未来から来た彼女！

第二章 春の雨に洗われた太陽

第39話 愛は苦く、愛青は甘い （二）

「天然――、｜――」

このとき、遠くから叫び声が聞こえ、二人は名前を聞くと堤防から次々と立ち上がり、曹愛青ソウアオイは飛び上がって手を振った。

「婷婷テイテイ、ここよ！」

俺は急いで彼女のそばに手を伸ばして、まるで先程俺が見下したあのカップルの男性のように彼女を守ろうとした。

ビールの袋を持って、薛勇シュエツヨシは息を切らしながら愚痴を言いました。

「ちょっと…二人とも…どうやってここまで着たの？」

「ハァ～、随分探したよ」と手にもう一つの袋を持っている、白婷婷ハクテイテイも声を上げました。

「人が少ないだから、ハハハ」

俺は再び塀から飛び降り、最初に曹愛青ソウアオイが地面から降りるのを手伝い、次に薛勇シュエツヨシの手にビールを取り、海のそばの比較的平らな岩礁を見つけ、明るく照らされた昭霞路と無限の海を見ることができました。

男の子がビールを開けて二口飲むと、それを見た二人の女の子も小さく一口飲んだ。（※１）

曹愛青ソウアオイ は舌を突き出して、「まったく美味しくない」と愚痴を言った。

これを見て、白婷婷ハクテイテイは「ジュースも買ったよ」と言いながら、買い物袋からジュースを探し出して彼女に渡した。

「ねえ、この状況ってジュースを飲むの？酒を飲んで勇気を強ませるじゃんないの？ あ！えっと…俺が言いたいのは、ただ、体を温めるために飲んだほうが良いよ！」

薛勇シュエツヨシ は非常に経験豊富のように呟いた。俺は歪んだ笑みを浮かべ、曹愛青ソウアオイはしばらく考えて親友に言った。

「そうだね！勇《ツヨシ》くんの言う通り、新しい年で祝うために一杯を飲もうね！」

「あ……まぁ、お酒は無理じゃない……」

白婷婷ハクテイテイがそれを聞いて、ビールを手に持ったところで、薛勇シュエツヨシはそれを見て笑いながら、ビール缶を手に取り彼女と乾杯して来た！

「もう～このモンキー！」

「ハッハハ、飲んで、飲んで」

薛勇シュエツヨシは目を細め、曹愛青ソウアオイたちを一瞥し、彼らが特に気まずい感がなく、全て知っているような表情でビールを持ち上げて口に注ぎました。

「一人で飲み始めたの？誰もお酒を進めていないのに、あまり飲み過ぎないでね！後で酔っても、誰も関わらないからさ」

白婷婷ハクテイテイは非常に強い口調で彼に関心の言葉を言ったが、薛勇シュエツヨシはビールを置いた。

「そうだ、ゲームをしようじゃないか！0時前の退屈な時間を過ごしましょう」

「真実か挑戦か？」俺は推測した。

「ふふっ、古臭い賀監督、こういうことは俺に従って、今はもっと刺激で複雑なゲームをしよう、みんな俺の指示を聞いて」

すると、彼はビニール袋から十数個の紙コップを取り出し、一つ一つ満たしてみんなの前に並べました。

俺は目の前にあるお酒見て、最近ライブハウス（バー）で働いていなかったら、これを見ると完全に愚かだったでしょうね！やはり遊ぶのは彼に勝てない。

「心配しないで、まだ君らが飲む番じゃないから、まず『誰の可能性が一番高いか』というゲームをしよう。あとで質問するから、みんな頭の中の候補を指さして、何人か指さしたかその分を先に貯めて」

「ダメよ、もし『誰が一番一流大学に入学する可能性が高いかと聞かれたら、それはアオイちゃんに違いないじゃん？」と白婷婷ハクテイテイが思わず聞いた。

薛勇シュエツヨシ は唇を丸めて「そんな心配いらないよ、俺がそんなナンセンスな質問しないから、これもテクニックだからさ、では、まずお試しね！」と保証してくれた。

彼がそう言って、皆も集中して彼の質問を待っていました。薛勇シュエツヨシ はあたりを見回し、ゆっくりと言いました。

「じゃあ、最初はちょっと簡単なやつね、では、問題、『この中では最初に結婚する可能性が最も高いのは誰なのか?』」

話が途端に、白婷婷ハクテイテイ、薛勇シュエツヨシと俺がともに曹愛青ソウアオイを指さし、彼女が俺を指さし、しかし途中で気が変わって薛勇シュエツヨシを指さした。

「よし……」

曹愛青ソウアオイはみんなが自分を指さしているのを見て、黙って手を引っ込めた。

「委員長、自分の心に従わなければなりません。最初は明らかに天然くんを指しているじゃん？」

薛勇シュエツヨシ は笑いながら、曹愛青ソウアオイに確かめたら、彼女が冷静に理由を説明し始めた。

「ええと、最初は本当に天然くんだと思っていましたが、勇ツヨシくんは表にはしっかりしなさそうだけと、でも本当に好きな人に会ったら、意外としっかりとなり、警察学校に入学したからみると、責任感も強い人だと思ってさ」

徹底的に分析されたと聞いて、薛勇シュエツヨシ は一瞬言葉を失いましたが、正気を取り戻すと、目の前にあるお酒をすべて飲みました。

俺は、注意深く聞いている白婷婷ハクテイテイを見て、曹愛青ソウアオイが彼女の親友にこの話しをしていることがわかった。

薛勇シュエツヨシは一杯の酒しかないが、曹愛青ソウアオイは三杯の酒を飲まなければいけない。彼女が三人をぼんやりと眺めた。

「アオイちゃんは、恋愛すると五、六年或いはそれ以上の時間がかかりそう、このような人は、早く結婚するか、非常に遅く結婚するに違いない」

白婷婷ハクテイテイは彼女の理解を説明すると、他の二人もうなずきました。

「これまで恋愛をしたことがないのに、どうしてこんなに長く恋愛するとわかるの？」と曹愛青ソウアオイ は顔が赤らめしながら反論をした。

「だって、あなたは人を選ぶだけでも結構慎重だから、その人と決めたらおそらく考え末の結果と思うよ！」

俺が横から割り込んで、彼女がそれを聞いて言葉を失い、お酒を持ち上げると薛勇シュエツヨシはすぐに彼女を止めました。

「ちょっとまって！さっき言ったが、まだお酒の数を貯めといて、委員長は今最もお酒の数が多いので、今は一つの選択を与えられる」

「選択？」

「そうよ、最初に言ったようにこれは複雑なゲームだから…」

薛勇シュエツヨシは彼女の前にある3杯のお酒を指して言った。

「この3杯は君のベースと思って、これから一つ選択可能です。それは『いるかどうか?』というゲームがある」

「つまり、誰か君の為に飲む人がいるかどうかを皆に聞くチャンスがある、そこで、もしいるのならば、一緒にお酒を分配して飲める」

「もし、いなければその倍、そう6 杯を飲む必要がある。もちろん選択しない場合、3 杯だけ飲めば良いのだ」

このゲームは俺も初めて聞いた。曹愛青ソウアオイも困った表情で、彼女はいつも静かなイメージであり、おそらくこのような運試しを受け入れないと思った。

しかし次の瞬間、曹愛青ソウアオイは突然歯を食いしばって言った。

「ここに恋をした人はいますか？恋をした人と飲むのを手伝ってください…」

「！！！？？？」

俺は唖然とし、薛勇シュエツヨシと白婷婷ハクテイテイは笑った。

俺の名前を直接言えばいいでしょう！？ 

俺は2杯のお酒を手に取り、1つを薛勇シュエツヨシに手渡したが、この野郎が後ろに下げ、恥ずかしそうに手を振った。

「いいえ、いいえ、天然くん、誤解しないで、俺また恋をしたことがないよ」

「冗談でしょう？」俺は睨みつけた。

「本当だって、前はずっとスズミちゃんに一筋だから、遊ぶのがあるが、恋愛までには行かなかったよ、だけと、彼女は俺を完全に相手をされなくで、今俺の心は長い間空っぽでした～」

こいつは話し終わった後、まさか星空を見上げ始めた！？

どうしようもなく、俺は一人でお酒を2杯飲みました。

曹愛青ソウアオイは自分の分を飲み終わると、顔を向けて白婷婷ハクテイテイと笑い始めた。


――――

※１）中国では特に未成年の飲酒規定がないため、ご了承ください。