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本編
初夜2
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「……はぁっ、はぁっ、はぁっ」
ぐったりと脱力して、美鎖は空気をむさぼった。胸が大きく上下する。
「可愛かったですよ」
雪影のキスが降ってくる。
ヌルリ、と指が引き抜かれる。絶頂を迎えた体は酷く敏感だった。ビクッと身を震わせると、雪影がくすりと笑う。
「力を抜いていてくださいね」
「……?」
硬く熱いものが秘部に押し当てられる。
美鎖は目を見開いた。
「ひっ……!」
そそりたつ男性の性器。そのグロテスクさに恐怖心がわき起こる。
指ですらあんなにきつかったのに、こんな凶悪なものが入る訳がない。雪影が優しそうな顔をしているぶん、下半身の生々しさに酷いギャップを感じて、美鎖は裏切られたような気分になる。
「む、無理です……」
雪影はにっこり笑う。
「ちょっと我慢してくださいね」
美鎖にもだんだんわかってきた。穏やかな話し方に反して、雪影は絶対に引きさがってくれないのだ。
ぐっ、と、雄槍が押し付けられる。
「ま、待って……!」
めり、と音がしたような気がした。処女肉を引き裂いて、灼熱が突き刺さる。
「いっ――!」
息が出来ない。
目の前が、真っ白になる。
硬く閉じた姫穴は、全てを受け入れるまで時間を要した。じり、じり、と。まるでゴムの管にサイズの合わない大きなものを無理矢理押し込めるようだ。
美鎖は声を出すことも出来ず、涙がだらだらと流れていく。
「全部入りましたよ」
頬を撫でられて見上げると、雪影も額に汗をかいていた。
「……う、ひっく」
泣きじゃくる美鎖の目尻を、雪影の指が優しく拭う。貫かれた場所が、燃えるように熱い。
「すごいですよ、美鎖の中。すぐ搾り取られてしまいそうです」
美鎖の腕を押さえつけていた穂波が、焦れたように言う。
「雪影、もうさぁ、早く出しちゃったら?」
「駄目ですよ。焦ったら美鎖が辛いでしょう? 穂波こそ、我慢出来ないなら一人で出してきたらいかがですか?」
「むぅー」
穂波は顔を真っ赤にして黙りこむ。
雪影はそのままの体勢で美鎖の白い腹部を撫でていたが、しばらくして美鎖の足を抱え上げた。
「そろそろ動きますよ」
「うっ、ひっ……!」
男性器にぴったりと張り付いていた肉壁が、こすられて悲鳴をあげる。しかしじっとしていた間に馴染んだのか、挿入時ほどの痛みはない。
ゆっくりと、まるで船を漕ぐように、雪影が動く。雪影の肩の筋肉が浮かび上がるのを、美鎖はぼんやりと眺めていた。
男性の汗の匂い。
初めての異性の体温。
(わたし、今、セックスしてる……)
相変わらず膣の感覚はよくわからなくて、内臓をかき回される違和感が酷い。入口だけが妙に敏感で、染みるようなヒリヒリ感とむずがゆさに痺れている。
雪影が切ないため息を吐く。
「はぁっ」
その色っぽさに、美鎖の胸が締め付けられる。どうしてそんな目でこちらを見るのだろう。雪影の顔からは余裕が失われ、眉は微かにしかめられている。
(気持ちいいの……?)
自分がそうさせているのだと思うと、喉の奥がザワザワして落ち着かない。
「っく! ……急に締め付けて、どうしたんですか?」
雪影が歯を食い縛る。美鎖も自分の体がどうしてしまったのかわからない。ただ、心臓の音がうるさい。
徐々に雪影の動きが大きくなる。
「んっ……はっ……うぅっ!」
もう痛みはほとんどなかった。ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響く。
「……あぁ!」
お腹の奥がふわふわする。何も感じなかったはずなのに、変な感覚がわき上がってくる。
「んんっ! あっ!」
「気持ちよくなってきたようですね」
雪影の息が荒い。抜き差しは激しさを増して、結合部がパンパンと音を立てる。
「やぁっ! やああ!」
「まだ中だけでは達せないでしょうから……」
ぷっくりと腫れ上がった肉芽をつままれる。
「も、もぉ、そこはダメ――!」
まただ。
また、くる――!
「んん、ん――! 」
弾ける。
これ以上ないくらいの力でもって、美鎖は雪影自身を締め付けていた。
ぼんやりと意識が浮上する。目を開くと、雪影が体を起こしたところだった。
「はぁっ……ちぎれるかと思いました」
男性器が引き抜かれて、美鎖の腿がひきつる。ぽっかりと体に穴が空いたみたいだ。
足の間からトロリとしたものが溢れて、雪影の体液だと気づいた。自分はもう子どもではないのだと、ぼんやりと思った。
これでよかったのだろうか。美鎖はまだ恋もしたことがなかった。恋人が出来たらどうするかという想像をしたこともあったが、自分が男の人と体を繋げるところまでは考えたことがなかった。
けれど、不思議と悲しくない。
「次は俺な」
暗夜がそう言った。
ぐったりと脱力して、美鎖は空気をむさぼった。胸が大きく上下する。
「可愛かったですよ」
雪影のキスが降ってくる。
ヌルリ、と指が引き抜かれる。絶頂を迎えた体は酷く敏感だった。ビクッと身を震わせると、雪影がくすりと笑う。
「力を抜いていてくださいね」
「……?」
硬く熱いものが秘部に押し当てられる。
美鎖は目を見開いた。
「ひっ……!」
そそりたつ男性の性器。そのグロテスクさに恐怖心がわき起こる。
指ですらあんなにきつかったのに、こんな凶悪なものが入る訳がない。雪影が優しそうな顔をしているぶん、下半身の生々しさに酷いギャップを感じて、美鎖は裏切られたような気分になる。
「む、無理です……」
雪影はにっこり笑う。
「ちょっと我慢してくださいね」
美鎖にもだんだんわかってきた。穏やかな話し方に反して、雪影は絶対に引きさがってくれないのだ。
ぐっ、と、雄槍が押し付けられる。
「ま、待って……!」
めり、と音がしたような気がした。処女肉を引き裂いて、灼熱が突き刺さる。
「いっ――!」
息が出来ない。
目の前が、真っ白になる。
硬く閉じた姫穴は、全てを受け入れるまで時間を要した。じり、じり、と。まるでゴムの管にサイズの合わない大きなものを無理矢理押し込めるようだ。
美鎖は声を出すことも出来ず、涙がだらだらと流れていく。
「全部入りましたよ」
頬を撫でられて見上げると、雪影も額に汗をかいていた。
「……う、ひっく」
泣きじゃくる美鎖の目尻を、雪影の指が優しく拭う。貫かれた場所が、燃えるように熱い。
「すごいですよ、美鎖の中。すぐ搾り取られてしまいそうです」
美鎖の腕を押さえつけていた穂波が、焦れたように言う。
「雪影、もうさぁ、早く出しちゃったら?」
「駄目ですよ。焦ったら美鎖が辛いでしょう? 穂波こそ、我慢出来ないなら一人で出してきたらいかがですか?」
「むぅー」
穂波は顔を真っ赤にして黙りこむ。
雪影はそのままの体勢で美鎖の白い腹部を撫でていたが、しばらくして美鎖の足を抱え上げた。
「そろそろ動きますよ」
「うっ、ひっ……!」
男性器にぴったりと張り付いていた肉壁が、こすられて悲鳴をあげる。しかしじっとしていた間に馴染んだのか、挿入時ほどの痛みはない。
ゆっくりと、まるで船を漕ぐように、雪影が動く。雪影の肩の筋肉が浮かび上がるのを、美鎖はぼんやりと眺めていた。
男性の汗の匂い。
初めての異性の体温。
(わたし、今、セックスしてる……)
相変わらず膣の感覚はよくわからなくて、内臓をかき回される違和感が酷い。入口だけが妙に敏感で、染みるようなヒリヒリ感とむずがゆさに痺れている。
雪影が切ないため息を吐く。
「はぁっ」
その色っぽさに、美鎖の胸が締め付けられる。どうしてそんな目でこちらを見るのだろう。雪影の顔からは余裕が失われ、眉は微かにしかめられている。
(気持ちいいの……?)
自分がそうさせているのだと思うと、喉の奥がザワザワして落ち着かない。
「っく! ……急に締め付けて、どうしたんですか?」
雪影が歯を食い縛る。美鎖も自分の体がどうしてしまったのかわからない。ただ、心臓の音がうるさい。
徐々に雪影の動きが大きくなる。
「んっ……はっ……うぅっ!」
もう痛みはほとんどなかった。ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響く。
「……あぁ!」
お腹の奥がふわふわする。何も感じなかったはずなのに、変な感覚がわき上がってくる。
「んんっ! あっ!」
「気持ちよくなってきたようですね」
雪影の息が荒い。抜き差しは激しさを増して、結合部がパンパンと音を立てる。
「やぁっ! やああ!」
「まだ中だけでは達せないでしょうから……」
ぷっくりと腫れ上がった肉芽をつままれる。
「も、もぉ、そこはダメ――!」
まただ。
また、くる――!
「んん、ん――! 」
弾ける。
これ以上ないくらいの力でもって、美鎖は雪影自身を締め付けていた。
ぼんやりと意識が浮上する。目を開くと、雪影が体を起こしたところだった。
「はぁっ……ちぎれるかと思いました」
男性器が引き抜かれて、美鎖の腿がひきつる。ぽっかりと体に穴が空いたみたいだ。
足の間からトロリとしたものが溢れて、雪影の体液だと気づいた。自分はもう子どもではないのだと、ぼんやりと思った。
これでよかったのだろうか。美鎖はまだ恋もしたことがなかった。恋人が出来たらどうするかという想像をしたこともあったが、自分が男の人と体を繋げるところまでは考えたことがなかった。
けれど、不思議と悲しくない。
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