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新たな戦い 6
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その日はもうひと組、来客があった。
「やあヘーゼラー」
「すまんの。少々待たせてしもうたかの」
いつものゴツゴツした杖でやって来たのはヘーゼラーだ。サヤの頼んでいたものが出来上がったらしい。
早速カメリア姿の彼女を呼ぶ。今日サヤが席を外していたのは、こちらの仕事をしていたからだ。
やって来た彼女は、出来上がったその品を見て、何故か一瞬、瞳を潤ませる。
「ああ……。そう、こんな形でした」
板を手に取って、指を滑らせる。その仕草が、故郷を懐かしんでいるのをうかがわせ、なんだか寂しげに見えてしまう。
つい手を伸ばしそうになって、引っ込めた。いかん。ワドや、ヘーゼラーの目の前だ。
「一度使ってみてもらえるかの。不具合があれば、また調節するでの」
「ありがとうございます。見た感じ、特に問題は無さそうに見受けられますけど……そうさせていただきますね」
優しい微笑みをたたえて、サヤが嬉しげにそう言う。
そしてお代ですと、紙に包まれた貨幣をヘーゼラーに差し出した。
ほう……面白いことをするな。紙に包んであるのは何でだろう。
「……多すぎやせんかの……」
手触りと大きさ、重さで、中の貨幣が何かは察することができたようだ。だがサヤは首を横に振る。
「いいえ。私の故郷の品を再現して下さいました。思い出の中のものをこうして手に取れた喜びを、受け取っていただきたいです」
そんな風に言われると、無下にもできないよなぁ。
「……こんなに貰ってはな……借りを返すつもりであったに、そうもいかんことになる。
どうしたもんか……また棺桶に入りそびれてしまうの」
「では、長生きして下さい。レイシール様も、その方が喜ばれます」
「そうだな。またお願い事をしなきゃならないかもしれない」
サヤがそんな顔をするのなら、また……秘匿権なんて言わず、お願いしたくなるかもしれない……。
言葉にはできないことは飲み込んだが、ヘーゼラーの眉毛で隠れた視線がこちらを向く。
「……御子息様がそう言うならまあ、しょうがないの」
良い顔させてやらんとの。と、何か意味深に言われてしまった。
ううう。何で俺を見る……。べ、別に下心はないんだぞ?
◆
さて、本日も夜が来た。
「おやすみなさいませ」
俺の支度を終えたハインがそう言って自室に引っ込む。とはいえ、俺はまだ休む時間ではない。ハインには、サヤにこの世界の一般常識を話して聞かせる時間だと言い訳してある。
秘匿権のことみたいに、まだまだ伝えきれていないこの世界の理がそこかしこに残っているであろうから、同じような失敗をしないため、それを教えたり、サヤと俺たちの世界との違いを、すり合わせする時間だということにしてあった。……まあ、お察しの通り建前上……なのだが。
今日はほとんど一緒に過ごす時間が無かった。
触れたくても触れられなかったし……。そんな気持ちがどうにも収まりつかないというか、なんだか手が寂しいような感じだったのだ。後半特に。
「サヤ。手を握ってて良い?」
……これが俺の限界です…………。
サヤは、恥ずかしそうに……けれどどこか嬉しそうに、こくんと頷いてくれて、長椅子で隣に腰を下ろす。
前サヤに言われた通り、言葉にして確認してから行動するようにしているのだが、そうすればサヤは、あまり怖がらずにすむ様子だ。だいたいにおいて拒否されたことはない。……まぁ……まだ手を握るくらいまでのことしかお願いしたことないのだが……。
「ホセさんの村……そないな状態やったら、栄養とか、偏ってはるやろね……お子さんのこと、心配してはるんは当然や」
手を繋いだまま、本日の報告をしていたら、サヤがそんな風に眉を寄せる。
そして、菓子をお土産に持って帰らせた話をすると、嬉しそうに口元を綻ばせた。
「明後日も来はるんやったら……日持ちするお菓子をお土産に……したら、あかん?」
不安そうに俺を見上げてそんな風に言うから、つい笑ってしまった。
「サヤならそう言うと思ってこの話をしたのに、あかんわけないよ。
相談したかったんだ。何か、もう少し生活を改善できる、良い案はないかなって。
あまりにも……不憫だろ? このままなんて……」
他領であった場合、あまり口出しするわけにもいかないが、そうであった場合でも、王都の方に手紙を出してみようかと考えていた。領地が分かれば、何かしら手は打てるかもしれない。
そう言うと、俄然やる気が出た様子だ。凛々しい顔になる。
右手を顎にあてて、思案にふける。その凛々しい横顔がまた愛おしくて、つい見とれていたのだけど……。
「干し野菜、作るってどないやろ。やってはらへんのやろか」
さして待たぬ間に、彼女はそう口にした。
「干し野菜?」
干し果実は聞く。というか、今日も菓子に入れて食した。
だが……野菜は……干すなんて聞いたことないんだけどな……。
「乾燥させた野菜。せやけど、生野菜を食べるより、栄養価は大抵高うなるんやで?
野菜って、自分で生きてはるし、勝手に自分の水分を使うて栄養を消費して、老化してしまう……つまり、しなびてしまうんやわ。
せやし、日光に晒して水気を飛ばす。そうすれば使える水分があらへん。栄養の消費が防げる。それと、日光による化学反応で栄養価も高うなって、更に日持ちも断然良くなる」
「へぇ……どんなものか想像できないけど……」
「……セイバーンも、作ってはらへんの?」
そう聞かれて、見たことないなと答えた。
乾燥させた野菜か……どれくらい保つんだろう?
「ん……十日くらいは、普通に保つはず。物や季節によっては、二、三ヶ月から半年。
それに、新鮮な野菜を多めに買い付けて、一部を干し野菜にしていけば、野菜も少し安く買えるし、良いと思う」
「半年⁉︎ それ、本当?」
「うん……ほんまやで?」
そ、それはまた、すごい魔法だ……。
びっくりした俺の様子に、サヤも少々驚いた顔になる。
「……冬は、どうしてはるの? 野菜、殆ど収穫できひんやろ?」
「そりゃ……あるもので越すんだよ。玉葱とか……酢漬け野菜とか……」
玉葱ばかりが続くことなんてザラだ。けれどここいらは、あの泉があるから……。
「実は……望郷の泉の傍には、季節問わずに木の実が生るから……俺たちはそれを結構あてにしてる……かな」
「……そういうのん、結構どの山にもあるものなん? ホセさんのいはる村にも?」
「いや……無いんじゃないかな。聞かないし……」
あるのかもしれない。でも……俺たちだって、あえてそんな泉があるだなんて吹聴しないわけで、他の場所に住んでいる人は当然知らないだろう。だから、正直なところ分からないのだが……。
「ああ、でももしそんな場所があんのやったら、……そないに切迫してへんやろね……」
「うん。そう思う」
そこでぷつりと会話が途切れた。サヤは、深く、思考に潜り込んでしまった様子だ。真剣に考えている。それをしばらく見守っていると、「うん……たぶん、やれる」と、決意したように呟く。
「レイ、干し野菜を作ろう。あともう……三つ程……作るか、有るのか確認したいものが、あるんやけど……」
不安そうに、俺の様子を伺う。
あの失敗が、思いの外尾を引いている様子だ。
そんな風に、縮こまってほしくないなと、俺は強く思った。こんな風にしてるサヤは、あまり見ていたくない。前みたいに、もっとのびのびとしていてほしい。
サヤがそうあれるように、早く準備をしてやらないとな……。
「いいよ。言ってごらん」
そんな気持ちを込めて、そう問うと、口角を引き上げて微笑み「おおきに」と笑う。
重ねていた手が、ギュッと握られ、俺の指を摘むから、気持ちが疼く。
うううぅぅ、抱き寄せたくなる……俺、なんかどんどん変態になってるな……。
「えっと……まずは、できるだけ密閉できる容器。それと、竹製の笊。あと、炭なんやけど……」
心を無にすることに勤めていた俺の横で、サヤが必要なものを指折り述べる。
密閉できる容器なら……硝子製かな?
竹の笊……竹にこだわるのはなんでだか不明だが……まあ、探せばあるのではないだろうか。少々高価かもしれないが。それと……墨って……。
「墨? は、沢山あるよね?」
「違う。炭や。燃やした木の方」
「……それも調理場に沢山あるだろ?」
「……あれやのうて……あれでもええんやろか…………うーん……」
しばらく悩んだ後、サヤはまた、あんな……と、俺に言う。
「私の欲しい炭は、もう一度火を付ければ燃える方なんやわ」
「……焼けた木はもう燃えないよね?」
……うん。見つけた。俺とサヤの世界の齟齬。これは、なかなかに多そうだな……。
「やあヘーゼラー」
「すまんの。少々待たせてしもうたかの」
いつものゴツゴツした杖でやって来たのはヘーゼラーだ。サヤの頼んでいたものが出来上がったらしい。
早速カメリア姿の彼女を呼ぶ。今日サヤが席を外していたのは、こちらの仕事をしていたからだ。
やって来た彼女は、出来上がったその品を見て、何故か一瞬、瞳を潤ませる。
「ああ……。そう、こんな形でした」
板を手に取って、指を滑らせる。その仕草が、故郷を懐かしんでいるのをうかがわせ、なんだか寂しげに見えてしまう。
つい手を伸ばしそうになって、引っ込めた。いかん。ワドや、ヘーゼラーの目の前だ。
「一度使ってみてもらえるかの。不具合があれば、また調節するでの」
「ありがとうございます。見た感じ、特に問題は無さそうに見受けられますけど……そうさせていただきますね」
優しい微笑みをたたえて、サヤが嬉しげにそう言う。
そしてお代ですと、紙に包まれた貨幣をヘーゼラーに差し出した。
ほう……面白いことをするな。紙に包んであるのは何でだろう。
「……多すぎやせんかの……」
手触りと大きさ、重さで、中の貨幣が何かは察することができたようだ。だがサヤは首を横に振る。
「いいえ。私の故郷の品を再現して下さいました。思い出の中のものをこうして手に取れた喜びを、受け取っていただきたいです」
そんな風に言われると、無下にもできないよなぁ。
「……こんなに貰ってはな……借りを返すつもりであったに、そうもいかんことになる。
どうしたもんか……また棺桶に入りそびれてしまうの」
「では、長生きして下さい。レイシール様も、その方が喜ばれます」
「そうだな。またお願い事をしなきゃならないかもしれない」
サヤがそんな顔をするのなら、また……秘匿権なんて言わず、お願いしたくなるかもしれない……。
言葉にはできないことは飲み込んだが、ヘーゼラーの眉毛で隠れた視線がこちらを向く。
「……御子息様がそう言うならまあ、しょうがないの」
良い顔させてやらんとの。と、何か意味深に言われてしまった。
ううう。何で俺を見る……。べ、別に下心はないんだぞ?
◆
さて、本日も夜が来た。
「おやすみなさいませ」
俺の支度を終えたハインがそう言って自室に引っ込む。とはいえ、俺はまだ休む時間ではない。ハインには、サヤにこの世界の一般常識を話して聞かせる時間だと言い訳してある。
秘匿権のことみたいに、まだまだ伝えきれていないこの世界の理がそこかしこに残っているであろうから、同じような失敗をしないため、それを教えたり、サヤと俺たちの世界との違いを、すり合わせする時間だということにしてあった。……まあ、お察しの通り建前上……なのだが。
今日はほとんど一緒に過ごす時間が無かった。
触れたくても触れられなかったし……。そんな気持ちがどうにも収まりつかないというか、なんだか手が寂しいような感じだったのだ。後半特に。
「サヤ。手を握ってて良い?」
……これが俺の限界です…………。
サヤは、恥ずかしそうに……けれどどこか嬉しそうに、こくんと頷いてくれて、長椅子で隣に腰を下ろす。
前サヤに言われた通り、言葉にして確認してから行動するようにしているのだが、そうすればサヤは、あまり怖がらずにすむ様子だ。だいたいにおいて拒否されたことはない。……まぁ……まだ手を握るくらいまでのことしかお願いしたことないのだが……。
「ホセさんの村……そないな状態やったら、栄養とか、偏ってはるやろね……お子さんのこと、心配してはるんは当然や」
手を繋いだまま、本日の報告をしていたら、サヤがそんな風に眉を寄せる。
そして、菓子をお土産に持って帰らせた話をすると、嬉しそうに口元を綻ばせた。
「明後日も来はるんやったら……日持ちするお菓子をお土産に……したら、あかん?」
不安そうに俺を見上げてそんな風に言うから、つい笑ってしまった。
「サヤならそう言うと思ってこの話をしたのに、あかんわけないよ。
相談したかったんだ。何か、もう少し生活を改善できる、良い案はないかなって。
あまりにも……不憫だろ? このままなんて……」
他領であった場合、あまり口出しするわけにもいかないが、そうであった場合でも、王都の方に手紙を出してみようかと考えていた。領地が分かれば、何かしら手は打てるかもしれない。
そう言うと、俄然やる気が出た様子だ。凛々しい顔になる。
右手を顎にあてて、思案にふける。その凛々しい横顔がまた愛おしくて、つい見とれていたのだけど……。
「干し野菜、作るってどないやろ。やってはらへんのやろか」
さして待たぬ間に、彼女はそう口にした。
「干し野菜?」
干し果実は聞く。というか、今日も菓子に入れて食した。
だが……野菜は……干すなんて聞いたことないんだけどな……。
「乾燥させた野菜。せやけど、生野菜を食べるより、栄養価は大抵高うなるんやで?
野菜って、自分で生きてはるし、勝手に自分の水分を使うて栄養を消費して、老化してしまう……つまり、しなびてしまうんやわ。
せやし、日光に晒して水気を飛ばす。そうすれば使える水分があらへん。栄養の消費が防げる。それと、日光による化学反応で栄養価も高うなって、更に日持ちも断然良くなる」
「へぇ……どんなものか想像できないけど……」
「……セイバーンも、作ってはらへんの?」
そう聞かれて、見たことないなと答えた。
乾燥させた野菜か……どれくらい保つんだろう?
「ん……十日くらいは、普通に保つはず。物や季節によっては、二、三ヶ月から半年。
それに、新鮮な野菜を多めに買い付けて、一部を干し野菜にしていけば、野菜も少し安く買えるし、良いと思う」
「半年⁉︎ それ、本当?」
「うん……ほんまやで?」
そ、それはまた、すごい魔法だ……。
びっくりした俺の様子に、サヤも少々驚いた顔になる。
「……冬は、どうしてはるの? 野菜、殆ど収穫できひんやろ?」
「そりゃ……あるもので越すんだよ。玉葱とか……酢漬け野菜とか……」
玉葱ばかりが続くことなんてザラだ。けれどここいらは、あの泉があるから……。
「実は……望郷の泉の傍には、季節問わずに木の実が生るから……俺たちはそれを結構あてにしてる……かな」
「……そういうのん、結構どの山にもあるものなん? ホセさんのいはる村にも?」
「いや……無いんじゃないかな。聞かないし……」
あるのかもしれない。でも……俺たちだって、あえてそんな泉があるだなんて吹聴しないわけで、他の場所に住んでいる人は当然知らないだろう。だから、正直なところ分からないのだが……。
「ああ、でももしそんな場所があんのやったら、……そないに切迫してへんやろね……」
「うん。そう思う」
そこでぷつりと会話が途切れた。サヤは、深く、思考に潜り込んでしまった様子だ。真剣に考えている。それをしばらく見守っていると、「うん……たぶん、やれる」と、決意したように呟く。
「レイ、干し野菜を作ろう。あともう……三つ程……作るか、有るのか確認したいものが、あるんやけど……」
不安そうに、俺の様子を伺う。
あの失敗が、思いの外尾を引いている様子だ。
そんな風に、縮こまってほしくないなと、俺は強く思った。こんな風にしてるサヤは、あまり見ていたくない。前みたいに、もっとのびのびとしていてほしい。
サヤがそうあれるように、早く準備をしてやらないとな……。
「いいよ。言ってごらん」
そんな気持ちを込めて、そう問うと、口角を引き上げて微笑み「おおきに」と笑う。
重ねていた手が、ギュッと握られ、俺の指を摘むから、気持ちが疼く。
うううぅぅ、抱き寄せたくなる……俺、なんかどんどん変態になってるな……。
「えっと……まずは、できるだけ密閉できる容器。それと、竹製の笊。あと、炭なんやけど……」
心を無にすることに勤めていた俺の横で、サヤが必要なものを指折り述べる。
密閉できる容器なら……硝子製かな?
竹の笊……竹にこだわるのはなんでだか不明だが……まあ、探せばあるのではないだろうか。少々高価かもしれないが。それと……墨って……。
「墨? は、沢山あるよね?」
「違う。炭や。燃やした木の方」
「……それも調理場に沢山あるだろ?」
「……あれやのうて……あれでもええんやろか…………うーん……」
しばらく悩んだ後、サヤはまた、あんな……と、俺に言う。
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