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閑話 息子 4
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一旦執務室に戻った。
すると、マルも戻っており、笑顔でお帰りなさいと声が掛かった。窓辺にはジェイドの姿もあり、丁度休憩中である様子。
口にするか少し迷ったけれど、マルに聞けば大抵のことが、分かるのだ。時間的に、あまり余裕も無いと思ったので、思い切って聞いてみることにした。
「マル……俺の母なんだけどね」
「ロレッタ様がどうかされました?」
「母の亡くなった日って……」
そう聞くと、少々表情を引き締める。そうして、少しだけ視線を彷徨わせてから……。
「三年前の本日…………で、しょうね。
致命傷となった後頭部の損傷からして、即死に近かったかと思いますので」
それで、確信。
アーシュ、母の墓前に参ろうとしていたのじゃないか。
俺に言わなかったのは、俺がそれを不快に思うかもしれないと、考えたから。
たとえ俺にとっての母がどんなであっても、アーシュにとっての母は、死を悼みたいと思う人なのだろう。
それと一緒に、父上とアーシュが示し合わせた理由も分かった。
アーシュがここを離れる本当の理由も……。
父上が、それを俺に隠すことを、アーシュに許したのだろう……と、いうことも……。
言ってくれれば良いのに……と、ちょっと思った。
だけど、言えるわけがないよなと、考え直す。
あの二人は、言えないよな……。
アーシュは俺が、母の記憶で落ちる所も見てるし、邸で記憶に翻弄され、晒した醜態だって、忘れてやしないだろう。
父上からだって……母の気持ちや、あの時の顛末も聞いたけれど……。
俺がそれを今、どう思っているか……そこは伝えていなかった。
「……マル、今日は俺、ちょっと休みを貰って良いかな」
「今日です?」
マルは、理由の追求をしなかった。
「…………ええ、構いませんよ」
そうして、少しだけ考える素振りを見せてから、ジェイドを呼ぶ。
「少し頼まれてくれます?」
「なンだよ」
「レイ様の護衛をお願いしたいんですけど」
武官二人は不在であり、サヤくんも今日は空いてませんしね……と、マル。
護衛なら、ハインがついてくると思うけど?
「駄目ですって。貴方はもう片田舎の日陰者な二子じゃないんですよ。
セイバーン後継であり、地方行政官長なんです。従者一人だけ連れてうろうろできる立場じゃないんです」
「えぇ……そんなにおおごと?」
「そりゃそうでしょ。秘匿権の無償開示、もうされちゃったんですよ?
それの出所がここであり、大災厄前文明文化研究所には秘匿権がゴロゴロしてるってことだって知られたんです。
貴方は言わば、歩く金の卵なんですから、せいぜいしっかり身を守っていただきたいですね」
何があるか、分かったもんじゃないんですから。との、呆れた声。
「……今日までそんなこと言わなかったじゃないか」
もう拠点村に戻って何日も経つのになんで? と、疑問をぶつけると。
「拠点村の中は良いんですよ。ここは極力、日常を支障なく過ごしていただけるように、僕が糸を張り巡らしてますから。
村を水路で囲って侵入経路も絞ってありますし、村門は全て、昼夜問わず、騎士が警護してますし、村の中だって常に吠狼が巡回してます。
貴方の危険は、せいぜい女性の色仕掛けくらいのものです」
万全すぎて呆れてしまう警備態勢だ。
だから尚のこと、この村を出るときは注意していただきたいんです。と、マルは言う。
「普段に隙がない分、隙のある時に危険が集中します。
時期的にまだそこまでではないと思いますけど、用心は忘れないでください」
「分かった……」
結局それで、ジェイドを連れて行くことになった。
時間が惜しかったので、馬車ではなく馬で行くことに。
馬であれば、セイバーン村までは一時間も掛からない。
それに多分、アーシュも馬だろう。騎士は皆、自らの馬を持つからな。
ジェイドは何も言わずついてきたが、途中で一度犬笛を吹いた。ハインが顔を顰めるが気にしない。
孤児であるこの二人に、こんなこと付き合わせて良かったのかな……と、内心少し考えていたのだけど、他の選択肢、無かったしな……仕方がないか。
花を持ったアーシュは、あまり馬を急がせることはできないだろうから、ゆっくりになるだろう。そう思ったから、急いで出て来たのだけど、どうやらアーシュの先手を取れたらしい。暫く進んでも、アーシュらしき馬影は現れない。
これならもう大丈夫だと思ったので、馬の速度を少し落としたら、隣にジェイドが並んできた。
「で、どこまで行くンだよ?」
「セイバーン村の共同墓地だよ」
母は妾であったから、セイバーン男爵家の墓所には入れない……。
俺は葬儀にも出ていないし、母の骨がどこに埋葬されたかは、帰郷当時に一度聞いただけだった。だから、母に参るのは、これが初めてだ……。
共同墓地は村の南外れにある。
俺が来ていることが、村人からアーシュに溢れてはいけないから、村は迂回することにした。ぐるりと西を大きく周り、南側から直接共同墓地へ。
この共同墓地と、焼き場である南東の外れは、森の中を通る細い道で繋がっているのだけど、その途中にセイバーン男爵家の墓所もあった。
母がこの共同墓地に埋葬されていることは分かっていたけれど、ここの何処かは知らない。とりあえず彷徨いて、探してみることに。
「そういえば、サヤの国では、毎年死者を悼むのだそうです。死者というか……先祖の全てだそうですが」
共同墓地には石碑がいくつかある。
大きなその石碑には上からびっしり、名前と、没した日が記されている。
この石碑がいっぱいになると、新たな石碑が用意されるのだけど、これを埋め切るには数十年単位で時間がかかる。
しかし、セイバーン村では水害が多発し、死者も多かったから、この石碑が埋まるのも、他の地域より早かった。
「毎年? なンでだ?」
「なんでも、決まった日に魂が帰郷するのだそうです」
「…………来世はどうしたンだよ……」
「来世という考え方もあるそうですが、天国やら地獄やらに行って暮らすという考えもあるそうです」
地獄は拷問巡りの日々らしいですよとハイン。それにジェイドがうへぇと嫌そうな顔をする。
そんな風に話をしながらぐるりと巡ったのだけど……。
「……………………ない……」
母の名は、無かった。
「マジでねぇな……もう二巡しちまった……」
「三人の目で探して無いのですから……セイバーン男爵家の墓所では?」
「いや、それは無い…………それは、異母様が、許すはずがない……」
じゃあ、異母様なら、一体どうする?
そう考えると、もう、望みは無いのだと思った。彼の方が、ここに墓を残すことを許さなかったのだとしたら、母は…………。
母は、命だけで済まず、亡骸すら、冒涜されたということだ……。
それは、あまりにも、あまりじゃないのか…………。
「母様…………」
どうして良いか、分からなかった。
怒るのも、悲しむのも違う気がしたのだ。何より三年、このことに気付きもしなかった自分に、他を責める資格などありはしないだろうと思った。
去年の初夏、兇手の三人をここに葬った時にすら、俺は……母の名を、探さなかった……。このことに、気付かなかった……。
この世界で骸は、骸だ。死者はこれを脱ぎ捨てて、羽化し、来世へと旅立つ。
だから、サヤの世界のように、長年に渡り死を悼むようなことはしない。死者はとっくに来世へと向かった後だから、ここにさしたる意味は無いのだ。
だけど骸には、記憶が残される。
だから、死者との時間を取り戻したい時俺たちは、墓に参る。ここで、記憶と接して過ごすのだ……。
なのに、母の記憶は…………。
ここに骸が無いなら、母の記憶には…………もう……。
「……何故、貴方がここにいるのです…………」
怒りと、警戒の滲む鋭い声音が耳に届くまで、俺はただそこに立っていたのだと思う。
気付けば、花束を持ったアーシュが、怒りも露わに俺を睨め付けていた。
「アーシュ…………」
顔を見た途端、悲しさと、申し訳なさと、後悔とで、俺の中の何かが振り切れてしまった。
「っ、な…………にを……?」
その場で急に頭を下げた俺に、狼狽えた声。
だけど、頭を下げるしか、俺が彼にできる償いは、無かった。
「申し訳ない。母を、悼みに来てくれたのに、それをさせてやれない」
俺がここにいた三年、母を訪ねて来た者はいない。
異母様の目があったから尚のこと、母の死を悼むなんて、許されなかった。
でも、そんなのは言い訳だ。
やりようはあった。だけどしなかったのだ。
たとえ一度でも、俺は母を悼むことを考えたか? 答えは否だ。実感一つ伴わないまま、今日まで来た。ただ日々に、流されてきた。
いないことだけ理解していた。だけど、死を、受け止めていなかった。それどころか、俺の中の記憶を疎んですらいたのだ。
母の全部から、俺は目を背け続けてきた。拒んできた。今日まで、ずっと。
あれから夢は見ていない。
母の、記憶だったのに……あれも母の記憶だったのに…………!
「申し訳ない。墓のひとつも、守れない……不甲斐ない息子で。
皆の記憶すら、足蹴にしたも同然だ……本当に、申し訳ない!」
すると、マルも戻っており、笑顔でお帰りなさいと声が掛かった。窓辺にはジェイドの姿もあり、丁度休憩中である様子。
口にするか少し迷ったけれど、マルに聞けば大抵のことが、分かるのだ。時間的に、あまり余裕も無いと思ったので、思い切って聞いてみることにした。
「マル……俺の母なんだけどね」
「ロレッタ様がどうかされました?」
「母の亡くなった日って……」
そう聞くと、少々表情を引き締める。そうして、少しだけ視線を彷徨わせてから……。
「三年前の本日…………で、しょうね。
致命傷となった後頭部の損傷からして、即死に近かったかと思いますので」
それで、確信。
アーシュ、母の墓前に参ろうとしていたのじゃないか。
俺に言わなかったのは、俺がそれを不快に思うかもしれないと、考えたから。
たとえ俺にとっての母がどんなであっても、アーシュにとっての母は、死を悼みたいと思う人なのだろう。
それと一緒に、父上とアーシュが示し合わせた理由も分かった。
アーシュがここを離れる本当の理由も……。
父上が、それを俺に隠すことを、アーシュに許したのだろう……と、いうことも……。
言ってくれれば良いのに……と、ちょっと思った。
だけど、言えるわけがないよなと、考え直す。
あの二人は、言えないよな……。
アーシュは俺が、母の記憶で落ちる所も見てるし、邸で記憶に翻弄され、晒した醜態だって、忘れてやしないだろう。
父上からだって……母の気持ちや、あの時の顛末も聞いたけれど……。
俺がそれを今、どう思っているか……そこは伝えていなかった。
「……マル、今日は俺、ちょっと休みを貰って良いかな」
「今日です?」
マルは、理由の追求をしなかった。
「…………ええ、構いませんよ」
そうして、少しだけ考える素振りを見せてから、ジェイドを呼ぶ。
「少し頼まれてくれます?」
「なンだよ」
「レイ様の護衛をお願いしたいんですけど」
武官二人は不在であり、サヤくんも今日は空いてませんしね……と、マル。
護衛なら、ハインがついてくると思うけど?
「駄目ですって。貴方はもう片田舎の日陰者な二子じゃないんですよ。
セイバーン後継であり、地方行政官長なんです。従者一人だけ連れてうろうろできる立場じゃないんです」
「えぇ……そんなにおおごと?」
「そりゃそうでしょ。秘匿権の無償開示、もうされちゃったんですよ?
それの出所がここであり、大災厄前文明文化研究所には秘匿権がゴロゴロしてるってことだって知られたんです。
貴方は言わば、歩く金の卵なんですから、せいぜいしっかり身を守っていただきたいですね」
何があるか、分かったもんじゃないんですから。との、呆れた声。
「……今日までそんなこと言わなかったじゃないか」
もう拠点村に戻って何日も経つのになんで? と、疑問をぶつけると。
「拠点村の中は良いんですよ。ここは極力、日常を支障なく過ごしていただけるように、僕が糸を張り巡らしてますから。
村を水路で囲って侵入経路も絞ってありますし、村門は全て、昼夜問わず、騎士が警護してますし、村の中だって常に吠狼が巡回してます。
貴方の危険は、せいぜい女性の色仕掛けくらいのものです」
万全すぎて呆れてしまう警備態勢だ。
だから尚のこと、この村を出るときは注意していただきたいんです。と、マルは言う。
「普段に隙がない分、隙のある時に危険が集中します。
時期的にまだそこまでではないと思いますけど、用心は忘れないでください」
「分かった……」
結局それで、ジェイドを連れて行くことになった。
時間が惜しかったので、馬車ではなく馬で行くことに。
馬であれば、セイバーン村までは一時間も掛からない。
それに多分、アーシュも馬だろう。騎士は皆、自らの馬を持つからな。
ジェイドは何も言わずついてきたが、途中で一度犬笛を吹いた。ハインが顔を顰めるが気にしない。
孤児であるこの二人に、こんなこと付き合わせて良かったのかな……と、内心少し考えていたのだけど、他の選択肢、無かったしな……仕方がないか。
花を持ったアーシュは、あまり馬を急がせることはできないだろうから、ゆっくりになるだろう。そう思ったから、急いで出て来たのだけど、どうやらアーシュの先手を取れたらしい。暫く進んでも、アーシュらしき馬影は現れない。
これならもう大丈夫だと思ったので、馬の速度を少し落としたら、隣にジェイドが並んできた。
「で、どこまで行くンだよ?」
「セイバーン村の共同墓地だよ」
母は妾であったから、セイバーン男爵家の墓所には入れない……。
俺は葬儀にも出ていないし、母の骨がどこに埋葬されたかは、帰郷当時に一度聞いただけだった。だから、母に参るのは、これが初めてだ……。
共同墓地は村の南外れにある。
俺が来ていることが、村人からアーシュに溢れてはいけないから、村は迂回することにした。ぐるりと西を大きく周り、南側から直接共同墓地へ。
この共同墓地と、焼き場である南東の外れは、森の中を通る細い道で繋がっているのだけど、その途中にセイバーン男爵家の墓所もあった。
母がこの共同墓地に埋葬されていることは分かっていたけれど、ここの何処かは知らない。とりあえず彷徨いて、探してみることに。
「そういえば、サヤの国では、毎年死者を悼むのだそうです。死者というか……先祖の全てだそうですが」
共同墓地には石碑がいくつかある。
大きなその石碑には上からびっしり、名前と、没した日が記されている。
この石碑がいっぱいになると、新たな石碑が用意されるのだけど、これを埋め切るには数十年単位で時間がかかる。
しかし、セイバーン村では水害が多発し、死者も多かったから、この石碑が埋まるのも、他の地域より早かった。
「毎年? なンでだ?」
「なんでも、決まった日に魂が帰郷するのだそうです」
「…………来世はどうしたンだよ……」
「来世という考え方もあるそうですが、天国やら地獄やらに行って暮らすという考えもあるそうです」
地獄は拷問巡りの日々らしいですよとハイン。それにジェイドがうへぇと嫌そうな顔をする。
そんな風に話をしながらぐるりと巡ったのだけど……。
「……………………ない……」
母の名は、無かった。
「マジでねぇな……もう二巡しちまった……」
「三人の目で探して無いのですから……セイバーン男爵家の墓所では?」
「いや、それは無い…………それは、異母様が、許すはずがない……」
じゃあ、異母様なら、一体どうする?
そう考えると、もう、望みは無いのだと思った。彼の方が、ここに墓を残すことを許さなかったのだとしたら、母は…………。
母は、命だけで済まず、亡骸すら、冒涜されたということだ……。
それは、あまりにも、あまりじゃないのか…………。
「母様…………」
どうして良いか、分からなかった。
怒るのも、悲しむのも違う気がしたのだ。何より三年、このことに気付きもしなかった自分に、他を責める資格などありはしないだろうと思った。
去年の初夏、兇手の三人をここに葬った時にすら、俺は……母の名を、探さなかった……。このことに、気付かなかった……。
この世界で骸は、骸だ。死者はこれを脱ぎ捨てて、羽化し、来世へと旅立つ。
だから、サヤの世界のように、長年に渡り死を悼むようなことはしない。死者はとっくに来世へと向かった後だから、ここにさしたる意味は無いのだ。
だけど骸には、記憶が残される。
だから、死者との時間を取り戻したい時俺たちは、墓に参る。ここで、記憶と接して過ごすのだ……。
なのに、母の記憶は…………。
ここに骸が無いなら、母の記憶には…………もう……。
「……何故、貴方がここにいるのです…………」
怒りと、警戒の滲む鋭い声音が耳に届くまで、俺はただそこに立っていたのだと思う。
気付けば、花束を持ったアーシュが、怒りも露わに俺を睨め付けていた。
「アーシュ…………」
顔を見た途端、悲しさと、申し訳なさと、後悔とで、俺の中の何かが振り切れてしまった。
「っ、な…………にを……?」
その場で急に頭を下げた俺に、狼狽えた声。
だけど、頭を下げるしか、俺が彼にできる償いは、無かった。
「申し訳ない。母を、悼みに来てくれたのに、それをさせてやれない」
俺がここにいた三年、母を訪ねて来た者はいない。
異母様の目があったから尚のこと、母の死を悼むなんて、許されなかった。
でも、そんなのは言い訳だ。
やりようはあった。だけどしなかったのだ。
たとえ一度でも、俺は母を悼むことを考えたか? 答えは否だ。実感一つ伴わないまま、今日まで来た。ただ日々に、流されてきた。
いないことだけ理解していた。だけど、死を、受け止めていなかった。それどころか、俺の中の記憶を疎んですらいたのだ。
母の全部から、俺は目を背け続けてきた。拒んできた。今日まで、ずっと。
あれから夢は見ていない。
母の、記憶だったのに……あれも母の記憶だったのに…………!
「申し訳ない。墓のひとつも、守れない……不甲斐ない息子で。
皆の記憶すら、足蹴にしたも同然だ……本当に、申し訳ない!」
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