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来世 9
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「…………花を入れる箱は無事だったっけ?」
「っ⁉︎ 今は花より……!」
「分かってるけど! だけど……ここまで来たら、あれを摘んで帰らないともったいないだろう?
それに…………実が落ちてないか、探してみないか?」
「…………実?」
鸚鵡返しに呟くサヤを、そのまま緋色の敷布に導き、進む。
花をひとつ取って、手に乗せた。
とても美しい……簡素だけれど、可憐な花。
もう、怖さなんて微塵もなかった。
サヤのためにここにあったのだとすら思える……。もしかしたらこの木も、サヤの世界から零れてきたのかもしれない……。
だから、ここにしか、なかったのかもしれない…………。
「ツバキアブラは実から搾るって、言ってたろう?」
そう言うと、サヤの瞳が見開かれる。
サヤの髪に、ツバキを添えてみたら、とても良く映えた。
うん……やっぱりこの木は、サヤのために、ここにあったんだ…………。
「目印に、丁度良いな。カルラの、来世への道標だ。
手向けてやろう。白い世界では、きっと目立つよ。迷う心配なんて、必要無いくらいに」
サヤの瞳から零れ落ちる沢山の雫を啜って、嗚咽も俺が呑み込んだ。
ありがとう。
ここに導いてくれた何か。
サヤを孤独にしないでくれた何か。
彼女が、彼女の世界とちゃんと繋がっていると、証明してくれた何か。
この世界は、サヤの世界と繋がっている……。きっと繋がっている……。だから、これはここに、あったんだ。
そして、細いその手を取って、緋い敷布の上へ、導く。
帰りの心配はひとまず置いて、俺たちは花と、黒い小石のようなものをできる限り拾った。
小石は背負い袋の中に。
花も、箱にしまわれて、背負い袋の中に収めた。
「今はこれだけだけど……また、雪が溶けたら来よう」
そして、その場を後にした。
◆
帰りは案外呆気なく……。
イェーナに発見された。
川に到達した辺りで、犬笛のことを思い出したのだ。
数粁先まで響くと胡桃さんが言っていたし、とりあえず駄目元で吹いてみるかと、気休め程度のつもりだったのだが……効果は凄かった。
普通に木々の間からイェーナが姿を現したときは正直、ホッとしたのと、脱力したのとで、意識が飛びかけたほどだ。
そのままイェーナに先導されて裏山を下り、館跡を突っ切って村に行こうとしたら、たまたま子供と雪遊びをしていた非番の衛兵と鉢合わせし、大騒ぎになってしまったが。
薄着でドロドロで血濡れていたしな……。
で、兵士長が呼ばれ、襲撃でもされたのですかと問い詰められたが、裏山で滑落しただけだと必死で宥めた。
まぁ、当然怒られたけどね……。裏山とはいえ冬の山を侮るとは何事ですかと。そして越冬中に村を出るなど、何を考えておられますかと……。
「い、色々事情が、あってねぇ……」
瞳を泳がせてそう誤魔化すしかない。獣人絡みだなんて口にできないから。
「軽率な行動が過ぎますぞ⁉︎ もう後継となられたのですよ。そんなにホイホイ出歩いてどうします⁉︎」
「う、うん……ごめん……気を付ける……」
「そもそも……どうやってここまで来たのです……」
「う……そこはその……まぁ……まだ秘密案件かな?」
「…………この傷も……跡が残るやもしれませんよ……」
サヤの言う通り、傷は結構深く、大きかった様子だ。
応急処置をされながら、神妙な顔でそんな風に言われてしまった。
けどまぁ……斬られた時や、刺された時ほどの出血じゃないしな。
少々頭がぐらついたけれど、あれくらいの量なら命に関わるほどではないと分かっていたし。
「サヤの顔ならともかく、俺なら別に問題無いから」
笑ってそう言ったのだが、何か凄く不満げな顔をされてしまった……。
いや、ほんと……俺の顔なら全然平気。そもそも身体は既に傷だらけだし。あと一つ二つ増えたって大したことない。
傷の手当てが済み、衣服も貸してもらい、裏山に置いてきていた外套も兵が回収してきてくれたので、では帰るとなったのだが……。
頭の傷を心配した兵士長に、一日休んで帰るようにと再三言われてしまった。
「とにかく、頭を打ったと言うのならば、本日はお泊りください。明日、改めて……」
「大丈夫だ。小一時間ほどで帰れるんだよ。
あちらには医者もいるし、帰ったら傷の様子はちゃんと診てもらうから」
「ですが……」
「急いで戻らないと駄目なんだよ。
今日中に帰ると言ってあるしね」
正確には昼過ぎに……だったのだけど……もうそんな時間はとっくに過ぎた。帰ったらハインにもお小言を食らう覚悟が必要だな……。
必死で宥めすかして、無理矢理帰りをもぎ取った。
ご迷惑をおかけしましたと頭を下げるサヤを急かして、イェーナを待たせていた裏山の木陰に急ぐ。
彼女は狼の姿で待っていて、中衣に綱を付け、橇を繋ぎ、さあ出発というところで……。
「レイ、帰りは絶対に、振り飛ばされたらあかんから、ゆっくり、安全運転で帰ります。
せやから、私が操縦担当。レイはそこに座っておいて」
真剣な顔のサヤに、有無を言わさずそんな風に詰め寄られた……。
「サヤまで大げさだってば……」
「大げさやあらへん……これはかなり大変なことなんやで。
私の国では、激しい球技や……私みたいに格闘技をしとるとな、セカンドインパクトシンドロームっていう、危険な病の注意をよくされる。
レイは、頭に衝撃を受けて意識が飛んだんやで。しかも目眩がある。それは、頭蓋骨の中の脳が揺すられて、骨にぶつかって、腫れとる可能性があるいうことやの。
ほんまに頭痛は無い? 吐き気とかは? 受け答えはしっかりしとったけど……私が心配なんは分かるやろう?
この状態で頭にまた衝撃を受けたら、命に関わる場合もあるの。
ほんまは休んでおいてほしいけど……ナジェスタさんに診てもらうのが一番確実や思うから、私も受け入れた。
せやから……私のいうことを聞いてくれな、帰ることは許さへん。お願いやから……心配させんといて」
俺を逃さないよう、頬を両手で挟んでそんな風に言われ、頷く以外の選択肢は用意されていなかった……。
了解しましたと受け入れると、ホッとした顔のサヤが、俺を橇の座席に促す。
座ると丁寧に毛皮をかけられて、まるで子供のように扱われ、溜息を押し殺していたら……髪を掻き分けられて、頬に柔らかい感触。
「良い子にしてなあかんしな」
自分が何をしでかしたか、分かっているのだろう。頬を染めたサヤが、なんでもない風を装いそう言って、橇の後ろに回り込んだ。
いや、そんな風にされると、そっちの方がクルんだけど……。
っていうか、イェーナがいるのに……サヤから⁉︎ 頬にとはいえ、口づけ⁉︎
「イェーナさん、行きます!」
現実に振り回されているうちに、サヤから出発の声。
走り出した橇が、やがて風になる。
火照った頬に当たる冷気が、むしろ心地良かった。
行きしよりもゆっくりと流れる風景を見渡しながら、俺は空の彼方……神の御坐す世界を、想像する。
今世を旅立ち、来世に向かうカルラ。この世を離れても、強く美しく飛んでほしい。少し大変かもしれないけれど、どうか、来世を探し出してほしい。
待ってるから……。
心の中で、旅立つ娘の来世を、神に祈った。
まぁ……。
そうして、拠点村に帰ってからのことだが。
お小言はお小言で済まず……二時間以上続いたとだけ、添えておく。
「っ⁉︎ 今は花より……!」
「分かってるけど! だけど……ここまで来たら、あれを摘んで帰らないともったいないだろう?
それに…………実が落ちてないか、探してみないか?」
「…………実?」
鸚鵡返しに呟くサヤを、そのまま緋色の敷布に導き、進む。
花をひとつ取って、手に乗せた。
とても美しい……簡素だけれど、可憐な花。
もう、怖さなんて微塵もなかった。
サヤのためにここにあったのだとすら思える……。もしかしたらこの木も、サヤの世界から零れてきたのかもしれない……。
だから、ここにしか、なかったのかもしれない…………。
「ツバキアブラは実から搾るって、言ってたろう?」
そう言うと、サヤの瞳が見開かれる。
サヤの髪に、ツバキを添えてみたら、とても良く映えた。
うん……やっぱりこの木は、サヤのために、ここにあったんだ…………。
「目印に、丁度良いな。カルラの、来世への道標だ。
手向けてやろう。白い世界では、きっと目立つよ。迷う心配なんて、必要無いくらいに」
サヤの瞳から零れ落ちる沢山の雫を啜って、嗚咽も俺が呑み込んだ。
ありがとう。
ここに導いてくれた何か。
サヤを孤独にしないでくれた何か。
彼女が、彼女の世界とちゃんと繋がっていると、証明してくれた何か。
この世界は、サヤの世界と繋がっている……。きっと繋がっている……。だから、これはここに、あったんだ。
そして、細いその手を取って、緋い敷布の上へ、導く。
帰りの心配はひとまず置いて、俺たちは花と、黒い小石のようなものをできる限り拾った。
小石は背負い袋の中に。
花も、箱にしまわれて、背負い袋の中に収めた。
「今はこれだけだけど……また、雪が溶けたら来よう」
そして、その場を後にした。
◆
帰りは案外呆気なく……。
イェーナに発見された。
川に到達した辺りで、犬笛のことを思い出したのだ。
数粁先まで響くと胡桃さんが言っていたし、とりあえず駄目元で吹いてみるかと、気休め程度のつもりだったのだが……効果は凄かった。
普通に木々の間からイェーナが姿を現したときは正直、ホッとしたのと、脱力したのとで、意識が飛びかけたほどだ。
そのままイェーナに先導されて裏山を下り、館跡を突っ切って村に行こうとしたら、たまたま子供と雪遊びをしていた非番の衛兵と鉢合わせし、大騒ぎになってしまったが。
薄着でドロドロで血濡れていたしな……。
で、兵士長が呼ばれ、襲撃でもされたのですかと問い詰められたが、裏山で滑落しただけだと必死で宥めた。
まぁ、当然怒られたけどね……。裏山とはいえ冬の山を侮るとは何事ですかと。そして越冬中に村を出るなど、何を考えておられますかと……。
「い、色々事情が、あってねぇ……」
瞳を泳がせてそう誤魔化すしかない。獣人絡みだなんて口にできないから。
「軽率な行動が過ぎますぞ⁉︎ もう後継となられたのですよ。そんなにホイホイ出歩いてどうします⁉︎」
「う、うん……ごめん……気を付ける……」
「そもそも……どうやってここまで来たのです……」
「う……そこはその……まぁ……まだ秘密案件かな?」
「…………この傷も……跡が残るやもしれませんよ……」
サヤの言う通り、傷は結構深く、大きかった様子だ。
応急処置をされながら、神妙な顔でそんな風に言われてしまった。
けどまぁ……斬られた時や、刺された時ほどの出血じゃないしな。
少々頭がぐらついたけれど、あれくらいの量なら命に関わるほどではないと分かっていたし。
「サヤの顔ならともかく、俺なら別に問題無いから」
笑ってそう言ったのだが、何か凄く不満げな顔をされてしまった……。
いや、ほんと……俺の顔なら全然平気。そもそも身体は既に傷だらけだし。あと一つ二つ増えたって大したことない。
傷の手当てが済み、衣服も貸してもらい、裏山に置いてきていた外套も兵が回収してきてくれたので、では帰るとなったのだが……。
頭の傷を心配した兵士長に、一日休んで帰るようにと再三言われてしまった。
「とにかく、頭を打ったと言うのならば、本日はお泊りください。明日、改めて……」
「大丈夫だ。小一時間ほどで帰れるんだよ。
あちらには医者もいるし、帰ったら傷の様子はちゃんと診てもらうから」
「ですが……」
「急いで戻らないと駄目なんだよ。
今日中に帰ると言ってあるしね」
正確には昼過ぎに……だったのだけど……もうそんな時間はとっくに過ぎた。帰ったらハインにもお小言を食らう覚悟が必要だな……。
必死で宥めすかして、無理矢理帰りをもぎ取った。
ご迷惑をおかけしましたと頭を下げるサヤを急かして、イェーナを待たせていた裏山の木陰に急ぐ。
彼女は狼の姿で待っていて、中衣に綱を付け、橇を繋ぎ、さあ出発というところで……。
「レイ、帰りは絶対に、振り飛ばされたらあかんから、ゆっくり、安全運転で帰ります。
せやから、私が操縦担当。レイはそこに座っておいて」
真剣な顔のサヤに、有無を言わさずそんな風に詰め寄られた……。
「サヤまで大げさだってば……」
「大げさやあらへん……これはかなり大変なことなんやで。
私の国では、激しい球技や……私みたいに格闘技をしとるとな、セカンドインパクトシンドロームっていう、危険な病の注意をよくされる。
レイは、頭に衝撃を受けて意識が飛んだんやで。しかも目眩がある。それは、頭蓋骨の中の脳が揺すられて、骨にぶつかって、腫れとる可能性があるいうことやの。
ほんまに頭痛は無い? 吐き気とかは? 受け答えはしっかりしとったけど……私が心配なんは分かるやろう?
この状態で頭にまた衝撃を受けたら、命に関わる場合もあるの。
ほんまは休んでおいてほしいけど……ナジェスタさんに診てもらうのが一番確実や思うから、私も受け入れた。
せやから……私のいうことを聞いてくれな、帰ることは許さへん。お願いやから……心配させんといて」
俺を逃さないよう、頬を両手で挟んでそんな風に言われ、頷く以外の選択肢は用意されていなかった……。
了解しましたと受け入れると、ホッとした顔のサヤが、俺を橇の座席に促す。
座ると丁寧に毛皮をかけられて、まるで子供のように扱われ、溜息を押し殺していたら……髪を掻き分けられて、頬に柔らかい感触。
「良い子にしてなあかんしな」
自分が何をしでかしたか、分かっているのだろう。頬を染めたサヤが、なんでもない風を装いそう言って、橇の後ろに回り込んだ。
いや、そんな風にされると、そっちの方がクルんだけど……。
っていうか、イェーナがいるのに……サヤから⁉︎ 頬にとはいえ、口づけ⁉︎
「イェーナさん、行きます!」
現実に振り回されているうちに、サヤから出発の声。
走り出した橇が、やがて風になる。
火照った頬に当たる冷気が、むしろ心地良かった。
行きしよりもゆっくりと流れる風景を見渡しながら、俺は空の彼方……神の御坐す世界を、想像する。
今世を旅立ち、来世に向かうカルラ。この世を離れても、強く美しく飛んでほしい。少し大変かもしれないけれど、どうか、来世を探し出してほしい。
待ってるから……。
心の中で、旅立つ娘の来世を、神に祈った。
まぁ……。
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