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全盲のお嬢様 フォルブルク家の災難
貴族達のパーティー その後
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「と言う訳で、ユウーザ男爵どもは、犯罪者として捕まえたのだ。」
サフマン様が話を終えた。
僕は屋敷に呼ばれサフマン様に、説明を受けていた。以前食事をしたホールにサフマン様とアリス様、そしてサーシャさんがいて、テーブルに紅茶とケーキが並んでいる。
なるほど。ユウーザ男爵って人に、毒を盛られて、死にかけたみたいだ。サフマン様を殺して、上の貴族の椅子を開けようとしたみたいだ。
何も自分の屋敷で狙う必要も無かったのにと、僕は思う。普通は、移動中だろうな。
「今回は、このネックレスのお陰で私は助かったのだ、ありがとう。」
サフマン様が頭を下げる。
「いえいえ、頭を上げてください。たまたまですよ。」
当主が頭を下げるのは、止めて欲しいな。確か余り良い事ではなかったはず。
騎士隊達も頭を僕に下げている。
「なるほど。私の命は、たまたま拾ってもらったのか。はっはっは!」
嫌な言い方だな。僕はそう思った。
「また褒美をやらないといけないな!それよりエルジュよ。私に天職のスキルを教えてくれないか?」
サフマン様が真剣な眼を向けてくる。確かにこの人は信用できる。でも僕自身がまだ弱い。
「私はエルジュに助けられた。裏切る様な事は絶対しない。」
うん。信用はできるが。
僕は、聞いてみる。
「サフマン様。あなたの目標は何ですか?」
サフマン様が考えている。
「私の目標は、私の領地で生活をして、良かったと言ってくれることだ!今この街ハリソンは、とても良い環境になっている。しかし!私はここだけでは満足できない!他の街を見て思ったのだ!なぜここの貴族は、こんな街で満足している!自分が良ければそれで、良いのか!と」
貴族様が街を統治しているが、街の人達を助ける事は余りない。そのため、貧困が進み、貧富の差が開いてしまい、犯罪者が増えるのだ。サフマン様は、そんな街をいくつも見ているのだろう。
「私にもっと力があれば!そして、信用できる仲間がいれば!とずっと思っているのだ。そんな害悪しかない貴族達を一掃するのが私の夢だ!」
うん。こんな事を言ったらあれだが、貴族なのに貴族を一掃とか普通言ってはダメだろうな。宣戦布告じゃないか。騎士団達は、目頭が熱くなっているが、お前達はそれで良いのか?
サフマン様は、言ってやったぞとばりに胸を張っている。
でもそんな人は、嫌いじゃ無いんだよな。
「分かりました。いずれ分かる事なので教えます。でも話す人は限定します。」
騎士達やメイドや執事達全員に教えるのは、怖いのだ。
サフマン様は、わかったと答えてくれた。
「サフマン様とアリス様。サーシャさんとイドリスさんの4人には、教えます。」
僕が言うと、騎士やメイド、執事達は、ホールから消えて行った。反対の声はない。
「それでは話します。他の人には絶対言わないでください。僕の天職は【アクセサリーショップ】です。」
これは皆知っている。
「アクセサリーを作るためのスキルがありますが、特別な事はありません。教える必要があるのはこれです。」
僕は、ゴブリンリーダーの魔物石を4つテーブルに出した。
ゴブリンリーダーの魔物石
レベル20
効果 剛力Lv1
筋力を30%上げる。
「これに僕の魔力を込めると、魔鉱石になります。効果は、剛力Lv1です。でも普通の魔鉱石みたいには使えません。」
僕は魔力を込めて魔鉱石にする。
魔鉱石
効果 剛力Lv1
筋力を30%上げる。
効果時間 10分
サフマン様が魔鉱石を眺めて、魔力を込めるが使えない。イドリスさんも試すがダメだった。
「これに針金を着けてキーホルダーにします。」
キーホルダーにして、サフマン様に握ってもらう。
「おお!なるほど。」
サフマン様は、筋力が上がったのを感じたみたいだ。他の3人も試している。
「そのキーホルダーの凄い所は、魔力を使わないで発動します。」
サフマン様が何!と叫びキーホルダーを握って確認している。納得してくれたみたいだ。効果時間があることも説明する。
「今の僕の素材合成スキルが3なので、このようにすると、レベル3の魔鉱石になります。」
僕は魔鉱石を合成して、一つのキーホルダーにする。
皆納得してくれたみたいだ。魔物石のスキルを僕は、キーホルダーにすることで使う事ができるのだ。
「なるほど、サーシャの眼を治したのが、一部再生のお陰なのか。でも義眼の魔法道具は、エルジュの力だろ?」
はいと肯定する。
「なるほどな。それで全てか?」
「褒美として貰った魔鉱石を使ってブレスレットを作りました。そうしたら、効果時間がなくなり、魔力消費もありませんでした。」
左腕に着けていた、紫色のブレスレットを見せる。魔力回復Lv1のブレスレットだ。
サフマン様が着けて見ると魔力の回復を感じる事ができたみたいだ。
「あとは、炎魔法が使えます。今はレベル3です。」
サフマン様とイドリスさんが驚いている。火魔法の上位魔法の炎魔法が使える魔法使いは、なかなかいないのだ。
「以上ですね。どうですか?」
僕の話は、終わりだ。
誰も何も言わない。
僕は、テーブルに魔物石を並べ、思い付いた物を作っていく。
「そうか。ありがとう、エルジュ。予想以上で驚いているが、隠したくなる意味がわかったよ。」
そうだ。こんな事を知ったら、僕を捕まえる人が出てもおかしくない。
「私、サフマン・フォルブルクが責任を持ってエルジュを守る事を誓おう。」
うん。ありがたいな。
「ありがとうございます。僕から皆さんへプレゼントです。」
ブレスレット
効果 毒無効Lv3
効果時間 30分
指輪
効果 剛力Lv3
効果時間 30分
アンクレット
効果 擬態Lv3
効果 20分
この二人を皆に渡しておく。これがあれば、ひとまず安心だろう。擬態があれば、隠れることもできるだろう。
あと、サーシャさんのネックレスの効果時間を回復させておく。もし使ったら、僕に言ってくれれば、効果時間を回復させると伝えている。
「確認ですが、サフマン様を狙ったのは、ユウーザ男爵だけでは無いですよね?」
僕が言うと、イドリスさんがうなずく。
「うむ。恐らくだが、ユウーザ男爵に指示をした者がいるだろう。」
サフマン様が答える。
「私は伯爵の爵位を貰っているが、王国への上納金が他の伯爵よりも、少ないのだ。それは稼ぎが無いのでは無く、ハリソンの街では適切な金額だからだ。領民に無理はさせたくないからな。」
他の貴族は、重税をしてでも王国へ上納金を多く納めているらしい。上納金が多いと他の領地も任されるのだ。そして、その領地でも重税で苦しむ民が増えると、サフマン様が教えてくれる。
「私が亡くなればハリソンの街も、重税で苦しむ街になるだろう。ダンジョンがある街は、どの貴族も欲しいからな。」
街にダンジョンがある街は、少なくない。ダンジョンで発展すると同時に、ダンジョンの災害で破滅する街もあるのだ。
「いま現状では、この街を守るだけしか出来ない!しかしエルジュの力があれば、他の貴族も仲間に引き入れてより良い街が増えるだろう。」
なるほど、サフマン様は、仲間の貴族も少しはいるが、敵はたくさんいそうだな。
「安心してくれ。エルジュは、表立って働くよりも、影でサポートしてくれるとありがたい。あとは、街の人達を危険から守ってくれ。」
僕は、勇者じゃないんだけどな。守るなら戦闘職の人達に任せてよ。
「はい。僕もこの街が好きなので、できる事はします。」
この街は、とても好きだ。活気に溢れ、人が他人に優しくできる余裕を持った街はなかなか無いだろう。
「ありがとう」
こうして話も終わり、僕は家に帰った。
サフマン様が話を終えた。
僕は屋敷に呼ばれサフマン様に、説明を受けていた。以前食事をしたホールにサフマン様とアリス様、そしてサーシャさんがいて、テーブルに紅茶とケーキが並んでいる。
なるほど。ユウーザ男爵って人に、毒を盛られて、死にかけたみたいだ。サフマン様を殺して、上の貴族の椅子を開けようとしたみたいだ。
何も自分の屋敷で狙う必要も無かったのにと、僕は思う。普通は、移動中だろうな。
「今回は、このネックレスのお陰で私は助かったのだ、ありがとう。」
サフマン様が頭を下げる。
「いえいえ、頭を上げてください。たまたまですよ。」
当主が頭を下げるのは、止めて欲しいな。確か余り良い事ではなかったはず。
騎士隊達も頭を僕に下げている。
「なるほど。私の命は、たまたま拾ってもらったのか。はっはっは!」
嫌な言い方だな。僕はそう思った。
「また褒美をやらないといけないな!それよりエルジュよ。私に天職のスキルを教えてくれないか?」
サフマン様が真剣な眼を向けてくる。確かにこの人は信用できる。でも僕自身がまだ弱い。
「私はエルジュに助けられた。裏切る様な事は絶対しない。」
うん。信用はできるが。
僕は、聞いてみる。
「サフマン様。あなたの目標は何ですか?」
サフマン様が考えている。
「私の目標は、私の領地で生活をして、良かったと言ってくれることだ!今この街ハリソンは、とても良い環境になっている。しかし!私はここだけでは満足できない!他の街を見て思ったのだ!なぜここの貴族は、こんな街で満足している!自分が良ければそれで、良いのか!と」
貴族様が街を統治しているが、街の人達を助ける事は余りない。そのため、貧困が進み、貧富の差が開いてしまい、犯罪者が増えるのだ。サフマン様は、そんな街をいくつも見ているのだろう。
「私にもっと力があれば!そして、信用できる仲間がいれば!とずっと思っているのだ。そんな害悪しかない貴族達を一掃するのが私の夢だ!」
うん。こんな事を言ったらあれだが、貴族なのに貴族を一掃とか普通言ってはダメだろうな。宣戦布告じゃないか。騎士団達は、目頭が熱くなっているが、お前達はそれで良いのか?
サフマン様は、言ってやったぞとばりに胸を張っている。
でもそんな人は、嫌いじゃ無いんだよな。
「分かりました。いずれ分かる事なので教えます。でも話す人は限定します。」
騎士達やメイドや執事達全員に教えるのは、怖いのだ。
サフマン様は、わかったと答えてくれた。
「サフマン様とアリス様。サーシャさんとイドリスさんの4人には、教えます。」
僕が言うと、騎士やメイド、執事達は、ホールから消えて行った。反対の声はない。
「それでは話します。他の人には絶対言わないでください。僕の天職は【アクセサリーショップ】です。」
これは皆知っている。
「アクセサリーを作るためのスキルがありますが、特別な事はありません。教える必要があるのはこれです。」
僕は、ゴブリンリーダーの魔物石を4つテーブルに出した。
ゴブリンリーダーの魔物石
レベル20
効果 剛力Lv1
筋力を30%上げる。
「これに僕の魔力を込めると、魔鉱石になります。効果は、剛力Lv1です。でも普通の魔鉱石みたいには使えません。」
僕は魔力を込めて魔鉱石にする。
魔鉱石
効果 剛力Lv1
筋力を30%上げる。
効果時間 10分
サフマン様が魔鉱石を眺めて、魔力を込めるが使えない。イドリスさんも試すがダメだった。
「これに針金を着けてキーホルダーにします。」
キーホルダーにして、サフマン様に握ってもらう。
「おお!なるほど。」
サフマン様は、筋力が上がったのを感じたみたいだ。他の3人も試している。
「そのキーホルダーの凄い所は、魔力を使わないで発動します。」
サフマン様が何!と叫びキーホルダーを握って確認している。納得してくれたみたいだ。効果時間があることも説明する。
「今の僕の素材合成スキルが3なので、このようにすると、レベル3の魔鉱石になります。」
僕は魔鉱石を合成して、一つのキーホルダーにする。
皆納得してくれたみたいだ。魔物石のスキルを僕は、キーホルダーにすることで使う事ができるのだ。
「なるほど、サーシャの眼を治したのが、一部再生のお陰なのか。でも義眼の魔法道具は、エルジュの力だろ?」
はいと肯定する。
「なるほどな。それで全てか?」
「褒美として貰った魔鉱石を使ってブレスレットを作りました。そうしたら、効果時間がなくなり、魔力消費もありませんでした。」
左腕に着けていた、紫色のブレスレットを見せる。魔力回復Lv1のブレスレットだ。
サフマン様が着けて見ると魔力の回復を感じる事ができたみたいだ。
「あとは、炎魔法が使えます。今はレベル3です。」
サフマン様とイドリスさんが驚いている。火魔法の上位魔法の炎魔法が使える魔法使いは、なかなかいないのだ。
「以上ですね。どうですか?」
僕の話は、終わりだ。
誰も何も言わない。
僕は、テーブルに魔物石を並べ、思い付いた物を作っていく。
「そうか。ありがとう、エルジュ。予想以上で驚いているが、隠したくなる意味がわかったよ。」
そうだ。こんな事を知ったら、僕を捕まえる人が出てもおかしくない。
「私、サフマン・フォルブルクが責任を持ってエルジュを守る事を誓おう。」
うん。ありがたいな。
「ありがとうございます。僕から皆さんへプレゼントです。」
ブレスレット
効果 毒無効Lv3
効果時間 30分
指輪
効果 剛力Lv3
効果時間 30分
アンクレット
効果 擬態Lv3
効果 20分
この二人を皆に渡しておく。これがあれば、ひとまず安心だろう。擬態があれば、隠れることもできるだろう。
あと、サーシャさんのネックレスの効果時間を回復させておく。もし使ったら、僕に言ってくれれば、効果時間を回復させると伝えている。
「確認ですが、サフマン様を狙ったのは、ユウーザ男爵だけでは無いですよね?」
僕が言うと、イドリスさんがうなずく。
「うむ。恐らくだが、ユウーザ男爵に指示をした者がいるだろう。」
サフマン様が答える。
「私は伯爵の爵位を貰っているが、王国への上納金が他の伯爵よりも、少ないのだ。それは稼ぎが無いのでは無く、ハリソンの街では適切な金額だからだ。領民に無理はさせたくないからな。」
他の貴族は、重税をしてでも王国へ上納金を多く納めているらしい。上納金が多いと他の領地も任されるのだ。そして、その領地でも重税で苦しむ民が増えると、サフマン様が教えてくれる。
「私が亡くなればハリソンの街も、重税で苦しむ街になるだろう。ダンジョンがある街は、どの貴族も欲しいからな。」
街にダンジョンがある街は、少なくない。ダンジョンで発展すると同時に、ダンジョンの災害で破滅する街もあるのだ。
「いま現状では、この街を守るだけしか出来ない!しかしエルジュの力があれば、他の貴族も仲間に引き入れてより良い街が増えるだろう。」
なるほど、サフマン様は、仲間の貴族も少しはいるが、敵はたくさんいそうだな。
「安心してくれ。エルジュは、表立って働くよりも、影でサポートしてくれるとありがたい。あとは、街の人達を危険から守ってくれ。」
僕は、勇者じゃないんだけどな。守るなら戦闘職の人達に任せてよ。
「はい。僕もこの街が好きなので、できる事はします。」
この街は、とても好きだ。活気に溢れ、人が他人に優しくできる余裕を持った街はなかなか無いだろう。
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