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軍用馬 8
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そして本日も、この時間がやって来た。
「やぁ」
仮小屋。四回目の訪問もまずしたことは窓辺の確認。そうすると、縫いぐるみたちは綺麗に等間隔に並べられ、座っていた。
「今日も友達を連れて来たよ」
猫の縫いぐるみを、同じくらいの幅に揃えて座らせる。なかなか壮観になってきた。
「時間は足りたかい? もしまだ難しいと言うなら、もう少し待っても構わない。
しっかり話し合って、皆が納得できる答えをもらいたいからね」
そう声を掛けると、いつもの男が、なにも言わず立ち上がった。
やはり彼が代表として口を開くようだ。
緊張した面持ちで、暫く俺を睨んでいたのだが……。
「……流民女性数名と、話をさせてもらった」
「うん」
「……女子供だけ、攫ったのだと聞いていたが……元々、母子であった場合の者だけがあそこに集められていると聞いた」
「うん、そうだね」
頷くと、眉間に深いシワを寄せて、暫く黙った後……。
「……何故、彼女らを……?」
「男手の無い家計の流民が最も生活が困窮していると考えたからだよ。
あの時期は近く、交易路計画により、多くの男手に職を得られる機会が用意されていた。
けれど、肉体労働の現場に子供を抱えた女性や、孤児の雇用は望めない。
だから、孤児と母子を優先し、この村で保護、その間に職を得てもらい、自立を促すという方策を取ることとなった」
「じゃあ……」
本当に、ただ保護したのか……と、男が言うから、頷いた。
「彼女らも、この村にいられるのは数年だよ。
その間に手に職をつけて、収入を得られるようになってもらう。
そうしているうちに子もある程度育って、手が掛からなくなるだろうし……そうすればまた、好きな場所に移住できる。ここに縛るつもりは無いからね。
彼女らが自立していったら、また新たな流民を保護することになるだろう」
この村を自由に出ても構わないのだという言葉に、男は拍子抜けしたような顔になった。
あっさり答えた俺にも驚いたのだろう。簡単に事情を聞けるとは、思っていなかったのかもしれない。
そして更に、孤児は……? と、聞くから、彼らは身寄りがないため、セイバーンで育てると告げた。
十五までは孤児院で過ごし、その間に読み書きを覚えて、やりたい職務を見つけてもらう。その後で、世に送り出すのだと。
「孤児院も見学できるよ。
ただ、あの子たちをここに連れてくるのは……まだ幼い子らだからね……できれば出向いて欲しいのだけど」
大人に呼び出されての質問責めでは緊張するだろうからと伝えると、納得した様子。
そうして、背後の仲間をちらりと振り返り……。
「……俺たちを、引き剥がすつもりも、ない?」
「うん。君らは女性も含め皆、それぞれに役割を担っているのだろう?
誰が欠けても、職務遂行が難しいのだと聞いている」
そう答えると、ふぅ……と、長く息を吐いた男。
どうやら、俺たちの召集を断れば、男は切り捨てられ、女は攫われる……という、例の噂の中でもかなり悪いものを疑っていたようだ。
だがここに来ても待遇はそのままで、何の変化もない……行動を決めあぐねていたと、そういうことのよう。
あと……俺が貴族ってことが、大きな懸念なんだろうな……。
多分貴族との契約は、誤解が解けたとしても結びたがらないだろう……と、マルも言っていた。
彼らが流民となった経緯に貴族が関係しているだろうから。
だから、俺たちとの直接契約は見合わせて、別の手段を練り上げたのだが……。
さて。彼らがそれを、聞いてくれる気になるかだよな。
俺が思考を巡らせている間に、男らは俺の言葉が信用に足るかどうか、吟味していたよう。
けれど、結果は難航。結論が出なかったようだ。
「……その言葉を信じて良いのか……まだ、解らない……」
やっと吐き出されたのが、その言葉。
「信じなくても良いよ」
そう返すと、訝しげに俺を見た。
「会って四回目。しかも数時間の邂逅……そんな相手を、信じなくても良い。
我々を信じれるかどうかは、これから時間を掛けて吟味すれば良いんだよ。
その信じがたい相手と渡り合うために、契約があるんじゃないか。不安は全部払拭して、絶対に不利にならないよう、細部まで拘って働き方を決めて、お互い納得して仕事ができるようにしよう。
そうすれば、そのうち信頼し合うことも適う……そういうものだろう?」
「……俺たちと、契約を交わす……?」
その言葉に警戒を強くしたから、ハインに合図し、外に控えたウーヴェとリタを呼んでもらった。
実は前回も、後方に待機してもらっていたのだけど、出番が巡って来なかった。
ここに警戒を強めるということは、やはりマルの言っていた事例通りなのだと思うから、彼にきちんと対応してもらう方が良いだろう。
「勿論、最終的に契約は交わしたいと思っている。だけど勘違いしないで欲しい。
貴族との契約と、君らがここで事業を興すこととは別。こちらが一方的に有利になるような、そんな契約を結ぶんじゃないから。
まず君らは、流民という扱いにはならない。ここは拠点村で、交易路計画に必要な物資を一時的に管理するために作られた村なんだ。
将来的に解体される予定だから、入村したいという人がなかなか少なくてね。
それで、この村が村として機能する間の協力者として、どうか来ていただけないかと我々から要請された、馬事師の職人集団。それが君たちだ」
流民を拾うことと、要請してセイバーンに呼ぶのとでは、契約の金額に大きな差が出る。
当然、流民ならば買い叩けるわけで、なのにそうしないと言われた男は、意味が理解できなかったように、瞳を彷徨わせた。
「…………どういう意味だ?」
「私は意のままに操れる馬事師が欲しいんじゃないんだ。ちゃんと職務を遂行してくれる、馬事師という職人を雇いたいんだよ。
だから、きちんと仕事のできる環境を用意し、君たちを招くんだ。
職人扱いをしてくれない相手と、契約なんてするつもりないだろう?」
「は……え…………?」
「だから君らのことは、この拠点村に請われて来た職人集団という扱いにする。
手順はちゃんと踏んでる。雇いたいと告げた場所がアギーの下町だっただけだ」
実際マルとアーシュはそう告げて彼らを保護したのだしな。信じてもらえなかっただけで。
「この拠点村に来た君らは、堂々と私に、こんな馬場や馬房が必要だと要求できる。
これが無ければ仕事にならないのだと、そう主張すれば良い。その資格を持っているんだから。
それを揃えることが、我々が君らと取引できる条件でもある。
また、遠方からの移動には大金が掛かるから、馬の大半は手放しているよね。
前払いする契約金で、必要な馬をある程度買い揃えることができると思う。セイバーンの名のもとに軍馬を買い付けるけど、我々の目と君らの目では、必要な馬の質に差があるかもれしない。買い付けの時には、君らに目利きをしてもらう方が良いかな。
そこまでは君らが、ここに移住するための準備だ。
その上で、私との契約となるのだけど……私が欲しているのは、軍用馬を必要とする、新たな事業。それの協力者なんだ。
言うなれば、軍用馬の賃借業。新任騎士に、軍馬を買える資金が貯まるまで、軍馬を借しつける事業。それを興したいと考えている。
だからね……この事業に必要な軍用馬の馬格は青や黄で充分なんだよ。
赤や黒の馬が生まれた場合は、君らの裁量で好きにしてもらったら良い。それを、この事業に協力する君らへの報酬にすると、契約に明記しよう。
どうかな、話を聞いてみる気は出た?」
「やぁ」
仮小屋。四回目の訪問もまずしたことは窓辺の確認。そうすると、縫いぐるみたちは綺麗に等間隔に並べられ、座っていた。
「今日も友達を連れて来たよ」
猫の縫いぐるみを、同じくらいの幅に揃えて座らせる。なかなか壮観になってきた。
「時間は足りたかい? もしまだ難しいと言うなら、もう少し待っても構わない。
しっかり話し合って、皆が納得できる答えをもらいたいからね」
そう声を掛けると、いつもの男が、なにも言わず立ち上がった。
やはり彼が代表として口を開くようだ。
緊張した面持ちで、暫く俺を睨んでいたのだが……。
「……流民女性数名と、話をさせてもらった」
「うん」
「……女子供だけ、攫ったのだと聞いていたが……元々、母子であった場合の者だけがあそこに集められていると聞いた」
「うん、そうだね」
頷くと、眉間に深いシワを寄せて、暫く黙った後……。
「……何故、彼女らを……?」
「男手の無い家計の流民が最も生活が困窮していると考えたからだよ。
あの時期は近く、交易路計画により、多くの男手に職を得られる機会が用意されていた。
けれど、肉体労働の現場に子供を抱えた女性や、孤児の雇用は望めない。
だから、孤児と母子を優先し、この村で保護、その間に職を得てもらい、自立を促すという方策を取ることとなった」
「じゃあ……」
本当に、ただ保護したのか……と、男が言うから、頷いた。
「彼女らも、この村にいられるのは数年だよ。
その間に手に職をつけて、収入を得られるようになってもらう。
そうしているうちに子もある程度育って、手が掛からなくなるだろうし……そうすればまた、好きな場所に移住できる。ここに縛るつもりは無いからね。
彼女らが自立していったら、また新たな流民を保護することになるだろう」
この村を自由に出ても構わないのだという言葉に、男は拍子抜けしたような顔になった。
あっさり答えた俺にも驚いたのだろう。簡単に事情を聞けるとは、思っていなかったのかもしれない。
そして更に、孤児は……? と、聞くから、彼らは身寄りがないため、セイバーンで育てると告げた。
十五までは孤児院で過ごし、その間に読み書きを覚えて、やりたい職務を見つけてもらう。その後で、世に送り出すのだと。
「孤児院も見学できるよ。
ただ、あの子たちをここに連れてくるのは……まだ幼い子らだからね……できれば出向いて欲しいのだけど」
大人に呼び出されての質問責めでは緊張するだろうからと伝えると、納得した様子。
そうして、背後の仲間をちらりと振り返り……。
「……俺たちを、引き剥がすつもりも、ない?」
「うん。君らは女性も含め皆、それぞれに役割を担っているのだろう?
誰が欠けても、職務遂行が難しいのだと聞いている」
そう答えると、ふぅ……と、長く息を吐いた男。
どうやら、俺たちの召集を断れば、男は切り捨てられ、女は攫われる……という、例の噂の中でもかなり悪いものを疑っていたようだ。
だがここに来ても待遇はそのままで、何の変化もない……行動を決めあぐねていたと、そういうことのよう。
あと……俺が貴族ってことが、大きな懸念なんだろうな……。
多分貴族との契約は、誤解が解けたとしても結びたがらないだろう……と、マルも言っていた。
彼らが流民となった経緯に貴族が関係しているだろうから。
だから、俺たちとの直接契約は見合わせて、別の手段を練り上げたのだが……。
さて。彼らがそれを、聞いてくれる気になるかだよな。
俺が思考を巡らせている間に、男らは俺の言葉が信用に足るかどうか、吟味していたよう。
けれど、結果は難航。結論が出なかったようだ。
「……その言葉を信じて良いのか……まだ、解らない……」
やっと吐き出されたのが、その言葉。
「信じなくても良いよ」
そう返すと、訝しげに俺を見た。
「会って四回目。しかも数時間の邂逅……そんな相手を、信じなくても良い。
我々を信じれるかどうかは、これから時間を掛けて吟味すれば良いんだよ。
その信じがたい相手と渡り合うために、契約があるんじゃないか。不安は全部払拭して、絶対に不利にならないよう、細部まで拘って働き方を決めて、お互い納得して仕事ができるようにしよう。
そうすれば、そのうち信頼し合うことも適う……そういうものだろう?」
「……俺たちと、契約を交わす……?」
その言葉に警戒を強くしたから、ハインに合図し、外に控えたウーヴェとリタを呼んでもらった。
実は前回も、後方に待機してもらっていたのだけど、出番が巡って来なかった。
ここに警戒を強めるということは、やはりマルの言っていた事例通りなのだと思うから、彼にきちんと対応してもらう方が良いだろう。
「勿論、最終的に契約は交わしたいと思っている。だけど勘違いしないで欲しい。
貴族との契約と、君らがここで事業を興すこととは別。こちらが一方的に有利になるような、そんな契約を結ぶんじゃないから。
まず君らは、流民という扱いにはならない。ここは拠点村で、交易路計画に必要な物資を一時的に管理するために作られた村なんだ。
将来的に解体される予定だから、入村したいという人がなかなか少なくてね。
それで、この村が村として機能する間の協力者として、どうか来ていただけないかと我々から要請された、馬事師の職人集団。それが君たちだ」
流民を拾うことと、要請してセイバーンに呼ぶのとでは、契約の金額に大きな差が出る。
当然、流民ならば買い叩けるわけで、なのにそうしないと言われた男は、意味が理解できなかったように、瞳を彷徨わせた。
「…………どういう意味だ?」
「私は意のままに操れる馬事師が欲しいんじゃないんだ。ちゃんと職務を遂行してくれる、馬事師という職人を雇いたいんだよ。
だから、きちんと仕事のできる環境を用意し、君たちを招くんだ。
職人扱いをしてくれない相手と、契約なんてするつもりないだろう?」
「は……え…………?」
「だから君らのことは、この拠点村に請われて来た職人集団という扱いにする。
手順はちゃんと踏んでる。雇いたいと告げた場所がアギーの下町だっただけだ」
実際マルとアーシュはそう告げて彼らを保護したのだしな。信じてもらえなかっただけで。
「この拠点村に来た君らは、堂々と私に、こんな馬場や馬房が必要だと要求できる。
これが無ければ仕事にならないのだと、そう主張すれば良い。その資格を持っているんだから。
それを揃えることが、我々が君らと取引できる条件でもある。
また、遠方からの移動には大金が掛かるから、馬の大半は手放しているよね。
前払いする契約金で、必要な馬をある程度買い揃えることができると思う。セイバーンの名のもとに軍馬を買い付けるけど、我々の目と君らの目では、必要な馬の質に差があるかもれしない。買い付けの時には、君らに目利きをしてもらう方が良いかな。
そこまでは君らが、ここに移住するための準備だ。
その上で、私との契約となるのだけど……私が欲しているのは、軍用馬を必要とする、新たな事業。それの協力者なんだ。
言うなれば、軍用馬の賃借業。新任騎士に、軍馬を買える資金が貯まるまで、軍馬を借しつける事業。それを興したいと考えている。
だからね……この事業に必要な軍用馬の馬格は青や黄で充分なんだよ。
赤や黒の馬が生まれた場合は、君らの裁量で好きにしてもらったら良い。それを、この事業に協力する君らへの報酬にすると、契約に明記しよう。
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