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防具の昔話
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ゆっくりと歩を進める。谷に向かうには、山を一つ越えなくてはならない。
「多分、野宿になるよ。必要なものは父様と母様が準備してくれたから。」
ルククの両親は義理の息子のことをきちんと愛しているらしい。息子のためにと、野宿に必要な道具を準備してくれたのだ。
「今度あったらありがとうを言わなくちゃね!」
クルルがそう言うと、ルククは嬉しそうに
「そうだな!」
と返事した。ゆっくりと進んで行く足は、昔山で暮らしていたおかげが疲れ知らずだ。とは言っても、一日中歩いたらさすがに疲れるだろう。そう思って歩いていたのだが、何故だか全然疲れる気配がない。
「ルクク。なんか疲れないよね?」
「ああ、うん。この防具、いろんな効果が付与されてるから…。」
ルククは自慢げに語った。付与されている効果は主に三つ。
『疲労防止』『魔法攻撃防御』『物理攻撃防御』だ。
「今回の竜は魔法も使うらしいから、全部役に立つと思うよ。」
その話を聞いて、クルルはふと疑問を抱いた。
「どうやって付与したの?この効果。」
人間は魔法が使えない。いろいろな効果を付与するのも、付与魔法という魔法なのだ。
「詳しくは知らないけど、死んだ魔族の城にあったものを持ち出してきたらしいよ。」
もうそこは廃墟になっていたらしく、持ち出すのは簡単だったらしい。持ち出したのは、ルククの両親の祖先で、それが代々受け継がれているという。
「へえ、なんかすごいんだね…。」
面白いと感じたクルルは、素直に笑ってそう言った。
「多分、野宿になるよ。必要なものは父様と母様が準備してくれたから。」
ルククの両親は義理の息子のことをきちんと愛しているらしい。息子のためにと、野宿に必要な道具を準備してくれたのだ。
「今度あったらありがとうを言わなくちゃね!」
クルルがそう言うと、ルククは嬉しそうに
「そうだな!」
と返事した。ゆっくりと進んで行く足は、昔山で暮らしていたおかげが疲れ知らずだ。とは言っても、一日中歩いたらさすがに疲れるだろう。そう思って歩いていたのだが、何故だか全然疲れる気配がない。
「ルクク。なんか疲れないよね?」
「ああ、うん。この防具、いろんな効果が付与されてるから…。」
ルククは自慢げに語った。付与されている効果は主に三つ。
『疲労防止』『魔法攻撃防御』『物理攻撃防御』だ。
「今回の竜は魔法も使うらしいから、全部役に立つと思うよ。」
その話を聞いて、クルルはふと疑問を抱いた。
「どうやって付与したの?この効果。」
人間は魔法が使えない。いろいろな効果を付与するのも、付与魔法という魔法なのだ。
「詳しくは知らないけど、死んだ魔族の城にあったものを持ち出してきたらしいよ。」
もうそこは廃墟になっていたらしく、持ち出すのは簡単だったらしい。持ち出したのは、ルククの両親の祖先で、それが代々受け継がれているという。
「へえ、なんかすごいんだね…。」
面白いと感じたクルルは、素直に笑ってそう言った。
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