986 / 1,121
終幕と……
しおりを挟む
揺れ続ける床からの振動が、絶えず傷を刺激して、あまりの痛みに何度吐いたか……。
食事などできる余裕もなく、夢と現実を右往左往しながら激痛に身も心も蝕まれ続ける中、たまに鼻を摘まれ、口に無理矢理何かを流し込まれることを繰り返す……。
右手が、焼け付くように痛い……いや、実際焼いたのか? 朦朧とした意識の中でただひたすら、死なない。死なないからと、繰り返し唱えた。
死なない……自分にそう言い聞かせておかなければ、痛みに屈してしまいそうで……。
「あまり飲ませちゃまずいんですよ、依存性が強いものなので。この前は処置のために仕方なく……」
「ですが先に体力の消耗が…………」
「レイ、飲んで。大丈夫、ただのお水……苦くないから……」
「この先に村があった。追手は回っていないようだが、買い付けだけにしよう」
「頑張って……頑張れ…………っ」
「衣服、もう少しどこかで調達した方が…………」
「今日はご馳走っス。兎を数羽仕留めました。そんでね、主にもほら、林檎。何羽か余りそうで、交換してもらってきたんス」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさぃ…………死んじゃ嫌だ……死なないで……俺なんて、庇わなくて良かったのに……」
たまに戻る意識の間に、色々な言葉や、匂いや、音があったように思う……。
いつ瞳を開いても、必ず誰かしらの視線と目が合った。
闇の中でも、絶えず灯りが用意されていた。
処置の時、あまりの痛みに暴れる俺を、泣きながら押さえつけていたサヤに、申し訳ないことをさせてしまったと思うのだけど、未だ謝れていない……。
ずっと交代で、俺に毛皮を提供してくれる狼たちにも、お礼が言えてない……。
林檎の果汁は、身に染み渡るような甘露だったと、伝えていない……。
皆も怪我が酷いだろうに、俺ばかりが場所を取り休まされている気がして、申し訳ない……。
ウォルテールに、謝らなくていい、無事で良かったと伝えたいのに……意識があると自覚できるのは、ほんの瞬き程度の間で…………。
もう雪が降っていたのだと、気付くこともなく…………。
途中から、ハインの声がしなくなったことにも、気付かないまま…………。
俺たちは、越冬を迎えていた。
◆
「こりゃぁ確かに良い毛皮だなぁ……全く無駄な傷が無い……」
「だろう? 今回一番の上物なんだ」
「そうさなぁ……これくらいでどうだ?」
「いやいや、これなら献上品にだって加工できるし、そのまま売ったって買い手が付く。
寧ろ、その方が貴方たちには利率が良いと思うから、是非それをお勧めする。
そんな理由で……もうひと声いけるんじゃないか?」
「…………あんた世馴れてんなぁ……まるで商人みたいなこと言いやがる」
分かったよ。と、苦笑し、根負けした親父さんは追加報酬を承諾してくれた。
思ったより早く折れたなと思いつつ、せいぜい小麦半袋くらいの上乗せが限界かと考えていた俺は、提示された小麦一袋という額に……。
「その代わり、上物があればまたうちに回してくれるか」
その言葉で納得。
成る程。それを取り付けるための、半袋おまけですか。
顎に手を当て、少し考える素振りをしつつ……俺は仮面越しの視線を、目の前の人物に据えた。
うーん……品を見る目は確かだ。変に難癖つけたりもされなかったし、決断するときは気前も良い……。
何より、狩猟民を侮る態度を取らなかったことに、好感が持てる……。
見た感じ、村が裕福ってわけじゃなさそうなのに……。
考えたのは一呼吸ほどの間だけ。
うん。彼は、先を考えられる人。形の無いものの価値を、認められる人だ。
「良いよ。せっかく綺麗に仕留めたこいつを、切り刻んで小物にするのは、俺も惜しいと思ってたから」
俺たち狩猟民は、直接この毛皮を売る伝手を持たない。だから、仲介してくれる人物が必ず必要で、この人はそれが分かっている。
その上で、こうやってきちんと取引をしてくれる気でいる相手ならば、大切にしたい。お互い、良い関係を続けて行けたら良いと思う。
俺の返事に、ホッとした表情を一瞬見せた親父さんは、この冬、この質のものを何枚程確保できそうだ? と、続けて聞いてきた。
ふぅん……冬で終わらせる関係で良いのかな?
「次の時までに、一枚は確実に確保しておこう。ここに寄る度に一枚は必ず約束する。
それから……冬以外でも、質が良いのが手に入れば、こちらに卸すようにもできる……」
「なにっ⁉︎」
思いがけない返答であったらしい。
……冬以外の狩猟民は、自分たちが食べたり、他と交換したりする量以外を狩らず、毛皮を卸すこともしていなかったのだ。
その間の獣は当然自分たちで消費していた。衣類や、仮面作りに使われていたのだ。
「狩猟自体は年中行うのだもの。ただ、他の季節はあまり必要とされてこなかったから、俺たちも顔を出さなかっただけ。
だから、良い品ができるように配慮して狩りをする。ここに卸すことを前提に準備するよ。
そうすれば、今の生活を何ら変えることもなく、毛皮を確保できるんだよね」
そう説明すると、成る程と納得顔になる。
むしろ……外から来た俺には、それをしてきてなかったってのが驚きだったんだけど……。
仮面で見えないから、俺の苦笑は親父さんには見えていない。
「あぁそれと……加工が得意な皮とか、特に力を入れている製品とかがあったりするかい?
言っておいてもらえたら、その皮を優先手配する。これみたいに、肉とは別。皮だけになるけど」
そう言うと、親父さんはまた不思議そうに首を傾げる。
「…………それも初めて言われたな……狩る獲物は選べやせんだろう?」
「他の村でも同じことを聞いてるんだよ。そっちとこっちが同じ品の加工が得意とは限らない。
違うなら、得手のものを加工した方が実入りが良くなるのが道理だ。
肉が無い分、そっちの負担も減らせると思うし…………。
越冬はどこも厳しいだろう? だから、春に少しでもゆとりが持てる形を、模索したくて……」
こんなにも原始的に生活していると思わなかったから、少しでも……今を良くできるように、働きかけたい。役に立ちたい。
そのための、細やかな提案のつもりであったのだけど。
「…………あんたぁ……変なこと言う奴だなぁ……」
まるで貴族みたいな考え方しやがる。と、笑われドキリとした。
「そ、そうかな?」
「あぁ。そも、あんたみたいに喋る奴が初めてだ。
大抵、肉、革、野菜、小麦。で済ませて数は指で、ん! って感じに示す。それだけだったからなぁ」
「あぁ……皆、口下手だから……」
人と接するのが怖かったから……。バレやしないか、ビクビクしながらだったからだ……。
一度社会から捨てられたと理解している彼らは、何も悪く無いのに……ずっとそうやって、世間を支えながら、怯えてきたのだ。
正体が知られたら、狩猟民としても生きていけなくなる。一人で群れを離れ、野垂れ死ぬか、兇手にまで堕ちるか……。
そう考えたら、ローシェンナの覚悟がどれほどのものだったのか、今更ながらうかがえる……。
……まぁ、そんな風に、人との接点を持とうとしなかった狩猟民らに、喋りかけまくってたマルも、相当変だったって話なんだけども。
「……あー……じゃあ、ちょっとこっちでも、確認してみるか。
次の時までに、村の連中の得手不得手を聞き取りしておく。
あんたの口ぶり的に……必要量とかもはっきりした方が良さそうだし」
有難い。察しの良い親父さんは、俺が望むことを理解してくれていたようだ。
そのついでのように付け足された次の言葉……。
「……あんた、その腕の怪我は、大丈夫なのか?」
「え?」
「その……なんだ。あんたのそれも……。
狩猟の最中に、失ったんだろう? 傷まないのか……」
今まで村に来る狩猟民に、俺みたいに喋るのはいなかった……。
そして俺が今年、一人でこの交渉の席に着いていた。その理由が、この腕の傷のため狩りを行えなくなり、前線を離脱したからだと解釈したのだろう。
通常、村々との交渉役は、こうして怪我をして狩りができなくなった者と、幼い子供らだったから……。
「心配してくれてありがとう……。痛みはもう、然程でもない」
「そうか……。…………いや、何がしてやれるってわけでもないんだが……もし何か入り用なものがあれば、そっちも言っておいてくれ。
越冬中は無理なんだが……平時もここに立ち寄るなら、用意してやれるかもしれん」
自分たちにとっては手間でしかないことだろうに、そう言ってくれる……。
その人の良さに少し苦笑。
うん……この村とは交渉の余地がある。何かの場合の備えは、優先枠に組み込もう。
「有難い。こちらも春までに確認しておくことにするよ。
あ、あと一つお願いしたいことがあるんだけど……青髪で、金瞳の旅人を探している人がいるんだ。
もし見かけたら……村に引き留めておいてくれると有難い……」
食事などできる余裕もなく、夢と現実を右往左往しながら激痛に身も心も蝕まれ続ける中、たまに鼻を摘まれ、口に無理矢理何かを流し込まれることを繰り返す……。
右手が、焼け付くように痛い……いや、実際焼いたのか? 朦朧とした意識の中でただひたすら、死なない。死なないからと、繰り返し唱えた。
死なない……自分にそう言い聞かせておかなければ、痛みに屈してしまいそうで……。
「あまり飲ませちゃまずいんですよ、依存性が強いものなので。この前は処置のために仕方なく……」
「ですが先に体力の消耗が…………」
「レイ、飲んで。大丈夫、ただのお水……苦くないから……」
「この先に村があった。追手は回っていないようだが、買い付けだけにしよう」
「頑張って……頑張れ…………っ」
「衣服、もう少しどこかで調達した方が…………」
「今日はご馳走っス。兎を数羽仕留めました。そんでね、主にもほら、林檎。何羽か余りそうで、交換してもらってきたんス」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさぃ…………死んじゃ嫌だ……死なないで……俺なんて、庇わなくて良かったのに……」
たまに戻る意識の間に、色々な言葉や、匂いや、音があったように思う……。
いつ瞳を開いても、必ず誰かしらの視線と目が合った。
闇の中でも、絶えず灯りが用意されていた。
処置の時、あまりの痛みに暴れる俺を、泣きながら押さえつけていたサヤに、申し訳ないことをさせてしまったと思うのだけど、未だ謝れていない……。
ずっと交代で、俺に毛皮を提供してくれる狼たちにも、お礼が言えてない……。
林檎の果汁は、身に染み渡るような甘露だったと、伝えていない……。
皆も怪我が酷いだろうに、俺ばかりが場所を取り休まされている気がして、申し訳ない……。
ウォルテールに、謝らなくていい、無事で良かったと伝えたいのに……意識があると自覚できるのは、ほんの瞬き程度の間で…………。
もう雪が降っていたのだと、気付くこともなく…………。
途中から、ハインの声がしなくなったことにも、気付かないまま…………。
俺たちは、越冬を迎えていた。
◆
「こりゃぁ確かに良い毛皮だなぁ……全く無駄な傷が無い……」
「だろう? 今回一番の上物なんだ」
「そうさなぁ……これくらいでどうだ?」
「いやいや、これなら献上品にだって加工できるし、そのまま売ったって買い手が付く。
寧ろ、その方が貴方たちには利率が良いと思うから、是非それをお勧めする。
そんな理由で……もうひと声いけるんじゃないか?」
「…………あんた世馴れてんなぁ……まるで商人みたいなこと言いやがる」
分かったよ。と、苦笑し、根負けした親父さんは追加報酬を承諾してくれた。
思ったより早く折れたなと思いつつ、せいぜい小麦半袋くらいの上乗せが限界かと考えていた俺は、提示された小麦一袋という額に……。
「その代わり、上物があればまたうちに回してくれるか」
その言葉で納得。
成る程。それを取り付けるための、半袋おまけですか。
顎に手を当て、少し考える素振りをしつつ……俺は仮面越しの視線を、目の前の人物に据えた。
うーん……品を見る目は確かだ。変に難癖つけたりもされなかったし、決断するときは気前も良い……。
何より、狩猟民を侮る態度を取らなかったことに、好感が持てる……。
見た感じ、村が裕福ってわけじゃなさそうなのに……。
考えたのは一呼吸ほどの間だけ。
うん。彼は、先を考えられる人。形の無いものの価値を、認められる人だ。
「良いよ。せっかく綺麗に仕留めたこいつを、切り刻んで小物にするのは、俺も惜しいと思ってたから」
俺たち狩猟民は、直接この毛皮を売る伝手を持たない。だから、仲介してくれる人物が必ず必要で、この人はそれが分かっている。
その上で、こうやってきちんと取引をしてくれる気でいる相手ならば、大切にしたい。お互い、良い関係を続けて行けたら良いと思う。
俺の返事に、ホッとした表情を一瞬見せた親父さんは、この冬、この質のものを何枚程確保できそうだ? と、続けて聞いてきた。
ふぅん……冬で終わらせる関係で良いのかな?
「次の時までに、一枚は確実に確保しておこう。ここに寄る度に一枚は必ず約束する。
それから……冬以外でも、質が良いのが手に入れば、こちらに卸すようにもできる……」
「なにっ⁉︎」
思いがけない返答であったらしい。
……冬以外の狩猟民は、自分たちが食べたり、他と交換したりする量以外を狩らず、毛皮を卸すこともしていなかったのだ。
その間の獣は当然自分たちで消費していた。衣類や、仮面作りに使われていたのだ。
「狩猟自体は年中行うのだもの。ただ、他の季節はあまり必要とされてこなかったから、俺たちも顔を出さなかっただけ。
だから、良い品ができるように配慮して狩りをする。ここに卸すことを前提に準備するよ。
そうすれば、今の生活を何ら変えることもなく、毛皮を確保できるんだよね」
そう説明すると、成る程と納得顔になる。
むしろ……外から来た俺には、それをしてきてなかったってのが驚きだったんだけど……。
仮面で見えないから、俺の苦笑は親父さんには見えていない。
「あぁそれと……加工が得意な皮とか、特に力を入れている製品とかがあったりするかい?
言っておいてもらえたら、その皮を優先手配する。これみたいに、肉とは別。皮だけになるけど」
そう言うと、親父さんはまた不思議そうに首を傾げる。
「…………それも初めて言われたな……狩る獲物は選べやせんだろう?」
「他の村でも同じことを聞いてるんだよ。そっちとこっちが同じ品の加工が得意とは限らない。
違うなら、得手のものを加工した方が実入りが良くなるのが道理だ。
肉が無い分、そっちの負担も減らせると思うし…………。
越冬はどこも厳しいだろう? だから、春に少しでもゆとりが持てる形を、模索したくて……」
こんなにも原始的に生活していると思わなかったから、少しでも……今を良くできるように、働きかけたい。役に立ちたい。
そのための、細やかな提案のつもりであったのだけど。
「…………あんたぁ……変なこと言う奴だなぁ……」
まるで貴族みたいな考え方しやがる。と、笑われドキリとした。
「そ、そうかな?」
「あぁ。そも、あんたみたいに喋る奴が初めてだ。
大抵、肉、革、野菜、小麦。で済ませて数は指で、ん! って感じに示す。それだけだったからなぁ」
「あぁ……皆、口下手だから……」
人と接するのが怖かったから……。バレやしないか、ビクビクしながらだったからだ……。
一度社会から捨てられたと理解している彼らは、何も悪く無いのに……ずっとそうやって、世間を支えながら、怯えてきたのだ。
正体が知られたら、狩猟民としても生きていけなくなる。一人で群れを離れ、野垂れ死ぬか、兇手にまで堕ちるか……。
そう考えたら、ローシェンナの覚悟がどれほどのものだったのか、今更ながらうかがえる……。
……まぁ、そんな風に、人との接点を持とうとしなかった狩猟民らに、喋りかけまくってたマルも、相当変だったって話なんだけども。
「……あー……じゃあ、ちょっとこっちでも、確認してみるか。
次の時までに、村の連中の得手不得手を聞き取りしておく。
あんたの口ぶり的に……必要量とかもはっきりした方が良さそうだし」
有難い。察しの良い親父さんは、俺が望むことを理解してくれていたようだ。
そのついでのように付け足された次の言葉……。
「……あんた、その腕の怪我は、大丈夫なのか?」
「え?」
「その……なんだ。あんたのそれも……。
狩猟の最中に、失ったんだろう? 傷まないのか……」
今まで村に来る狩猟民に、俺みたいに喋るのはいなかった……。
そして俺が今年、一人でこの交渉の席に着いていた。その理由が、この腕の傷のため狩りを行えなくなり、前線を離脱したからだと解釈したのだろう。
通常、村々との交渉役は、こうして怪我をして狩りができなくなった者と、幼い子供らだったから……。
「心配してくれてありがとう……。痛みはもう、然程でもない」
「そうか……。…………いや、何がしてやれるってわけでもないんだが……もし何か入り用なものがあれば、そっちも言っておいてくれ。
越冬中は無理なんだが……平時もここに立ち寄るなら、用意してやれるかもしれん」
自分たちにとっては手間でしかないことだろうに、そう言ってくれる……。
その人の良さに少し苦笑。
うん……この村とは交渉の余地がある。何かの場合の備えは、優先枠に組み込もう。
「有難い。こちらも春までに確認しておくことにするよ。
あ、あと一つお願いしたいことがあるんだけど……青髪で、金瞳の旅人を探している人がいるんだ。
もし見かけたら……村に引き留めておいてくれると有難い……」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる