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15章
6 無理をしなくていいんだ
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乳白色のシロウの滑らかな肌のところどころが紅く染まる。
雨はシロウの身体の中心まで来ると、優しく先端に口づけをした。
リアムは左右に大きく開かせたシロウの足の間に座す。すでに先走りの雫を漏らす鈴口を舌先でつつき、とろりと溢れる蜜を舐めあげるとシロウはふるりと震えて、舐め拭われたそばからまた蜜を零す。先端を味わった舌は、くびれをくるくると舐め上げて、すべすべのシロウのペニスの感触を味わうように幹へと伸ばされた。
「あっ、……あっんぅ……」
甘やかな刺激に身体をびくびくと小刻みに揺らし、呻きをこぼす。口をつく声の淫らさに、シロウは唇をかんでこらえようとするが、すぐに解けて堪えきれない。
上から下へ、下から上へ、その感触を確かめるように何度も幹を舐られた。やがて、すっぽりと口の中に含まれ、腔内で味わうように舌が這わされる。
「あ!……あ、あぁ……」
熱く湿ったリアムの口の中の感触に、驚きの声をあげる。しかし、強弱をつけて吸われ、しゃぶられるうちに、それは鼻にかかった嬌声にかわっていった。
「んっ、……ん、んあ……。あ、あぁう……んんっ」
腰と足を痙攣させ、たまらなそうに嬌声をあげる。いつのまにか折り曲げた膝もガクガクと震えて、絶頂の近さを物語る。
(イク……っ)
あと少しで達する……と、そう思った矢先に、濡れた股間は冷たい空気に触れた。
「んあっ」
物足りなさが声に乗る。それに気づいて、シロウは恥じ入った。
口を離したリアムは、涙を溢れさせる先端を無視して、裏筋から丁寧にその付け根まで舌を辿らせる。やがて、幹の付け根のその奥の、シロウの隠された秘密の花園へと辿り着く。そこはメイトの匂いがこれ以上ないほどに濃く、甘く香り立っていた。
すでに潤み綻び始めた桜色の器官へキスを落とすと、シロウがビクッとひと際大きく身体をゆすった。喘ぐばかりで止めないシロウに、リアムは肯定を見出す。
花の香りはむせかえるほどに部屋を満たしている。
誘われるまま、ぐっしょりと濡れそぼる割れ目に舌を沿わせ、思い切って秘唇に舌を突き入れる。熱くぬめる中を舌で掻き回すと、奥から花の蜜が溢れ出た。柔らかな肉唇を食み、ぴちゃぴちゃと淫猥な音をたててその蜜を舐め啜る。
「あ、……だ、め……」
小さく呟き、シーツを掴んでいた手を離して、リアムの頭を押し返す。だが、もうリアムの耳には入らない。
リアムは割れ目に手を添えて、指と舌で入り口を丁寧にくつろげていく。
「んっ、あっ……あ、あぁ……」
シロウは翻弄されて、リアムのされるがままに身を委ねる。小刻みに腰を痙攣させ、ただただ口から艶めかしい嬌声を上げていた。
シロウの前を握って確かめると、先端の隘路から先走りの蜜を滴らせている。
リアムは人差し指をシロウの複雑な造形の内部に伸ばす。
「んっ……!」
シロウの全身がビクッとはねて、身をこわばらせる。
中を少しくじると、奥へと続く深みをみつけて、リアムは慎重に指を沈めた。潤んだ中は熱く、きつく指をくい締めつける。緊張をほぐすように、前を擦りながら、秘所に埋めた指をゆっくりと動かす。紅く熟れた肉襞を唇で挟み、指と口とで刺激した。奥からあふれるよう愛液を滴らせてくる。潤んでふわりと緩んだ隙に、リアムは二本目の指を中に進める。
「……うぅ、んっ……、いっ、……」
鋭い声に顔を上げると、痛みかシロウが顔をしかめていた。
(狭い……)
いつになったら自分のものが入るのか。
連日馴らしていくなかで、やっと二本は受け入れるようになっていた。それが数日空くだけで、またこんなにもきつくなってしまう。
シロウは全身のどことはなく、素直で感じやすい。胸を弄れば、下を硬くし、下を触れば蜜をこぼす。だが、シロウのそこは未発達であまりにも狭すぎた。
今日も無理か、と指を抜こうと動きを止める。触っていた前も心なしか萎えていた。未だに腹に着くほど反りかえり、元気をあふれさせているのはリアムのものだけ。
体を起こして、ゆっくりと中から指を抜こうとしたとき、シーツを掴んでいたシロウの手がリアムの腕に触れる。
(え?)
驚き顔を上げると、潤んだ瞳でこちらを見つめるシロウがゆるゆると首を横に振っていた。
「無理をしないでいいんだ」
優しく宥めるリアムにシロウは「無理じゃない……」とそれでも肯定の言葉を口にする。
リアムは困惑しきって、進むも退くもできない状況をどうするべきかと思案した。
「もっと……してください」
雨はシロウの身体の中心まで来ると、優しく先端に口づけをした。
リアムは左右に大きく開かせたシロウの足の間に座す。すでに先走りの雫を漏らす鈴口を舌先でつつき、とろりと溢れる蜜を舐めあげるとシロウはふるりと震えて、舐め拭われたそばからまた蜜を零す。先端を味わった舌は、くびれをくるくると舐め上げて、すべすべのシロウのペニスの感触を味わうように幹へと伸ばされた。
「あっ、……あっんぅ……」
甘やかな刺激に身体をびくびくと小刻みに揺らし、呻きをこぼす。口をつく声の淫らさに、シロウは唇をかんでこらえようとするが、すぐに解けて堪えきれない。
上から下へ、下から上へ、その感触を確かめるように何度も幹を舐られた。やがて、すっぽりと口の中に含まれ、腔内で味わうように舌が這わされる。
「あ!……あ、あぁ……」
熱く湿ったリアムの口の中の感触に、驚きの声をあげる。しかし、強弱をつけて吸われ、しゃぶられるうちに、それは鼻にかかった嬌声にかわっていった。
「んっ、……ん、んあ……。あ、あぁう……んんっ」
腰と足を痙攣させ、たまらなそうに嬌声をあげる。いつのまにか折り曲げた膝もガクガクと震えて、絶頂の近さを物語る。
(イク……っ)
あと少しで達する……と、そう思った矢先に、濡れた股間は冷たい空気に触れた。
「んあっ」
物足りなさが声に乗る。それに気づいて、シロウは恥じ入った。
口を離したリアムは、涙を溢れさせる先端を無視して、裏筋から丁寧にその付け根まで舌を辿らせる。やがて、幹の付け根のその奥の、シロウの隠された秘密の花園へと辿り着く。そこはメイトの匂いがこれ以上ないほどに濃く、甘く香り立っていた。
すでに潤み綻び始めた桜色の器官へキスを落とすと、シロウがビクッとひと際大きく身体をゆすった。喘ぐばかりで止めないシロウに、リアムは肯定を見出す。
花の香りはむせかえるほどに部屋を満たしている。
誘われるまま、ぐっしょりと濡れそぼる割れ目に舌を沿わせ、思い切って秘唇に舌を突き入れる。熱くぬめる中を舌で掻き回すと、奥から花の蜜が溢れ出た。柔らかな肉唇を食み、ぴちゃぴちゃと淫猥な音をたててその蜜を舐め啜る。
「あ、……だ、め……」
小さく呟き、シーツを掴んでいた手を離して、リアムの頭を押し返す。だが、もうリアムの耳には入らない。
リアムは割れ目に手を添えて、指と舌で入り口を丁寧にくつろげていく。
「んっ、あっ……あ、あぁ……」
シロウは翻弄されて、リアムのされるがままに身を委ねる。小刻みに腰を痙攣させ、ただただ口から艶めかしい嬌声を上げていた。
シロウの前を握って確かめると、先端の隘路から先走りの蜜を滴らせている。
リアムは人差し指をシロウの複雑な造形の内部に伸ばす。
「んっ……!」
シロウの全身がビクッとはねて、身をこわばらせる。
中を少しくじると、奥へと続く深みをみつけて、リアムは慎重に指を沈めた。潤んだ中は熱く、きつく指をくい締めつける。緊張をほぐすように、前を擦りながら、秘所に埋めた指をゆっくりと動かす。紅く熟れた肉襞を唇で挟み、指と口とで刺激した。奥からあふれるよう愛液を滴らせてくる。潤んでふわりと緩んだ隙に、リアムは二本目の指を中に進める。
「……うぅ、んっ……、いっ、……」
鋭い声に顔を上げると、痛みかシロウが顔をしかめていた。
(狭い……)
いつになったら自分のものが入るのか。
連日馴らしていくなかで、やっと二本は受け入れるようになっていた。それが数日空くだけで、またこんなにもきつくなってしまう。
シロウは全身のどことはなく、素直で感じやすい。胸を弄れば、下を硬くし、下を触れば蜜をこぼす。だが、シロウのそこは未発達であまりにも狭すぎた。
今日も無理か、と指を抜こうと動きを止める。触っていた前も心なしか萎えていた。未だに腹に着くほど反りかえり、元気をあふれさせているのはリアムのものだけ。
体を起こして、ゆっくりと中から指を抜こうとしたとき、シーツを掴んでいたシロウの手がリアムの腕に触れる。
(え?)
驚き顔を上げると、潤んだ瞳でこちらを見つめるシロウがゆるゆると首を横に振っていた。
「無理をしないでいいんだ」
優しく宥めるリアムにシロウは「無理じゃない……」とそれでも肯定の言葉を口にする。
リアムは困惑しきって、進むも退くもできない状況をどうするべきかと思案した。
「もっと……してください」
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