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本当の僕と慎太郎 ②
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凌太との約束が1ヶ月に迫った。
約束通り、なんてできていない、寧ろ親の言いなりで格好も雰囲気もきっと変わってしまっている。
もう自分の事は凌太だけが知っていればいいか、なんて思い始めていたから、躾や、お稽古ごとの先生達には絶賛されているくらい、皮はちゃんと被れているはずだ。
お互い”頑張る”からきてる約束だし、会った時に、こんな俺でもここまで頑張ったんだぞ!って自慢してやるつもりだ!
あいつは好きなやつに会える算段はついたって言ってたけど、上手くいってるのかな?
これまでメールのやりとりもそれほど頻繁にはしてない。
俺からメールするのはなんか癪だから、絶対L◯NEは開けないようにしてた。
だってメールのやり取りだけでも好きになっていきそうで怖かったから…
でも今日は会う日時とか確認しとかないとと思いL◯NEを開きベットの上で書いては消し、書いてはまた消しを繰り返していた。
なんだか自分でも気持ち悪いんだけど、ドキドキすると何を書いていいのかわからなくなるんだよね。
んー、人を好きになるってこんな感じか…ってまた寝返りうって足バタバタなんてしちゃってる。
ベットに座り直し、メールを書こうとした、その時ノックの音がした。
「馨、来週の事で話があるんだ…けど…」と言いながら慎太郎がドアを開けた。
俺の持つスマホを見ると歩み寄りそれを取り上げた。
「え?ちょっと、慎太郎、返して」
「最近、こそこそ何をやってるかと思えば。誰?こいつ?俺の知ってるやつ?」
「なに…お前に関係ないじゃん!ほっといて、返して」
スマホをずっとみて
「凌太…誰?こいつ、俺こんなやつ知らないけど?」
背が高いから奪おうとしても届かない。
慎太郎の胸を叩いて”返して”を何度も言う。
「別に誰でもいいだろ、友達だ!だから返して!返してったら返して!!」
画面をスライドさせてメールのやり取りをみてる。
慎太郎の視線が”そこ”から俺に。
「馨…」
徐々に間を詰められてく
「なに、な…なん…だよ」
ベットのへりに膝裏が当たりベットに腰を下ろす。
顔が、慎太郎の顔が鼻先に付くほど近付いた。
「お前に友達はいない、居るのは俺だけだろ、誰?こいつ」
怒ってもいない顔なのに怖い、怖くて身体が震える。
「早く言わないと、いつもの、するよ?」
寄せた顔を逸らそうとしてベットに倒れ込んだ。
顔の横に両手を静かに置き慎太郎がベットに乗り上げてきた。
微笑んでいるのに目が笑ってない。
「あ、その、あの…パーティーの、ときに…知り合ってメ…メール…の交換…」
声が詰まって言葉が出てこない。
怖い。
なに?
なんなの?
いつもの、嫌だ…
アレするのヤダ…
ごめん
ごめんなさい。
「ご、ごめん…なさい、ごめ…ん、なさい」
「何故俺に言わなかった?何故隠す?」
怖さからか、涙が溢れて止まらない。
慎太郎は優しく頬に伝う涙を親指で拭い取り、その手で髪を撫でる。
「約束ってなんだ」
指で顎を上げ耳元でもう一度
「約束ってなに?」
小さく優しくささやいた。
「いう…言うから…は…はなし…て」
震える声が言うことを聞かずまともに話せない。
ヤダ
嫌だ…
ごめんなさい。
両手を上に上げ立ち上がり俺を見下ろした。
「離したよ?でもお仕置きだな、馨」
全身の力が抜け震える手で顔を覆う
いつもの…
さっきまでのドキドキや淡い想いは胸に、慎太郎から差し出される手をつかむ。
「さぁ、いつも通り、ちゃんとしてね」
これから長い長い時間が…”いつもの”が…
約束通り、なんてできていない、寧ろ親の言いなりで格好も雰囲気もきっと変わってしまっている。
もう自分の事は凌太だけが知っていればいいか、なんて思い始めていたから、躾や、お稽古ごとの先生達には絶賛されているくらい、皮はちゃんと被れているはずだ。
お互い”頑張る”からきてる約束だし、会った時に、こんな俺でもここまで頑張ったんだぞ!って自慢してやるつもりだ!
あいつは好きなやつに会える算段はついたって言ってたけど、上手くいってるのかな?
これまでメールのやりとりもそれほど頻繁にはしてない。
俺からメールするのはなんか癪だから、絶対L◯NEは開けないようにしてた。
だってメールのやり取りだけでも好きになっていきそうで怖かったから…
でも今日は会う日時とか確認しとかないとと思いL◯NEを開きベットの上で書いては消し、書いてはまた消しを繰り返していた。
なんだか自分でも気持ち悪いんだけど、ドキドキすると何を書いていいのかわからなくなるんだよね。
んー、人を好きになるってこんな感じか…ってまた寝返りうって足バタバタなんてしちゃってる。
ベットに座り直し、メールを書こうとした、その時ノックの音がした。
「馨、来週の事で話があるんだ…けど…」と言いながら慎太郎がドアを開けた。
俺の持つスマホを見ると歩み寄りそれを取り上げた。
「え?ちょっと、慎太郎、返して」
「最近、こそこそ何をやってるかと思えば。誰?こいつ?俺の知ってるやつ?」
「なに…お前に関係ないじゃん!ほっといて、返して」
スマホをずっとみて
「凌太…誰?こいつ、俺こんなやつ知らないけど?」
背が高いから奪おうとしても届かない。
慎太郎の胸を叩いて”返して”を何度も言う。
「別に誰でもいいだろ、友達だ!だから返して!返してったら返して!!」
画面をスライドさせてメールのやり取りをみてる。
慎太郎の視線が”そこ”から俺に。
「馨…」
徐々に間を詰められてく
「なに、な…なん…だよ」
ベットのへりに膝裏が当たりベットに腰を下ろす。
顔が、慎太郎の顔が鼻先に付くほど近付いた。
「お前に友達はいない、居るのは俺だけだろ、誰?こいつ」
怒ってもいない顔なのに怖い、怖くて身体が震える。
「早く言わないと、いつもの、するよ?」
寄せた顔を逸らそうとしてベットに倒れ込んだ。
顔の横に両手を静かに置き慎太郎がベットに乗り上げてきた。
微笑んでいるのに目が笑ってない。
「あ、その、あの…パーティーの、ときに…知り合ってメ…メール…の交換…」
声が詰まって言葉が出てこない。
怖い。
なに?
なんなの?
いつもの、嫌だ…
アレするのヤダ…
ごめん
ごめんなさい。
「ご、ごめん…なさい、ごめ…ん、なさい」
「何故俺に言わなかった?何故隠す?」
怖さからか、涙が溢れて止まらない。
慎太郎は優しく頬に伝う涙を親指で拭い取り、その手で髪を撫でる。
「約束ってなんだ」
指で顎を上げ耳元でもう一度
「約束ってなに?」
小さく優しくささやいた。
「いう…言うから…は…はなし…て」
震える声が言うことを聞かずまともに話せない。
ヤダ
嫌だ…
ごめんなさい。
両手を上に上げ立ち上がり俺を見下ろした。
「離したよ?でもお仕置きだな、馨」
全身の力が抜け震える手で顔を覆う
いつもの…
さっきまでのドキドキや淡い想いは胸に、慎太郎から差し出される手をつかむ。
「さぁ、いつも通り、ちゃんとしてね」
これから長い長い時間が…”いつもの”が…
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