異界化大学情弱スタートOBのチキンプレイ

1.情弱スタート！～を切るまで。

「あ～！いっその事、チート持ちハッピーエンド確約の異世界召喚でもしてくんねえかな？俺以外全員」

　現在金曜日の昼。週の初め、インフルエンザなんぞというもんに掛かって、急ぎの仕事を片付けれない事が確定して、もはやこれまでと連絡を取り、朦朧とした頭で、勘違いの情報で、職場を混乱させ、頭が落ち着いた一昨昨日だいたい同じ所まで出来ている資料の場所を混乱させつつ伝え、今朝熱が下がったので来週は問題なく出れそうと、朝方職場の後輩に連絡すると「出るとこないかも」なんて言われてやけ酒（甘酒）。もはや笑うしかない。

「そうなっと人類俺一人か～。寂しくて死ぬな。転職すっかな～。いや、無理だけど。」

　上司はいい人だけど何だか上手くいかない。後輩は俺よりできる後、何だか上手くいかない。先輩は今回の件でガチギレ、ついでに普段から何だか上手くいかない。同期とは…、人見知りって辛いよね。
　俺は、仕事が全く出来ないではないけど、位なのに、チェックとかしまくるタイプで遅くなる癖にメンタル弱い。聞くの遅い。後コミュ障。

　正直な所、コミュ障なのに、仕事が出来んとかメンタル弱いとやべーっす。でも、転職とかも怖くて出来ないですけどね？

「なんかねーかな？」

　結局、何か始める勇気もやめる勇気も、何か始める程の諦めも何もカンもやめる程の諦めも無い中途半端なうじうじ野郎だし？他人でも、物でも、出来事でも、自分じゃあ無い『キッカケ』ってやつが降って来るのも沸くのも現れんのも待ってる。「親方、傍に女の子が！」う～ん、ホラーかな？

　そっから19時間後だった。

「『卒業者』『日下部　東太』に『チュートリアル』参加資格を付与『スキル』等は対象施設にてお受け取り下さい。」

「うぅわ！？な、になに何？なんなん？なんなの？何の音？幻聴？お化け？いや冗談キツイって～？（なんか背筋がぞわぞわきて、ブルブル震える。）いやｈｐんとやめ・・・、あ、ぶり返したんかな？いやきっとそう！救急行こう。いや、休日診療！いや、土曜の午前だしやってるとこもあるか。」

　そんなこんなで医者に行った俺は、自身の体温は３６．3℃である事と、幻聴では無かった事。ひいては狂った訳でも、家にお化けが居たわけでもなく、第一次大異界化の対象者だった事を知った。

　仕事？第一次大異界化の対象者の説明が一般に回るまでの四ヶ月（俺の所には三ヶ月目くらいにスカウトと共に状況説明が来てった。）と、知ってから一ヶ月半位。合計で約半年掛かって引継ぎと有給休暇消化して辞めました。秒でやめるとか無理でした。