そうしたらタミアは、視線を左右に走らせて、震える拳を胸元に引き寄せて、怯えながらも、口から、音のない言葉を吐き出したの。
あなたは、だれ?
……。
…………あ!
私、やりすぎたんだ。
トニトを見たことないはずの私が、トニトの癖を知ってるなんて、おかしいっ。
実りの秋! 美味しいものいっぱいの季節は、落ち葉の季節!
あああぁぁぁ、女中たちが掃き集めた落ち葉の山に頭から突っ込みたーい! ゴロンゴロンしてガッサガッサさせて走り回りたーい! 獣化できないの飽きたー、全力疾走したーい‼︎
という衝動と日々戦っている、トニトのふりしたミコーです。
運動不足なのは前々からカペルたちも気にしていた。療養中となってるから、堂々と運動するわけにもいかないし……襲撃され、黒幕が逮捕されてないという状況で、外出するわけにもいかない。トニトはこの国ただ一人の血を残せる直系王族なんだから。
ということで。
すっごい嫌な顔した私の前に、クーストースが立っている。
庭を散歩したいって言ったら、こいつが護衛武官としてやって来たんだけど……私、こいつ大っ嫌い。
なのにタミアはクーストースを信頼してるみたいで、ちょっと心を許しすぎじゃない? って思う言動が多々あるの……。
タミアは、クーストースがミーレスの亡骸を足蹴にしたって知らない。
ミーレスの遺言を無碍にしたって知らない。
バカ叔父にタミアを利用するよう進言したって知らない。
だから仕方ないし、タミアの分も、私が怒るべきだと思ってる。
じゃなきゃ、ミーレスが可哀想。
――クーストースもミーレスの仇だ……。
だから大っ嫌い。
カペルとタミア、そしてクーストースを引き連れ、たまにすれ違う家臣に挨拶されたりしつつ、王宮をうろうろした。
今、政務の全ては家臣らが回していて、王族の判断が必要なものはウェルテとバカ叔父に振られている形だ。
お父様の急な死は、私たちだけじゃなく彼らも振り回した。
忙しくって大変そうな人がパタパタ小走りで移動してたりすると、申し訳ない気持ちになる。
私にはまだ情勢とか駆け引きとかってよく分からないから仕方ないんだけど……見せてもらえないと分かりようもないから、見せてって主張すべきかなって、最近は思ってる。
だけどそうすると、元気になりました宣言をしたことになっちゃうでしょ?
そこまでじゃないから、ちょっとだけ回してって言いたいんだけど、どう言えばいいだろう……難しい。
考えながら中庭に差し掛かった時、ちょうど良い塩梅の落ち葉山がこんもりと盛り上がっていた。
突っ込みたい!
でも我慢っ、私は今、狼じゃないんだからっ。
一生懸命我慢して、前を通り過ぎようと思ったのに――。
「……懐かしいわ」
後ろから聞こえた小さな呟きで、足が止まった。
タミアが仕事以外のことで口を開くって、最近なかった。
何か言いたそうに、食い入るように私を見てたりはするんだけど……私が気づくと視線を逸らし、促しても必要最低限の言葉しか交わしてくれない。
「落ち葉の山がですか?」
カペルが不思議そうに問う。
そういえば彼、去年はここに来て間もなかったし、あれを見てないのかもしれない。
「ミコー様が、あれを見たら大喜びで飛びついていって、盛大に散らかすのよ。全身に枯れ葉を纏わりつかせて……毎年、後で毛繕いが大変なの」
ほんの小さな暖かい思い出。
でも今年は見れないのねって呟いて、タミアは俯いてしまった。そんなタミアを、クーストースも無言で見つめる。
去年は、この話に続きがあってね。
門番になりたてだったミーレスが交代時間に通りかかって、散らかった落ち葉をかき集めてから、私の上に落ち葉の雨を降らせてくれたのよ!
一緒に遊んでくれる人って今までいなかったから、すっごく嬉しかったの!
クーストースがずっと横で、ミーレスそこまでにしとけ、ミコー様は王族なんだ、見つかったらやばい、それ以上はやめとけーって言ってたのに、結局見つかるまで一緒に遊んでくれた。あとできっと怒られたと思う。でも――。
それからもミーレスは、私のことよく撫でてくれて、たまにお菓子もこっそり投げてくれて……。
「落ち葉の雨は、もう降らないんだ……」
ミーレスはもう、降らせてくれないんだ……。
そう思ったら、今までずっと我慢してたのに、してたのに……っ。すっごく我慢できなくなって、私は落ち葉の山に突っ込んで倒れた。
「トニトルス様⁉︎」
慌てたカペルの声。
でもこうしないと、涙を見られちゃう、誤魔化せないと思ったの。
泣いちゃダメ、落ち込んでるふりはしていいけど、泣いちゃダメなんだよ。トニトは人前で泣かないもん。
トニトを演じなきゃいけないのに、泣いちゃダメ。ミーレスにタミアを守るって約束したんだから。
散らかされた女中はびっくりしたと思う。でも……妹姫様を思い出されたんですねって、そう言って許してくれた。
そうか、ミコーのことが懐かしくなってしまったんだって言い訳は使える! それでいこう!
もう散歩してる雰囲気じゃなくなったから、私たちはそそくさと部屋に戻った。
今日は早く休むと言って寝台に潜り込んだ私は、いない私のかわりに枕を抱きしめて泣いた。
そうやって泣いてたトニトの真似をして。
◆
ミコーに戻りたい。
私はやっぱり狼がいい。
幼い頃から、布団の中で我慢して泣くトニトを、私は何度も慰めた。
だけど今は私がトニトだから、慰めてくれるミコーがいない。
トニトに会いたい。寂しい。ここはずっとヒリついてて、誰かに見られてて、苦しい。
だけど――。
トニトはずっとここで生きて来たんだよね。
◆
朝が来た。
冷たい声で私を起こしにくるタミアが、今日も来る。
「トニトルス様、お目覚めの時間でございます」
でもその日、タミアはお湯と水の入ったたらいを持参してて、まずお湯で濡らした手拭いを手渡ししてくれた。
――あぁ、これ……。
目元の腫れを誤魔化すためにトニトがしてた。
受け取った手拭いを瞼の上に置いて、しばらくしたら水で濡らしたものと取り替える作業を幾度か繰り返すと、なんとなくスッキリ、気分もマシになった気がする。
こうやってトニトも、気持ちを切り替えてた……。
……トニトが隠れて泣く時、大抵その理由には私も関わってた。
トニトが何か失敗したり、思うような結果を出せなかった時、引き合いに出されたりして、悔しい思いをさせられたんだ。
あのように頼りなくて大丈夫なのだろうか?
せめて片割れも人であれば、後継者不足に嘆く必要もなかったのに。
狼の私を妹として扱うことも、よく揶揄された。
人にならないなら、ただの狼じゃないか。
一緒になってじゃれる時間かあったら、もっと鍛錬なさい。
役に立たない獣など、さっさと野に放てばいいのに。
せっかく生まれた後継が狼だったことを、先祖返りは喜ばしいことだって、みんなが言った。口ではそう言いつつも、やっぱり扱いはそうじゃなかった。
悔しいと思ったこともあるけど、もし私が人になれるって分かったら、この人たちはきっと私とトニトを引き離す。
どっちを王様にするか、トニトと争うことになる。
だから私は、一生狼でいるつもりだった。
ずっとトニトと一緒にいるために。
だって私たちはひとつから生まれたの。
それに自分の願いを優先しちゃう私は、どっちみち王の器じゃない。
トニトは凄いのよ!
文句や陰口を言われて、傷ついて泣いたって、ちゃんと涙を拭ったら前を見た。
一生懸命勉強した。遊ぶ時間を削って鍛錬に励んだ。
勝手な期待を裏切らないよう努力した。
私のことをとやかく言わせないために、自分が立派な後継者になるという険しい道を選んだ。
私はね、自分のためじゃなく、周りのために努力できるトニトだから、カッコイイと思ったの、王様になるべきだって思ったのよ。
「……ありがとう」
手拭いをタミアに返したら、グッと伸びをして、両手で頬をパン! と挟んで気合を入れて「よしっ!」って一言。
そうしたらトニトは、いつものトニトに戻る。また、努力する一日を始めるの。
私も頑張らなきゃ。
そう決意を固めて顔をあげたら、タミアが――。
口元を戦慄かせて、疑心に支配された表情で、ブルブルと震えながら私を見てた。
私のことを、得体の知れない何かと思ってる目で見てたんだ。
どうしてそんな顔をするのか分からなくて、どう声をかけていいのかも分からなくて、私もただタミアを見た。
そうしたらタミアは、視線を左右に走らせて、震える拳を胸元に引き寄せて、怯えながらも、口から、音のない言葉を吐き出したの。
あなたは、だれ?
……。
…………あ!
私、やりすぎたんだ。
トニトを見たことないはずの私が、トニトの癖を知ってるなんて、おかしいっ。
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