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第3章・残念なドラゴンニュートの女の子
075:まやかしの姿
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俺とルイちゃんは、共和傭兵団のサブリーダーであるフランターヤと戦闘を行っている。
俺は剣でフランターヤに斬りかかるが、残像を斬ったかの様な感じで斬った手応えが感じられない。
「な なんだっ!? 何の手応えも無いぞ……」
「知ってるんじゃないのか? 俺のオリジナルスキルは《幻惑の妖術》の力だ」
「そういう事か………」
俺は どうなっているのかと思ったが、相手に存在しない生物の幻覚を見せるスキルだった。
その為に本物を見分けなければいけなく、普通の戦闘よりも繊細さと集中力を求められる。
「ただの幻覚だと思わない方が良いぞ。俺のスキルは、人間の神経に作用して幻覚を見ると共に、腕が斬られたら実際に腕が千切れるんだよ」
「つまりは幻覚だけど、本物だっていう事か? ちっ。面倒なもんだな………欲しいスキルだがコピーできないよな」
フランターヤのオリジナルスキルは幻覚を見せるだけの能力ではなく、神経や脳にも作用して痛みや傷も実際に感じるらしい。
そんな便利なスキルならば模造したいところではあるが、俺のオリジナルスキルは幻覚を見せるなどの相手に直接影響を与えるスキルや、ジャックの様な相手から受けたダメージを蓄積するスキルはコピーできない。
「ルイちゃん。これは本気で気をつけた方が良いみたい………幻覚だからって油断したら死ぬ事になるよ」
「そうみたいでござるなぁ。油断大敵とは、この事をいうのでござるな………」
俺はルイちゃんに、いつもより集中しないと命を落としかねないと注意喚起してから剣を構える。
そしてフランターヤに走り出すと、案の定というべきかとフランターヤは幻覚で自分を増やした。
「ちっ。本物の姿も隠しやがったな………」
「当たり前だよ。このスキルは、私が上に立つべき人間になるべくもたらされたモノだ………君たちの様な下賎な奴らに、私を倒すなんて夢のまた夢だよ」
フランターヤは自分の姿も隠して、俺たちを撹乱させると増やした自分を俺たちに向かわせる。
それを何とか俺とルイちゃんは剣で捌いていくが、さすがに数に限りがなく体力が減っていくのを感じる。
「君たちは、この私にも 我が神にも勝ちやできない………身分を弁えろ!!」
俺たちに身分を弁えろと襲いかかってくるが、フランターヤの方こそが頭がおかしいに違いない。
神を信じて信仰するのは好きにすれば良いが、この共和傭兵団は罪の無い人たちにも被害を出している。
コイツらからしたら身分は身分が違うかも知れないが、これ以上の被害は俺たちが抑えな切ればならない。
「この世に神がいるとするのならば………おっちょこちょいな女神様だっ!!」
・スキル:斬撃魔法Level2
・スキル:炎魔法Level1
――――炎龍の鉤爪―――
「無駄だっ!! 君たちには、俺を捉える事はできやしない」
「片っ端から倒すしかないでござる!!」
俺が知っている神様といえば、俺の事を間違って殺した女神しか知らない。
あの人は少なからず、俺の事を考えて力を使って異世界に転生させてくれた。
つまりは神様ってのは金を求めたり、人間たちの人生なんて欲しがりやしないのである。
そんな事を考えながら俺は周りのフランターヤを、一掃するとルイちゃんも後に続いて倒しまくっていく。
「ほぉ、一筋縄ではいかないというわけか………なら、少し難易度を上げさせてもらおうか!!」
「背後から気配っ!? これが本もn……ゔわはっ!?」
「どうだ? 体の芯まで響くだろ?」
俺の背後にフランターヤの気配が感じたので、本物だと思って斬りかかろうとしたがフランターヤの方が早かった。
そして俺は側頭部を殴られて吹き飛んでいき、普通のパンチだったからダメージは大した事ないと考えていたが、頭の奥までガンガンッと響いている。
こんなのが普通のパンチではないのは俺でも分かるが、フランターヤは何もしていないので普通のパンチ以外考えられない。
「ミナト殿っ!? ミナト殿が普通のパンチで、ダメージを負っているとは信じられないでござる………」
「それが普通のパンチじゃないとしたら?」
「ど どういう事だ………お前のパンチには、何の魔力も感じられなかったぞ!!」
「それもそのはずだろう。俺が使ったのは《生存燃料》って奴だからな」
「生存燃料だと? 聞いた事がねぇな………」
ルイちゃんも俺が普通のパンチで痛がっているのを見て、驚いているとフランターヤは何かを知っている含み笑いをする。
俺は何をしたのだと普通のパンチにしか見れなかったというと、自慢げにタネである《生存燃料》について話し出すのである。
「オーラってのは、どんな生物でも体内に持っているエネルギーの様なモノだ………それは生まれて直ぐに才能が決まる魔力とは異なり、どんな人間でも一定以上持っているモノだ」
「そのエネルギーが、今のパンチと何の関係があるんだ!!」
「最後まで話を聞けよ。このエネルギーを意識して、長年にわたって訓練をした人間にのみ、オーラを自由自在に使いこなす事ができる………うまく使いこなせば魔法使いと同格になれる」
フランターヤはオーラというのを、長年にわたって訓練を積む事によって自由自在に操れるという。
「今の拳は《巨人の鉄拳》という。そして他には《ゴーレムの綱体》《ナーガの刀脚》だ………この3つの事を《究極の武芸》と呼ばれている」
「お前は、それを使えるっていう事か………ふんっ。そんなのは関係ねぇよ」
「そうか? 俺のオリジナルスキルと、このマーシャルアーツがあれば………究極の戦闘者になれるんだよ!!」
このオーラを使った戦闘の事を《マーシャルアーツ》というらしく、相当な実力者のみが使えるらしい。
幻覚を見せて相手を翻弄しながらも、自分がマーシャルアーツを使う事で翻弄しながら相手を倒す事ができる。
確かにフランターヤのオリジナルスキルからすれば、このマーシャルアーツというのは有能だろう。
「さてと、戦いの続きをやろうじゃないか。君たちが勝てない理由を説明したところだしね」
「それが勝てない理由というのならば、俺たちには何の問題も無い………さぁ続きといこうじゃないか」
全ての話も終わったところだからと俺たちは剣を構えて、フランターヤは幻覚で自分を増やす。
* * *
クロスロード連盟軍の本部でトレーニングを行なっていた、ナミカゼ少尉たちはトラスト中将に呼ばれる。
「し 失礼致します!! こ 今回は、どの様な御用件なのでしょうか!!」
「そんなに畏まらなくても良い………お前たちも、俺の部隊《狩る者》に馴染んできたところだろ?」
「は はいっ!! 自分もダフネ少尉も、トラスト少尉の下で毎日研鑽しております!!」
トラスト中将はナミカゼ少尉たちの方を見る事なく、威圧感を出して部隊に慣れてきたかと質問する。
しかし緊張している為に堅苦しい言い方で返して、トラスト中将は慣れていないなと確信する。
「まぁお前たちの実力は認めている………今回の作戦には、お前たちにも参加してもらう」
「作戦に参加ですか!?」
「遂に私も参加できるんですか!?」
「そうだ。今回の遠征は共和傭兵団………いや、《カホアール教団》の教祖《オリヴァー=スタドール》の拿捕だ」
トラスト中将の部隊が、今回拿捕するのは共和傭兵団の皮を被った《カホアール教団》という宗教団体の教祖だ。
俺は剣でフランターヤに斬りかかるが、残像を斬ったかの様な感じで斬った手応えが感じられない。
「な なんだっ!? 何の手応えも無いぞ……」
「知ってるんじゃないのか? 俺のオリジナルスキルは《幻惑の妖術》の力だ」
「そういう事か………」
俺は どうなっているのかと思ったが、相手に存在しない生物の幻覚を見せるスキルだった。
その為に本物を見分けなければいけなく、普通の戦闘よりも繊細さと集中力を求められる。
「ただの幻覚だと思わない方が良いぞ。俺のスキルは、人間の神経に作用して幻覚を見ると共に、腕が斬られたら実際に腕が千切れるんだよ」
「つまりは幻覚だけど、本物だっていう事か? ちっ。面倒なもんだな………欲しいスキルだがコピーできないよな」
フランターヤのオリジナルスキルは幻覚を見せるだけの能力ではなく、神経や脳にも作用して痛みや傷も実際に感じるらしい。
そんな便利なスキルならば模造したいところではあるが、俺のオリジナルスキルは幻覚を見せるなどの相手に直接影響を与えるスキルや、ジャックの様な相手から受けたダメージを蓄積するスキルはコピーできない。
「ルイちゃん。これは本気で気をつけた方が良いみたい………幻覚だからって油断したら死ぬ事になるよ」
「そうみたいでござるなぁ。油断大敵とは、この事をいうのでござるな………」
俺はルイちゃんに、いつもより集中しないと命を落としかねないと注意喚起してから剣を構える。
そしてフランターヤに走り出すと、案の定というべきかとフランターヤは幻覚で自分を増やした。
「ちっ。本物の姿も隠しやがったな………」
「当たり前だよ。このスキルは、私が上に立つべき人間になるべくもたらされたモノだ………君たちの様な下賎な奴らに、私を倒すなんて夢のまた夢だよ」
フランターヤは自分の姿も隠して、俺たちを撹乱させると増やした自分を俺たちに向かわせる。
それを何とか俺とルイちゃんは剣で捌いていくが、さすがに数に限りがなく体力が減っていくのを感じる。
「君たちは、この私にも 我が神にも勝ちやできない………身分を弁えろ!!」
俺たちに身分を弁えろと襲いかかってくるが、フランターヤの方こそが頭がおかしいに違いない。
神を信じて信仰するのは好きにすれば良いが、この共和傭兵団は罪の無い人たちにも被害を出している。
コイツらからしたら身分は身分が違うかも知れないが、これ以上の被害は俺たちが抑えな切ればならない。
「この世に神がいるとするのならば………おっちょこちょいな女神様だっ!!」
・スキル:斬撃魔法Level2
・スキル:炎魔法Level1
――――炎龍の鉤爪―――
「無駄だっ!! 君たちには、俺を捉える事はできやしない」
「片っ端から倒すしかないでござる!!」
俺が知っている神様といえば、俺の事を間違って殺した女神しか知らない。
あの人は少なからず、俺の事を考えて力を使って異世界に転生させてくれた。
つまりは神様ってのは金を求めたり、人間たちの人生なんて欲しがりやしないのである。
そんな事を考えながら俺は周りのフランターヤを、一掃するとルイちゃんも後に続いて倒しまくっていく。
「ほぉ、一筋縄ではいかないというわけか………なら、少し難易度を上げさせてもらおうか!!」
「背後から気配っ!? これが本もn……ゔわはっ!?」
「どうだ? 体の芯まで響くだろ?」
俺の背後にフランターヤの気配が感じたので、本物だと思って斬りかかろうとしたがフランターヤの方が早かった。
そして俺は側頭部を殴られて吹き飛んでいき、普通のパンチだったからダメージは大した事ないと考えていたが、頭の奥までガンガンッと響いている。
こんなのが普通のパンチではないのは俺でも分かるが、フランターヤは何もしていないので普通のパンチ以外考えられない。
「ミナト殿っ!? ミナト殿が普通のパンチで、ダメージを負っているとは信じられないでござる………」
「それが普通のパンチじゃないとしたら?」
「ど どういう事だ………お前のパンチには、何の魔力も感じられなかったぞ!!」
「それもそのはずだろう。俺が使ったのは《生存燃料》って奴だからな」
「生存燃料だと? 聞いた事がねぇな………」
ルイちゃんも俺が普通のパンチで痛がっているのを見て、驚いているとフランターヤは何かを知っている含み笑いをする。
俺は何をしたのだと普通のパンチにしか見れなかったというと、自慢げにタネである《生存燃料》について話し出すのである。
「オーラってのは、どんな生物でも体内に持っているエネルギーの様なモノだ………それは生まれて直ぐに才能が決まる魔力とは異なり、どんな人間でも一定以上持っているモノだ」
「そのエネルギーが、今のパンチと何の関係があるんだ!!」
「最後まで話を聞けよ。このエネルギーを意識して、長年にわたって訓練をした人間にのみ、オーラを自由自在に使いこなす事ができる………うまく使いこなせば魔法使いと同格になれる」
フランターヤはオーラというのを、長年にわたって訓練を積む事によって自由自在に操れるという。
「今の拳は《巨人の鉄拳》という。そして他には《ゴーレムの綱体》《ナーガの刀脚》だ………この3つの事を《究極の武芸》と呼ばれている」
「お前は、それを使えるっていう事か………ふんっ。そんなのは関係ねぇよ」
「そうか? 俺のオリジナルスキルと、このマーシャルアーツがあれば………究極の戦闘者になれるんだよ!!」
このオーラを使った戦闘の事を《マーシャルアーツ》というらしく、相当な実力者のみが使えるらしい。
幻覚を見せて相手を翻弄しながらも、自分がマーシャルアーツを使う事で翻弄しながら相手を倒す事ができる。
確かにフランターヤのオリジナルスキルからすれば、このマーシャルアーツというのは有能だろう。
「さてと、戦いの続きをやろうじゃないか。君たちが勝てない理由を説明したところだしね」
「それが勝てない理由というのならば、俺たちには何の問題も無い………さぁ続きといこうじゃないか」
全ての話も終わったところだからと俺たちは剣を構えて、フランターヤは幻覚で自分を増やす。
* * *
クロスロード連盟軍の本部でトレーニングを行なっていた、ナミカゼ少尉たちはトラスト中将に呼ばれる。
「し 失礼致します!! こ 今回は、どの様な御用件なのでしょうか!!」
「そんなに畏まらなくても良い………お前たちも、俺の部隊《狩る者》に馴染んできたところだろ?」
「は はいっ!! 自分もダフネ少尉も、トラスト少尉の下で毎日研鑽しております!!」
トラスト中将はナミカゼ少尉たちの方を見る事なく、威圧感を出して部隊に慣れてきたかと質問する。
しかし緊張している為に堅苦しい言い方で返して、トラスト中将は慣れていないなと確信する。
「まぁお前たちの実力は認めている………今回の作戦には、お前たちにも参加してもらう」
「作戦に参加ですか!?」
「遂に私も参加できるんですか!?」
「そうだ。今回の遠征は共和傭兵団………いや、《カホアール教団》の教祖《オリヴァー=スタドール》の拿捕だ」
トラスト中将の部隊が、今回拿捕するのは共和傭兵団の皮を被った《カホアール教団》という宗教団体の教祖だ。
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