20 / 27
Ⅴ章 ネクロマンサーと飛空艇
page18 ギルドへ行く件
しおりを挟む
俺達はギルドへ向かった。
レオハルトさんの呼び出しに答える為とミーシャの言う飛空艇が本当にあるのかを確かめる為だ。
「良く来たのである。
ティアとのクエストが終わったばかりなのに申し訳ないのである。」
「いえ、構いませんよ。
それで、ご用件って?」
アリスが聞いた。
「うむ、この街の北にある屋敷は知っているな?
現在は領主の屋敷となっているのであるが元はとある学者の家だったのである。
その学者と言うのがジェーン・アルケミスト。
錬金術の祖と言われる学者であるな。」
レオハルトさんが言った。
まさか昨日噂していた人物の名前が上がるとは思わなかったな。
「この街はジェーン・アルケミストの生まれ育った街であり、ジェーン・アルケミストの最期の地でもあるのだが・・・
実はここ数日そのジェーン・アルケミストらしき人物を見ると街で噂になっているのである。
ジェーン・アルケミストはもう100年も前の人間。
生きているはずが無い。
しかし、それでも実際に見たと言う者は多くてな。
最初はまやかしだと思っていたのであるが、この前ついに我輩も見たのである。
あれは紛れもなくジェーン・アルケミストであった。
我輩は本物こそ見たことは無いが写真は何度も見ておるからな。
あの顔を間違うはずが無いのである。
そこで、今回のクエストであるがそのジェーン・アルケミストと思われる謎の人物の正体を暴いて欲しいのである。
もし、これが悪戯なら許されざる行為なのである。
悪戯なのか、はたまた本人の霊なのか、はっきりさせて欲しいのである。」
レオハルトさんが言った。
ジェーン・アルケミストの霊ねぇ。
本当に霊って事は・・・
あってもおかしくないな。
ネクロマンサーがいるんだ。
霊は確かに存在すると言うことだろう。
だが、このクエストなら丁度良い。
ミーシャに手伝って貰おう。
「すみません。」
と、丁度良いところにミーシャが来た。
「ミーシャ、クエストがあるんだが手伝ってくれないか?
もしかしたら飛空艇の事が分かるかも知れないんだ。」
俺が言うとミーシャは目を輝かせて俺を両手で掴む。
「本当ですかっ!?」
「あぁ、この街にジェーン・アルケミストと思われる霊が出ているらしくてな。
その正体が本当のジェーン・アルケミストなら飛空艇の事を聞けるんじゃないか?
ほら、ミーシャはネクロマンサーだから霊と会話できるだろ?」
俺が言った。
すると、ミーシャはこくこくと頷いた。
「そう言うことなら任せて。
霊を探すのは得意なんだ。
まずはその人の墓地に連れてってくれるかな?
自分の墓地は霊が最も好む場所なんだ。」
ミーシャが言った。
ジェーン・アルケミストの墓地か。
どこにあるんだ?
「ふむ、墓地・・・で、あるか。
残念だがそれは無理なのである。」
レオハルトさんが言った。
「どうして?」
「うむ。ジェーン・アルケミストの墓地はこの街に無いのである。
確かに、最期を遂げたのはこの街であるが、ジェーン・アルケミストは墓地を作らなかったのである。
自らの死体は飛空艇の核として動力部と接続したと言う噂があってな。
死後どうやって自らの体を動力部と繋げたのかは不明なのであるが、ジェーン・アルケミストなら出来ない話では無いのである。。
故に、ジェーン・アルケミストの墓は無いのである。
強いて言えばその飛空艇が墓地の様な物なのである。」
レオハルトさんが言った。
飛空艇か。
どこにあるんだろうか。
「飛空艇はどこにあるんですか?」
いやいや、流石のレオハルトさんでも分からないんじゃないか?
ただ、ギルマスだしあてはあるかもだが・・・
「うむ。飛空艇ならジェーン・アルケミストのガレージにあるはずなのである。
まぁ、今も動くかは分からぬのであるが。
ガレージなら冒険者ギルドの地下からも繋がっているのである。
リラよ、来るのである。」
レオハルトさんがそう言って受付嬢の1人を呼ぶ。
「はい。なんでしょうか。」
そう言ってやってきたのはいつもアリスの受付をしてくれる受付嬢だ。
リラと呼ばれた受付嬢は黒髪ポニーテールを揺らし、丁寧にお辞儀をする。
白い肌に赤いアンダーリムの眼鏡が映えるとても顔立ちの整った女性だ。
スタイルも抜群でGはありそうな胸に括れた腰、スラッとした手足で身長は165cm程だろう。
おしとやかでどこか力強くもある女性だな。
「リラ、この者達をジェーン・アルケミストのガレージに案内するのである。
我輩がその許可を出すのである。」
「かしこまりました。
それでは皆様、どうぞこちらへ。」
そう言ってリラさんが俺達を冒険者ギルドの地下へと案内してくれた。
レオハルトさんの呼び出しに答える為とミーシャの言う飛空艇が本当にあるのかを確かめる為だ。
「良く来たのである。
ティアとのクエストが終わったばかりなのに申し訳ないのである。」
「いえ、構いませんよ。
それで、ご用件って?」
アリスが聞いた。
「うむ、この街の北にある屋敷は知っているな?
現在は領主の屋敷となっているのであるが元はとある学者の家だったのである。
その学者と言うのがジェーン・アルケミスト。
錬金術の祖と言われる学者であるな。」
レオハルトさんが言った。
まさか昨日噂していた人物の名前が上がるとは思わなかったな。
「この街はジェーン・アルケミストの生まれ育った街であり、ジェーン・アルケミストの最期の地でもあるのだが・・・
実はここ数日そのジェーン・アルケミストらしき人物を見ると街で噂になっているのである。
ジェーン・アルケミストはもう100年も前の人間。
生きているはずが無い。
しかし、それでも実際に見たと言う者は多くてな。
最初はまやかしだと思っていたのであるが、この前ついに我輩も見たのである。
あれは紛れもなくジェーン・アルケミストであった。
我輩は本物こそ見たことは無いが写真は何度も見ておるからな。
あの顔を間違うはずが無いのである。
そこで、今回のクエストであるがそのジェーン・アルケミストと思われる謎の人物の正体を暴いて欲しいのである。
もし、これが悪戯なら許されざる行為なのである。
悪戯なのか、はたまた本人の霊なのか、はっきりさせて欲しいのである。」
レオハルトさんが言った。
ジェーン・アルケミストの霊ねぇ。
本当に霊って事は・・・
あってもおかしくないな。
ネクロマンサーがいるんだ。
霊は確かに存在すると言うことだろう。
だが、このクエストなら丁度良い。
ミーシャに手伝って貰おう。
「すみません。」
と、丁度良いところにミーシャが来た。
「ミーシャ、クエストがあるんだが手伝ってくれないか?
もしかしたら飛空艇の事が分かるかも知れないんだ。」
俺が言うとミーシャは目を輝かせて俺を両手で掴む。
「本当ですかっ!?」
「あぁ、この街にジェーン・アルケミストと思われる霊が出ているらしくてな。
その正体が本当のジェーン・アルケミストなら飛空艇の事を聞けるんじゃないか?
ほら、ミーシャはネクロマンサーだから霊と会話できるだろ?」
俺が言った。
すると、ミーシャはこくこくと頷いた。
「そう言うことなら任せて。
霊を探すのは得意なんだ。
まずはその人の墓地に連れてってくれるかな?
自分の墓地は霊が最も好む場所なんだ。」
ミーシャが言った。
ジェーン・アルケミストの墓地か。
どこにあるんだ?
「ふむ、墓地・・・で、あるか。
残念だがそれは無理なのである。」
レオハルトさんが言った。
「どうして?」
「うむ。ジェーン・アルケミストの墓地はこの街に無いのである。
確かに、最期を遂げたのはこの街であるが、ジェーン・アルケミストは墓地を作らなかったのである。
自らの死体は飛空艇の核として動力部と接続したと言う噂があってな。
死後どうやって自らの体を動力部と繋げたのかは不明なのであるが、ジェーン・アルケミストなら出来ない話では無いのである。。
故に、ジェーン・アルケミストの墓は無いのである。
強いて言えばその飛空艇が墓地の様な物なのである。」
レオハルトさんが言った。
飛空艇か。
どこにあるんだろうか。
「飛空艇はどこにあるんですか?」
いやいや、流石のレオハルトさんでも分からないんじゃないか?
ただ、ギルマスだしあてはあるかもだが・・・
「うむ。飛空艇ならジェーン・アルケミストのガレージにあるはずなのである。
まぁ、今も動くかは分からぬのであるが。
ガレージなら冒険者ギルドの地下からも繋がっているのである。
リラよ、来るのである。」
レオハルトさんがそう言って受付嬢の1人を呼ぶ。
「はい。なんでしょうか。」
そう言ってやってきたのはいつもアリスの受付をしてくれる受付嬢だ。
リラと呼ばれた受付嬢は黒髪ポニーテールを揺らし、丁寧にお辞儀をする。
白い肌に赤いアンダーリムの眼鏡が映えるとても顔立ちの整った女性だ。
スタイルも抜群でGはありそうな胸に括れた腰、スラッとした手足で身長は165cm程だろう。
おしとやかでどこか力強くもある女性だな。
「リラ、この者達をジェーン・アルケミストのガレージに案内するのである。
我輩がその許可を出すのである。」
「かしこまりました。
それでは皆様、どうぞこちらへ。」
そう言ってリラさんが俺達を冒険者ギルドの地下へと案内してくれた。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。


辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる