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45.突入
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国立自然史博物館内 ワシントンDC アメリカ合衆国
アルトール・ハリは、疲れ切っていた。
自然史博物館の1階トイレで何度も手を洗う。洗っても洗ってもきれいにならないのは、どうしてか。イライラが募る。
ふと目の前の鏡を見た。
そこに写っている自分の顔は、まるでこの世の終わりを迎えたかのように冴えなかった。
人に銃を向けることが、こんなにも恐ろしいことだと、ハリは分っていなかった。今も手の震えが止まらない。銃を撃つという行為は、映画やドラマで見慣れた光景で、だから簡単なのだと思い込んでいたのだ、愚かにも。こんなにも銃が重く、緊張で手が震え、さらに手のひらから汗が吹き出すので、何度も拭かなければならなくなるとは…。
ハリはペーパータオルで手を拭いて、ロビーに続く廊下に出た。
今、この建物内で立っているのは、黒づくめの男だちだけだ。
アジア系で黒髪の若い男性以外の人質は、誰もいなくなった。
撃ち殺したからだ、自分たちで…。
また汗が出てきた。
日が落ちたから涼しくなりそうなものなのに暑い。
破壊した博物館の心臓部ともいえるコントロールセンターには、数人が詰めていたはず。
空調はどうなっているのか。
そんなことを思いながら、ハリは廊下からロビーに向かった。バカらしいほど大きな象の剥製に近づき、その位置から彼は、残った人質たちの様子をうかがう。
全員、床に座らせられている。彼らの奥には博物館の2階へ続く階段があり、そこを上れば宝石展示ホールだ。
ハリはソマリアのテロ組織で海賊でもある「アル・シャバーブ」に傾倒していた。自身のルーツがソマリアだからというのが大きかった。
「アル・シャバーブ」の主な外貨獲得方法は誘拐だ。外国船籍を襲い、その船の船員たちを誘拐して、身代金を要求し、外貨を得る。その金は、世界最貧国であるソマリアの貴重な資金となっていた。
しかし、欧州連合軍の最高司令官に英国のキートン大将が就任したことで、「アル・シャバーブ」は、資金調達が極めて困難な状況に追い込まれた。
この状況を打破するには、もはや海に拘っていたのでは不可能だ。
そこで、テロリストの論理からキートン大将の家族を拉致するという、短絡的で無謀で愚かな作戦を立て、それを実行した。戦闘のド素人が、だ。
一昨日に初めて会ったメンバーたちのうち数名は、この博物館に展示されている宝石類を目にした途端、誘拐で得る資金だけでなく、この宝石も奪えばいいと言い出した。
それは略奪だ。
それだけは、ハリは許せなかった。自分の崇高な使命が汚されるように思ったのだ。略奪行為をさせないために、ハリはこの場所、2階に上がる階段前に人質たちを座らせた。
エレベーターは止めたので、2階へ上るには、この階段を上るしか方法はない。つまり、ここは人質を監視するという名目で、堂々とハリが見張れて、略奪行為を阻止することが可能な場所だった。
ハリから少し離れたところで見張っている男が言った。
「ほんとにこの中に、キートンの息子がいるんだろうな」
「いるはずだ」
「だったら、なぜリアクションがないんだ!ずっと映像を見せているんだ、分かるはずだろう!」
確かにそうだと、ハリも思った。
仲間内からは、残った人質たち全員に、キートンの息子かどうか尋問しようという声も上がったが、本当のことを答える可能性が低いと思い、それは実行しなかった。もし、万が一、嘘をつかれて誤って大事な人質を殺してしまったら、自分たちの切り札が無くなる。それが怖かったのだ。
だから、今は全てはうまくいっていると思った方が楽だ。そうでもしないと、不安に押しつぶされそうだった。
ハリはいった。
「大丈夫だ。きっともうすぐ英国政府から連絡があるさ」
そう言って額の汗をぬぐったハリに、「トイレに行かせてくれ」と、人質の一人が声をかけた。振り向くと、青いNASAのパーカーを着た若者が立ち上がろうとしていた。
「おい、座っていろ!」
もう一人の仲間が苛立って怒鳴る。
「いいじゃないか。俺が連れて行く。こっちだ」と、ハリは顎で方向を示し、若者を立たせ、さっきまで自分がいたトイレに向かった。
その時、1階ロビーの誰かが何か叫んだ。
目の前を歩く若者に銃を突きつけ、「ちょっと待て」といってハリが振り向くと、「ニュースだ、ニュースを見ろ!」という声だった。
ハリは急いでロビーに戻り、タブレットを持っている仲間に向かう。反射的にハリは腕時計を見た。
時間は、アメリカ東部時間、午後10時。ここに立て籠もってから7時間が経過していた。
CNNの人気レポーター、ジェシー・バルモアの名前と「アンドルーズ空軍基地」というクレジットが画面に表示され、1機の戦闘機のタラップが、今、まさに開こうとしている様子が映っていた。
「私は、今、アンドルーズ空軍基地におります。アメリカ東部時間、午後3時にワシントンの国立自然史博物館で発生した爆破テロは、大きな局面を迎えようとしています。現在、館内には2,000人以上の人質がいると思われますが、その中に、ヴィクトリア・キートン首相のお孫さんがいるというのです!ご覧ください!キートン首相の御子息で、人質にとられたお孫さんの父親である、英国海軍のキートン大将がテロリストたちとの交渉のため、たった今、アンドルーズ空軍基地に到着しました!あ、戦闘機からキートン大将が下りてきました!」
そこに映っていたのは、ハリたちがターゲットとして何度も確認したキートン大将、その人であった。
「やったな!」
仲間の誰かが、喜色を含んだ声を上げた。これから「英国史上、最強・最高の軍人」と交渉するという困難なミッションを行わなければならないが、こっちはキートン大将の息子を人質に取っているんだ。有利に事を進められる。余裕があるとまでは言えないが、今ぐらい喜んでもいいだろう。
「これで英国政府と交渉できる」
「ああ」
「キートン大将は、ここからヘリに乗り換えて、一路、ホワイトハウスに向かうと思われます。アンドルーズ空軍基地から、ジェシー・バルモアが伝えました」
「やった!」、「よし!」という仲間たちの声が、館内のあちこちから響いていた。
その時、誰かが人質たちに向かって叫んだ。
「中心によれ!早く!」
ハリが声のする方向を見ると、トイレに行くといった、あのNASAのパーカーを着た若者だった。
「しまった」とハリが思ったのと同時に、人質のいる天井から防火壁が、一瞬で落ちてきた。まさに一瞬だ。
人質たちが、ハリたちの唯一の切り札が、ビクともしない鉄壁の防火壁によって四方を囲まれ、究極の安全地帯の中に逃げ延びた瞬間だった。
誰かが叫び声をあげた。NASAのパーカーを着た若者が、信じられない身のこなしで一人を倒すと、まるで疾風のようにロビー中央部に走り込んできた。
ハリは、まったく動かなかった。
いや、動けなかったというのが正しい。いつの間にか両太ももに被弾し、自分の血がクリーム色の床に流れ出していた。手にした銃は下に落ち、利き腕の肩にも激痛が走った。いつ撃たれたのか、それさえも分からなかった。
ただ、その場にへたり込んだハリに出来るのは、目を開けていることだけだった。
ハリの正面、落ちてきた防火壁に少し遮られているその先の廊下には、二台のエレベーターがあった。その動いていないはずのエレベーターの扉が開くと、5、6人の完全武装した特殊部隊がなだれ込んできた。それは2階からも同様だった。
ロープを垂らし、それをつたって、大勢の男たちが下りてきた。
呆然としているハリからみて、ロビーに続く左右の廊下にもエレベーターがあり、そこからも次々に特殊部隊が入ってきた。
きっと地下も同じはずだと、朦朧としながらハリは思った。
床に倒れているのは、自分の仲間たちだけだった。
ひときわ大柄な隊員二人の持つ無線の声がハリにも聞こえた。
「地下、クリア!」、「2階、クリア!」、「1階、クリア!」
ハリが目線を挙げれば、そのうちの一人が跪き、ハリの顔を覗き込んで「アルトール・ハリ、確保。生きている」といった。
それが気絶する前にハリが聞いた最後の言葉だ。
22時01分作戦行動開始、22時02分30秒完全制圧。わずか1分30秒間の出来事だった。
アルトール・ハリは、疲れ切っていた。
自然史博物館の1階トイレで何度も手を洗う。洗っても洗ってもきれいにならないのは、どうしてか。イライラが募る。
ふと目の前の鏡を見た。
そこに写っている自分の顔は、まるでこの世の終わりを迎えたかのように冴えなかった。
人に銃を向けることが、こんなにも恐ろしいことだと、ハリは分っていなかった。今も手の震えが止まらない。銃を撃つという行為は、映画やドラマで見慣れた光景で、だから簡単なのだと思い込んでいたのだ、愚かにも。こんなにも銃が重く、緊張で手が震え、さらに手のひらから汗が吹き出すので、何度も拭かなければならなくなるとは…。
ハリはペーパータオルで手を拭いて、ロビーに続く廊下に出た。
今、この建物内で立っているのは、黒づくめの男だちだけだ。
アジア系で黒髪の若い男性以外の人質は、誰もいなくなった。
撃ち殺したからだ、自分たちで…。
また汗が出てきた。
日が落ちたから涼しくなりそうなものなのに暑い。
破壊した博物館の心臓部ともいえるコントロールセンターには、数人が詰めていたはず。
空調はどうなっているのか。
そんなことを思いながら、ハリは廊下からロビーに向かった。バカらしいほど大きな象の剥製に近づき、その位置から彼は、残った人質たちの様子をうかがう。
全員、床に座らせられている。彼らの奥には博物館の2階へ続く階段があり、そこを上れば宝石展示ホールだ。
ハリはソマリアのテロ組織で海賊でもある「アル・シャバーブ」に傾倒していた。自身のルーツがソマリアだからというのが大きかった。
「アル・シャバーブ」の主な外貨獲得方法は誘拐だ。外国船籍を襲い、その船の船員たちを誘拐して、身代金を要求し、外貨を得る。その金は、世界最貧国であるソマリアの貴重な資金となっていた。
しかし、欧州連合軍の最高司令官に英国のキートン大将が就任したことで、「アル・シャバーブ」は、資金調達が極めて困難な状況に追い込まれた。
この状況を打破するには、もはや海に拘っていたのでは不可能だ。
そこで、テロリストの論理からキートン大将の家族を拉致するという、短絡的で無謀で愚かな作戦を立て、それを実行した。戦闘のド素人が、だ。
一昨日に初めて会ったメンバーたちのうち数名は、この博物館に展示されている宝石類を目にした途端、誘拐で得る資金だけでなく、この宝石も奪えばいいと言い出した。
それは略奪だ。
それだけは、ハリは許せなかった。自分の崇高な使命が汚されるように思ったのだ。略奪行為をさせないために、ハリはこの場所、2階に上がる階段前に人質たちを座らせた。
エレベーターは止めたので、2階へ上るには、この階段を上るしか方法はない。つまり、ここは人質を監視するという名目で、堂々とハリが見張れて、略奪行為を阻止することが可能な場所だった。
ハリから少し離れたところで見張っている男が言った。
「ほんとにこの中に、キートンの息子がいるんだろうな」
「いるはずだ」
「だったら、なぜリアクションがないんだ!ずっと映像を見せているんだ、分かるはずだろう!」
確かにそうだと、ハリも思った。
仲間内からは、残った人質たち全員に、キートンの息子かどうか尋問しようという声も上がったが、本当のことを答える可能性が低いと思い、それは実行しなかった。もし、万が一、嘘をつかれて誤って大事な人質を殺してしまったら、自分たちの切り札が無くなる。それが怖かったのだ。
だから、今は全てはうまくいっていると思った方が楽だ。そうでもしないと、不安に押しつぶされそうだった。
ハリはいった。
「大丈夫だ。きっともうすぐ英国政府から連絡があるさ」
そう言って額の汗をぬぐったハリに、「トイレに行かせてくれ」と、人質の一人が声をかけた。振り向くと、青いNASAのパーカーを着た若者が立ち上がろうとしていた。
「おい、座っていろ!」
もう一人の仲間が苛立って怒鳴る。
「いいじゃないか。俺が連れて行く。こっちだ」と、ハリは顎で方向を示し、若者を立たせ、さっきまで自分がいたトイレに向かった。
その時、1階ロビーの誰かが何か叫んだ。
目の前を歩く若者に銃を突きつけ、「ちょっと待て」といってハリが振り向くと、「ニュースだ、ニュースを見ろ!」という声だった。
ハリは急いでロビーに戻り、タブレットを持っている仲間に向かう。反射的にハリは腕時計を見た。
時間は、アメリカ東部時間、午後10時。ここに立て籠もってから7時間が経過していた。
CNNの人気レポーター、ジェシー・バルモアの名前と「アンドルーズ空軍基地」というクレジットが画面に表示され、1機の戦闘機のタラップが、今、まさに開こうとしている様子が映っていた。
「私は、今、アンドルーズ空軍基地におります。アメリカ東部時間、午後3時にワシントンの国立自然史博物館で発生した爆破テロは、大きな局面を迎えようとしています。現在、館内には2,000人以上の人質がいると思われますが、その中に、ヴィクトリア・キートン首相のお孫さんがいるというのです!ご覧ください!キートン首相の御子息で、人質にとられたお孫さんの父親である、英国海軍のキートン大将がテロリストたちとの交渉のため、たった今、アンドルーズ空軍基地に到着しました!あ、戦闘機からキートン大将が下りてきました!」
そこに映っていたのは、ハリたちがターゲットとして何度も確認したキートン大将、その人であった。
「やったな!」
仲間の誰かが、喜色を含んだ声を上げた。これから「英国史上、最強・最高の軍人」と交渉するという困難なミッションを行わなければならないが、こっちはキートン大将の息子を人質に取っているんだ。有利に事を進められる。余裕があるとまでは言えないが、今ぐらい喜んでもいいだろう。
「これで英国政府と交渉できる」
「ああ」
「キートン大将は、ここからヘリに乗り換えて、一路、ホワイトハウスに向かうと思われます。アンドルーズ空軍基地から、ジェシー・バルモアが伝えました」
「やった!」、「よし!」という仲間たちの声が、館内のあちこちから響いていた。
その時、誰かが人質たちに向かって叫んだ。
「中心によれ!早く!」
ハリが声のする方向を見ると、トイレに行くといった、あのNASAのパーカーを着た若者だった。
「しまった」とハリが思ったのと同時に、人質のいる天井から防火壁が、一瞬で落ちてきた。まさに一瞬だ。
人質たちが、ハリたちの唯一の切り札が、ビクともしない鉄壁の防火壁によって四方を囲まれ、究極の安全地帯の中に逃げ延びた瞬間だった。
誰かが叫び声をあげた。NASAのパーカーを着た若者が、信じられない身のこなしで一人を倒すと、まるで疾風のようにロビー中央部に走り込んできた。
ハリは、まったく動かなかった。
いや、動けなかったというのが正しい。いつの間にか両太ももに被弾し、自分の血がクリーム色の床に流れ出していた。手にした銃は下に落ち、利き腕の肩にも激痛が走った。いつ撃たれたのか、それさえも分からなかった。
ただ、その場にへたり込んだハリに出来るのは、目を開けていることだけだった。
ハリの正面、落ちてきた防火壁に少し遮られているその先の廊下には、二台のエレベーターがあった。その動いていないはずのエレベーターの扉が開くと、5、6人の完全武装した特殊部隊がなだれ込んできた。それは2階からも同様だった。
ロープを垂らし、それをつたって、大勢の男たちが下りてきた。
呆然としているハリからみて、ロビーに続く左右の廊下にもエレベーターがあり、そこからも次々に特殊部隊が入ってきた。
きっと地下も同じはずだと、朦朧としながらハリは思った。
床に倒れているのは、自分の仲間たちだけだった。
ひときわ大柄な隊員二人の持つ無線の声がハリにも聞こえた。
「地下、クリア!」、「2階、クリア!」、「1階、クリア!」
ハリが目線を挙げれば、そのうちの一人が跪き、ハリの顔を覗き込んで「アルトール・ハリ、確保。生きている」といった。
それが気絶する前にハリが聞いた最後の言葉だ。
22時01分作戦行動開始、22時02分30秒完全制圧。わずか1分30秒間の出来事だった。
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