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主要人物紹介
しおりを挟む☆絵師様 朝霧ゆき様とおっしゃいます。どうぞよしなに。
☆こちらはただの人物紹介なので読み飛ばして大丈夫です。
☆そのうち少しずつ紹介人物が増えていくかもしれません。
レイシール・ハツェン・セイバーン
十八歳 灰髪 藍瞳 男
身長181㎝ 体重68kg
腰まである長髪(貴族男子は成人まで髪が切れない)の結構な美男子。
母親は領民であり、妾であったため、セイバーン男爵家二子ではあるが立場が弱い。
やたら庶民的で、貴族として振舞わなければいけない時以外、自分のことは自分でしたいタイプ。
基本的に優しいが、劣等感が非常に強く、自分は凡庸で人並み以下の人間だと思っている。
自分に関わる人間を不幸にすると思い込んでいて、人当たりは良いものの、人も動物も、一定以上距離を詰めようとはしない。
一人称は俺。仕事時は私。
母親の存在を、心の奥底でトラウマにしている。
幼少時、心中しようとした母と、手を繋いで歩いた記憶があり、夢に見るとうなされる。
基本的に真面目で、義務と言われたことはきちんとやろうとする。そのため、成績もほどほど優秀。
人の機微に敏感で、表情や雰囲気を読むのに長けているが、本人はあまり意識していない。
鶴来野小夜
十六歳 黒髪 鳶瞳 女
身長169㎝ 体重55kg
高校二年生。濡れたように艶やかな黒髪の少女。
幼少期はひ弱で内気な子供で、海外勤の両親との生活は無理であると判断され、祖母に預けられて育った。
可愛らしさ故にからかいの対象になっていて、男の子が苦手だったが、十歳の時、猥せつ目的の誘拐にあい、更に男性に恐怖心を抱くようになる。
いやらしい言葉や雰囲気にとても敏感。恐怖で動けなくなるほどのトラウマになっていて、それを克服しようと必死で身体を鍛えた結果、強くなり、身体も健康になった。
しかし恐怖の克服には至らず、恋心を抱く相手(誘拐から助けてくれた幼馴染)すら怖いと感じてしまう。
責任感が強く、聡明。自分の世界の知識が、知識でしかないことを自覚しているので、不確かなそれを気安く提供することに不安を感じている。
異界に紛れ込んだ拍子に、身体能力のリミッターが外れたのか、耳が良くなり、力も強くなっているが、重力が軽いというわけではなく、空気に抵抗が薄いような感覚らしい。
ハイン
二十一歳 青髪 黄金瞳 男
身長178㎝ 体重75kg
目つきの鋭い青年。常に機嫌悪そうな顔をしている。
元々孤児。王都の裏路地で生活していたが、暴行により動けなくなっているところをレイシールに拾われ、紆余曲折の末に従者となった。
口も態度も悪いが、言葉遣いだけは丁寧。怒ると瞳が輝くようにギラついてすごく怖い。
従者、護衛、生活を支えることすらも一手に引き受け、人生の全てをレイシールに捧げており、かなり過保護。レイシール以外はどうでも良い。
ギルとは犬猿の仲だが、レイシールを守るという目的の上では同志。
実はレイシールにすらひた隠しにしている秘密がある。
ギルバート
二十一歳 金髪 青瞳 男
身長196㎝ 体重88kg
王都で店を構える大店服飾店の二子。体格に恵まれていて、長身美男。申し分ない感じにキラキラしていて、見た目は正に王子様。
幼い頃のレイシールと並んでいれば、美男美女カップルでしかなかった。
社交的で基本女性に甘く、優しい。性格的にも男前。
実は一番常識人で、心配性。レイシールとハインを影ながら支えている。
剣術が得意で、人手不足のレイシールの護衛役を務めることもしばしば。
レイシールを弟のように可愛がっていて、大切に思っている。
天性の才能で、人が服を着ていようがさらしを巻いていようが体格をほぼ正確に言い当てられるため、彼に性別は詐称できない。
マルクス
二十八歳 赤茶髪 黄瞳
身長170㎝ 体重47kg 男
ヒョロい青白肌の粘着質研究者タイプ。北方の領地の役人の一子。下に弟二人、妹二人いる。生まれた時から兵士の適性が皆無なのが見た目からもはっきりしていた。
やたら頭は良く、記憶力が抜群。運動はからっきしだったので、兵士以外の生き方を見つけてやらねばということで、両親が無理をして学舎に進学させた。
情報収集や分析が趣味で、没頭すると食事すら邪魔と感じる性格。
周りからは変人と思われていて、奇行も多いため、長く付き合っているのはレイシールくらい。
飄々としていて基本明るい性格のように見えるが、学舎では鬼役(交渉術で相手を責める役)を禁じられるくらい、徹底的に攻めあげる技術で伝説と化していたが、運動能力は五歳児並み。
ルーシー
十六歳 金髪 青瞳 女
身長158㎝ 体重43kg
ギルの姪。スレンダーな肉体のゴージャス系美少女。
勝気で前向き、元気で明るい。ちょっと突っ走るところがたまに傷。
オシャレに関する全般が大好きで、かなり幅広く網羅しているくらい、実は頑張り屋さん。
バート商会本店の後継だが、現在メバックの叔父(ギルバート)の元で、修行という名目の家出中。
ワドル
五十五歳 深緑髪 紫瞳 男
身長173㎝ 体重60Kg
バート商会勤続四十年の大ベテラン。かつてやんちゃな問題児であったギルバートの教育係を担うと進言し、引退。執事へと転身した。
先読みの能力が高く、備えあれば憂いなしと先手を打つが、実はかなり臨機応変な対応ができる包容力の高さが最大の特徴。常に微笑みを絶やさない紳士。
ディートフリート・アウレール・ヴァイデンフェラー
十九歳 青紫髪 茶褐色瞳 男
身長180㎝ 体重80kg
ヴァイデンフェラー家四子、武芸全般に長けた偉丈夫。
間もなく成人を迎え、成人後は近衛への配属が決まっている。
あまり治安のよろしくない領地で命を張った生活を長年続けているため、妙に度胸が座っており、少々のことでは動じない。
平和といわれるセイバーンの中では屈指の猛者に数えられる。
豪放磊落な性格ながら、案外腹芸もできてしまう有能な人。ルオードを尊敬している。
2020/06/06追加
アンバー
通常異母様。セイバーン男爵家夫人で、現在セイバーンを牛耳っている人。
レイを躾と称して痛めつけるような陰湿極まりない性質。
フェルナン
レイの腹違いの兄。セイバーンの後継。酒が入っていないときはひたすら無気力。
酒を飲むと豹変し、とても残忍になる。幼い頃からレイを痛めつけていた。
アルドナン
レイの父親であり、セイバーン領主。厳格で仕事熱心な人。
病でずっと療養中。レイとは十二年、言葉ひとつ交わしていない。
あの人
レイが学舎に行くきっかけとなった人。傭兵であるが、元貴族。
虐待を受けるレイの境遇に気付き、助けようとしてくれたが、結果的に亡くなった様子。
ロビン
商業広場で屋台を出していた宝飾品の職人。
人当たりもよい好青年だが、接客意欲は低い。繊細で丁寧な仕事をする、良い職人。
ウーヴェ
常に全身を黒い衣装でまとめている青年。どことなく蛇を連想させられる外見。
口調は丁寧だが、どこか投げやりというか、不思議な雰囲気を纏っている。
ルカ
土建組合長の息子。竹を割ったような性格。貴族相手にも言葉を選べないくらいに直情。
喧嘩っ早く、ひたすら前向き。ウーヴェとは真逆な性格ながら、幼馴染み。
草
兇手(暗殺者)。豺狼組の稼ぎ頭。見た目は十五歳くらいから、場合によっては三十過ぎに見えることも。
変装・潜伏・暗殺となんでもこなせる凄腕で、小柄だが、兇手としての腕は一流。人であるが、犬笛を聞き取れる耳を持つ。
胡桃
獣人であり兇手。片脚を失っている。獣人の血が濃いため、獣化が可能。特に、嗅覚に優れている。
草の所属する豺狼組の頭であり、マルクスの古い知人でもある。
クリスタ・セル・アギー
学舎での友人のひとり。公爵四家のひとつ、アギー家で十数番目の子息。身体が弱く陽の光で火傷してしまうほどに軟弱。
常に体調を崩して療養しているに等しいが、性格は体調に反し、強気で豪胆。
ルオード・セドラ・ベルナル
学舎での友人のひとり。元はクリスタ様の従者であったが、現在は王家近衛で長を賜るエリート。
温厚で思慮深く、まず滅多に怒ったりしない。子爵家庶子でありながら、異例の出世をしている傑物。
リカルド・ベイエル・ヴァーリン
公爵四家のひとつ、ヴァーリンの嫡子であり、二子。クリスティーナ様の婚約者。
国にある四つの騎士団のうち、赤騎士団の将であり、猛々しい武将として恐れられている。
母方も公爵四家のひとつベイエルであり、公爵二家の血を引いているため、王族に次ぎ血の地位が高い。
クリスティーナ・アギー・フェルドナレン
もともと短命と言われるフェルドナレン王家で、ただお一人だけの御息女であり、後継。白髪に赤い瞳の、妖精のように儚く麗しい女性。
彼女の夫が次のフェルドナレン王となる。現在既に二十五歳となっており、結婚を急かされているらしい。
シザー
学舎での友人のひとり。セイバーン出身。無口で糸のような細い目。肌が黒く、異国の民とよく勘違いされる。
武術に秀でており、学舎の武術主席を何度も経験している。無口でほぼ喋らない。気が小さく常にオドオドしているが、やる時はやる子。
コダン
オーストの変人。麦の収穫量を増やすことを研究しているが、奇行が酷すぎて全く周りに理解してもらえない。
目の下にどす黒いくまを刻み、血色の悪い肌色で、無精髭も伸び放題。常にぶつぶつと何かを呟きつつゾンビのように徘徊するのだが、何故か子供受けは良い。
カーク
セイバーン領主アルドナンの元執事であり、ロレッタの前任者。
病気を理由に引退した。
イエレミアーシュ
貴族出身者のくせに、セイバーンの騎士に仕官した変わり者。どうやらレイを毛嫌いしている。
領主様奪還のため、怪我を理由に退役。二年をかけてセイバーン各地から、目立たぬように少しずつ人手を集めていた。
ジークハルト
偽装傭兵団の団長。その実態は、セイバーン領主様奪還を目標に掲げる、騎士未満の若者の集まり。
いろいろな理由でまだ騎士になれていないまでも、実力のある者たちを束ねられる、リーダーシップのある男。元は孤児。
ユスト
どこか飄々とした若者。医官を目指して騎士になろうとしていた。
騎士として申し分ない実力を持っているが、自分の根幹は医師であることだと思っている。
浅葱
豺狼組の兇手のひとり。獣人。感情の起伏が激しい獣人の中で、珍しく物静かなタイプ。獣化はできない。
表情の変化が乏しく、常に淡々としているが、それが彼の精神制御法である様子。組みの一員としてのプライドは人一倍高い。
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