上 下
31 / 48
全盲のお嬢様 フォルブルク家の災難

新人天職者レベルアップキャンペーン 招待

しおりを挟む
 サフマン様からの話を聞いてから、僕は変わり無い生活をしていた。

 午前中にサーシャさんに呼ばれ、屋敷で遊び、午後からはダンジョンでレベル上げをしている。

 魔物石は、大量に集まりお金も増えてきた。

 天職の儀式から一ヶ月たった今日、こんな手紙が家に届けられた。


【新人天職者レベルアップキャンペーン】

 新人天職者のエルジュ様へ。

 教会より、レベルアップ訓練のお知らせです。

 近くゴブリンダンジョンにて、新人天職者のレベルアップをサポートいたします。

 全3階層のダンジョンをパーティーを組み、攻略してもらいます。護衛として、王国の護衛隊も参加し安全に考慮しています。

 戦闘職に限らず、生産職、一般職の方々の参加お待ちしています。

 参加者は、教会で受付よろしくお願いします。

 受付期限 この手紙を受け取り3日以内。

 以上、教会組合


 なるほど。天職の儀式を受けても、レベルを上げていない人にはありがたい仕組みだな。戦闘職なら一ヶ月あれば、レベルも上げているから、安全に攻略できるだろう。

 それよりも、ゴブリンダンジョンってなんだ?

 父さんに聞くと、街を出たらゴブリンダンジョンと呼ばれるダンジョンがあるらしい。馬車で半日かかる距離だ。全3階層のゴブリンしか出ないダンジョンで新人冒険者や、天職したばかりの子供が挑むダンジョンみたいだ。僕は最初から、大人と一緒のダンジョンに行ったけど、それは普通ではないみたいだ。

 ちなみにハリソンの街のダンジョンは、全50階層のダンジョンだ。

「せっかくだから行ってこい、エルジュ。真っ黒な扉のボス部屋だったら注意しろよ」
 父さんが言う。確かに、どんな天職があるか見てみたいな。それよりも真っ黒な扉のボス部屋ってなんだ?

「その真っ黒の扉って何?」

「最初に行っただろ。真っ黒い扉のボスは、普通よりも、強いボスが出てくるんだ。5階層のゴブリンリーダーが1匹じゃなく、5匹とかな。」

「いや聞いたことないけど。」
 父さんから一度も聞いたことない。父さんは、言ったつもりだったが、忘れてたのだろう。
 今まで当たらなかったのは、幸運だったんだな。

 よし、教会に行って登録するか。


 僕は、手紙を持って教会に向かう。


 教会に入り、手紙を見せると馬車のチケットを貰った。3日後の朝7時に出発するみたいだ。

 ついでにステータスを鑑定してもらう。


 エルジュ 10歳 レベル40
 天職【アクセサリーショップ】

 天職レベル3
 攻撃 342
 防御 285
 速さ 210
 魔力 742

 天職スキル
 素材鑑定眼 Lv3
 素材分解 Lv3
 素材合成 Lv3
 形状記憶 Lv3

 一般スキル
 炎魔法 Lv3
 水魔法 Lv2
 風魔法 Lv2


 レベルが40まで上がっているな。天職レベルは、まだ3だ。戦闘職に比べると魔力以外弱いがレベル40ならそうそう負けないだろう。アクセサリーがあるから大丈夫かな。
  
 登録も済ませダンジョンに向かってレベル上げだ。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

転生した体のスペックがチート

モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。 目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい このサイトでは10話まで投稿しています。 続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~

一ノ瀬 彩音
ファンタジー
主人公は、勇者パーティーを追放されて辺境の地へと追放される。 そこで出会った魔族の少女と仲良くなり、彼女と共にスローライフを送ることになる。 しかし、ある日突然現れた魔王によって、俺は後継者として育てられることになる。 そして、俺の元には次々と美少女達が集まってくるのだった……。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

ただひたすら剣を振る、そして俺は剣聖を継ぐ

ゲンシチ
ファンタジー
剣の魅力に取り憑かれたギルバート・アーサーは、物心ついた時から剣の素振りを始めた。 雨の日も風の日も、幼馴染――『ケイ・ファウストゥス』からの遊びの誘いも断って、剣を振り続けた。 そして十五歳になった頃には、魔力付与なしで大岩を斬れるようになっていた。 翌年、特待生として王立ルヴリーゼ騎士学院に入学したギルバートだったが、試験の結果を受けて《Eクラス》に振り分けられた。成績的には一番下のクラスである。 剣の実力は申し分なかったが、魔法の才能と学力が平均を大きく下回っていたからだ。 しかし、ギルバートの受難はそれだけではなかった。 入学早々、剣の名門ローズブラッド家の天才剣士にして学年首席の金髪縦ロール――『リリアン・ローズブラッド』に決闘を申し込まれたり。 生徒会長にして三大貴族筆頭シルバーゴート家ご令嬢の銀髪ショートボブ――『リディエ・シルバーゴート』にストーキングされたり。 帝国の魔剣士学園から留学生としてやってきた炎髪ポニーテール――『フレア・イグニスハート』に因縁をつけられたり。 三年間の目まぐるしい学院生活で、数え切れぬほどの面倒ごとに見舞われることになる。 だが、それでもギルバートは剣を振り続け、学院を卒業すると同時に剣の師匠ハウゼンから【剣聖】の名を継いだ―― ※カクヨム様でも連載してます。

なんで誰も使わないの!? 史上最強のアイテム『神の結石』を使って落ちこぼれ冒険者から脱却します!!

るっち
ファンタジー
 土砂降りの雨のなか、万年Fランクの落ちこぼれ冒険者である俺は、冒険者達にコキ使われた挙句、魔物への囮にされて危うく死に掛けた……しかも、そのことを冒険者ギルドの職員に報告しても鼻で笑われただけだった。終いには恋人であるはずの幼馴染にまで捨てられる始末……悔しくて、悔しくて、悲しくて……そんな時、空から宝石のような何かが脳天を直撃! なんの石かは分からないけど綺麗だから御守りに。そしたら何故かなんでもできる気がしてきた! あとはその石のチカラを使い、今まで俺を見下し蔑んできた奴らをギャフンッと言わせて、落ちこぼれ冒険者から脱却してみせる!!

最弱職テイマーに転生したけど、規格外なのはお約束だよね?

ノデミチ
ファンタジー
ゲームをしていたと思われる者達が数十名変死を遂げ、そのゲームは運営諸共消滅する。 彼等は、そのゲーム世界に召喚或いは転生していた。 ゲームの中でもトップ級の実力を持つ騎団『地上の星』。 勇者マーズ。 盾騎士プルート。 魔法戦士ジュピター。 義賊マーキュリー。 大賢者サターン。 精霊使いガイア。 聖女ビーナス。 何者かに勇者召喚の形で、パーティ毎ベルン王国に転送される筈だった。 だが、何か違和感を感じたジュピターは召喚を拒み転生を選択する。 ゲーム内で最弱となっていたテイマー。 魔物が戦う事もあって自身のステータスは転職後軒並みダウンする不遇の存在。 ジュピターはロディと名乗り敢えてテイマーに転職して転生する。最弱職となったロディが連れていたのは、愛玩用と言っても良い魔物=ピクシー。 冒険者ギルドでも嘲笑され、パーティも組めないロディ。その彼がクエストをこなしていく事をギルドは訝しむ。 ロディには秘密がある。 転生者というだけでは無く…。 テイマー物第2弾。 ファンタジーカップ参加の為の新作。 応募に間に合いませんでしたが…。 今迄の作品と似た様な名前や同じ名前がありますが、根本的に違う世界の物語です。 カクヨムでも公開しました。

起きるとそこは、森の中。可愛いトラさんが涎を垂らして、こっちをチラ見!もふもふ生活開始の気配(原題.真説・森の獣

ゆうた
ファンタジー
 起きると、そこは森の中。パニックになって、 周りを見渡すと暗くてなんも見えない。  特殊能力も付与されず、原生林でどうするの。 誰か助けて。 遠くから、獣の遠吠えが聞こえてくる。 これって、やばいんじゃない。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...